小さなお葬式のエンディングのノートレビュー|てらくるとは?

エンディングノートレビュー

こちらのエンディングノートはいわゆる、もしもに備えるタイプのもので内容はいたってスタンダードなのですが、思わず「えっ!」と声を出しそうになったページがありました。

それはこちらの葬儀の希望を書くページ。

4種類の葬儀プランがイメージ写真付きで載っていて、希望するプランにチェックを入れることができるように作られています。

あまりにも生々しいと感じて一瞬ギョッとした訳ですが、考えてみれば書く人も残された人もイメージしやすくていいのかもしれませんね。

というのもエンディングノートにどの程度まで詳しく葬儀の希望を書いておくのがいいのかは悩ましい問題だから。

中には「使って欲しい花がある」、「この音楽を使って欲しい」ということまで書いておけるエンディングノートがありますが、あれこれ事細かに葬儀の希望を書いておいても実際に実現できるのかは微妙なところなので、希望が叶えられない場合にむしろ家族の負担になるかもしれません。

一方で「家族だけでこじんまり送って欲しい」とか、「ある程度費用がかかってもいいからできるだけ盛大にして欲しい」といった漠然とした希望を書いておくものもあります。

個人的にはあまり事細かに希望を書いておくよりも、盛大にして欲しいのかシンプルにして欲しいのかといったニュアンス程度の希望を書いておく方がいいと思うのですが、それはそれでシンプルにといっても書いた本人と家族のギャップが大きければ本人の希望とかけ離れたものになってしまうおそれがあります。

また家族の中でもそれぞれの価値観でのシンプルの基準が違うので、具体的にどうするのかで揉める火種になってしまいそうですよね。

そうならないように、元気なうちに葬儀の契約まで済ませておくのがひとつの解決策としているわけですが、そこまで思い切れないという方が多いのではないでしょうか。

そう考えると4つのプランから選んでおくというのは、お互いに非常にわかりやすいといえます。価格も載っているし、プランの内容をイメージしやすい写真があって選びやすいというのも理にかなっていますよね。

小さなお葬式とは?

このエンディングノートは「小さなお葬式」が発行しているものです。

はじめは「小さなお葬式」という葬儀社なのかと思っていましたが、そうではなく大阪の会社が運営するポータルサイトのようです。

小さなお葬式のパンフレットを取り寄せたのは、エンディングノートがもらえるからというのも理由のひとつですが、いわゆる直葬といわれる葬儀プランについてもっと知っておく必要があると感じたからです。

というのも僕は数名の方の成年後見人をしていて、これまでもここでいう「小さな火葬式」のようないわゆる直葬を経験したことがあります。

これまでは親族の方が喪主をされたので私が主体な立場で葬儀を執り行うことはありませんでしたが、これからはそういう可能性がないとも限りません。

さらに、これからは「多死社会」になるといわれています。

関東のある地域で葬儀をしようとしたら同じ時期に葬儀が重なってしまい遺体を安置する場所を確保することができなくて、通夜、告別式ができずに直葬にせざるを得なかったという、多死社会を予感させるような話を聞いたことがあります。

こちらの希望や事情如何に関わらず、直葬を選択せざるを得ないということも考えておく必要があると感じたからです。

てらくるとは?

エンディングノートと一緒に送られてきた「小さなお葬式」のパンフレットがものすごく読み応えがありました。本来的にはエンディングノートよりもパンフレットがメインなんでしょうけど。

小さなお葬式では葬儀費用のカード払いができるようですね。

僕が知らないだけで今はそういうところが多いんでしょうか?カードをANAカードに切り替えて、本格的にマイレージを貯めようとしているので、葬儀費用にもカードが使えると聞くとオオっ!と目を惹かれてしまいました。

ネーミングが冴えていると感じたのが「てらくる」というサービス。

漢字で書くなら「寺来る」だろうと思いますが、「てらくる」というのは付き合いのあるお寺がない方に寺院を手配してくれるもので、お坊さんを紹介してくれるサービスです。

このネーミングは絶対にアスクルを意識してますよね(笑)

葬儀プランのオプションということなので、4つの葬儀プランは通夜、告別式が内容に含まれていても読経をはじめお寺に関係するものは含まれていない価格のようです。

少し具体的に考えてみると、僕の場合おそらく両親の葬儀は実家の墓があるお寺にお願いすることになりそうですが、自分の時はどうなるんでしょうね。

まさか山形にあるそのお寺にお願いすることは遠距離過ぎてないとして、まったく想像がつきません。

今は墓もないし、お寺のあてもないので、「てらくる」のようなサービスはありがたいですね。

特別こだわっているわけじゃないけど、実家は曹洞宗なので、宗派が選べるのもありがたいですね。

ところで、通夜や告別式のある葬儀プランで「てらくる」を申し込まなかったら自分でお寺に手配することにあるんでしょうけど、場合によっては読経がCDだったりしてお坊さんがいないままにすることがあるのでしょうか?

祖父が昔、お盆の時期にお経のカセットを仏壇の前で流していた記憶があるので、それもありかなと思いますが。

和尚様が忙しかったんでしょうね。多死社会になるとお坊さんも忙しくて、来て欲しくても人手不足で来てもらえないなんてことがおきそうですね。

戒名料の相場

パンフレットの中で一番興味深かったのがこちらの戒名料の相場表です。

戒名料の相場表

ちなみに僕の父方の祖父母は『居士』と『大姉』ですが、松竹梅でいうところの竹クラスのようです。

戒名のようなものは安いのも高いのもどちらにしても選びにくいかもしれないので、無難に竹クラスにする人が多いのかもしれないですね。それにしても30~50万円というのは結構なお値段です。

それが「てらくる」だと1/5~1/8程度になるわけですから・・・安けりゃいいってもんでもないけど、なぜこんなにも違いがあるの?っていう感じはします。

それにしても特上クラスの『院居士』、『院大姉』になると100万円~になるんですね(汗)

お寺との関係がこじれなければ、携帯電話じゃないけど「てらくる」に乗り換えたいという方も多いのではないでしょうか?

ここ数年は、地方にある先祖の墓を自宅の近くに引っ越しをする(改葬)が増えているようです。

新しい墓の費用をはじめ、元の墓を撤去して更地に戻す費用や墓石の運搬料など、改葬は一時的に費用がかかるようですが、改葬を機に「てらくる」を利用するとしたら長い目でみると逆に安くつくかもしれませんね。

お寺に経営という表現は不適切かもしれませんが、景気に左右されない安定したイメージで、いち経営者としては羨ましいと思っていましたが、価格競争の一面を垣間見ると士業と同じでお寺も大変なんだなぁと複雑な思いです。

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