泡盛にハマって1万時間以上泡盛のいろんなことをやっているうちに、泡盛マイスターの全国大会で2位になったり、酒販免許を取ってオリジナル泡盛を販売したり。人前で話すことが超苦手だったにも関わらず、百貨店から泡盛講座のオファーをいただいたりと、想像したこともなかった面白いことが起きました。
1万時間以上も続けることができたのは、残業地獄で死にかけていた30歳のときに一念発起して1万時間の勉強の甲斐あって司法書士試験に合格することができたことが成功体験になっています。
泡盛も司法書士試験もどちらもいわゆる1万時間の法則の効果ですが、これからの時代はただただ時間を積み上げても効果は小さいだろうと感じています。そこで、1万時間の法則をアップデートできないかを意識して、ゼロから強みを育てる方法を実践してみてわかったことをまとめました。
目次
ブランディングに1万時間の法則は効果アリ
1万時間の法則というのは1つの分野で1万時間くらい継続して練習すると、どんな素人でもその分野を自分の強みにできるという経験則です。継続は力なりの方が言葉としてはしっくりくるかもしれませんが、練習量をイメージするには1万時間の方がわかりやすいと思います。
簡単にいうと、どんな分野でも1万時間程度継続して練習すれば、その分野のプロになれるという経験則のこと。
1万時間の法則
泡盛に1万時間ハマったら面白いことが起きた
2010年12月に石垣島の泡盛「白百合」と出逢ってから日によってばらつきはあるものの、ざっくり1日4時間として泡盛をテーマに1万時間以上のめり込んでみた結果、こんなことが起きました。
泡盛マイスターの全国大会で準優勝
泡盛マイスターの技能競技大会に挑戦して2014年は金賞(6位)、2015年は優勝こそ叶いませんでしたが、沖縄県外勢としては初めての準優勝(沖縄及び北方対策担当大臣賞)をいただくことができました。
「泡盛」の検索でブログが2位に(Google)
百貨店の泡盛イベントに5年連続で出演
泡盛ファンのコミュニティが1000人に
facebookで作った泡盛ファンのグループ「泡盛でカリー!倶楽部」は少しずつメンバーが増えてきました。この写真は4周年記念に那覇でビーチパーリーを開催した時の写真です。
オリジナル泡盛1200本完売
泡盛マイスターの活動を通して泡盛初心者の方が泡盛に対して拒絶反応を起こすのを目の当たりにして、強い・きついといった誤った泡盛のイメージを変えたいと決意しました。2017年3月、久米仙酒造様とのコラボで泡盛のイメージを変える12度のオリジナル泡盛が完成しました。
クラウドファンディングを3日で達成
オリジナル泡盛プロジェクト第2弾は、樽熟成泡盛が詰まった樽の大人買いを目指すクラウドファンディングを立ち上げました。ひと樽丸ごと共同購入するのは樽熟成の泡盛をシングルカスク原酒として味わいたいからです。
目標金額は200万円、さらに完成記念イベントを石垣島で開催するという大胆なリターンまで設定した挑戦の結果は・・・
関連|はじめてのクラウドファンディング|達成までの3日間を振り返る
ヤフーニュースに3回掲載
1回目は泡盛マイスターの全国大会で準優勝したときの記事です。写真がなかったのは残念でしたが名前と事務所名がヤフーニュースに載りました。
2・3回目はヤフーニュースを狙っていたので、よっしゃー!という感じでした。このスクショがどうしても撮りたかったので検索ワードのエゴサーチっぷりは気にしないでください(笑)。
しかも僕の記事が安倍元総理の記事を挟むというおまけが付きました。ヤフーニュースの賞味期限は思ったよりも早くてサクっと削除されていたので(苦笑)、オリジナル記事のリンクを載せておきます。
泡盛を全国に広めたい 大阪の愛好家が樽ごと購入へ 希少な原酒の味|沖縄タイムス
11年熟成のたる泡盛・大人買いプロジェクト 資金提供呼び掛けで共同購入へ |石垣経済新聞
泡盛でも1万時間の法則を実感する
こんなことを並べてみたところで、それがどうしたと思う人も多いと思いますが、ここでお伝えしたいのは
- 泡盛の知識ゼロ
- 泡盛友達もゼロ
- 泡盛業界にコネなんてあるわけなし
泡盛のど素人だった僕が司法書士試験と同じように、これまたゼロから始めて1万時間の法則の効果を実感することができたということです。
といっても泡盛を楽しく飲んでいただけならこんな変化は起きません。仮に3万時間やったところで結果は一緒でしょう。振り返ると泡盛にハマってこんなことを1万時間以上続けてきました。
A|楽しく泡盛を飲む!
A|泡盛マイスターの試験勉強
A|泡盛の酒造所見学46蔵/47蔵
B|SNSで泡盛の情報発信
C|初の自主開催イベント「落語と泡盛」
B|初の泡盛講座@阪急うめだ本店
C|泡盛ファンのコミュニティ運営
A|泡盛マイスターの全国大会に挑戦(2回)
B|オリジナル泡盛のプロデュース
C|泡盛イベントを月1回ペースで開催
C|テイスティング勉強会を開催(82回)
C|泡盛ダンス部
B|クラウドファンディングに挑戦 etc
できるだけ時系列を意識して書き出してみました。こうしてみるとこの3種類の活動が中心になっています。
A|泡盛マイスターとしてのスキルアップ
B|情報発信(リアルとSNS)
C|コミュニティ作り
とにかく時間をかければいいのかというとそんなことはないし、そもそも継続することが難しいという声を沢山聞きます。
僕が1万時間の練習を継続できた理由
1万時間の法則は効果があると聞いても実際に続けることができる人はごくわずかです。そもそも、はじめる人自体が少ないです。1万時間続けた司法書士試験の勉強は合格という結果を手にすることができたので、大きな自信になりました。
知識ゼロから2年半で司法書士試験に合格できた成功体験
僕が知識ゼロから2回目の挑戦で司法書士試験に合格できたのは、2年半の間に1万時間以上勉強を続けることができたからです。司法書士試験の挑戦を通して1万時間の法則の効果を実感することができました。
関連|知識0から2年半で1万時間勉強して司法書士試験に合格した僕の勉強法
普段から意識していた3つのキーワード
司法書士試験と違って泡盛は楽しい時間ですが、楽しいだけでは強制力が働かないので続かないという一面もあります。僕が泡盛をテーマに1万時間以上練習を続けることができた理由は、普段からこの3つのキーワードを意識していたからです。
- ①信用
- ②オリジナリティ
- ③楽しさ
①信用
ひとりで黙々と続けられる人は気にする必要はありませんが、普通はひとりで続けることが苦しくなってきます。例えばこんな承認欲求が出てくるわけです。
- 認められたい
- 注目されたい
- いいねが欲しい(笑) etc
いろいろあると思いますが、ようは人の目が気になるということです。
信用が作れればあれやこれや人が集まってきますが信用がないと孤立します。孤立すると続けるのが苦しくなってきます。
- 泡盛のテイスティング勉強会を80回以上継続する
- 泡盛の酒造所を46箇所訪ねる
- 泡盛マイスターの大会に挑戦して結果を残す etc
時間をかけてこういったことを積み重ねて少しずつ信用を作ってきました。
②オリジナリティ
- みんなやっているし
- あの人の方が凄い
- 自分が頑張ったところで・・・
と思ってしまうと簡単にポキっといきます。オリジナリティがない(独自化できない)と、自分がそれをする意味を感じられないので簡単に気持ちが折れます。
何かオリジナルなものを持っているかどうかは継続する上で重要な要素です。同じようなテーマで他にやっている人がいると、別に自分がやらなくていいやと、諦める・逃げる口実になってしまうからです。
自分しかやっていないことがあると、俺がやらずに誰がやるという大きな勘違い(苦笑)を含んだハイな心境になって頑張れるということが起こります。こんな勘違いのおかげで、もうやめたいというピンチを僕も何度も乗り越えることができました。
僕の場合はオリジナル泡盛や黄色のハッピです。オリジナル泡盛は僕しか扱っていないので、俺が売らなきゃ誰が売るっている追い込まれた心境のおかげで頑張れています(笑)。間違いなくやる気につながるし、一番のPRになります(リスクにもなりますが)。
泡盛マイスターがオリジナル泡盛を造るのは普通の範疇でも司法書士が造ると普通じゃなくなります。掛け合わせることで普通だったことがイノベーションになります。オリジナル商品を持つことのインパクトについてこれ以上の説明は要りませんよね。
泡盛マイスター伊藤といえば黄色のハッピということになっているのかわかりませんが、黄色のハッピはとにかく目立つみたいです。中央の優勝者よりも目立つし、どこにいてもすぐにわかるらしい。
これは「盛り泡ろう!」という泡盛の応援ソングのPVのラストシーンですが、どこにいるかわかりますか??
実はこの黄色のハッピを封印しようと思った時期がありました。自分の力で勝負すべき場面なのになんだかハッピに頼っているような気持ちになったからです。
イベントはあのハッピでお願いしますとか、今日はハッピ着ていないんですか?と言われることが増えてきたので(自分の意志に反して浸透している)、最近はハッピ込みで自分の実力だと思えるようになりました。
アイコン・トレードマークになりつつあるので、どこかで黄色のハッピを見たら泡盛のことを、泡盛マイスター伊藤のことを思い出してくれると期待して、この黄色のハッピを着続けようと思い直しました。
③楽しさ
好きを仕事にするというのは1つの理想ですが、そう簡単には収入に結びつきません(と僕は思っています)。
好きな泡盛を仕事にしよう。
ここからスタートしていたら間違いなく続いていません。まずは純粋に自分が楽しいと思えなければ継続できません。かといって楽しければ続けられるかというとそうでもないです。
楽しいだけじゃ1万時間なんて続けられない。楽しさは工夫しながら見つけ出すものだと思います。泡盛バカで状況が見えていなかった僕でも続けていると徐々に現実に気がつきます。「売上14年連続減」といった統計上の数字ではなく肌感覚で気がつきます。
「泡盛は僕が思っているよりも、はるかに人気がない。。」
だからやみくもに発信していても反応がないので楽しくありません。
例えば、どのSNSで発信するかだけでも継続できるかどうかは変わってくると思います。僕が泡盛について発信する場所はこれだけあります。
- ブログ
- YouTube etc
ブログはようやくアクセスが増えてきましたがアメブロ時代は死んでいました。僕がアメブロを更新していたころはSEOではなく、読者登録者数を増やすのに躍起になっていましたが、泡盛に興味がある人が少ない場所で読者もないよなと途中から冷めてしまいました。
Twitterはつぶやけどつぶやけど暖簾に腕押し状態です。めちゃくちゃ苦戦しています。有料noteで勉強しようかなと思うくらい苦戦中です(笑)。
Twitterだけならとっくに心が折れて辞めていたと思いますが、SNSはいくつもあるので発信する場所を変えることで続けることができました。
若者のアルコール離れが叫ばれていることを思えばユーザーの年齢層が高いfacebookはお酒の話をするのに親和性が高いと思います。facebookで作っている泡盛ファンのコミュニティ(泡盛でカリー!倶楽部)はメンバーの関係性が出来ているし、泡盛に対する熱量が高いので発信していて手応えがあります。
Instagramも同じように手応えがありました。これはfacebookとInstagramが連携しているからでしょう。facebookの友達がInstagramでもその延長で絡んでくれるのが大きいです。
時代の波に乗る。伸ばしやすいところを攻めるのはなんでも・いつでも常套手段ですよね。残念ながら泡盛にはなかなか追い風は吹いてきませんが。心を折らないようにできるだけ手応えがある場所で楽しいと思える状況を作って発信するのが継続する秘訣です。
ゼロから効率的に強みを育てるために大切な8つのこと
簡単に強みを作ることができる方法があるとしたらそれは幻想です。強みを育てるには継続することが大前提です。泡盛に関する1万時間の練習を通して、継続するために大切なこと、ゼロから強みを育てるために有効だと思えたことをまとめました。
いいねの数は気にしない
ブログのアクセスが異様に多いと思って調べてみたら・・・
「泡盛」の検索でWikipediaに次いで2位になってる!?
瞬間風速だと思ったので、慌ててスクショしました(笑)。※当然シークレットウインドウです
ブログはSNSをやっていない人でもアクセスできるオープンな場所なので、何か1つ続けるならやっぱりブログじゃないかと考えて継続していました。「諦めたらそこで試合終了ですよ」という名セリフを思い出するともに、狙った結果が出なくても継続することの価値が身にしみました。
YouTubeを筆頭に動画の価値がどんどん高まっていますが、Google検索で2位くらいに出てくるとブログの発信力もインパクトがあります。
「ネットで検索したら伊藤さんのブログが出てきたので」とNHKの某番組から電話取材がありました。泡盛の検索1位はウィキペディアなので、取材したいというニーズからすると僕のブログが実質1位ということになります。
泡盛をテーマに書き続けてきたマイブログ。アメブロから足掛け10年、長い間うんともすんとも言わなかったけど、ここに来て何かが起きているのかもしれません。少し前にグーグルのアルゴリズムが変わったらしいですね。マイブログに何が起きたのか?アナリティクスとサーチコンソールのデータを元に素人なりに分析してみました。
はじめてのブログはアメブロ
泡盛のブログ歴はかれこれ10年になります。スタートしたのは2010年9月でアメブロで書き始めました。スタイルは個人の雑記ブログ。
司法書士として独立した年で暇なので時間は十分あったし(苦笑)、独立したなら情報発信をしないといけないと、どこかで聞いてきてブログをはじめたと記憶しています。
ブログは司法書士の仕事の話を中心に書こうとしましたが、独立早々そんなに書くことなんてあるわけもなく、いろいろなジャンルを書いてましたね。といってもなんでも書くのは違うと思っていたし、大阪で山形県人会に入ったこともあって
- 地元山形ネタ
- 当時ハマっていた六甲山登山のこと etc
いくつかテーマを決めて書いていた中に泡盛マイスターの勉強を始めた頃だったので泡盛も入っていました。
当時はブログを書くのにかなり時間がかかる一方で、あまり読まれてなかったこともあって相方から本気でこうディスられてました(苦笑)。
毒にも薬にもならないブログなんてやめてしまえ!
自分の中で司法書士像というものがあって、当時はそこからはみ出さないよう、はみ出さないようにという窮屈な感じで書いていたので、かなりつまらない内容だったと思います。
本当かどうかわかりませんがアメブロのアクセス解析は水増しされていたと聞くので、ほとんど読まれてなかったと思いますね。。
1円にもならないブログにめちゃくちゃ労力を掛けていたので、そばで見ていたらやめてしまえと言いたくなる相方の気持ちはよくわかります(苦笑)。
ブログのテーマを泡盛だけに絞る
そのうちブランディングを意識するようになって、ブログのテーマはこの2つに絞りました。
- 司法書士
- 泡盛
独立時に作った司法書士事務所のサイトは自分で記事を更新できるようにワードプレスで作り直してもらいました。アメブロで書いていた司法書士関連の記事は事務所のサイトに手作業で移行。アメブロは泡盛専用にして関係ないテーマの記事は削除しました。これが2014年の冬だったと思います。
2015年は一日も欠かさず泡盛縛りでアメブロでブログを書きました。毎日書くことはいい経験にはなりましたが、やっぱり無理しているんですよね。質を落としてまで毎日書くことに意味を感じられなくて、1年を超えたあたりで毎日書くことはすっぱり辞めました。
質を落としてまでとか偉そうに書きましたが、1年間毎日書いてもうんともすんとも言わないアクセス数に諦めたというのが正直なところです(苦笑)。
そのうちオリジナル泡盛を造ることになったので、アメブロじゃ作れないオンラインショップを設置するためにjimdoに移行しました。
アメブロからJimdoへお引越し
オンラインショップを作るためというのは僕の記憶違いでした。契約内容を調べてみたらjimdoを使い始めたのは2016年1月。酒販免許の申請で動き出したのは2016年の8月なので、アメブロからjimdoに引っ越すのはオンラインショップが直接的な理由ではなかったみたいです。
記憶は定かじゃないけど・・・アメブロはブログを介したコミュニティという印象があって、アメブロのコミュニティは女性が多く、泡盛・お酒好きは少ないからアクセス数が少ないんだと自分を慰めていました。。
ま、いろいろ理由を並べて新しい環境へ飛び出したかったのかもしれませんね←遠い目。
アメブロからjimdoへの記事の移行もこれまた手作業。まだ残っている記事もありますが(汗)。移行作業と並行して日記的に書いていた記事をテーマ毎に集約するようにリライトして、今のスタイルになりました。
アクセス数は無視して書き続ける
Jimdoに引越ししてからアナリティクスでデータを取っているので、ここ数年の5月のアクセス数を時系列でみるとこんな感じです。何年もアクセス数は増えず検索結果も死んでましたね(泣)
- 2016年5月 332PV
- 2017年5月 1,365PV
- 2018年5月 1,656PV
- 2019年5月 8,345PV
- 2020年5月 11,241PV
2016年の12月頃だったかな?僕のサイトのミラーサイトが作られていたことがありました。本家のブログがこんなしょぼいアクセス数なのに何がしたいんだ?と思っていたらいつの間にかなくなっていて、やっぱりなと思いました(苦笑)。
そうこうしているうちに所属している勉強会で「数年後の自分・自社を創り上げるあげるための3本の柱」という課題が出ました。そのときに影響力のある自分メディアを育てるというのを2019年の目標にしました。
そんなこともあって泡盛ブログのアクセス数を追いかけていたところ、2019年4月のアクセスが増えていることに気づいて、調べてみたら・・・4位まで上がってきていたというわけです。
自分メディアを育てるとか言いながら、バリバリと新しい記事を書いていたということもなく、泡盛講座をする度にパワポの内容を更新するので、そのときに勢いで新しい記事を書いたことは何度かあったんですけど、イベント前に募集記事を書くのと終わった後のレポートを書くくらいだったので、泡盛の検索で4位とかって正直な気持ちとしてはなんじゃこりゃあ~と思いました。
2019年4月といえばマクアケでクラウドファンディングに挑戦したときなので、マクアケのサイトからリンクを貼ってもらったことが影響しているかなと思いましたが、それだけで4位に上がるというのは考えにくいし。
「泡盛」の検索結果の推移が気になったので、ほとんど活用できていなかったサーチコンソールで確認してみました。これ以上古いデータは無かったので過去8ヶ月分です。
これを見ると2019年の3月頭に動きがあったようです。この頃はクラウドファンディングの準備で忙しかったのでサイトの記事の更新なんてやってなかったはず。
でも3月中に一気に検索結果が上がっていますね。後半にかけては仕事もクラファンの準備も山場を迎えていたので、サイトの更新どころじゃなかったはず。ますます上がる理由がわかりません。
ちなみに検索で2位になった記事は2018年の10月に書いたので、半年くらいで2位に浮上しているということになります。かなり基本的な内容で普段書いている記事とは傾向が全く違います。何で書いたのは覚えていませんが、まだ書いていないテーマだったからたまたま書いてみたってところだったような。
案の定、2位というのは瞬間風速だったようで2位から4位をウロウロしています。
1番のSEO対策は?
jimdoのブログはこれといったSEO対策はしていません。ブログのデザインやオンラインショップまわりの加工はオリジナル泡盛「泡盛でカリー!ブレンド」のラベルをお願いした大石 真也さんに作ってもらいました。
大石さんは読者の役に立つ良質な記事を書くことが一番のSEO対策だというスタンスです。その教えに従いjimdoに移行するときに日記的な記事をテーマごとに読みやすくリライトしてきたことの積み重ねが、今のところGoogle様に気に入ってもらえているんじゃないかと思っています。
そうでも思わないと泡盛の検索で2位になった理由は説明がつきません。昔からやっているサイトは強いとか言われますが2016年1月に作ったサイトなので4年半、記事数は約220記事。それにしても「泡盛」の検索で2位になっても、この程度のアクセス数しかないって事実に一番驚いています(大汗)。
ともかく、うんともすんとも言わなくても、やめちまえ!と言われても続けることが大事だってことだけは証明されました(笑)。
いわゆるGoogleアップデートに被弾して2020年8月には7位まで下がりました。約半年間、2位をキープできていたときはGoogle様の検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドの基準に合致していたんでしょうね。
公式サイトや大企業のサイトが上位に表示されて、個人ブログは下がるというのが現時点での傾向のようです。だからSEO頼みではなく、SNSも活用しないといけないっていうのがこの話のオチになるんですけどね(苦笑)。
ここで言いたかったことは、いいね!や反応なんか少なくてもまずは続けてみようということです。
スタートはブサイクでOK
百貨店の泡盛イベントに5年連続で出演するきっかけは、初めて自主開催した泡盛イベントでした。イベントの成功が百貨店の担当者の目にとまり、泡盛講座のオファーを頂きました。
という、いかにもありそうな成功事例ではなく、かなりブサイクな話なんです(苦笑)。
自主開催イベントは見事に挫折を味わいましたが、偶然が重なって僕のところにオファーがあったというのが事実です。失敗に終わったとしても始めることが大事で、ブサイクだろうが始めないことには何も始まらないということです。おもいがけず5年連続で百貨店のイベントに出演することになった経験から気づいたことをまとめました。
初開催イベントは大苦戦
2015年4月に泡盛イベントを自主開催しました。初めての自主開催だったので全部が大変でした。なかでも集客に苦戦しました。集客なんていう言葉は使いたくないけど、今回はあえて使います。
イベントの会場としてある沖縄料理店の一室を貸し切りで予約していました。このお店なら泡盛を盛り上げていきたいという僕の想いを理解してくれるだろうと思って選んだお店でした(僕の勝手な希望ですが)。
申込みが少なかったのは当時はまわりに泡盛友達が少なかったし、泡盛を持ち込んで度数当て・古酒当てゲームを考えていたこともあって参加費が高めだったのも要因かもしれません。
予定の人数が集まっていないことをお店に伝えたら・・・「金曜日は単価〇円で〇人の売上を見込んでいるので、〇人が集まらなければ他のお客様を入れます」←もっともな話です。
と冷たく言われて、貸し切りにするための最低人数分の参加費を前もって払ったのが初めての自主開催イベント一番の思い出です(苦笑)。
ほぼ貸切状態の部屋に3、4人くらい?案内される方にも申し訳ないし、そんなことになったら主催者としてはすごく惨めでしょ。。
開催日が迫っているので、参加してもらえる人を増やす努力よりも来てくださった方に楽しんでもらえるように、イベントの準備に時間をかけたいと思いました。
とにかく泡盛イベントを自主開催することが目的だったので、赤字になろうがそんなことはどうでもよかったんですよね。初めての自主開催イベントは挫折を味わいましたが、そのときに作ったチラシが思わぬ展開につながります。
デビューのきっかけは1枚のチラシ
百貨店デビューができたのは、沖縄県大阪事務所の方が阪急百貨店の沖縄物産展の担当の方に僕を紹介してくださったからです。
当時、沖縄県大阪事務所さんとはほとんど関係性はなかったのですが、初めての自主開催イベントのチラシを持って伺っていました。そのチラシで「伊藤さんは泡盛講座とかできるんだ」と認識してもらえたようです。
初めての自主開催イベントで気合いが入っていたので初めてチラシを作りました。またできる限りいろんな場所にチラシを持って行ったことが功を奏した結果です。百貨店のイベントデビューのきっかけはこのチラシでした。
京阪百貨店さんのときは、阪急さんと同じく沖縄県大阪事務所さんが紹介してくださいました。
関西最大の沖縄物産展といえば、毎年5月に阪神梅田本店で開催されるめんそーれ阪神の沖縄 味と技展です。泡盛マイスターとして活動をはじめたときから、いつか阪神の物産展に出たい!と思ってましたが、初めて阪急うめだ本店の沖縄物産展に出演した翌年に憧れの場所に立つことができました!
意外にもあっさりと叶ってしまって、なんだか拍子抜けしましたが憧れの場所に立つことができた理由は阪急さん、京阪さんでの実績ですね。この実績は僕がSNSでバンバン情報発信をしたことで過分に増幅されていると思います(笑)。
ちなみに阪神さんのときは沖縄県酒造組合さん経由で依頼がありました。
自主開催イベントは侮れない
誰も来てくれなかったらどうしよう?という気持ちはめっちゃわかりますが、はじめて自主開催するときはむしろ来てくれるものです。僕が言うと説得力がありませんが(苦笑)、実際にはリピートしてもらう方が難しいです。
初開催は来てもらえるという話もあるんですけど、やっぱりやり続けないと広がっていきません。認知されれば参加してくれる人も少しずつ増えてきます。
自主開催イベントに限らず誰でも1回目はなにからなにまではじめてのことです。普段やっていないことをするから疲れるし、緊張もするんです。何度も繰り返しやっているとそれが当たり前になって、他の人が大変だなと思うようなことでも楽勝でできるようになります。
初めての泡盛イベントが終わったときに泡盛イベントをやり続けようと決めました。それから月1ペースで続けているので、いまとなってはまったく抵抗なく泡盛イベントを企画・開催できるようになりました。
この取材のときに数えてみたら2015年4月から2020年3月までに136回開催していたみたいです。確実にあの日の悔しさがバネになっていますね(苦笑)。
何が言いたいのかというと自主開催イベントをしようってことです。何度すべってもやり続けようという話です。すべったらすべったでそれもいつかネタになりますしね。←どM根性(笑)。
2014年にセミナー講師の甲子園と言われるセミナーコンテストに挑戦しました。グランプリ大会にはたどり着けずセミナー講師として活動しているといっても全然パッとしない頃です。泡盛講座なら一応、講師と言えるしと言い訳しながら(苦笑)、泡盛講座を企画したのが泡盛イベントを自主開催することになった経緯です。
あのイベントをやってなかったらいまだに何も始まっていなかったかもしれません。そう考えるとめちゃくちゃ怖いですね。
あの挫折を味わったからこそ今がある。はじめての自主開催イベントは思いっきり挫折を味わいましたが、腐らずにコツコツ動いて発信していれば誰かがどこかで見てくれているとつくづく思いました。ブサイクだろうが始めないことには何も始まらないということです。
小さくても自分のコミュニティを持つこと
泡盛関係で2つのコミュニティを運営しています。1つはSNSで生まれた泡盛ファンのグループで、もう1つは泡盛マイスターの有志と作ったテイスティング勉強会です。
どちらも小さなコミュニティですが、運営しているとコミュニティならではのメリットを実感できます。SNSのグループでは北海道から沖縄までメンバーがいるので、全国から泡盛に関する情報を教えてもらっています。
かたやテイスティング勉強会は関西の泡盛マイスターが中心メンバーなので、関西のローカルな情報や泡盛関連の濃い情報が得られます。
オリジナル泡盛を造ったときは、2つのコミュニティのみなさんに強力なサポートをいただきました。ありがとうございました。ひとりでできることは限界があるので、そこを超えるには小さくてもコミュニティは必須です。
80回続けてわかった小さなコミュニティを継続させるコツ
大阪泡盛の会という泡盛のテイスティング勉強会を月1回のペースで開催しています。新型コロナウイルス感染症の影響で現在は休止していますが、かれこれ6年間以上続けてきました。82回目の勉強会はその様子を朝日新聞さんに紹介していただきました。
関西には泡盛マイスター協会が主催する講習会がないので、それなら自主的にやろうと泡盛マイスターの有志が集まり、泡盛マイスターの自主勉強会というスタンスでスタートしました。泡盛マイスターというのは泡盛版のソムリエの資格です、念のため。
振り返ってみると82回を迎えるまでには、会場だけでもこれだけ紆余曲折がありました。
- メンバーのお店
- メンバーの会社のセミナールーム
- メンバーの会社の社長室
- メンバーの事務所
- 飲食店
勉強会の後はだいたい懇親会という流れなので、懇親会をするお店で勉強会の場所を借りたこともありました。しばらく僕の事務所で開催していましたが、最近は新たな試みで会場とスタイルを変えています。泡盛マイスターの有志で始めたテイスティング勉強会が初心者の方にも沢山参加してもらえる会に育って継続の力を実感しています。
続けることは何でも難しいわけですが、いくら小さくても会の運営となると相当な労力を取られるし相手がいることなので正直大変です。小さな勉強会を80回以上続けてわかった小さなコミュニティを継続するコツはこの3つです。
- ①変化する
- ②無理はしない
- ③初心を忘れない
この3つは置き換えさえできれば大きなコミュニティにも使える要素だと思います。なにより肝心なことは主催者自ら楽しむこと。楽しみながらじゃないと続かないですね。
①変化する
スタート当初はどうせやるなら参加者を増やしたいという想いがあって、泡盛に興味がある方に広く声をかけていました。とはいえ1回の勉強会で20分×3銘柄、がっつりとテイスティングをするスタイルなので、それに耐えれそうな方という縛りはありました。
参加者が増えてきた時期もありましたが、いつのまにか固定のメンバーしか参加しなくなったり、そのうち本気で泡盛マイスターを目指したいという人が出てきたり。途中から会場の関係で5~6人分しか席を確保できないので、泡盛マイスターと泡盛マイスターを目指している方の試験対策の勉強会みたいなスタイルに落ち着きました。
スタート当初、メンバーを増やしたい!という想いでやっていたときは、他の参加者からこんなアドバイスをいただきました。
- 毎月はハイペースだから2ヶ月に1回でいいんじゃない?
- テイスティングはハードルが高いからもっと参加しやすい内容にした方がいい
泡盛マイスターの有志が自分達のテイスティングスキルを上げる(保つ)ために始めた自主勉強会なので、月1回くらいやらないと意味がありません。もし参加者を増やしやすい会に方向性を変えていたら確実に続いてないですね。
5名参加の予定が前日に3人キャンセルになって初参加の方と僕の2人だけという日がありました。それでも中止にしないで二人で泡盛テイスティングの初歩からじっくり確認しながらやってみたら僕も新鮮で面白かったし、初参加の方にも喜んでもらえました。
こんな感じでその時々で臨機応変に対応してきたからこそ続けることができたと思います。
②無理はしない
続けることがコミュニティの最大の目的になってしまうのはNGです。惰性で続けても意味がありません。
もうめんどくさい!って投げ出したくなったときが6年間には何度もありました。今だから言えることですが、無理やり理由を作って1回休んだこともあります(苦笑)。
大切なことは無理はしない。これですね、無理すると絶対に続きません。
③初心を忘れない
①で変化することを挙げましたが、3つ目は変化しても「初心を忘れない」です。
思うように参加者が増えない時期がありましたが、増やすために気軽な飲み会のスタイルに流れてしまわなくて本当に良かったと思います。ゆるく泡盛を楽しむ会は別のスタイルでやってますしね。
そういう会ならいくらでもあるので、別に僕らがやらなくてもいいんじゃないの?と思ってしまったらもう駄目です。続ける理由がなくなって途中でやめていたと思います。
泡盛のテイスティングを体験できる場所は全国的にほとんどない(と思う)ので、これが僕らの会の価値なんだ!と、周りの意見に流されることなく続けてきました。今では泡盛テイスティングチャートや香りサンプルを活用した他ではできない勉強会に進化してきた自負があります。
壁にぶつかっては立ち上げた当初のワクワクした気持ちを思い出して、初心を忘れず軌道修正を続けたことが継続できた理由だと思います。
大きな船は目指すところに辿りつけない
大きなコミュニティと小さなコミュニティのどちらがいいですか?と聞いたら・・・大きな方がいいという方がほとんどかもしれませんね。
僕もそう思っていました。大きなコミュニティの力を借りて自分がやりたいことの後押しをしてもらえたらいいなぁと、いわゆるスケベ心を持っていました(苦笑)。
大きなコミュニティに入っていればやりたいことが実現できそうな気がしますが、それは自分の想いとコミュニティ全体のベクトルが一致しているときだけ。はじめはそうでも途中で変わってしまうのもよくある話です。
大きい船はなんとなく安心だけど、目指す目的地にたどり着けない可能性が高いことを肝に命じてコミュニティを運営しています。鶏口となるも牛後となるなかれ、ひとことで言うとこれ尽きます。
それに、大きなコミュニティに入ったところで、それだけでは凡人は凡人のままだということです。むしろ自分でコミュニティを立ち上げるのは目立つので、それだけでもブランディング効果があります。
大きな船はなんとなく安心なだけ
2018年の節分はホリエモン万博のスタッフをするために東京にいました。高額なチケットを買うよりも割安で、しかも運営の様子を覗き見れる「当日スタッフができる権利」をクラウドファンディングで購入して、朝一の新幹線で向かいました。
インフルエンザが流行っていた時期で子供がかからないかとびくびくしていたけど、なんとか行けたので子供達には感謝しています。
会場は六本木、芸能人や著名人がゲストでバンバン出るイベントです。関西とは全然違うなぁと、ため息が出るくらいホリエモン万博はキラキラと輝いていました。でも当日だけのいちスタッフとして関わるだけじゃ何も変わらないことを痛感したんですよね。
もちろん!すごく勉強にはなりましたよ。でも単なるスタッフじゃ限界がある。
やるならリーダークラスじゃないと得られるものは少ないし、いくら大きいイベントに関わったとしても、自分の専門分野を活かせるような関わり方をしないと意味がないし、もったいないよなぁと。僕に与えられた仕事はメイン会場の受付と最寄駅での案内係。僕じゃなくても誰でもできそうですよね(苦笑)。
大きなコミュニティのイベントはSNSで拡散されやすいし、メディアにバンバン取り上げられたりします。関わるイベントがいくら大きくて凄くても関わり方がしょぼかったら、自分が得られるものも少ない。それを突きつけられて、すごすごと大阪に帰ってきました。
小さくても自分の船は舵を取れる
そこからの1年間は特にチャレンジもできず淡々と過ごしていましたが、ホリエモン万博のちょうど1年後、2019年の節分の時期にパパッ!と決めて石垣島へ行きました。
帰りは那覇経由にして、僕がfacebookで運営している泡盛ファンのコミュニティ(泡盛でカリー!倶楽部)のメンバーに声をかけて屋台村で昼飲みを企画しました。
2年振りくらいに会う人もいましたが、お久しぶりな感じがまったくなかった。これってすごくないですか?
コメントやメッセージのやりとりなんかしなくても、SNSで同じグループに入ってて存在を身近に感じることができるから、久しぶり感がないし2年振りに会ってもすごく楽しい!小回りの利く小さなコミュニティだと、急に(思い付きで)企画してもなんとかなります。
facebookには泡盛ファンのコミュニティが5つくらいあります。狭い業界なので僕もすべての会のメンバーだったりするのですが(苦笑)、主催するのと単なるメンバーでは大違いです。
コミュニティによってそれぞれ特色がありますが、僕のコミュニティではこの2つを心がけています。
- イベントを開催してリアルでも交流を深める
- 泡盛初心者大歓迎
リアルイベントで交流した後のコミュニティメンバーの交流が以前に増して盛り上がっているのが伝わってくると僕も嬉しくなります。
- ①SNSでつながる
- ②SNSで交流
- ③リアルイベントで会う
- ④SNS以外でも交流
僕が運営する泡盛ファンのコミュニティはリアルの飲み会やイベントをできるだけ仕掛けています。理由はやればやるほどメンバーの関係性が濃くなって面白くなるからです。
いまの時代、SNSのつながりはめちゃくちゃ大事です。さらにSNSのグループを軸にリアルで会う機会をうまく作れると、コミュニティの盛り上がりが加速するのは間違いありません。
どんなジャンルでもそうですが、いかに初心者に興味を持ってもらうのかは発展していく上での重要なポイントですよね。
僕が一番意識していることは、僕自身が泡盛を楽しんでいる様子を発信することです。難しい顔で難しい話をしていても誰も寄ってきません。そういうブランディングもあると思いますが、僕のコミュニティではやっていません。ただ楽しむだけです。
ホリエモン万博のキラキラ感と比べることはできないけど、1年後の3日間は自分で決めて動いたことで、楽しく充実した時間にすることができました。
自分の船しか目的地に辿り着けない
ホリエモン万博の前から僕が欲していたのは、石垣島に向かったときのような決断力と行動力です。時間が掛かりましたが久しぶりにバチっ!とスイッチが入った手応えがあります。おかげ様でクラウドファンディングでオリジナル第2弾のシングルカスク原酒を完成させることができました。
クラウドファンディングの挑戦はコミュニティの仲間にサポートしていただき達成することができました。ありがとうございました。
仮にもっと大きいコミュニティの力を借りることができれば、クラウドファンディングの達成はもっと簡単だったかもしれません。でも自分の目指す方向に舵を取れるのは、小さくても自分の船(コミュニティ)だけなんですよね。大きな船に乗るのは安心だけど自分の目指すところに辿り着けるかはわからない。わからないどころか何年たっても着けないような気がします。
目指すところがはっきりしてるなら安易に大きな力に頼ろうとしないで、自分の足と勇気で切り開いていく方が面白いはず。ここに気がつかない振りをして、とりあえず大きな船を目指そうとするのは自分の人生を生きていないと言っていいと思います。
ここがわかったことは大きなターニングポイントになりました。ホリエモン万博で自分の甘さを痛感した甲斐あって目指すところにたどり着くことができました。僕は失敗だろうが少しも無駄にしたくないという貧乏性なんだと思います(苦笑)。
組織の力をあてにしない
コミュニティ(組織)は大事ですが、コミュニティ(組織)の力をあてにし過ぎるのは違うよなぁと思うのです。
関西には泡盛マイスターが少ないので関西の泡盛イベントの依頼は僕にまわってくると思っている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。そもそも、これまで泡盛マイスター協会からそういったお仕事を斡旋してもらったことは一度もありません。そういうのはもちろんウエルカムなんですけどね。なぜかまだないです(笑)。
なぜ僕が泡盛マイスター協会の力に頼らずに百貨店の沖縄物産展という憧れの場所に立つことができたのか?ということを考えているうちに気がついたことがあります。得意分野を育てていく中で、安易に所属している組織の力に頼ろうとしていないかどうか、一度振り返ってみることをおすすめします。
チャンスは偶然の積み重ね
泡盛マイスターを名乗って8年間くらい活動していますが、泡盛マイスター協会からお仕事がまわってきたことは未だにありません。
後でわかったことですが百貨店の沖縄物産展のオファーにはこんな裏話がありました。
沖縄県大阪事務所では僕を紹介する前に沖縄にある泡盛マイスター協会を紹介したようです。それで、百貨店の方は泡盛マイスター協会に出演交渉をしたものの話がまとまらず、再度、沖縄県大阪事務所に相談したときに、はじめて僕の名前が出たというのがリアルな経緯です。
結果オーライですが、泡盛マイスター協会から「大阪にも泡盛マイスターがいますよ。派遣しましょうか?」と言ってもらいたかったというのが本音です(苦笑)。
報酬が先か信用が先か
5年連続で百貨店の沖縄物産展に出演しましたが、全部が全部、報酬をいただいたわけではありません。実績を作ることを優先してボランティアだったときもあります。オリジナル泡盛を沖縄物産展で販売した時は近くで援護射撃がしたかったので、僕からお願いして売り場に立たせてもらいました。
OKを貰えたのは、売り場に泡盛マイスターがいた方が多少なりとも泡盛全体のPRになることが百貨店の方もわかっているからというのは当然ですし、もちろん百貨店の方との関係性が出来ていなければお願いしても無理だったでしょう。
自慢じゃないですが泡盛講座の時間以外も休憩しないで売り場に立って泡盛のPRをしてきました。自分の活動が泡盛を知ってもらう機会になればと思ってできる限りのことをやってきました。
これだけ動いたのでこれだけはきっちりもらいますみたいな、お金ありきでは作れない関係性があることは十分に理解しておく必要があると思います。憧れの舞台に立てるならはじめは無報酬でもいいと思いますし、それが結果的に信頼を作ることができるならまったく問題ないと思います。
組織に意識が向いてしまうのは良くない
小さなチャンスを1つ1つ大切にして、少しずつ信頼を作ってきたという自負があります。これまでの活動はいろいろなご縁をいただいてやってきたというわけです。協会から依頼がないことをネガティブに捉えているなんてことはなく、今では自由にできるのでむしろありがたいと思っています。誤解のないようお願いします。
いまになって思うと僕は泡盛マイスター協会の認定講師とかではなくてよかったなと思います。認定講師じゃないので泡盛マイスター協会もその他の団体も実際のところはわかりませんが、講師用のテキストがあったりすると、そこから外れた内容で講座をするのは難しそうじゃないですか。
認定講師の立場や協会を代表して話すとなるといろいろ考えてしまいそうです。
- こんなことを言っていいのかな?
- こんなことをやっていいのかな?
協会主催のはいいとしてもそれ以外の場合、主催者のリクエストに臨機応変に応えにくいんじゃないかな?(知らんけど)。いちいち協会や本部に確認しながらだと打合せも全然進まなそうじゃないですか?(これも僕の勝手なイメージですけどね)。
とにかく所属している組織を意識しすぎると身動きが取れなくなりそう。黄色のハッピとか、とてもじゃないけど着れないよなぁと(笑)。
組織の力に頼るとまた指名してもらうために依頼者よりも組織の方に意識が向いてしまうと思います。それじゃ本質的によいものは作れないです。結果、長くは続きません。
認定講師は何で差別化するの?
巷にある認定講師というのは僕ら司法書士の登記の仕事と共通するところがあると思っています。登記の仕事は基本的に結果に差が出ません(むしろ出たらまずい)。こういう認識を持ってやっています。
だから差別化しようにもスピード感(過程)や価格面だけでは限界があります。こういう思いを抱えていたので、泡盛マイスターという資格や認定講師という肩書きだけでなんとかなるとはまったく考えていませんでした。
だって、協会で価格に決まりがあったら認定講師はどこで差別化したらいいんだって感じですよね?
料金は一律、テキストも同じ。エリアが違うならいいとして、近くに同じ認定講師がいるなら何を基準に選んでもらうのか?悩みますよね。
そう考えるとよく言われているように、自分の好きなことを発信してそこに共感してもらって選んでもらうという戦略は、司法書士にも認定講師にも有効だろうと思うわけです。個性豊かな認定講師が増えて、それぞれの持ち味を生かして活動した方が協会全体が発展するんじゃないですかね?
そもそも組織のメンバーということで没個性的になってしまうんだから価格以外で選ばれることを意識しないと、資格を取ったところで意味がないように思います。
しかも認定講師に講義内容やスタイルについて講師の裁量で決めることが許されていないとしたら、認定講師は新しいコンテンツを作れるんでしょうか?面白いことを思いついたのに、組織の意向を気にしてできないとしたらもったいないですよね。
特定の組織のことを思って書いているのではなくあくまでもイメージです。もちろん泡盛マイスター協会の話でもないです。念のため。
オリジナルがあると加速する
司法書士の僕がオリジナル泡盛を造ることになった理由
「〇〇といえば〇〇さん」と言われることが強み作りの1つのゴールだと思っています。そのためには差別化や感情移入するためにも何かオリジナルなものがあると、目指すゴールに向かうスピードがアップします。
とはいえ司法書士の僕がオリジナル泡盛を造るのは勇気が要りました。冷静に考えたらできなかったと思います。だって売れる保証はないし相乗効果も期待できないし・・・
商品に限りませんが、オリジナルなものは言ってみたら自分の子供みたいなものですよね、自分が育てない限り誰も育ててくれません。1,200本造ったオリジナル泡盛はおかげさまで完売することができました。泡盛が売れない時代によく売れたなぁと他人事のように思います。
何度も何度も発信しないとそもそも知ってももらえない。いくら泡盛は腐らないとは言っても造りっぱなしは本当によくないです。
勘違いさせるくらいで丁度いい
ブランディングっていうのは刷り込み作業の結果だと思う。知らんけど。
「これ伊藤さんですよね?」と、居酒屋で撮ったという画像がメッセージで突然送られてきました。
危なかった〜おもわず吹きそうになった!!
これ僕じゃないですから!!笑
メッセージの主は、僕が悪ふざけでこの写真を撮ったと思ったそうですが、これは沖縄のお笑いコンビ、ハンサムの金城 博之さんが演じる沖縄の民謡教室の師範をデフォルメしたキャラの護得久 栄昇先生です!
僕のオリジナル泡盛 泡盛でカリー!ブレンドは、久米仙酒造さんの泡盛をブレンドして造っています。
- 久米仙くろ(30度)
- 久米仙紅型(25度)
- 久米仙古酒ゴールド(30度)
で、護得久 栄昇先生がポスターモデルをしている久米仙古酒ゴールドもブレンドしているので、事務所にあるオリジナル泡盛の箱にポスターを貼っていました。それだけの話です。
護得久先生は僕じゃありません!わかるよね〜(笑)。
でもこんな勘違いが起こるのは、ある意味ブランディングが上手くいっているからなんじゃないかなと。
- 伊藤と言えば、泡盛。
- 泡盛といえば、伊藤。
泡盛マイスターになってからの約10年は、関西で泡盛といえば伊藤というのを目指して活動してきました。「元司法書士」とか「泡盛が本業ですよね?」といじられるくらい休みなくやり続けてきました(苦笑)。
- 毎日のようにSNSで泡盛について発信
- 百貨店の沖縄物産展で泡盛講座
- 月1ペースで泡盛イベントを開催
- 泡盛の応援ソングのPV出演
- 酒販免許を取ってオリジナル泡盛販売 etc
だから僕をきっかけに泡盛と出会った人にとっては、泡盛といえば伊藤なんです!たぶん(笑)。
これって伊藤さんのオリジナル泡盛に貼っていたポスターだから、伊藤さんが(メイクまでして)やっているんだろうという勘違いをしてしまう。これはある意味ブランディングが成功しているんじゃないかなと思いました。
勘違いをさせてしまうようなことも、それなりにやっているんですけどね(苦笑)。
護得久先生は僕じゃありません!誤解を招くようなことをしてすみませんでした~
でも、沖縄に著作権はないよ~!と護得久 栄昇先生が言っているので、メッセージが来たときに「そうです!僕です」と乗っかってもよかったかも(笑)。
時間をかけて、何度も何度も繰り返し刷り込み作業をした結果がブランディングなんじゃないかと思った出来事でした。もちろん勘違いも含めて。
ときにトリッキーな手段もいる
淡々と同じような練習を積み上げるだけでは越えられない壁があります。そこで時々トリッキーな作戦に打ってでることが必要です。これはホリエモンの本の受け売りですが、クラウドファンディングに挑戦したことでよくわかりました。
泡盛を広く知って欲しいという思いから挑戦しましたが、伊藤といえば泡盛、泡盛と言えば伊藤というのが周りに浸透することにつながった手応えがあります。
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発信しないのはもったいない
こんな投稿をすると〇〇そうだからできない。
という声を聞きますが、安心してください!そもそも誰も見てません。と自戒を込めて書いておきます(苦笑)。
じっと待っているだけじゃ絶対に見つけてもらえないと思います。「発信しなければ存在しないのも同じ」と言われる時代だから、反応があろうがなかろうが気にせず発信を続けることが大事です。
新聞を開いたら黄色のハッピ!!
「司法書士」と「泡盛」の掛け合わせ効果を初めて実感したのは、沖縄県那覇市のホテルのロビーでした。この記事はオリジナル泡盛造りの打合せの様子を沖縄タイムスさんに取材していただいたときのものです。
取材していただくきっかけになったのは、プレスリリースです!
すみません、ちょっと格好良く言いました(笑)。正確にはダイレクトメールでした。
取材の2ヶ月前くらいに、たまたま記者の方を紹介していただいたので、記者の方にオリジナル泡盛造りのことを直接メールしてみました。スルーされてもそれはそれでいいやと。とりあえず情報発信をしておこう、そんなノリでした。
メールが功を奏してこの記事があるわけですが、取材の直後に2、3回確認のための電話があったので「もしかすると明日の朝刊に載ったりして?」と妄想する一方、泡盛マイスターの技能競技大会の時なんか記事になるまでけっこう時間があったので・・・
「いやいやーさすがに翌日はないやろー」と、妄想にひとりでツッコミを入れたりして朝を迎えました(笑)。
いつも通り泡盛友達と沖縄の夜を楽しんだので、眠い目をこすりながら「もしかしたら」という期待と、「今日はないよな」という諦めが入り混じった心境でおそるおそる新聞を開くと・・・載ってたんですよ!しかも予想外のこのサイズで!
経済面トップなので昨日は他にニュースがなかったんかな?(笑)と本気で思ってしまうほど。しかも写真はカラー!
司法書士なのに、沖縄に縁もゆかりもないのに、ここまでして泡盛を応援しようとしている。そこが、大きく取り上げようという社内の反応に繋がりましたと後日、記者の方から伺いました。
裏を返せば、いくら大阪発のオリジナル泡盛といったところで、僕が司法書士じゃなくて、普通に酒屋を営んでいる泡盛好きなら記事にならなかったということです。
いやらしい話ですがこの記事を書くにあたって、もしこのサイズの広告を沖縄タイムスに出すとしたらいくらかかるのかなと調べてみました。結局のところはっきりとはわからなかったのですが、縦は6段20センチ以上、横は14センチなので数万円では済まないですよね。
金額はともかく、泡盛メーカーさんの新商品の記事でもこのサイズはあまり見かけないので本当にびっくりでした。
ホテルで開いた新聞に黄色のハッピを着た自分が載ってることが可笑しくて、そのまま半笑いで近くのコンビニに新聞を買いに走ったのは忘れられない思い出です。この時の記事がきっかけでご縁ができて沖縄タイムスさんには2回3回と取材していただくことができました。
メールしたところで・・・、プレスリリースをしたって・・・どうせダメだろうと思っても、やってみることって大事だよなということが身にしみました。
「発信しなければ存在しないのも同じ」と言われる時代だから、じっと待っているだけじゃ絶対に見つけてもらえません。コロナ禍でリアルで人と会う機会が減っているので、余計にそう思います。
愚直に継続することは大切だけど、ひとりで黙々と続けているだけじゃダメだと思うんですよね。掛け合わせの効果以上に感じたのは、たとえ反応がなくても発信を続けることの大切さでした。
ぐいぐい攻めるような厚かましさはいらないと思うんですよ。反応に一喜一憂しないで「お知らせしますね」というフラットな感じで淡々と情報発信ができるのってすごく重要だと思います。
時間だけの努力は無意味かもしれない
1つの分野・テーマを自分の強みに育てようと思ったら最短でも1万時間です。1万時間の法則が物語っているように強みを作るためには継続が必須ですが、普通はこうなります。
すぐに挫折(苦笑)。
それに、今は発信しなければ存在しないのも同じなんてことを言われてしまう時代。
黙々と勉強を続けていれば合格・不合格という結果が出る資格試験のようなものはいいのかもしれませんが、結果がはっきりしないものはコツコツと1万時間以上練習を続けたところで、まわりからそう認知されなければ単なる自己満足で終わる可能性もあります。
10年前の僕はカネなし・コネなし・泡盛好きの友達さえも皆無でしたが、泡盛にハマって1万時間以上やり続けたら想像もしていなかった面白いことが起きました。
かけた時間もさることながら、やってきたことをブログやSNSで発信してきたことが功を奏したと思います。
何時間やったか?よりも何をしたのか?
ど素人がいろんなことに挑戦する過程を発信してきたことが良かったと思います。
SNSがインフラのように当たり前になったので、SNSで作られるイメージの影響はとても大きくなりました。例えば、実際にはそうじゃなくても、飲み会の投稿が多いとあの人はいつも飲んでいる人と認識されてしまうことがあります。
意図的にイメージを作りやすいので、逆手に取ってしまえばある意味ブランディングがしやすいともいえます。
狙ってバズるなんてできませんけど、何かのはずみでバズったら1万時間なんて掛けずにブランディングできちゃう可能性もあります。
バズるかどうかはさておき馬鹿みたいに時間を掛けなくても効果を期待してしまうのはSNSで発信することの醍醐味じゃないでしょうか。
僕はSNSの発信力が足りていないと自覚しているので、SNSとリアルの両輪での発信を意識していますが、SNSを活用することで掛けた時間以上の効果を期待してスタートしたのが10000チャレンジでした。
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強みを育てたその先|混ぜるな危険の掛け合わせ戦略
1つのテーマを強みを育てるのは第一歩です。その先には強みと強みを掛け合わせて選ばれるレアキャラを目指すという、さらなる挑戦が待っています。
1つのテーマ・分野を強みに育てることができたらもう1つ。できれば、あと2つの強みを目指しましょう。3つの得意分野を掛け合わせて100万人に1人クラスのレアキャラになることが最終ゴールです。
泡盛がきっかけでご縁があった方から本業の司法書士・行政書士のお仕事の依頼をいただくことが増えました。またその逆で登記のご依頼をいただいた方がオリジナル泡盛を買ってくださることもあります。まったく異なる業種間では相乗効果とは言わないのかもしれませんが、なぜか起きているんです、ちょっと変わった相乗効果が!
ひとつひとつの分野は平凡でも、それを上手く掛け合わせることで選ばれるために独自化しようという戦い方がハイブリッド×ブランディングです。司法書士×泡盛の「混ぜるな危険」って感じの掛け合わせを実践してわかったことを発信しています。