親子でつくるエンディングノートのレビュー

エンディングノートの選び方

内容的にはもしもの時に備える一般的な内容ですが、「親子でつくるエンディングノート」の最大の特徴は子どもが親の話を聞いて親子二人三脚で作り上げるエンディングノートだという点です。

親子でつくるの意味するところは?

  • 第1部  父・母と私と我が家のこと
  • 第2部  もしものときの備え

エンディングノートは2部構成でコンセプトの親子でつくるの意味するところはこちらの手引きに集約されています。

親に話を聞くための手引き

手引きには聞き取り方法の具体的なテクニックだけではなく、話の切り出し方も紹介されていました。その切り出し方というのはいきなりエンディングノートの話を持ち出すのではなく、家系図づくりをきっかけに話をすることだそう。

話を聞く時はエンディングノート持っていかずに、家に帰ってからその日の会話を思い出しながら書くのがおすすめとのこと。

また、本題である第2部に入る前に、十分に時間を取って第1部の話を聞くことが大切だということです。

目の前にエンディングノートがなくてもスムーズに聞き取りができるように、この手引きの最後には、「聞くことができたこと」と「聞き忘れたこと」をメモできる「親との対話記録」なるものも掲載されています。確かにエンディングノートが目の前にない方が親も硬くならずに話ができるような気がします。

ただし、エンディングノートを完成させるために子どもが自分に聞き取りをしてくれているということを親が十分に理解した上で進めることが不可欠です。

聞き取りの目的や完成のイメージがはっきりしないままに始めると、思うように話をしてくれない親に対して、子どもの方が取調べ中の刑事のようにならないかと、少し心配です(笑)

お互いを信頼して協力しながらエンディングノートを作り上げるというイメージを持てるかどうかが、親子二人三脚でのエンディングノート作りの成功の鍵になりそうですね。

エンディングノートつくりを切り出すタイミングは?

「親に話を聞くための手引き」には、いつ話を切り出すのが良いのか?ということも紹介されていました。それは・・・

誕生日です

誕生日というのは親のではなく、子どもの誕生日です。なるほどと感心したものの読み進めると、少々疑問が湧いてきたのも事実。というのはこんな記述があったからです。

親の誕生日や父の日、母の日にプレゼントを持って行くのもよいのですが、その場合には、ほかの兄弟と鉢合わせをする可能性がありますから、ゆっくりと話を聞くことができません。

親子でつくるエンディングノート

これはいいとして、エンディングノートをつくるメリットして次のようなことが紹介されていました。

エンディングノートをきっかけに、親が遺言書を書いてくれる可能性が高くなることです。・・・(中略)・・・そして、その遺言書には、あなたに有利な遺産分割の方法が書いてある可能性が高くなります。

親子でつくるエンディングノート

親も人間なので、何度も足を運んで話を聞いてくれた子どもに、財産を多めにあげたいという気持ちが芽生えることは悪いことだとは思いませんし、むしろ当然のことだと思います。

でも、この発想だと子供達がそれぞれ自分の誕生日に親の話を聞いてエンディングノートをつくる可能性もありますよね。

遺言書の場合は作成日でその優劣を決めることができますが(遺言書の作成には至らなかったとして)、異なる内容が書かれたエンディングノートが複数見つかった場合には、そもそも法的な効力のないエンディングノートだけに話がややこしくなるような気がします。

現実的には難しいのかもしれませんが、理想は他の兄弟と連携して親子で1冊のエンディングノートを完成させることだと思います。

普段、ほとんど実家に寄り付かない子供が突然エンディングノートをつくろうと熱心に擦り寄ってきたところで、親にはその下心を見透かされそうな気がしますが、どうでしょうか?

人気記事 お義母さんが遺してくれたエンディングノートと大切なもの