家族の負担を少しでも軽くしたければ書きにくい項目から書き始める

エンディングノートの書き方のポイント

もしものときの家族の負担を軽くしたいからエンディングノートを書いておきたいという方は、負担の大きい項目から書き始めましょう。

私、伊藤 薫が実際にコクヨのエンディングノートを2ヶ月半かけて書いていく中で相続専門司法書士の視点から気づいたことをまとめました。

目次【本記事の内容】

書き始めるのは延命治療の希望から

エンディングノートセミナーを通して、延命治療(広い意味での)をしたくないという方がほとんどのように感じています。

「私は自分で意思表示をすることができなくなったときに備えてエンディングノートをはじめ、いくつかの方法で延命治療を望まないという意思表示を準備しています。それでも、必要なことはするつもりだと子供から言われました」

と話してくださった方がいました。

この方の気持ちを理解する一方で、親には1分でも1秒でも長生きして欲しいというお子さんの想いもよくわかります。

親に長生きして欲しいという願いこそが、本人の望まない延命治療を家族が選択してしまう理由かもしれませんね。

さらには、胃ろうをする・胃ろうをしない、どちらを選んでも本当にこれで良かったのか?と思い悩んでしまう方がほとんどだろうと思います。

家族の負担をできるだけ少なくしたければ、エンディングノートはもしものときに家族が必要な情報から書き始めるべきです。

優先順位としては医療や介護のページ、その中でも胃ろうをするか?など延命治療の希望から書き始めるのがおすすめです。

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最低限の言葉の意味を理解してから書く

エンディングノートは一度書いても、気持ちが変われば何度でも内容を書き直すことができます。

ただし、前提となる最低限の知識がないままにエンディングノートを書いているとしたら、それは自分の意思を正しく表示したことにはなりません。

エンディングノートの「医療」のページには「延命治療」「尊厳死」「リビングウイル」など馴染みのない単語が沢山出てきますが、なんとなく言葉のイメージだけで記入してしまっていませんか?

関連|リビングウイルとは?わかったつもりになっていませんか?

「告知・延命治療」を書くときのポイント

エンディングノートを書いて感じたこと

今回は告知・延命処置についてです。 さあ行ってみましょう!  

どうやらエンディングノートを書くのも佳境に入りました。う~ん、う~んと悩むばっかりで全然書けません。

  • 告知
  • 延命処置
  • 臓器提供や献体

といった内容が続くので、真剣に向き合えば向き合うほど書くのに時間がかかります。

僕は告知・余命宣告はしてほしいです。理由は限られた時間でやりたいこと・やらなければいけないことがたくさんあるからです。

でも、例えば80代で仕事をリタイヤしてのんびり暮らしているという状況でエンディングノートを書くとしたら、それほど周りに迷惑をかけることもないかなと思うので、はっきりしたことは言わないで欲しいと思ったりもします。

自分勝手かもしれませんが。。

親の延命処置をするかしないかで、子供達が病室で揉めてしまったという話を聞いたことがあります。

病室で揉めるようでは、亡くなった後の相続手続きを円満に進めることができるか不安が募りますよね。

延命処置についてのご自身の希望をはっきりと伝えておけば、ご家族が揉めずに済んだかもしれません。

揉める火種を作らないように延命処置に関わらず、自分の意志は明確にしておきたいですね。

胃ろうをしても結果が変わらないなら。

このコクヨのエンディングノートにはありませんでしたが、終末期に胃ろうを選択するかしないかの意思表示も大切です。

自分で判断ができない状況になれば、胃ろうをするかしないかの判断を家族がしなくてはいけません。

終末期の胃ろうをめぐっては賛否ありますが、胃ろうを選択した祖母と選択しなかった祖父を身近でみて感じたのは家族に判断を委ねるのは酷だということです。


高齢や認知症などで口から食べられなくなると、このままでは長く持たないからということで、胃ろうをするか?しないか?家族が選択を迫られることがあります。

  • 食べないから死が早まるのか?
  • それとも死期が近づいているから食べなくなるのか?

この疑問を取り上げたNHKスペシャルの「老衰死」の特集は、考えさせられる内容でした。

アメリカの老年医学会が重度の認知症の患者には、胃ろうなどの経管栄養は適切ではないという指針を表明しました。

重度の認知症になると経管栄養によるいずれの効果もないという調査結果が示されました。

追跡調査で経管栄養をしても・しなくても死亡率に違いはなく、生存期間に影響がないということが分かったようです。

  • 生存期間の延長
  • 栄養状態の改善
  • 感染症などの予防

ということは、胃ろうをするかどうかを考えるときは「終末期」「終末期以外」で明確に分けて考えなければいけないということになります。

もし、自ら意思表示ができなくなった時に胃ろうをしたとしても、生存期間に影響がないことが周知されれば、本人の希望を優先して家族がその通りに対応するだけという非常にシンプルな問題になるように思いますが、いかがでしょうか?

そうなると元気なうちに家族に延命治療に対する想いを伝えておくことが、ますます重要になります。

だからこそ、もしもの時に家族の不安や負担を少しでも軽くできるようにという想いでエンディングノートを書くのがいいと思います。

「健康管理」を書くときのポイント

健康管理にはこういうことを書いておきます。

  • アレルギーのこと
  • かかりつけの病院
  • 持病や常用している薬

独り暮らしだったり、アレルギーや持病のことを把握している方が周りにいなければこのページは必須でしょう。

コクヨのエンディングノートのサブタイトルは、もしもの時に役立つノートなので。

僕は去年引越したので、新しくかかりつけになった病院を書いてみました。

お薬手帳って病院(薬局)に行くときに持って行きますか?

そもそも持ってますか?

僕は持っているはずだけど、どこにあるのか・・・

おくすり手帳を活用されている方は、手帳を見れば処方された薬の内容がわかるので、お薬手帳の保管場所を書いておくか、エンディングノートと一緒に保管しておいてもいいかもしれません。

それから。

診察券もどこにしまったっけ?ということになりがちなので、頻繁に使わなければエンディングノートと一緒にしておくのもいいかもしれません。

くどいようですが、もしもの時に役立つノートなので。

定期的に送られてくる医療費通知は、病院の受診歴が一目でわかるのでエンディングノートと一緒に保管しておいても良さそうですね。

そこまでするのは邪魔くさいと思ったかもしれませんが、もしもの時に役に立たないエンディングノートじゃ意味がないわけで。

せっかく書いたエンディングノートを無駄にしないためには工夫が必要です。救急医療情報キットの仕組みや保管場所はとても参考になります。

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そうそう。

健康管理について書いておくページなら、泡盛が大好物の僕の場合、飲み過ぎない!という戒めをでっかい字で書いておかないといけないですね(笑)

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