あなたの人生を愛するノートのレビュー
「あなたの人生を愛するノート(アルフォンス・デーケン/フィルムアート社)」
銀行口座や不動産といったページは一切なく、もしもの時に備えるためという一般的なエンディングノートのイメージとは程遠い一冊。
でも、これもエンディングノートのひとつの形です。
著者は表紙の写真の方で、30年間「死の哲学」を教えてこられた大学の先生です。
この2つの章で構成させています。
- 人生の旅をふりかえる
- 人生の意味をみつめる
人生の旅をふりかえるでは人生を3つの時期に分けて、それぞれを振り返ることができるように作られています。
- 第1の人生|子ども時代
- 第2の人生|社会に出てから
- 第3の人生|仕事から退いて
このエンディングノートのメインのターゲットはリタイアされた年代なんでしょうね。でも、現役で働いている方でも十分に書くことができそうです。
自分と向き合うために書くことができる
特徴的だと思ったのは、あなたの人生を愛するノートを書くにあたっての「自分の意思」を書くページがあること。
ここで「自分だけのために書くのか」それとも「大切な人へのメッセージ」として書くのかを決めるように作られています。
エンディングノートはいろいろな情報を家族にわかるように書き留めておくというのが一般的ですが、もし自分だけのために書くと決めれば、自分と向き合うための専用ノートとして活用できそうです。