私の大切な人のためのメッセージノートのレビュー
イオンリテールのエンディングノート「私の大切な人のためのメッセージノート」は、エンディングノートは書かないと意味がないというコンセプトでこの2つを意識して作られています。
- 考えると暗くなる項目は極力抑える
- 書く負担も最小限になるように
説明や補足部分が極力省略されていて、表紙を除けば30ページととてもシンプルなのですが、書き方の説明がほとんどなくても直感で書くことができるようにと工夫されています。
こちらはイオンの終活セミナーで配布することを前提に作られているようなので、おそらく詳しい書き方についてはセミナーの中でフォローがあるんでしょうね。
メッセージを書くページが3ページありますが、それ以外は全体的にもしもの時に備える内容が多く、タイトルの割にはメッセージの割合は多くはありません。
というのもメッセージを書くページだけが「メッセージ」ではありません。
お葬式や相続といった先々の心配ごとを、元気なうちにきちんと準備することで、不安なくこれからの人生をエンジョイすることができるといった考えや意思、それ自体を広い意味での「メッセージ」と捉えてネーミングされているようです。
なんだか夏休みの宿題にも通じるところがあるように感じました。
- 早めにきちんと準備をして、その後で不安なく夏休みをエンジョイするのか?
- とりあえず先に楽しむだけ楽しんで、終わりが近づいてきて慌てて準備をするのか?
終活も夏休みのように終わりがいつなのかが前もってわかっていれば、いいんですけど。
メッセージノート作成の6ヵ条
「私の大切な人のためのメッセージノート」の表紙の裏には、メッセージノート作成の6ヵ条なるものが紹介されていました。
- ①これからの人生の準備という意識を持ちましょう。
- ②書き始める日を決めましょう。
- ③書きやすいところから書きましょう。
- ④ご夫婦や、お友達を書きましょう。
- ⑤書き直せるように消せる筆記具で書きましょう。
- ⑥完成したら、ご家族に保管場所を伝えましょう。
エンディングノートを持っていても、書いていないのは意味がないと僕も思うので、④ご夫婦や、お友達と書きましょう。は同感です。
エンディングノートは、一人机に向かって黙々と書くのもよし、家族や仲間と会話をしながら書き進めるのもよしです。
一緒に書く人がいれば、強制力になるので一人で書くのに比べれば完成するのも早いかもしれません。
エンディングノートの中で30ページというページ数は決して多いとは思いませんが、それでも全部のページを書こうとすると挫折してしまうことがあると思います。
だから、ページ数が少ないからといって最初から全部を書こうとするのではなく、はじめに自分がエンディングノートを書く目的や理由を整理して、それに必要な項目から(関連する項目だけ)書いていくのがいいと思います。
書きやすいところから書くのがいいというのはよく言われています。
僕もそう思いますがこの2つは一致しないことがほとんどだと思うので、エンディングノートを書く目的や理由を確認しながら書き進めることがとても重要です。
- 書きやすい項目
- 書いておきたい項目