終活だけじゃもったいない!人生が変わるエンディングノート超活用術

エンディングノート超活用術

書いておいた方がいいのはわかってても、なかなか書けないのがエンディングノート。

自分にはまだ早い。

みなさんそう仰るんですが、エンディングノートを書くことと、年齢は関係ない。僕はそう思っています。

というのは、エンディングノートの本質はこういうものだからです。

エンディングノートの本質

  • もしものときに向き合い、後悔のないように過ごすために、これからの生き方を考えるもの

これからの人生を考えるものならエンディングノートを書くのは早ければ早いほどいいと思いませんか?

人生の折り返し地点である40代は、エンディングノートを書くのによいタイミングの1つです。

先送りにしてしまうにはもったいないエンディングノートの可能性について、いわゆる終活とは少し違った視点を取り入れてお伝えします。

エンディングノートを書きたいと思いながら、ずっとそのままになっている方にぜひ読んでいただきたいです。

目次【本記事の内容】

エンディングノートとは?|3つの誤解

まずはここから。エンディングノート全般の知識から理解していきましょう。こういった誤解をしていませんか?

  • 遺言書と同じようなものでしょ?
  • 高齢者が書くものでしょ?
  • 書いておけばいいんでしょ?

エンディングノートには遺言書のような法的な効果はありません。

エンディングノートに遺産分けのことを書いても遺言書のような法的な効力はありません。エンディングノートでできることの限界を知ったうえで使い分ける必要があります。

エンディングノートはもしもの時に備えるという役割があります。平均寿命は延びているとはいえ、もしものときに年齢は関係ありませんよね。

残念ながら書いておくだけでは希望が叶わないのが現実でしょう。

僕がエンディングノートを深掘りすることになった理由

遺言そしてエンディングノートに関わることになったのは司法書士としては自然な流れでした。

でも30代だったし、エンディングノートには終活のイメージしかなかったのでエンディングノートなんて自分にはまだ早い。

僕もそう思っていましたが、この3つの経験がエンディングノートを深堀りするきっかけになりました。

深掘りしてわかったエンディングノートの秘密

世間では馬鹿のひとつ覚えみたいに終活(しゅうかつ)と言われるエンディングノートですが、掘り下げてみてわかったことがあります。

  • ①同じ様に見えてタイプはいろいろ
  • ②書くことと年齢は関係ない
  • ③必要な時に見つけてもらえるかが問題
  • ④エンディングノートの限界
  • ⑤書くよりも自分でやる方が確実

①同じ様に見えて実はタイプはいろいろ

どれも同じように見えるエンディングノートですが、実はタイプは様々で大きく分けるとこの3種類になります。

  • もしもに備える
  • これからの生き方を考える
  • これまでの人生を振り返る

なぜエンディングノートを書いておきたいのか?

その理由を明確にした上で、その目的にあったエンディングノートを選ばないといつまでたっても書けないのは当然です。

また遺言書とは似ているようでまったく別物と理解しておいた方が賢明です。

②書くことと年齢は関係ない

エンディングノートを書いておいた方がいいとわかっているのに書けないのは、結局は【もしものとき】なんてずっと先のことと、自分事になっていないからです。

もしものときは【突然】やってきます。

だからエンディングノートが必要だと思うなら、何歳で書くのがいいのかを考えるのは意味がありません。

またこれからの生き方を考えるために活用するなら高齢になってから書くよりも若いうちに書く方が良さそうです。

③必要なときに見つけてもらえるかが問題

エンディングノートを書いても、この2つを家族に伝えておかないと家族の役に立ちません。

  • エンディングノートを書いていること
  • エンディングノートを保管している場所

書いたことを家族に伝えておかないと、エンディングノートがあることすら家族は知りません。

知らなければ必要なときに見つけてもらえない、使って欲しいときに役に立たないということです。

エンディングノートを保管する場所は、一人暮らしでも緊急時に活用できるように考えられた救急医療情報キットが参考になります。

④エンディングノートの限界

お墓はこうして欲しい。といった時間的に余裕があることなら家族がエンディングノートを参考に手続きをすることもできるでしょう。

“延命治療はしないで欲しい”といった時間的な余裕がないことや、意思の疎通ができなくなったときに決めなければいけないことは、エンディングノートに書いておくだけでは叶わない可能性が高いです。

家族の中で意見が分かれることもあるでしょう。

元気なときに十分に話をしておかないと、エンディングノートに書いておくだけでは何も叶わない可能性が高いといえます。

エンディングノートは頭の中を整理して、気持ちをまとめるためのツールとしては最適です。まずはそこからはじめてみませんか?

⑤書くよりも自分でやる方が確実

例えば、葬儀の希望を書いておくよりも自分で契約しておく方が確実でしょう。今は信託(しんたく)という仕組みを使って相続人の意向で変更されることなく希望通りの葬儀を執り行うことも可能です。

要するに死後の準備のためにエンディングノートを書くなら現実問題としてエンディングノートでは足りないし、残された時間がわかるならエンディングノートを書くよりも実際に行動した方が確実だし早いということになると、エンディングノートが活躍する場面はおのずと決まってくる。


せっかくエンディングノートを書いてみようという気持ちになったところに、待ったをかけるようで申し訳ありませんが、エンディングノートを書いておけば安心ということはないということは肝に銘じてくださいね。

もしもに備えるには、エンディングノートだけでは十分ではありませんが、エンディングノートを書くことを軸に次の行動につなげていくという方法がベストです。

  • 家族や大切な人ともしものときについて話をしておく
  • 遺言書を書く
  • 葬儀の契約をする etc

エンディングノートの現実|買ってもほとんどの人が書いていない。。

もしものときに家族に面倒をかけたくないからエンディングノートを書いておきたい。そう考える人が多いようです。

エンディングノートを書いておきたい理由
第1位 家族に面倒をかけたくない

ライフメディアリサーチバンク調べ

でも実際にエンディングノートを書いている人は、ほとんどいないんですよね。もちろん面倒をかけたいなんて思っている人は、ほぼいないと思いますが。

エンディングノートを書いている人2.0%

「ライフエンディング・ステージ」の創出に向けた研究会報告書

いつまでもエンディングノートが書けない理由

エンディングノートが書けない理由を挙げればきりがありませんが、主なものはこんなところでしょうか。

  • 時間がない
  • 面倒くさい
  • 書くことが多すぎて、どこから書いていけばいいのかわからない
  • 難しそう
  • そもそも書き方がよくわからない etc

書けない理由をあげればきりがないと思います。何歳だろうと、今が元気ならこう思考停止してしまう。これが最大の理由です。

  • 自分にはまだ早い
  • もしものときはずっと先の話

結局のところ、自分のもしものときにリアリティを感じられないから書けないわけです。

宿題、仕事と同じように追い込まれないとやらない、できない。それもすごくよくわかります。優先順位の低いことはギリギリ最後まであと回しです (僕だけでしょうか苦笑)

エンディングノートの使い方は3段階

買っている人・持っている人は多いのに、ほとんどの人が書いていないエンディングノート。これじゃもったいないですよね。

最初から全部のページを書こうとするのは無理でしょう。

ただ書いておけばいいわけじゃない、エンディングノートの限界を知っておく必要があります。

とにかく「終活」という言葉で思考停止になるのは、そろそろやめにしませんか?

こうした課題を踏まえて、エンディングノートの3段階の活用法をご紹介します。準備→活用→超活用という順番に進んでいくのがスムーズですし、目的にあった結果を得やすいのでおすすめです。

  • 準備編|もしもに向き合う
  • 活用編|もしもに備える
  • 超活用編|生き方を変える

エンディングノートの使い方 準備編|もしもに向き合う

予期せぬ出血で精密検査

数年前に不意にもしもの時について考えさせられました。

経緯は割愛しますが、大腸カメラ(大腸の内視鏡検査)というものを初めて経験しました。

どんな結果が出ても先延ばしにするよりはいいだろうと、覚悟を決めて検査に臨みました。

おかげ様で大腸に異常は見つからなかったのですが、一緒に調べた血液検査が再検査になってしまうという、なんともスッキリしない結果ですがひとまず安心しました。

これまで以上にもしもの時をありありとイメージすることができましたが、正直キツかった・・・。

初めてというのも大きいと思いますが、2リットルの溶剤で下痢を起こす前処理もそうだし、検査中の膨満感やカーブのきついところにカメラ入れる時の叫んでしまいそうな苦しさ、もう1回と言われたらかなりびびってしまいます(なぜか麻酔なしでした)。

正直なところ年末年始は大腸カメラのことが頭をよぎり、今回の検査は改めて自分のもしもの時を真剣に考えるきっかけになりました。

かなり痛い思いはしましたが、 こういったことを見極める感覚が研ぎ澄まされた手応えを感じています。

  • したいこと・したくないこと
  • 必要なもの・必要じゃないもの

エンディングノートを書く醍醐味はもしものときの疑似体験ができることです。

もしものときを体験すると・・・

  • 身近な方の死
  • 病気やケガ
  • 自然災害 etc

こうしたことに直面して否が応にも【もしものとき】を体験することがあります。こうした非日常体験が生き方や働き方を見直すきっかけになるのはよくあることですよね。

僕自身もあわやという非日常体験を通して、自分の人生はこのままでいいのかな?と考え込んでしまいました。

エンディングノートを書く醍醐味は?

エンディングノートを書くことは、この2つについて考える時間です。

  • 普段考えないこと
  • できれば考えたくないこと

元気な時だからこそ「もしもの時」の疑似体験ができると、見えてくるもの、気がつくことがあります。

もしもの時をより具体的にイメージすることができれば、これからの人生の時間の使い方がきっと変わります。

もしもの時を考えるきっかけはいろいろありますが、エンディングノートを書くことが一番手軽なのかもしれません。身体は痛くも苦しくもないですし。

エンディングノートを買ったことで安心・満足してしまうのはよくわかります。学生時代に参考書や問題集を買ってなんだか勉強した気になったのと同じですよね(苦笑)

だから書かなくてもOKです。でもこれで終わりではありません。

書かなくていいので、できるかぎりリアルにイメージしてみてください。

  • 突然脳梗塞で意識不明になったら?

縁起でもないことなのはわかっていますが、普段考えないことをあえて考えてみてください。

些細なことかもしれません。でも真剣に考えると生活習慣、考え方、生き方など必ず気持ちに変化が現れます。

  • これからはできるだけ健康に気をつけよう
  • 週末は家族と一緒に過ごそう
  • 久しぶりに〇〇をしてみよう
  • 前から気になっていた〇〇をどうしてもやりたい etc

エンディングノートを書くことで、家族、特に親のことを考えてしまう方は多いと思います。

「親が死ぬまでにしたい55のこと」に60歳の親と一緒に過ごせる時間は?という試算が紹介されていて実際に計算してみたらあまりの少なさに愕然としました。

準備編は、はじめの一歩なのでこの程度で十分です。ただしエンディングノートを書くならどんな目的で書きたいのかを明確にしておきましょう。お伝えしたようにエンディングノートには大きく分けて3つのタイプ(目的)があります。

  • もしもに備える
  • これからの生き方を考える
  • これまでの人生を振り返る

もしも気持ちに少しも変化が起こらないとしたらエンディングノートを書く準備は整っていないので、ここで終了です。

エンディングノートではイメージできない方へ

僕も「もしものとき」を自分事として考えることができるようになるまで時間がかかりました。

エンディングノートではもしものときをイメージできない方におすすめしたいことをまとめました。

  • もしバナゲーム
  • 模擬余命告知
  • 入棺体験

エンディングノートの使い方 活用編|もしもに備える

  • もしものときをリアルにイメージすることができた
  • 自分事として考えることができた

こういう心境・状況になったらエンディングノートを書いて、もしものときに備えましょう。エンディングノートを書き始めるのはここがスタートです。

家族に面倒をかけたくない。

これがエンディングノートを書いておきたい理由の第1位です。

もし、みなさんがエンディングノートを書いておきたい理由が“家族に面倒をかけたくないから”ということなら、家族の助けになるエンディングノートを書いてもしものときに備えませんか?

【重要】エンディングノートを書く際のポイント

エンディングノートを書くときに重要なポイントが3つあります。ここを理解してから書かないと効果は薄いです。

  • ①介護と医療のページから書く
  • ②本音で書く
  • ③もしも明日をイメージして書く

①書きにくいからこそ介護と医療から書く。

エンディングノートは全部のページを書こうとするとまず書けません。

人生の締めくくりにと意気込むと、書いておきたいことが多くなるのは仕方がありませんが、はじめに書いておくべきはこの2つです。

  • 介護
  • 医療

もしものときをありありとイメージするにはこの項目が最適です。

まずはじめに介護と医療のページを書くことで、エンディングノートを書く気持ちを高めることにつながります。

②書いておくのは、あなたの本音です

「認知症や寝たきりになった時、介護をお願いしたい人や場所は?」といった介護の希望を書くページがあります。

こんな選択肢が多いと思います。

  • 自宅で家族に介護をお願いしたい
  • 自宅で、プロのヘルパーなどに手伝ってもらいながら家族と過ごしたい
  • 介護施設や病院に入れて欲しい
  • 家族・親族の判断に任せる

家族に負担をかけたくないと考えて、家族・親族の判断にまかせるを選びたくなる気持ちはよくわかります。

でもエンディングノートには、あなたの【本音】を書いてください。

エンディングノートに書いた内容が活躍できるのは、書いた人の緊急時もしくは亡くなった後です。

その時に家族が本当に知りたいのは、こうして欲しいというあなたの本音だからです。

胃ろうをして良かったのか?しない方が良かったのか?亡くなった後までも悩み・葛藤されているご家族を成年後見人として見てきました。

もしエンディングノートに胃ろうについてのお母様の希望が書いてあれば、どれだけご家族の救いになっただろうと思いました。

家族といえども価値観は違うので、安易に「家族・親族の判断に任せる」を選ぶと家族が揉める火種になります。

エンディングノートを書いておくよりも本音を直接話しておく方がよいのは間違いありません。

③もしも明日をイメージして書く

「もし介護が必要になったら・・・」

いまが元気ならイメージしにくいことですよね。

だからこそエンディングノートが書けない。

介護が必要なときっていつなのか?

もしかしたら10年後とかをイメージしてませんか?イメージするのに10年先なんて先過ぎます。

だって10年前にスマホがこんなに普及しているなんて想像できた人はほとんどいませんよね。10年後をイメージしようなんて無理なんです。

イメージできないものは書きようがない。じゃあいつをイメージするのか?

  • 3年後
  • 1年後
  • 1か月後

1ヶ月後ならイメージできそうですか?

ですが、エンディングノートを書くときは、もしも明日・・・と考えてみてください。

明日のことをイメージできない人はほとんどいないでしょう。それに、もしも明日なら年齢に関係なく書ける。

前日の夜までいつも通り元気だった祖父に介護が必要になったときも、脳梗塞で倒れるという一瞬のことでした。

僕がエンディングノートを書くのに年齢は関係ないと思うのは、祖父のことが原体験になっています。


実際にエンディングノートを書いていく中で、気がついたことを相続の専門家の視点からまとめました。エンディングノートを書くときの参考にしてみてください。

エンディングノートの使い方 超活用編|生き方を変える

エンディングノートの基本的な使い方を十分理解していただいたところで、エンディングノートのさらなる可能性をご紹介します。

もしものときをありありとイメージすることができると、ふと気がつく。

もしものときは明日かもしれない。

突然、もしものときに突然直面したとしても後悔のないように毎日を過ごすことができていますか?

かなり難しいですよね。僕もできていません。

でも意識しています。意識しているのとないのでは、その差はかなり大きいと思います。

エンディングノートをきっかけに普段は考えないもしものときに思いを馳せることができたなら「もしもに備える」で終わってしまうのは、もったいないと感じたことが超活用編をまとめる出発点でした。

もしものときに備えるのその先、「明日もしもの時が来ても後悔ないように生きる」

ここを目指して生き方を変える。これが超活用編のゴールです。

超活用編は以前取材していただいたエンディングノート式目標設定の技術を加筆修正してアップデートしています。

エンディングノート式目標設定の技術@日経ビジネスアソシエ

関連|エンディングノート式目標設定の技術

超活用編の基本指針

生き方を変えるには、生き方がおのずと変わるような目標を立てることが必要です。

おのずと生き方が変わるような目標とは、普段の生活の延長線上にはないものです。そうじゃないと何も変わらないと思うんですよね。

目標を立てるときは期限を決めると良いと言われますが、人生の期限は決められないし、わからないもの。

だから、こういう視点で目標を立ててみるのはどうでしょう?

「自分らしいエンディング」と名付けました。

  • これが叶うなら死んでもいいと思えること

自分らしいエンディングが明確になれば、後悔少なく生きることができそうじゃないですか?

言い方を変えると、人生でこれだけはやり遂げたいことをエンディングノートを書いて見つけようって話。これが超活用編のゴールです。

  • 今すぐ書いてみたい
  • わくわくする etc

前向きな気持ちでエンディングノートを書いてみたくなる。ここを目指さないからエンディングノートは、いつまでも2%程度の人しか書いていないのだとうと思います。

もしものときの疑似体験をして焦る。

漠然とした後悔しか沸かなかった入棺体験

誘ってもらったセミナーで想像もしていなかった入棺体験をすることになりました。

棺桶の蓋を閉められたときに心の底からこう思って焦りました。今回は体験でしたが、これがいつ現実になるのかはわからないからです。

  • いま死ぬのは確実に後悔する
  • 体験で本当に良かった

後悔するって焦りました。

  • ○○をしたかったなぁ
  • ○○もまだやっていない

でも漠然とした後悔なんですよね。

やりたいことが明確になっていないということは、10年先・20年先・・・もしものときがずっと先に来たとしても後悔するだろうと思いました。

やりたいことって色々思い浮かぶのですが、世間一般で言われているやりたいことや価値観が自分にとってどれだけ大切なんだろう?という疑問が湧いてきました。

例えば、余命半年と言われたときに・・・

  • 海外で暮らしたい
  • 家族とゆっくり過ごしたい
  • 贅沢の限りを尽くしたい etc

どれもどこかで聞いたことがありそうな回答ですよね。これってどれも普段はできない非日常だったりするわけです。

それに、余命がわかる場合なら叶えることができそうですが、そんな最期ばかりじゃないので、どうしても叶えたいなら普段から意識していないと絶対に無理。

過去にはヒントがいっぱい詰まっていた。

同じタイミングでこれまでの人生を振り返る機会がありました。

  • 人生曲線で過去を振り返る
  • 両親から子供のときの話を聞く

過去の思い出を真剣に掘り起こして、時間をかけて振り返ってみてわかったこと。

  • ①本当はおばあちゃん子じゃなかった
  • ②あの1年は無駄なんかじゃなかった

両親に対するわだかまりがすっきりとなくなりました。わだかまりの原因は僕が子供の頃の様子を知らなかったことによるもので、自分で勝手にわだかまっていただけだったんですけど(苦笑)

毎日12時間以上勉強だけを続けた1年間は、目指していた司法書士試験合格は叶わなかったので貴重な1年間を無駄にしたくらいの汚点でした。

でも1万時間の法則を知ったことで、1万時間の積み上げのためには必要な1年間だったと意味づけすることができて僕は救われました。

この2つの気づきは何かが180度変わるくらいの大発見で、人生の優先順位がはっきりしました。

自分の価値観を明確にすることができると、まわりの目がまったく気にならなくなります。

僕の実践|好きを追求して後悔少なく生きる

後悔少なく生きるために、僕がいま優先していることはこの2つ。

  • 家族と過ごす時間をできるだけ作る
  • ワクワクできる挑戦をする

家族と過ごす時間というのは保育園に送迎することだったり週末に家族とキャンプに出掛けることです。

ワクワクできる挑戦は、泡盛マイスター(泡盛版ソムリエ)として泡盛を盛り上げる活動をすることがいまはメインになっています。どちらも日常の中にあります。

子供達と一緒に過ごせるのは、ふたりが小学生までだろうと思うのであくまでも現在の優先順位です。優先したいものは状況に応じて変わっていくものだと考えています。

そして、自分の子供の頃の寂しい思い出が少なからず影響しています。

数年前まで泡盛はずぶの素人でしたが、1万時間以上泡盛マイスターの活動を続けているうちにこんな変化が起きました(2020年4月時点)

  • 「泡盛」の検索でブログが2位に
  • 泡盛マイスターの全国大会で準優勝
  • 百貨店の泡盛イベントに5年連続で出演
  • 泡盛ファンのコミュニティが920人
  • オリジナル泡盛を1100本販売
  • クラウドファンディングを3日で達成

優先順位がはっきりすると行動がとてもシンプルになります。行動がシンプルになると一点突破しやすくなるので、思わぬブランディング効果につながったのだろうと分析しています。

今死んだら後悔しないか?と問われると、しないとは自信を持って言えないけど、後悔しないように最適化できているので後悔は少ないと思っています。


棺桶に入ってもしものときをありありとイメージする。過去を振り返ったことでこれからを後悔少なく生きるためのヒントを手に入れる。そして、明確になった優先順位から目標を設定する。

このように超活用編では、先に紹介したエンディングノートの3つのタイプが3つのステップとして機能しています。

  • ①もしもをありありとイメージする(もしもに備えるタイプ)
  • ②過去からヒントを掘り起こす(これまでの人生を振り返るタイプ)
  • ③後悔少なく生きる目標を設定する(これからの生き方を考えるタイプ)

「生き方を変える」という表現を大げさと思うかもしれません。でも子供が生まれるまでキャンプに行こうと思ったことがなかった僕が、今では77回も家族でキャンプに行っています。

この変化を単にキャンプが趣味になっただけと片付けるのか?もっと大きな変化と捉えるのか?これこそが世間の一般的な評価ではない自分の価値観の問題です。

過去を振り返って衝撃体験を掘り起こす。

過去を振り返る方法はいろいろあると思います。

中でも僕がおすすめしたいのは人生曲線を書く方法です。

理由は人生曲線は幸せだと感じたとき、充実していたと感じたときは、他人との評価や絶対的なものではなく、主観で書くものだからです。

後悔するか?しないか?自分の人生について考えようとしているときに、相応しいのは一般的なものではなく主観で判断できるものだと思います。

過去の失敗を再定義することができた経験

後悔するのは誰でもない自分です。

優先順位を持って、それを基準に人生を生きる(時間を使う)ことができていますか?

僕はできていませんでした。

いやできているつもりでしたが、実際は常識や環境に縛られた自分がない優先順位しか持っていませんでした。

恥ずかしながら、僕は30歳で会社を辞めるときも司法書士として独立するときも 一般的に良いと言われている方をなんとなく選んで生きてきました。

  • 資格を取ればなんとかなる
  • 難しい試験に合格できれば人生が好転する

いま思えば、これっていう自分がなかったわけです。

司法書士試験に挑戦するために住宅ローンがあったのに会社を辞めたりと道のりはハードでしたが、気持ちはどこかふわっとしたままで人生を歩んできました。

会社を辞めて司法書士試験に挑戦したとき、司法書士として独立するときも優先していたのは仕事のことです。

仕事を優先した理由は、仕事をしないと収入がないわけですが、いい年をした大人が仕事をしていないのはおかしいという常識に縛られていたように思います。

いまになって思うのは、仕事というものに対してかなり視界が狭くなっていました。こうじゃないとダメだという間違った思い込みが凄かったです。

自分が後悔するか、しないかというジャッジに、他人や世間がどう思うのかを気にするのはまったく無意味だということが、恥ずかしながら棺桶に入ってみてようやく気がつきました。

そこで、入棺体験をきっかけに普段からこの2つを意識しようと考え方を変えました。

体調不良やケガなど何か問題が起きたときに慌てて意識することはよくあると思いますが、普段から意識しておく方が確実ですよね。

  • やりたいことをはっきりさせる
  • できるときを逃さないでやりたいことをやる

そこで、“自分が納得できる”やりたいことをはっきりさせることから始めました。そのためには、まずはもしものときをリアルにイメージする必要があります。

関連|もしものときの疑似体験ができる3つのこと|衝撃の入棺体験ほか

死を前にしても(あくまでも想像の中の話ですが)何を優先したいかわからないというなら過去を振り返ることをおすすめします。

僕がエンディングノートを深掘りして痛感したのは、過去にはこれからを生きるヒントが沢山詰まっているということでした。

中でも衝撃体験には後悔を少なく生きるためのヒントが詰まっているので、全力で掘り起こしにかかってください。

過去の出来事にぼんやりと思いを馳せるのでは不十分です。これまでの人生を振り返るタイプのエンディングノートを書いてみるのも手ですが、人生曲線というものを描く方法もあります。

人生曲線を描くときはこの4つを具体的に思い出すことをしてみてください。

  • 成功体験
  • 失敗体験
  • 充実していたとき
  • 落ちていたとき

人生曲線の山や谷、プラス・マイナスが切り替わるところを衝撃体験と捉えて深く掘ることをおススメします。

人生曲線のサンプル

僕の衝撃体験の中で再定義することができた衝撃体験です。

  • ①生後2ヶ月で両親と離れて祖父母に育ててもらったこと
  • ②住宅ローンを抱えて会社を辞めて司法書士試験に挑戦したこと
  • ③合格できたものの想像していた世界とはまったく違ったこと

①おばあちゃん子ではなかった。

自分はいわゆる「おばあちゃん子」だと自覚していました。

でもそれは間違った思い込みで、祖母に抱いていたのは母親に対する想いだったことがわかりました。このことは両親に対して抱いていた微妙な気持ちが変わるきっかけになってとても楽になりました。

祖父母に育ててもらう中で「遊びや楽しむことは悪」に近い、教育・しつけを受けてきたように思います。戦争を体験した年寄りに育てられたのだからある程度仕方がないと思っています。

でもそれはそれとして、楽しんで生きること・好きなことを追求する生き方自体はおかしくないし、僕がしてもおかしくない。

両親からはじめて聞いた子供の頃の話をきっかけに、過去を再定義できたことは今の生活の優先順位を決めることに深くかかわっています。

②合格できなかったら無駄な1年だったのか?

司法書士試験に合格するまでの2年半は、毎日12時間以上勉強していて修行のような日々でした。

仕事もしないで毎日勉強、受かる保証もないのによくやるわ。

という目で見ていた人も多かったと思います。

修行のような2年半でしたが、いま思えば自分で決めた目標に向かって集中していた日々はとても充実した時間でした。

得られたものは合格だけではありませんでした。

一見ハードな挑戦だろうが、自分がやりたくてやっているなら周りの雑音は気にしない。わくわくできる挑戦が僕には必要だと思っています。

過去の出来事は視点を変えて見ることができると、まったく違ったものに見えてくるかもしれません。

後悔しないためにやりたいこと探すのに全く新しいことに目を向けてもよくわからないと思います。

それを達成できてもやっぱり違ったとなるのが落ちかもしれません。だって経験したことがないから自分探しと同じです。

衝撃体験の他には一番お金を使ったこと、時間を使って取り組んだこともこれからを生きるヒントになります。

優先すべきことがはっきりしていないと、人生の荒波にちょっと揉まれた位でブレてしまうので格好が悪いです。

さらに、気づいているのにやらない、どうせできないと諦めている・ウジウジしているのは格好悪いですよね。どれも過去の自分です。

結果よりも行動量にフォーカスする生き方

過程よりも結果。世間一般で求められるのは評価されるのは結果でしょう。結果が全てという世界もあるのは間違いありません。

人生、中でも自分の人生を後悔なく生きることを前提に考えると結果が全てじゃないのは間違いないですよね。勝ち続けることができる人以外は後悔ばかりの人生になってしまう。

生き方を変えるための3つのステップ

  • ステップ1|後悔少なく生きるヒントを過去から掘り起こす
  • ステップ2|優先したいこと・すべきことを言語化(目標)
  • ステップ3|目標達成のために具体的な行動に落とし込む

後悔少なく生きる3つのポイント

後悔少なく生きるポイントはこの3つだと思っています。

  • ①後悔することは、ほとんどがやらなかった後悔
  • ②後悔を減らすためには行動力も必要
  • ③あれもこれもはきりがない。捨てる勇気が必要

①後悔することは、ほとんどがやらなかった後悔

ほとんどの人が亡くなるときに後悔するようです。当然かもしれませんが、どんなに成功した人でも後悔するということです。

ちなみに「死ぬときに後悔すること25」によると、後悔することで多いのは圧倒的にやらなかった方の後悔みたいです。

自分が納得できる優先順位を決めているのか?ということです。とりあえずお金は大事でしょといったよくある優先順位とは違います。

②後悔を減らすためには行動力も必要

やりたいことがはっきりしているのに、できていないとしたら行動が足りていないのかもしれません。

わかっているのに一歩も動けなかったらやっぱり後悔します。

フットワークを軽く普段から行動できるようにしておくことが大事です。大きな目標は細分化して刻んで目指すことができるように工夫が必要です。

もちろん行動したところで人生が思い通りにいかないのも痛感しています。でも思い通りにならないからといって、それがそのまま後悔が多い人生ということにはなりませんよね。

思い通りにならないとしても優先順位が高いものに時間と気持ちを使って過ごすことができたら後悔は少ないだろうと想像できます。

期限を決めて追い込む。でも1人じゃ難しいという人がほとんどです。

自分の体験をもとに、好きなことを追求して後悔のないように生きるためのコミュニティを作って、同じような思いを持つ仲間と切磋琢磨しています。

③あれもこれもはダメ。捨てる勇気もいる

やりたいことは明確だし、行動もしている。

でもやりたいことが多すぎるのは、できないことも増やすので後悔が増えることにつながるかもしれません。行動力は人それぞれなのでいくらでも動ける人は気にする必要はありませんが。

使わない物をメルカリで手放すように、優先順位が低いことも手放してしまうのがいいと思います。

でも一度身についた生活スタイル・考え方はそう簡単には変わらない。

普段やっていること、やらないといけない(と思い込んでいる)ことを表にして、毎日チェックしてみたら全然できていないことが出てくる。出てくる(苦笑)

できていないことはいまは優先順位が高くないと割り切って、やめてしまえば自然とシンプルになっていきます。

僕もそうでした。やらないといけないと思っているのに出来ていないことがストレスになっていましたが、そもそもそんなに優先順位が高くないことがほとんどでした。

もしものときに変わらないのが理想

例えば残された時間が半年だとわかったら、その半年でどうしてもやりたいことは普段の生活でどのくらい出来ているでしょうか?

残り時間が半年になっても普段と変わらず生活できるのが、後悔の少ない生き方だろうと僕は思っています。

そうなったときに焦って急にバタバタと行動するようでは、心の準備なく亡くなるとしたら確実に後悔しますよね。

そう思うと、あれもやりたい、いつかやりたいと毎日を過ごしているかもしれませんが、普段から思考と行動をできるだけシンプルにしておく方が良さそうです。

普段から納得感をもって毎日を過ごすことが最も後悔が少ない生き方です。


エンディングノートの使い方は自由です。後悔の少ない人生を過ごすためにエンディングノートを活用してみませんか?

コラム|お時間があるときにどうぞ。

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