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突然の出血で「もしものとき」を突きつけられて考えたこと
思いがけず大腸ポリープを取ったあの日からもう2ヶ月が経ちます。ガチガチに意識してるわけじゃないけど、お酒を飲む日は無意識に減ってます。深刻な事態になる前に、もしものときを真剣に考える機会が持てたのは、ラッキーだったと思うようになりました。
まずは、トイレで衝撃を受けたあの日の話からさせてください。
健診は白だったのにアレが赤かった
人生は全部ネタ。
という、文章を書く上でこれ以上ない金言を友人のメルマガで知ったのでこんなことも書いてみます。
お食事中の方、すみませんって感じですけど、健康診断の結果を聞きに行く日の朝、便に血が混じっていました!
健康診断の結果は、中性脂肪とLDLコレステロールが高め、総コレステロールが高かったのを除けば、胃がん・肺がん・大腸がん検診も異常なしで白だったのに・・・
便だけが赤かった!!笑
2017年12月にも便に血が混じっていたことがありましたが、そのときは血が出たのが1回だけだったので、「もう1回出たらそのときはカメラをやりましょう」と、言ってみたら執行猶予中の身だったので、すぐに覚悟を決めました。
覚悟は決めたんですけど・・・大腸カメラはもちろん嫌だけど、その前に大量の水で下剤を飲むのも嫌。あのなんともいえない味の液体を2リットルも飲まないといけないのが、つらい。。。
正直なところ以前の僕ならこんなことを書こうと思いませんでしたが、人生は全部ネタって心から思えればモノを書く上で最強じゃないですか?
それに、セミナーをするときもそうですが、自分が流した汗と涙、ときには血も(苦笑)、誰かのお役に立てるなら、これ以上に嬉しいことはないわけで。
3年前にはじめて大腸カメラをしたときは総合病院でした。そのときはなぜか麻酔なしでやってすべてをそのまんまに感じたので、もう2度とやりたくないと思っていました。後で、総合病院だと若い先生が練習で大腸カメラをすることもあると聞きました。←マジか!?
今回の大腸カメラはベテランの先生が担当してくれて、さらに軽く麻酔をしてくれるという病院を紹介してもらったので、どこまで快適に受けれるのか?ちょっと楽しみになってきました。
って、これは完全なるやせ我慢です(苦笑)、決戦は水曜日!
3年振りに震えながらカメラへGO!
大腸カメラの日がサクっと決まって病院から小さめのダンボール箱が着払いで送られてきました。中身は大腸内視鏡専用検査食と下剤。美味しそうな気もするけど、まったくテンションが上がらない検査食です。これをみたらまた覚悟が決まりました。
前回の大腸カメラは早起きして家で下剤を飲んで、きれいになった状態で病院まで行ったけど、今回は病院に行ってから下剤を飲むらしい。腸がきれいになった人から検査をするらしいんですが、トイレの取り合いにならないのか?かなり心配(汗)。
それはそうと、今回の病院は睡眠導入剤を使ってくれるらしいので気が付いたら終わっていたなんて!?実は期待してます。歯医者でも治療中に寝てしまうくらい、ときに強い睡魔に襲われる体質なんですけど、大腸カメラのあの違和感を思うとさすがに無理かな。。
なるべくすんなり検査が終わってくれることを祈ります。もちろん、何もないといい。
「いま、おしりの辺りを触られているなぁ」という感触のまま始まって、気が付いたら大腸カメラは終わってました。睡眠導入剤と麻酔のおかげですね。
前回の睡眠導入剤も麻酔もしないでやった大腸カメラがトラウマになってビビリまくってましたが、あれはなんだったんだろうって感じです。
睡眠導入剤を使うとその日は運転ができないみたいですが、前回は歩いて病院まで行ったので導入剤を使わなかったこととは関係ないと思います。話のネタとしてはいいネタになりましたが、あんなのは1回で十分ですね(苦笑)。
そう考えると今回は前処理の方がだいぶきつかったので、facebookの投稿に寄せられたみなさんの温かい励ましのコメントが本当にありがたかったです。
目覚めると手術も終わっていた
睡眠導入剤と麻酔のおかげで検査中の記憶はありません。
で、目が覚めたら「検査中にポリープが見つかったので5mmくらいのを取りました」と聞かされました。
そして、一応手術なのでその日と翌日はお粥かうどん。
それから、1週間の禁酒を言い渡されました。。
さらに「消化のよいものを食べてください。脂っこいものや香辛料、生もの、乳製品などは食べないでください」ってことだったので、楽しみにしていたその日の夜の泡盛イベントは一滴も飲めず、何も食べれず。
イベントでみんなから「なんで今日検査したの?」と言われましたが、ポリープが見つかるなんて思ってなかったので。。
病院の予約が取れる日の中から最速の日を選んだらこの日だっただけです。まあ参加者のみなさんに楽しんでもらえたら僕はいいんですよ(泣)。
ポリープは生検(生体組織診断)に出しているので、結果がわかるのはさらに1週間後。「このサイズなら小さいから悪性ってことはないですよ」という診断でしたが、結果が出るまでは気になります。
それにポリープが見つかったってことは、定期的に大腸カメラしないといけないってことですよね。
あぁ、気が重い。。
もし余命半年と言われたら何をする?
検査当日の診断で小さいからたぶん良性だろうという話でしたが、結果が出るまでの2週間が長かったです。
もし余命半年と言われたらどうする?と、相方と半分冗談、半分本気で話した日もありました。
悪性だとしても半年ってことはないだろう?と思いながらも今回ばかりは真剣に考えました。半年っていうしばりがあるのでこんな感じです。
- 泡盛barになるキャンピングカーを完成させたい
- 大きな泡盛イベントをしたい
- 大きな舞台で泡盛講座をしたい
- キャンプに行きたい
- 10000チャレンジを何とかしたい etc.
仕事のことは出てこなかったというか、司法書士の仕事っていうのは自分が死んでも他の司法書士がやるんだろうなと。
成年後見人の仕事だって代わりはいるし、僕にしかできない司法書士の仕事っていうのは、ないかもしれないなぁという虚しさを感じました。仕事って自分にしかできないと思い込んでるだけで、ほとんどが本人の勘違いかもしれませんね。
あと、これもやりたいことです。
- コマなしで自転車に乗れるように練習を付き合う。
日曜からはじめた #コマなし 生活#おっかなびっくり#10000チャレンジ pic.twitter.com/F0wTT9t5V1
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士・行政書士 (@itokaoru3) November 7, 2018
余命半年なら次男の練習には付き合えないから長男が次男に教えれるくらいにみっちり付き合いたい。そんなことを考えていました。長男をみていると、本当に半年で乗れるようになるのかな?って感じですけどね(笑)。
それともう1回やりたいこと。
- オリジナル泡盛をつくりたい
第1弾は、初心者向けにアルコール度数を低めにしたけど、最期の酒なら古酒づくりを前提にした度数の高いものを。
ある意味、これが僕の遺作ですね。満足のいくものができたら、すっきりした気分で死ねそうだな。こうしてみると夢がないというか、スケールは小さいけれど普段からやりたいことをやっているのかなとも思いました。
あ、余命が半年だったらキャンピングカーを作っても乗れないから改造するのはやめようという超現実的な話も出ましたね。まあしょうがないけど(苦笑)。
と、引っ張りましたが・・・生検の結果は、
経過観察になりました。
生検に出していた2つのポリープは過形成性ポリープだけど、検査中に取ったポリープは管状腺腫でがん化する可能性があるものらしいです。というわけで、またしても1年後に大腸カメラ確定です(汗)。
今回のことは相当なリアリティを伴って「もしものとき」を考えるまたとない機会になりました。元気なときに考えるからこそ前を向けると思いますよ、本当に。
もし選べるならエンディングノートやもしバナゲームくらいのソフトな感じがいいですけどね(苦笑)。
そして、もしものときを突きつけられるとやりたいことがはっきりしますね。後悔のない人生にしたいので(といってもいろいろ後悔するんですけど)、できるかぎりやりたいことを普段からやる!これに尽きるとあらためて思いました。
残された時間が半年ってことはなかったので、やりたいと思ったことは全力でやってみますかね。
保険証券の〇〇〇〇〇の文字に泣く
休肝日って特に決めてないけど、なんとなく今日はやめておこう、そんな日が増えている感じです。逆に飲んだ日は、泡盛の写真を撮ってほとんどインスタにアップしてる。
なんか無駄にしたくない!ってやっぱり貧乏性ですね~(苦笑)。
食事の方は脂っこいものは控えて消化の良いものを意識して、朝はできるだけおかゆにしてます。
って、基本的におかゆが好きなんですよね。
ホテルの朝食のバイキングにおかゆがあったら必ず食べます。ホテルというのはだいたいが沖縄で、これまたほとんどが飲んだ翌日だから、あっさりした、おかゆがありがたいっていう事情もあるんですけど。
おかゆにのせているのは雪割納豆という地元山形の熟成こうじ納豆です。濃い味なのでおかゆがススムススム。要冷蔵だから実家以外ではめったに食べれません。
これは、長男の運動会のときに遊びに来た両親のお土産です。おかゆのおかげなのか、ここんところ快便です。
手術はひとまず白黒ついたので医療保険の請求をするため〇生命の担当のHさんに連絡をすると「3年間は部位不担保だったと思いますよ」という回答。
部位不担保・・・!?
保険証券を見ると「直腸および肛門は不担保とする」と確かに書いてある。そうだったっけ??
まだ3年も経ってないのに覚えてないもんですね。書類を見返していたら加入時の告知書にはっきりと理由が書いてありました。
痔(ぢ)って。
5万円もらい損ねた~(泣)。
ちなみに大腸カメラ・手術、術後の診察と合わせて34,000円くらいの出費になりました。。この半分くらいが手術の分みたいです。睡眠導入剤とか使わない方が費用は安いんでしょうねって、そこはケチりたくないですけどね。
手術をするのが来年の4月以降だったら3年が経つのでもらえたみたいですけど、5万円欲しいがために手術を先送りになんてしたくないもんなぁ。こうなったら次のエンディングノートセミナーのネタにするしかないですよね~(苦笑)。
医療保険は部位不担保ってことで涙を飲んだのですが、果たして府民共済の保険金は??
保険金を請求するための診断書の費用が4,300円。この時点では保険金がもらえるのかわからないんですよ。でも保険金が15,000円以下の場合は(0円だった場合も)、診断書代が戻ってくるということだったのでダメ元で請求してみました。
で、請求して1週間くらいかな。給与明細みたいな雰囲気の封筒が府民共済から送られてきました。
これって保険金が出るってこと?
出ないっていう通知もこんなのでくるんか~??と思いながら開けてみたら・・・
保険金出ました!
5万円ゲットです!!
医療保険はもらい損ねただけに、これは嬉しい(^^)v
大腸カメラ・手術、診察を合わせて34,000円くらいかかってて、これに診断書が4,300円でしょ。
おお!1万円くらいプラスになってる!
いやいや~これまでの保険料を考えたら決して得したわけじゃないんですけどね。お金の話はこの辺にしておきましょう(苦笑)。
それにしても府民共済に入っておいてよかったです。保険全般を担当してくれている〇生命のHさんが「それだったら府民共済に入っておいたらいいですよ」とすすめてくれたから入ったんですけど、それだったらのそれがなんだったのかが思い出せない。。
大腸が部位不担保だったことも覚えてないくらいだからしょうがないか。。
とにかく、今は
- やっててよかった公文式!
- はいっててよかった府民共済!
って言いたい気分(笑)。
そんなことよりも体調管理には気をつけましょうね、自戒を込めて。
大腸カメラをしたけど出血の原因はわからなかったんですよね。今となっては単なる痔だったのか?なんだったのかはっきりしませんが、もしものときを真剣に考える機会が持てたのはラッキーだったと思うようにしています。
保険金よりも大切なこと
定期健診は秋の恒例行事
年1回の定期検診はヘルスチェックなのはもちろんですが、もしものときを自分事に考える良い機会だと思って臨んでいます。大腸に憩室があるのでバリウムは向かないと聞いてからは胃がん検診は胃カメラに変えました。大腸カメラは2~3年に1回のペースで続けています。
左の鼻で胃カメラを待ち受け中。今日はいつもより麻酔が苦い。 pic.twitter.com/rPlLqOZ7Ru
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士 (@itokaoru3) October 12, 2021
「せっかくだから取って調べておきましょう」という先生の親切心で生検行きが増えるんだろうと思いますが、生検の度に何日か食事制限になるのと、もしものことを考えて2週間ほど不安になるのが、健康診断の醍醐味だと思うようにしています。
今年は胃カメラ、大腸カメラ共にすんなり終わらず生検待ちでしたが・・・本日無罪放免。次回の大腸カメラが3年後になったのがとにかく嬉しい。今宵は祝杯だー!
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士 (@itokaoru3) October 22, 2021
大腸カメラは前処理も大変な一大イベントなので、3年に1回くらいがちょうどいいですね。。
強制おかわりもある飲み放題スタート❗️ pic.twitter.com/W73cFOIIed
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士 (@itokaoru3) October 11, 2023
胃カメラ | 大腸カメラ | |
2018 | ー | ポリープ切除 |
2019 | ー | 生検→○ |
2020 | ○ | ー |
2021 | 生検→○ | 生検→○ |
2022 | 生検→○ | ー |
2023 | ○ | 生検→○ |
2024 | ○ | ー |
あのときにやりたいことはどうなった?
ポリープを取った2018年に考えていた、「もし余命半年と言われたらどうする?」という問いでやりたいと思ったことは、半年に間に合いませんでしたが実現したものもあります。
泡盛barになるキャンピングカーは無事に完成しました。
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自転車は長男がコマなしで乗れるようになるどころか、次男も一緒に49kmも走れるようになりました。
オリジナル泡盛第2弾はクラウドファンディングに挑戦して2019年10月に完成させることができました。
健康診断を無事にパスすると、少なくともあと1年は使える時間があると思えるので、期限を意識しながらやりたいと思ったことは全力でやっています。
怪我で「もしものとき」を突きつけられてやったこと
タイトルといい、また同じようなことをやらかしてしまって、お恥ずかしい限りです。
2月に自転車で転んで怪我をして、もしもの時はいつ来てもおかしくないということを痛感しました。
個人事業主で自分しか把握していないことが多いので、何かあったときに、家族にもわかるように情報をまとめておかないと、と思いながらできていませんでした。
SNS・ネットショッピングなど、その場しのぎで設定したパスワードもあったのを整理して、使っていないサービスは解約しました。
その流れで、使っていない銀行口座も見直すことにしました。
未利用口座管理手数料なんていう話も出ているし、使う予定のない口座を持っていても仕方がありません。
大昔に作ったネット銀行はいつの間にか銀行名が変わっていました。
それに、1,000円単位じゃないと引き出せないので、手数料無料の別の口座からぴったり1,000円になるように振り込んでから引き出しました。
ネットだけでは完結せず、電話でもダメ、書類を郵送しないと解約できないネット銀行もあって解約するだけで疲弊しました(苦笑)。
仕事の関係で作って何年も使ってなかった口座、振込手数料を抑えるためだけに作った口座は全て解約しました。
不要な口座を整理できたのは振込手数料が無料になる口座を作ったことも関係しています。
それから保険も見直しました。
怪我をした直後に請求しようとは思いませんでしたが、いくらか保険金がもらえるだろうとぼんやりと思っていました。
調べてみると、今回の怪我では1円ももらえないことがわかりました。単なる縫合と言われればそうかもしれないけど、額に痕が残る怪我だったのに、これでもらえないとしたら、一体どんな怪我をすればもらえるんだろうと思ってしまったので、思い切って見直すことができました。
パスワードを整理するつもりが、口座の整理にとどまらず、いつの間にかお金の使い方を見直したり、働き方にまで意識が向かっています。
現状を変えるのは相当なエネルギーがいるので、怪我をしなければ行動しないままだったと思います。
脳は異常なかったし、傷が残ったところも目や歯じゃなかったことは、不幸中の幸いでした。
正直なところしばらく凹んでいましたが、怪我をきっかけに起きた意識の変化が数年後に正に「怪我の功名」だったと思えるようになれば、いいなぁと思っています。
今回の怪我は、いつ何が起こるかわからないということを認識するには、十分すぎる出来事でした。
たとえ入院で済んでも、大切な情報を共有できる状態にしておかないと家族の負担は大きくなるばかり。
自分の不注意が原因なので偉そうに言えることではありませんが、情報の整理と使っていないものは解約しておく方が良さそうです。
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司法書士・行政書士 伊藤 薫