紙のエンディングノートは時代遅れ?|死んだらスマホ・パソコン、SNSはどうなる

エンディングノートの書き方のポイント

エンディングノートの「気になること」の項目を書いていて1番気になったのは、スマホ・パソコン、SNSのアカウントは死んだらどうなるんだろう?ということでした。

エンディングノートを書いて感じたこと

私、相続専門司法書士の伊藤 薫が実際にコクヨのエンディングノートを書いたレポートです。

資産のことを書いた後は気になることシリーズ。

  • 携帯・パソコン
  • webサイトのID
  • 宝物・コレクション
  • ペット
  • 生活のこと

携帯・パソコン

これまで書いてきたのは現在の契約内容といった情報を書き留めることが中心でした。

もしもの時に携帯やパソコンをどうしてほしいか?といった将来の希望をはじめて書くことになります。

携帯もそうですがパソコンも個人情報やプライバシーの塊といって過言ではないので、適切に処分してほしいですよね。

ほしいと思っても実際のところ誰が責任をもって処分してくれるのか?考えると不安。。

家族がいるからと思っても、もしもの時にどんな生活をおくっているのかなんて想像もつきませんよね。

亡くなって一連の手続き等が落ち着く頃、3ヶ月ぐらいですかね?

その時がきたらミッションインポッシブルの指令テープみたいに、白い煙が出てパソコンが消えてくれればいいのにと思ったり。

パソコンの画面に最期のメッセージの動画が流れて、そのあとで「なお、このパソコンは自動的に消滅する。君たちの幸せを祈る。」なんて(笑)

冗談はさておき、家族が適切にパソコンを処分してくれる保証はないので、そんなサービスがあったら申し込みたいですね。

リタイアした後ならいざしらず。仕事をしているならすぐに処分してしまうのも気がひけるし。

  • 大事な情報にはパスワードをかけておく?
  • 誰にパスワードを伝えておくのか?

悩ましい問題ですよね。

携帯・パソコンと同じようなものが、facebookなどSNSやネットショッピング用のIDやパスワードでしょうか。メールアドレスもそうですね。

もしも自分の余命がはっきりとわかるなら、もろもろをきれいにしてからいきたいです。でもそれこそミッションインポッシブルかもしれませんね。

宝物・コレクション

1ページ目から順番に書いてきたので気がつかなかった・・・。秘蔵泡盛を書くなら「その他の資産」のページじゃなくて、ここ。

「宝物・コレクション」のページでした(笑)

五升甕で育てはじめたマイ泡盛は、叶うなら子や孫に守ってもらいたいなぁなんて思いますが。

関連│子供の誕生記念に泡盛の甕入れの儀をやってみた

さすがにそれは難しいと思うので大阪泡盛の会のテイスティングに使ってもらえたら嬉しいですね。それなら勉強会がずっと継続できる仕組みを作っておかないいけないですね。

泡盛ってたとえどんなに価値があったとしても消え物だからいいですが、これが甕や酒器だと保管場所にも困りもの。

経験者に言わせると、亡くなった親の思い出の写真や大切にしていた服などを処分するのってかなりの負担なんだそうです。

自分の手で処分するというメンタルの負担もさることながら、物を大事にして捨てない年代の方であれば相当な量になるので、全部片付けるのに1週間仕事を休んだとか。1週間ならまだ少ない方かもしれませんね。

ペット

コクヨのエンディングノートにはペットに関する情報を書くページ(p30)があります。

ペットの数は今では子供の数よりも多いそうなので、ペットのページはこの家族のページにあってもいいかもしれませんね。

ちなみにペットを書く欄は2つです。

僕と一緒に10000チャレンジ中の北村 知里さんはポメラニアンを4匹買っているんですよね。北村さんは欄が2つじゃ足りないよなと思ってしまいました。

参考|我が家の愛犬達名前だけが先に決まってました

書く場所が足りないのはコピーして増やせばいいとして、もしものときにペットの世話を誰にお願いするのか?

エンディングノートに書いておくだけじゃなく事前にお願いしておかないとダメですよね。

もしものときにペットは大丈夫?

もしものときにあなたやペットがどうなるのか?

考えるきっかけにして欲しくてまとめてみました。現状を把握するためにぜひ一度トライしてみてください。

関連|もしものときにあなたはどうなる?16のチェックリスト

もしものときは自分が病気になったときもそうですが、地震や台風など自然災害についても想定しておかないといけないですよね。

北村さんは愛犬の為の防災準備セミナーもされています。ペットを飼っている方は北村さんのブログをぜひ参考にしてみてください。

生活のこと

生活のことについてのページにはこういったことを書くようです。

  • 家族の中であなたしか知らないこと、あなたがいないときに、家族がどう対応すればよいかわからないことはありませんか?

あなたしか知らないこと?

そんなのいっぱいあるような気もするし、あえて書いておくようなものはない気もする。

そもそも生活のことを書いておくページなので、趣旨と少しずれるかもしれませんが、もし書いておくことが出生の秘密とかあなたしか知らないヘビーな内容なら、ここに書くんじゃなくて前もって言っておいてほしいと個人的には思います。

ここに書くならもっとどうでもいいようなこと。

たとえば、僕が思うのは読んだ人がほのぼのする程度のこんなことを書いておくのがちょうどいいような気がします。

  • 亡くなった祖父が時々作っていた思い出の鳥料理のレシピ
  • 誰にも教えていない釣りのポイント

コラム|手書きのエンディングノートは時代遅れ?

エンディングノートの中には、facebookやツィッターといったSNSのIDやパスワードを書いておくとともに、もしものときには削除を依頼したいという希望を書いておけるものもあります。

ただし、その希望を家族が確実に実行してくれるのか大いに疑問が残ります(そもそも家族にはあまり見られたくない内容だったりするのではないでしょうか?)。 

そうしたニーズに応えるべく、もしものときにSNSのアカウントを削除してくれるサービスがネット上にはいくつか存在します。 

ラストメッセージ

そういったサービスの一つが「ラストメッセージ」というサービスで、あらかじめ自分で決めておいた人(=バディ、お互いにバディになることが良いようです)がもしものときには削除をしてくれるという仕組みのようです。 

アカウントの削除はあくまでも主な3つの機能の1つで、他に「見守りメール」と「家族への伝言システム」という機能もあります。 

「見守りメール」というのは、定期的に配信されるメールマガジンを閲覧することで、安否確認をしてもらえるサービスです。 

もし一定期間、閲覧されなければ運営会社からバディに連絡が行き、バディが「異常あり」と判断すると、運営会社から機密ファイルを開く鍵がバディに提供されます。

バディは機密ファイル内のデジタルデータで作成したエンディングノートを家族に引き継ぐ(「家族への伝言システム」)という仕組みのようです。 

ちなみに配信されるメールマガジンのテーマは「10年後」を考えるもの。エンディングノートを書くことで、これからの生き方を考えるきっかけにするという僕の考えにマッチする内容だったので興味を持ちました。 

エンディングノートというと紙媒体をイメージすることが多いのですが、エンディングノート的な機能をオンライン上で構築したサービスというわけです(この時代に紙媒体のエンディングノートはそぐわないのでは?ということが開発のきっかけみたいです)。 

面白いサービスだと感じるとともに、かなりの需要があるだろうとも思います。

機密ファイルのセキュリティは安全なのか?僕には分かりませんが、デジタルデータならエンディングノートを書いてみようかなと思った方には検討の余地のあるサービスではないでしょうか。 

しかし気になるのは・・・、バディ。誰をバディにするか、みなさんは簡単に決めることができそうですか?

コラム|もしもの時、Facebookのアカウントはどうなる?

最近、人生初の大腸カメラを体験して、もしもの時について考えさせられました。

おかげ様で大腸に異常は見つかりませんでしたが、なにげなく過ごしている毎日が実は危ういということを思い知らされました。

そんなタイミングで知ったのがFacebookの追悼アカウントの存在。

初めて聞くという方も多いのではないでしょうか?

追悼アカウントというのは、Facebookの利用者が亡くなった方を思い出して偲ぶための方法なんです。

ちなみに亡くなった後のFacebookのアカウントですが、完全に削除する、もしくは追悼アカウントとして残すかのどちらかになるようです。

しかも事前にどちらを希望するのか設定しておくことができるのですがご存知でしたか?


死亡後のアカウントの取扱いについて本人が設定しないままに亡くなってしまった場合、家族がアカウントを削除するのはなかなか大変そうです。

「いかなる場合であっても、第三者が別の人のアカウントにログインすることは、Facebookのポリシーに違反します」ということなので、エンディングノート等にID、パスワードを残しておいて家族がそれを使って削除するという方法以外で削除をしようとすると、次の書類を提出しなければいけないようです。

  • 死亡を証明する死亡診断書など
  • 委任を受けていることを証明する委任状など

ID、パスワードを書いておいたエンディングノートがアカウントの削除の委任状になるのかはかなり疑問ですし、遺言に「すべての財産を長男Aに相続させる」と書いていたとしてもアカウントを削除するのか追悼アカウントとして残すかは分かりませんよね。

ちなみに委任を受けていることを証明する書類の例に「出生証明書」とあるので、戸籍等で相続人であることを証明できれば委任状はいらないのかもしれません。

英語が変な日本語に訳された感じのヘルプセンターの記事の情報だけなので勘違いもあるかもしれませんが・・・

この辺を考えても疑問が残るので物は試しに追悼アカウントを希望する設定をしてみました。といっても追悼アカウントの管理人を前もって登録しておくだけです。

なお管理人はFacebookの友達からしか選べません。こんなことをFacebookの友達にお願いできるものなのか疑問があったので、とりあえずは嫁さんを管理人に登録してみたのですが、そのためにFacebookで友達になりました。

夫婦で友達になるというのはちょっと変な感じですね(苦笑)

追悼アカウントの管理人の登録をするタイミングで、管理人に指定した相手にメッセージを送ることができますがこれは任意のようです。また、登録したからといってFacebookから相手に通知があるものでもありません。

管理人に指定された人が実際に管理人として行動するかどうかはその人の自由なので、一方的に管理人の権限を与えておくことと理解しておけばいいかもしれません。

だから管理人としてちゃんと動いてもらうには前もってその旨を伝えてきちんとお願いしておかないと難しそうですね。

とっても痛かった大腸カメラのおかげで、もしもの時をリアルにイメージすることができました。

Facebookの追悼アカウントの設定で終わらず、健康管理を見直すきっかけになったり、生命保険の見直しを思い立ちましたが、元気な時はついついこういうことを後回しにしてしまいがちですよね。

ところで、ID、パスワードをエンディングノートに書いておいても家族が代理でログインできなければエンディングノートなんて全く役に立たないと思われたかもしれませんが、実はエンディングノートを書く過程こそが大事です。

元気な時であっても、書くことでもしもの時をありありとイメージすることができるのがエンディングノートです。

もしもの時がリアルにイメージできれば元気な時には考えない、気づかないことに気づくことができます。痛い思いをしなくてもエンディングノートを書くことで、もしもの時を考えることができる。これがエンディングノートを書く醍醐味です。

コラム|いつまでもペットと一緒にいたい

お墓といえば「○○家之墓」と彫られた家墓が主流ですが、その昔の日本では個人墓や夫婦墓が主流だったという話を聞いて、核家族化が進んだ今の時代に家墓は廃れて、また個人墓が増えていくのかな?とふと思いました。

例えば、生前は別々に暮らしていたのに、亡くなると同じお墓に入ることに抵抗を感じる人が多いのかなと。

逆に一緒に暮らしていたとすれば、「あんな姑とは同じ墓に入るなんて真っ平御免だ」とか、「死んだ後まで旦那と一緒に居たくないから、お墓は別々がいい」という方も多いのかもしれませんね。

他にこんなお墓が流行りそうと思ったのが、ペットと一緒に入れるお墓。

きょうび子供の数よりもペットの数の方が多いみたいなので、愛するペットと同じお墓で眠りたいというニーズがあるんじゃないかと思った次第です。

あまり期待はせずにネットで調べてみたら、数は少ないのですが確かにペットと入れるお墓がありました。

「いいお墓」というサイトには、東京に20箇所、大阪に4箇所のペットと入れるお墓が掲載されていました。

このサイトに掲載されているお墓の総数から計算すると、ペットと入れるお墓は東京では約3%、大阪は約1%の割合で存在しているようです(宗派を問わないところが多いよう)。

価格まではリサーチしませんでしたが普通に考えたら割高なんでしょうね。

理想の家を見つけるのは難しいことだと思いますが、もしかするとそれ以上に難しいのがお墓探しなのかもしれません。

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