過去から掘り起こしたヒント|あの1年は無駄じゃなかった。

エンディングノート超活用法

住宅ローンを抱えていたのに会社を辞めて司法書士試験に挑戦しました。すべてを試験勉強に捧げたので不合格だった1年目は30代の大事な時間を無駄にしてしまったと悔やみましたが、常識的な価値観を取っ払って徹底的に主観で考えてみたら不合格という事実は何も変わらないのに、あの1年は無駄じゃなかったと思えるようになりました。

  • とことん主観で振り返ってみる
  • あの1年は無駄じゃなかった
  • 他人の価値観で生きていないか?
  • 後悔少なく生きるためのヒント

とことん主観で振り返ってみる

後悔少なく生きるヒントを見つけるために2つのアプローチでこれまでの半生を振り返りましょう。その中の1つ主観で振り返るに「人生曲線」を描くことをおすすめします。

人生曲線の描き方は他の記事や書籍に譲りますが主観で振り返るための重要なポイントについて触れておきます。この主観でというのは簡単なようで意外と難しいものです。

ある本で読んでこれはわかりやすいなぁと思った例を紹介しますね。

「高校時代は野球部で甲子園に出場した」

これだけ聞くと高校時代の幸福度は高そうですが、甲子園に行くことはできたけど自分は補欠で悔しい思いをしたということなら幸福度は低いと捉えることもOKです。一般的・常識的な価値観は一度横に置いてみて、自分の判断基準で感じたままに幸福度・充実度を描くのが人生曲線の主観的な描き方です。

他人の価値観なんかはくそくらえ!と徹底的に主観で振り返ったことで、僕の救いのない失敗は欠かせない経験に変わりました。

あの1年は無駄じゃなかった。

思い出したくもない不合格

受かる保証もないのによくやるわ。

仕事もしないで司法書士試験の勉強の日々をこういう目で見ていた人も多かったと思います。

半生を振り返ったときに忘れられないできごとの1つは、会社を辞めて挑戦した司法書士試験に失敗したことです。住宅ローンを抱えていたのに無職で試験勉強に専念しているときだったので不合格を突きつけられたときは相当きつかったですね。

退路を断って挑戦したところで合格できなければまったく評価されませんし、毎日12時間以上勉強だけで頑張ったところで常識的な価値基準の元ではそんなことはどうでもいいことなんです。

  • 成功≫失敗
  • 合格≫不合格
  • 会社員≫無職
  • 受験生≫ニート

不合格という現実が大きすぎて他の面にはまったく意識が向きませんでした。

人生直線で本質を知る

受講したセミナーで人生曲線を描いたり、主宰するセミナーで人生曲線を描いてもらうワークを何度もやってきました。

過去の出来事から衝撃体験を掘り起こすために、できるだけ山や谷のような曲線で描いてくださいと伝えているに、「自分の人生はずっと幸せです。いつも充実しています。」と充実度が高い位置に横一本の直線を描いていたAさんという人がいました。

とは言っても絶対にいろいろあったでしょう?と勘ぐってしまったのですが、人生曲線は過去のできごとを自分がどう思うかの問題なのでずっと直線というのもあるのかもしれない。こう思えたことが自分主体の「主観」についてフォーカスするきっかけになりました。

主観で過去を振り返る

僕が描いた人生曲線は20代半ばに1つのピークありますが、これは希望する会社に入社出来て希望に満ちていた頃です。20代半ばをピークにそこから数年で一気にどん底まで落ちていきます。

僕が描いた人生曲線

人生リセットというのは司法書士試験に挑戦するために会社を辞めたときです。会社を辞めてからは毎日12時間以上勉強だけの毎日、そして住宅ローンを抱えていたのに不合格です。さらに深く落ちていきそうなものですが、一気に回復しています。

また20代の充実度のピークから谷底に落ちていくときに良い面はなかったのかと言えばそんなことはありません。結婚やマンション購入といった人生の大きなイベントを経験したのも同時期でした。人生曲線にプライベートのことがほとんど現れてないことに気づいて幸福度・充実度の基準が「仕事」だったことを認識することになりました。

会社を辞めて司法書士試験に挑戦したとき、司法書士として独立するときも優先していたのは仕事のことです。仕事を優先するのは当たり前のことかもしれませんが、突き詰めていくといい年をした大人が仕事をしていないのはおかしいといった常識に縛られていたからだと思います。

いま思うのは当時は仕事というものに対して視野が極端に狭くなっていました。こうじゃないとダメだという偏った思い込みが凄かったです。遊びや趣味も大切にしてきたつもりが、実際には仕事だけで幸福度・充実度を判断していたというわけです。

そこで仕事や収入、成果や成績といった常識的な価値観を一度取っ払って、徹底的に主観で考えてみました。そうするとこんなキーワードが浮かんできました。

  • 集中・夢中
  • 本気、情熱
  • 挑戦、逆転

いつしか不合格という事実は何も変わらないのに会社を辞めて司法書士試験に挑戦したこと、勉強漬けだった1年間をこう思えるようになりました。

  • 人生を変えようと飛び込んだわくわくできる挑戦
  • 自分で決めた目標に向かって取り組んで充実した時間

合格できなかった年は30代最初の貴重な1年間を無駄にしたと悔やんでいましたが、Aさんの自分主体の考え方に触れて、常識的にはそうだけどあの1年は無駄じゃなかったし、むしろ充実していた時間だと思えるようになりました。人生リセットから一気に回復している人生曲線を描けた理由はこういうことでした。

他人の価値観で生きていないか?

自分の頭で考えた価値観を持ち、それを基準に人生を生きる(時間を使う)ことができていますか?

僕はできていませんでした。いや、少しはできているつもりでしたが、実際は常識や周りの環境に縛られた自分がない価値観しか持っていませんでした。恥ずかしながら僕は30歳で会社を辞めるときも、司法書士として独立するときも、一般的に良いと言われている方を選んでなんとなく生きてきました。

  • 資格を取ればなんとかなる
  • 難しい試験に合格できれば人生が好転する

いま思えば、これっていう自分がなかったわけです。司法書士試験に挑戦するために住宅ローンがあったのに会社を辞めたりと道のりはハードでしたが、どこかふわっとした気持ちのままで人生を歩んできました。

他人の目を気にしすぎていないか?

「高級車に憧れる人は無人島でも高級車に乗りたいだろうか?その憧れは他人の目があるからこそ湧いてくるものじゃないだろうか?」

人生の先輩から聞かれたこの問いを時々思い出して自分の価値観について考えることがあります。この問いから僕がイメージしたのは沖縄の離島のような雰囲気の無人島です。

無人島でも高級車に乗りたい人はそれでOK、誰も見てないし誰にも頼れない無人島なら荷物を載せやすい軽トラの方がいいと思うならそれもOK。まわりの目を気にするよりも自分が納得できるかどうかが大切だということですね。極論は人生の優先順位を考えるときに他人の目を気にすることは意味がないということです。

結果的に選んだ優先順位が常識的だったり、世間体を気にしたようなものでもそれはそれでOKだと思います。

死を前にしたときの価値観

無人島の問いからさらに進んで。いざ死に直面して自分の人生の結末について考えようというときに、はたして常識や世間体を気にするでしょうか?おそらく、そんなものはまったく気にならないと思います。なりふり構わずというのが本当じゃないでしょうか?必要なのは一般論ではなく自分の価値観だけです。

リスクがあっても挑戦したかった。一見するとハードな挑戦でも残された時間がわかっていたら挑戦したのにと思うこともあると思います。でも本当のところは棺桶に入る段になってみないとわからないものなのかもしれません。普段ともしものときでは、同じことでも感じ方はまったく違うんだろうと思います。

後悔少なく生きるためのヒント

恥ずかしい話ですが、自分が後悔するか?しないか?というジャッジに他人や世間がどう思うのかを気にするのはまったく無意味だということにようやく気がつきました。

リスクを冒してまでチャレンジなんてしない方が、安定を望んだ方が、一般的にはベターなんじゃないですか?挫折ばかりで不安定な毎日よりも安定している方がいいと僕も思っています。

そうなんですけど、脱サラをして司法書士試験に挑戦したことは不合格も経験しましたが、会社にしがみついてくすぶっているよりはよっぽど輝いている時間・経験だと思えるようになりました。こういうものの見方ができるようになったのには、主観で考えることともう1つ理由があります。

それは、何かを成し遂げようとすると時間が掛かるという本質的なことに気づくことができたからです。1万時間の法則というものを知り、あの1年間は司法書士試験の勉強を1万時間まで積み上げるために必要不可欠な時間だったと自分を納得させることができて僕は救われました。

どんな分野でも1万時間程度継続して練習すれば、その分野のプロになれるという経験則のこと。

1万時間の法則

合格の目安と言われる3,000時間の勉強で合格できる人がいるのも事実ですが、それはそういう人もいるということであって、みんながサクサクと合格できたら予備校はつぶれますよね。

司法書士試験を通しての2つの気づきは僕の中では価値観が180度変わるくらいの大発見で、ぼんやりしていた人生の優先順位がはっきりしました。

人生の汚点とも思える失敗も視点を変えると、まるできらきらと輝いている時間のように、まったく違ったものに見えてくるかもしれません。

【人生の優先順位】わくわくできる挑戦をする

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