死んだらSNSはどうなる?|エンディングノートの気になること

エンディングノートの書き方のポイント

エンディングノートの気になることのページを書いていて僕が1番気になったのは、死んだらSNSのアカウントやスマホ・パソコンはどうなるんだろう?ということ。

私、伊藤 薫が実際にコクヨのエンディングノートを2ヶ月半かけて書いていく中で相続専門司法書士の視点から気づいたことをまとめました。

目次【本記事の内容】

手書きのエンディングノートは時代遅れ?

もしもの時、Facebookのアカウントはどうなる?

人生初の大腸カメラを体験して、もしものときについて考える機会がありました。

おかげ様で異常は見つかりませんでしたが、なにげなく過ごしている毎日が実は危ういということを思い知らされました。

そんなタイミングで知ったのがFacebookの追悼アカウントの存在。

初めて聞くという方も多いと思いますが、追悼アカウントというのは、Facebookの利用者が亡くなった方を思い出して偲ぶための方法です。

ちなみに、亡くなった後のFacebookのアカウントはこのどちらかになるようです。

  • 完全に削除する
  • 追悼アカウントとして残す

どちらにするかを前もって設定しておけるのですが、知っていましたか?

死亡後のアカウントの取扱いについて本人が設定しないままに亡くなってしまった場合、家族がアカウントを削除するのはなかなか大変そうです。

「いかなる場合であっても、第三者が別の人のアカウントにログインすることは、Facebookのポリシーに違反します」ということなので、エンディングノート等にID、パスワードを残しておいて家族がそれを使って削除する方法以外で削除をしようとすると、次の書類を提出しなければいけないようです。

  • 死亡を証明する死亡診断書など
  • 委任を受けていることを証明する委任状など

ID、パスワードを書いておいたエンディングノートがアカウントの削除の委任状になるのかはかなり疑問です。

遺言に「すべての財産を長男Aに相続させる」と書いていたとしても、アカウントを削除するのか、追悼アカウントとして残すかは分かりませんよね。

ちなみに委任を受けていることを証明する書類の例に「出生証明書」とあるので、戸籍等で相続人であることを証明できれば委任状はいらないのかもしれません。

英語が変な日本語に訳された感じのヘルプセンターの記事の情報なので、正確さに欠けますが。

物は試しと追悼アカウントを残す設定にしてみました。といっても追悼アカウントの管理人を前もって登録しておくだけです。なお管理人はFacebookの友達からしか選べません。

こんなことを誰にお願いできるかな?と迷ってしまったので、とりあえずは嫁さんを管理人にすることにしてFacebookで友達になりました。

夫婦で友達になるのはちょっと変な感じですね(苦笑)

追悼アカウントの管理人を登録をするタイミングで、管理人に指定した相手にメッセージを送ることができますがこれは任意のようです。

また、登録したからといってFacebookから相手に通知があるものでもありません。

管理人に指定されても実際に管理人として行動するかどうかはその人の自由なので、管理人の権限を一方的に与えることができるだけと理解しておけばいいと思います。

だから、管理人としてちゃんと動いてもらうには前もってきちんとお願いしておかないと無理そうですね。

元気な時はついつい後回しにしてしまいますが、とっても痛かった大腸カメラのおかげで、Facebookの追悼アカウントの設定で終わらず、体調管理について意識したり、生命保険を見直すきっかけになりました。

もしもの時がリアルにイメージできれば、元気な時には考えない・気づかないことに気づくことができます。

痛い思いをしなくてもエンディングノートを書くことで、もしもの時を考えることができる。これがエンディングノートを書く醍醐味です。

もしものときのバディはいますか?

エンディングノートの中には、facebookやTwitterといったSNSのIDやパスワードを書いておくとともに、もしものときには「削除を依頼したい」という希望を書いておけるものもあります。

ただし、その希望を家族が確実に実行してくれるのかは大いに疑問が残ります。

そもそもSNSの投稿は家族にはあまり見られたくない内容だったりしませんか?笑 

こうしたニーズに応えるべく、もしものときにSNSのアカウントを削除してくれるサービスがあります。 

こういったサービスの1つが「ラストメッセージ」で、あらかじめ自分で決めておいた人(バディ)が、もしものときには削除をしてくれるという仕組みです。 

お互いにバディになることがよいみたいですね。

アカウントの削除は、あくまでも主な3つの機能の1つで他にこういった機能もあります。 

  • 見守りメール
  • 家族への伝言システム

見守りメールというのは、定期的に配信されるメールマガジンを閲覧することで、安否確認をしてもらえるサービスです。 

もし一定期間、見守りメールが閲覧されなければ運営会社からバディに連絡が行き、バディが「異常あり」と判断すると、運営会社から機密ファイルを開く鍵がバディに提供されます。

バディは機密ファイル内のデジタルデータで作成したエンディングノートを家族に引き継ぐ(「家族への伝言システム」)ことになります。 

ちなみに、配信されるメールマガジンのテーマは「10年後」を考えるもの。

エンディングノートを書くことで、これからの生き方を考えるきっかけにするという僕の考えにフィットする内容だったので興味を持ちました。 

エンディングノートは紙媒体をイメージすることが多いのですが、エンディングノート的な機能をオンライン上で構築したサービスというわけです。

この時代に紙媒体のエンディングノートはそぐわないのでは?ということが開発のきっかけのようです。面白いサービスだと感じましたし、潜在的な需要もかなりあるだろうと思います。

機密ファイルのセキュリティは安全なのか?僕には分かりませんが、デジタルデータならエンディングノートを書いてみようかなと思える方には、検討の余地のあるサービスではないでしょうか。 

しかし、気になるのは・・・バディ。

誰をバディにするか、みなさんは簡単に決めることができそうですか?

携帯・パソコンについて

これまでエンディングノートで書いてきたのは、現在の契約内容などの情報を書き留めることが中心でした。

もしものときに携帯やパソコンをどうしてほしいか?といった将来の希望をはじめてここで書くことになります。

スマホもそうですがパソコンも個人情報やプライバシーの塊といって過言ではないので、適切に処分してほしいですよね。

ほしいと思っても誰が責任をもって処分してくれるのか?を考え出すとやっぱり不安。。

家族がいるからといっても、自分のもしもの時に家族がどんな生活をおくっているのかなんて想像もつきませんよね。

一連の手続きが落ち着く頃、亡くなって3ヶ月ぐらいですかね?

その時がきたらパソコンの画面に最期のメッセージの動画が流れて、そのあとで「なお、このパソコンは自動的に消滅する。君たちの幸せを祈る。」なんて。

ミッションインポッシブルの指令テープみたいに、白い煙が出てパソコンが消えてくれればいいのにと思ったり(笑)

冗談はさておき、家族が適切にパソコンを処分してくれる保証はないので、そんなサービスがあったら申し込みたいですね。

リタイアした後ならいざしらず、仕事をしているならすぐに処分してしまうのも気がひけるし。

  • 大事な情報にはパスワードをかけておく?
  • 誰にパスワードを伝えておくのか?

悩ましい問題ですよね。

もしも自分の余命がはっきりとわかるなら、スマホ・パソコン、SNSのアカウント、ネットショッピング用のIDやパスワードなど気になっているもろもろを綺麗にしてから逝きたいですね。

それこそミッションインポッシブルなのかもしれませんが。

宝物・コレクションについて

1ページ目から順番に書いてきたので気がつかなかった・・・。

秘蔵泡盛を書くなら「その他の資産」のページじゃなくて、ここ。「宝物・コレクション」のページでした。

五升甕で育てはじめたマイ泡盛は、叶うなら子や孫に守ってもらいたいなぁなんて思いますが、さすがにそれは難しいと思うので主宰しているテイスティング会で使ってもらえたら嬉しいですね。

関連│子供の誕生記念に泡盛の甕入れの儀をやってみた

それならテイスティング会をずっと継続できるようにしておかないといけないですね。

泡盛ってどんなに価値があっても消え物だからいいですが、これが甕や酒器だと保管場所にも困ります。

経験者に言わせると、亡くなった親の思い出の写真や大切にしていた服などを処分するのってかなりの負担なんだそうです。

自分の手で処分するというメンタルの負担もさることながら、物を大事にして捨てない年代の方であれば相当な量になるので、全部片付けるのに1週間仕事を休んだとか。

1週間で片付く程度ならまだ少ない方かもしれませんね。

ペットについて

コクヨのエンディングノートには、ペットに関する情報を書くページ(p30)があります。

ペットの数は今では子供の数よりも多いそうなので、ペットのページは家族のページにあってもいいかもしれませんね。

ちなみにペットを書く欄は2つです。書く場所が足りないのはコピーして増やせばいいとして、もしものときにペットの世話を誰にお願いするのか?

エンディングノートに書いておくだけじゃなくて事前にお願いしておかないとダメですよね。

もしものとき、ペットは大丈夫?

もしものときにあなたやペットがどうなるのか?を考えるきっかけにして欲しくてまとめてみました。

関連|明日脳梗塞で意識不明になったらどうなりますか?という16の質問を用意しました。

もしものときは自分が病気になったときだけじゃなくて、地震や台風など自然災害も想定しておかないといけません。

現状を把握するために、ぜひ一度トライしてみてください。

いつまでもペットと一緒にいたい

お墓は「〇〇家之墓」と彫られた家墓が主流ですが、その昔の日本では個人墓や夫婦墓が主流だったという話を聞いて、核家族化が進んだこれからの時代に家墓は廃れて、また個人墓が増えていくのかな?なんてことを、ふと思いました。

生前は別々に暮らしていたのに、亡くなると同じお墓に入ることに抵抗を感じないのかな?と思ったり。

一緒に暮らしていたとしても「あんな姑とは同じ墓に入るなんて真っ平御免だ」とか、「死んだ後まで旦那と一緒に居たくないから、お墓は別々がいい」という方は多いのかもしれませんね(苦笑)

他に流行りそうと思ったのが、ペットと一緒に入れるお墓。

きょうび子供の数よりもペットの数の方が多いみたいなので、愛するペットと同じお墓で眠りたいというニーズがあるんじゃないかと思った次第です。

あまり期待はせずにネットで調べてみたら、数は少ないのですが確かにペットと入れるお墓がありました。

「いいお墓」というサイトには、東京に20箇所、大阪に4箇所のペットと入れるお墓が掲載されていました(宗派を問わないところが多いよう)。

このサイトに掲載されているお墓の総数から計算すると、ペットと入れるお墓は東京では約3%、大阪は約1%の割合で存在しているようです。

価格まではリサーチしませんでしたが普通に考えたら割高なんでしょうね。

理想の家を見つけるのは難しいとききますが、もしかするとそれ以上に難しいのが理想のお墓探しなのかもしれません。

生活のこと

生活のことについてのページには、こういったことを書くようです。

家族の中であなたしか知らないこと、あなたがいないときに、家族がどう対応すればよいかわからないことはありませんか?

あなたしか知らないこと?

そんなのはいっぱいあるような気がするので、あえて書いておくようなものはない気もします。

そもそも生活のことを書いておくページなので、趣旨と少しずれるかもしれませんが、もし書こうと思ったことが出生の秘密とかのヘビーな内容なら、ここに書くんじゃなくて前もって言っておいてほしいと個人的には思います。

ここに書くならもっとどうでもいいようなこと。例えば、

  • 亡くなった祖父が時々作っていた思い出の鳥料理のレシピ
  • 誰にも教えていない釣りのポイント etc

読んだ人がほのぼのするような、この程度の自分しか知らないことを書いておくのがちょうどいいような気がします。

やっぱり血は争えない。

エンディングノートは紙媒体にこだわる必要はないと思っています。

コクヨのエンディングノートの付属品にCD-Rなどを収納できるケースがあるので、ここに写真や各種データを整理しておくことができます。

データ量が多いのならUSBやハードディスクで保管しておいても良さそうですね。

コクヨエンディングノートディスクケース
エンディングノートの付属のCDケース

今なら写真はデータで保管できるので便利ですが、一昔前なら写真はアルバムに貼るとかさ張るし、ネガも残しておこうと思えばかなりの量になりました。

40代半ばの僕もバリバリのアルバム世代なので、子供の頃のアルバムをどうするのかは考えもの。

写真といえば祖母がある時期、旅行と写真にハマっていました。

その写真がいまどうなっているか?はっきりしませんが、段ボール箱にぎっしりとかなりの量があった記憶が。

亡くなった後で子供や家族が思い出の写真の処分をするのはとてもつらいことなので、元気なうちにやっておいた方がいいでしょうね。

  • 残しておく写真(紙)を選んで、それ以外は処分する(データ化する)
  • エンディングノートを書くのと一緒にスマホ・デジカメの画像データを整理する

データがあればいつでもプリントできるので、写真を処分してしまっても少し気が楽ですよね。

さて、泡盛にどっぷりハマってしまった身として、人のことをとやかく言えませんが、祖母は写真の前は御殿まり作りにハマっていました。

これは祖母が作った御殿まり。

御殿まり1
祖母が作った御殿まり

山形や秋田の民芸品で、もみ殻が入ったビニール袋に刺繡をしたものと思ってください。

御殿まり2

通信教育から始めたようですが、気が付けば御殿まり作りを指導できる免許まで取得していたらしい。

僕が泡盛にハマって資格まで取ってしまったのは祖母の血によるところが大きいような気がします。

そんな祖母はお酒がほとんど飲めなかったので、酒が好きなところはお酒が大好きだった祖父譲り。

これは間違いありません!

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