【もしもに向き合う】エンディングノートの使い方 準備編
沢山売れているのにほとんどの人が書いていないのがエンディングノートの現実です。
エンディングノートの使い方は大きく分けて3段階あります。第一歩目の準備編では、書けない理由をわかった上で「もしものとき」をできるだけリアルにイメージすることからはじめてみましょう。
エンディングノートの現実
買ってもほとんどの人が書いていない
実際にエンディングノートを書いている人は、ほとんどいないんですよね。もちろん面倒をかけたいなんて思っている人はいないと思いますが現実はこうなんです。
エンディングノートを書いておきたい理由
ライフメディアリサーチバンク調べ
第1位 家族に面倒をかけたくない
エンディングノートを書いている人2.0%
「ライフエンディング・ステージ」の創出に向けた研究会報告書
エンディングノートが書けない理由
理由を挙げればきりがありませんが、主なところだとこんなところでしょうか。
- 時間がない
- 面倒くさい
- 書くことが多すぎて、どこから書いていけばいいのかわからない
- 難しそう
- そもそも書き方がよくわからない etc
でもエンディングノートが書けない最大の理由は、何歳だろうと今が元気ならここで思考停止してしまうことかもしれません。
- 自分にはまだ早い
- もしものときなんてずっと先の話
結局のところ、自分のもしものときにリアリティを感じられないからです。
宿題・仕事と同じように追い込まれないと、やらない・できない。それもすごくよくわかります。優先順位の低いことはギリギリになるまであと回しです。これって僕だけじゃないですよね(苦笑)
突然の出血で精密検査
ここ数年は不意にもしものときについて考えさせられることが何度もありました。
その中で、はじめての大腸カメラはかなり痛い思いをしました。なぜか麻酔なしでやったので、検査中の膨満感や腸のカーブのきついところにカメラ入れる時のおもわず叫んでしまいそうな苦しさ。
それに検査の前に2リットルの下剤を飲む前処理も楽じゃないですよね。もう1回と言われたらかなりびびってしまいます。。おかげ様で大事には至りませんでしたが、もしものときを真剣に考えるきっかけになりました。

突然の出血でもしものときを考える
もしものときを体験すると・・・
- 病気やケガ
- 身近な方の死
- 自然災害 etc
否が応にも突然、もしものときを体験することがあります。こうした非日常体験が働き方や生き方を見直すきっかけになることはままあると思います。
あわやという非日常体験を通して、
- したいこと・したくないこと
- 必要なもの・必要じゃないもの
こういったことを見極める感覚が研ぎ澄まされた手応えがあります。そして「自分の人生はこのままでいいのか?」と僕自身も真剣に考えるきっかけになりました。
エンディングノートを書く醍醐味は?
エンディングノートを書くことは、もしものときを考えることで「普段考えないこと」、「できれば考えたくないこと」に向き合うことです。つまりエンディングノートを書く醍醐味は、もしものときの疑似体験ができることです。
精密検査や手術は、もしものときをありありとイメージすることができるかもしれませんが正直キツいです。
もしものときを考えるきっかけは、いろいろあると思いますがエンディングノートを書くことが一番手軽かもしれません。身体は痛くも苦しくもないですし。
それに、元気な時だからこそもしものときの疑似体験ができると、見えてくるもの・気がつくことがあります。もしものときを具体的で鮮明にイメージすることができれば、これからの人生の時間の使い方がきっと変わります。
準備編で目指すゴール
エンディングノートを手に入れることで安心・満足してしまう気持ちははよくわかります。学生時代に参考書や問題集を買っただけで、なんだか勉強したような気になったのと同じですよね(苦笑)
だから書かなくてもOKです。でもここで終わりではありません。書かなくていいので、もしものときをできるかぎりリアルにイメージしてみてください。
突然脳梗塞で意識不明になったら?
縁起でもないことなのはわかっていますが、普段考えないことをあえて考えてみてください。
真剣に考えると些細なことかもしれませんが、生活習慣や考え方、さらには生き方など必ず気持ちに変化が現れます。
- これからは健康に気をつけよう
- 週末は家族と一緒に過ごそう
- 久しぶりに〇〇をしてみよう
- 〇〇さんに会いたい
- 前から気になっていた〇〇をどうしてもやりたい etc
変化が現れたら無事に準備完了です。そして次は活用編です。もし気持ちに少しも変化が起こらないとしたらエンディングノートを書く準備は整っていないので、ここで終了です。