エンディングノートの書き方のポイント|家族の負担を少しでも軽くするために

エンディングノートの書き方のポイント

私、相続専門司法書士の伊藤 薫が実際にコクヨのエンディングノートを書いたレポートです。

友人・知人編を書いた後は医療・介護編。

今回は告知・延命処置についてです。 さあ行ってみましょう!  

どうやらエンディングノートを書くのも佳境に入りました。う~ん、う~んと悩むばっかりで全然書けません。

  • 告知
  • 延命処置
  • 臓器提供や献体

といった内容が続くので、真剣に向き合えば向き合うほど書くのに時間がかかります。

僕は告知・余命宣告はしてほしいです。理由は限られた時間でやりたいこと・やらなければいけないことがたくさんあるからです。

でも、例えば80代で仕事をリタイヤしてのんびり暮らしているという状況でエンディングノートを書くとしたら、それほど周りに迷惑をかけることもないかなと思うので、はっきりしたことは言わないで欲しいと思ったりもします。

自分勝手かもしれませんが。

親の延命処置をするかしないかで、子供達が病室で揉めてしまったという話を聞いたことがあります。

病室で揉めるようでは、亡くなった後の相続手続きを円満に進めることができるか不安が募りますよね。

延命処置についてのご自身の希望を伝えておけば、ご家族が揉めずに済んだかもしれません。揉める火種を作ることにならないように、延命処置に関わらず自分の意志は何事も明確にしておきたいですね。

このコクヨのエンディングノートにはありませんでしたが、終末期に胃ろうを選択するかしないかも大切なことです。

自分で判断ができない状況になれば、胃ろうをするかしないかの判断を家族がしなくてはいけないかもしれません。

終末期の胃ろうをめぐっては賛否ありますが、少なくとも家族に判断を委ねるのは酷じゃないかなと。これは胃ろうを選択した祖母と選択しなかった祖父を身近でみて感じたことです。

胃ろうをしても変わらないなら。

高齢や認知症などで口から食べられなくなると、このままでは長く持たないからということで、胃ろうをするか?しないか?家族が選択を迫られることがあります。

食べないから死が早まるのか?それとも死期が近づいているから食べなくなるのか?

この疑問を取り上げたNHKスペシャルの「老衰死」の特集は、考えさせられる内容でした。

重度の認知症の患者には「胃ろうなど経管栄養は適切ではない」という指針をアメリカの老年医学会が表明しました。重度の認知症になると経管栄養によるいずれの効果もないという調査結果が示されました。

  • 生存期間の延長
  • 栄養状態の改善
  • 感染症などの予防

追跡調査では経管栄養をしても・しなくても死亡率に違いはなく、生存期間に影響がないということが分かったようです。

胃ろうをするかどうかを考えるときは、明確に場合を分けて考えなければいけないようですね。

  • 終末期に胃ろうをする場合
  • 終末期ではないに胃ろうをする場合

エンディングノートセミナーを通して、延命治療(広い意味での)をしたくないという方がほとんどのように感じています。

「私は自分で意思表示をすることができなくなったときに備えてエンディングノートをはじめ、いくつかの方法で延命治療を望まないという意思表示を準備しています。それでも、必要なことはするつもりだと子供から言われました」と話してくださった方がいました。

親の気持ちはわかっていても。親にはたとえ1分でも1秒でも長生きして欲しいというお子さんの想いもよくわかります。

親に長生きして欲しいという願いこそが本人の望まない延命治療を家族が選択してしまう理由になっているのかもしれませんね。

  • 胃ろうをする
  • 親の希望にそって胃ろうしない

さらには、どちらを選んでも本当にこれで良かったのか?と思い悩んでしまう方がほとんどじゃないかと思います。

自ら意思表示ができなくなった時に胃ろうをしたとしても、そのことで生存期間に影響がないことが周知されるようになれば、本人の希望を優先して家族が対応するだけという非常にシンプルな問題になるように思いますがいかがでしょうか?

そうなると元気なうちに家族に希望を伝えておくことが、ますます重要になりそうです。

エンディングノートは、もしもの時に家族の不安や負担を少しでも軽くできるようにという想いで書くのがいいと僕は思います。

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