藤原 和博さんの書籍で複数の強みを掛け合わせる戦い方を知りました。これなら僕みたいな凡人でも成熟社会でやっていけるかもしれないと思いました。
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ただし、強みを作るためには1万時間の練習が不可欠。仕事をしながら1万時間なんてそうそうできることじゃありません。時間をかけて練習を続けることは大前提ですが、できるだけ効率的に強みを育てる方法はないだろうかと考えて10000チャレンジという勉強会を立ち上げました。
目次
もう時間だけの努力は無駄かもしれない
1つの分野・テーマを自分の強みに育てようと思ったら、最短でも1万時間かかります。
簡単にいうと、どんな分野でも1万時間程度継続して練習すれば、その分野のプロになれるという経験則のこと。
1万時間の法則
1万時間の法則が物語っているように強みを作るためには継続が必須ですが、普通はこうなります・・・
すぐに、挫折。
残念ながら、1万時間の練習なんてまず続きません(苦笑)。
それに、今は発信しなければ存在しないのも同じなんてことを言われてしまう時代。
黙々と勉強を続けていればいつかジャッジされる時が来て、合格・不合格という結果が出る資格試験のようなものはいいのかもしれませんが、はっきりとした結果が出ないものはコツコツ1万時間以上練習を続けたところで、まわりからそう認知されなければ単なる自己満足で終わる可能性もあります。
発信で時間の壁を超えられないか?という10000チャレンジの実験
1万回、1万人、1万食でも、なんでもOK!10000チャレンジは、1万時間の法則をヒントに1万時間に匹敵する目標を掲げて、好きを極めて自分だけの強みを育てようという挑戦です。
強みを育てるには時間がかかるというのは真理だと思いますが、成し遂げるのはそう簡単なことじゃありません。
そこで、10000チャレンジをスタートするにあたっていくつかの仮説を立てました。仮説が当たっていないかもしれませんし、変化の激しい成熟社会では通用しないかもしれませんが、答えが出ないものを考えていても仕方がないのでとにかくはじめてみることにしました。
10000チャレンジを始めるにあたって考えた仮説
- 継続×発信が効果的かもしれない
- 時間にこだわる必要はなさそう
- 仲間と切磋琢磨すれば継続できそう
何時間やったかよりも何を発信するのか
10年前の僕はカネなし・コネなし・泡盛好きの友達さえも皆無でしたが、泡盛にハマって1万時間以上やり続けたら想像もしていなかった面白いことが起きました。
かけた時間もさることながら、やってきたことをブログやSNSで発信してきたことが功を奏したと思います。ど素人がいろんなことに挑戦する過程を発信してきたことが良かったと感じています。
SNSがインフラのように当たり前になったので、SNSで作られるイメージの影響はとても大きくなりました。例えば、実際にはそうじゃなくても、飲み会の投稿が多いとあの人はいつも飲んでいる人と認識されてしまうことがあります。
意図的にイメージを作りやすいので、逆手に取ってしまえばある意味ブランディングがしやすいともいえます。
もし何かのはずみでバズったら1万時間なんて掛けずにブランディングできちゃう可能性もあります。
バズるかどうかはさておき、SNSで情報発信をすることで、時間だけに頼らずに効率的に強みを育てることができそうというのは感覚的にわかってもらえるんじゃないでしょうか。
僕の10000チャレンジは、泡盛を楽しんでいる写真を10000人分集めるという挑戦です。
大阪から泡盛を盛り上げたいと思って活動していますが、僕ひとりが泡盛がいい・泡盛は面白いって言うよりも、実際に泡盛を楽しんでいる人を沢山見てもらった方が確実に説得力があると思い2017年12月にスタートしました。コロナ禍でながらく止まっていましたが2023年7月時点で4,500人。
一気に増えたタイミングがありました。僕の発信を見て共感してくださった方の応援のおかげです。関連|【実践レポート】10000あわもりチャレンジ
泡盛は単なる趣味でしたが、SNSなどでの情報発信をきっかけに自分の強み(得意分野)に育てることができた経験から、10000チャレンジは継続×発信を重視することで、掛けた時間以上の効果を期待しています。
目標設定は時間にこだわらない
やるならどんなテーマがいいと思いますか?具体的にどんな挑戦をしたらいいと思いますか?10000チャレンジに興味を持った方によく聞かれる質問です。
メンバーが挑戦したテーマはこんな感じです。
- キャンプ
- マラソン
- バンライフ
- 天津飯
- 燻製
- スパイスカレー
- 絵本
- 筋トレ etc
〇〇をテーマに1万時間の練習をするというように時間にこだわってしまうと、遊びがないというか挑戦が限定的になってしまうと思いました。発信することで時間の壁を超えようという考えとも矛盾しているように思います。
時間に限定しないので、1万m走るでも、1万冊読むでも、1万食食べるとかでもOKです。SNSでの発信を重視するので、ソロキャンプをテーマにInstagramで発信をしてフォロワー1万人を達成するのもOKです。
テーマ選びで迷うなら基本的には好きなことを選ぶのがいいんじゃないかと思います。本当に好きなことじゃないと、仕事をしながら継続なんてできません。
コミュニティのヒントはダイエット合宿
1万時間の法則が物語っているように、自分だけの強みを作るには継続が欠かせませんが、ほとんどの人は継続できません。しかもそれをひとりで続けるなんて至難の技。挫折は必須です。挫折を繰り返している僕が言うので間違いありません(苦笑)。
だからこそ、一緒に切磋琢磨できる仲間が必要だと考えました。10000チャレンジに取り入れたのはコミュニティの要素です。そのヒントになったのはTVのダイエット番組でした。
時々やってますよね。ダイエット志願者を集めて厳しいメニューを課して追い込むTV番組の企画です。
はじめは真面目にダイエットに取り組んでいたのに、気がつけば夜中に合宿所を抜け出してラーメンを食べに行ったり、挑戦者同士のいざこざがあったり。そのうち脱落者も出てきます。
番組の後半になるとダイエットよりも本質的な何か、挑戦者が抱えている家族の問題や過去のトラウマが明らかになって・・・と、お決まりの展開なんですが、見始めたら引き込まれてついつい最後まで見てしまうんですよね~。
仕舞いには、不覚にもほろりとさせられたり(苦笑)。
10000チャレンジのコンセプトを固めるのにダイエット合宿の2つの要素を参考にしました。
- ①本気で目標達成を目指す仲間が集まると切磋琢磨できる
- ②人柄や想いが伝わると挑戦を周りに応援してもらえる
強みを育てる(ブランディング)のはファン作りという一面もあると思うので、情報発信をする際は特に②が重要なポイントだと思っています。
10000チャレンジって具体的に何をやっているの?
チャレンジ参加と定期報告
挑戦型のコミュニティなので活動のメインは10000チャレンジに挑戦することです。月1回の定期報告は必ずお願いしています。
- 達成状況
- 今月やったこと
- 周りの反応
- 来月の予定
- 感じたこと
さぼるとすぐにバレる項目ばかりで嫌なんですが(苦笑)、仲間の頑張りもよくわかるので良い刺激になっています。
定期報告は、以前は集まって食事をしながらの報告会(10000チャレンジMeetup)というスタイルでやっていましたが、コロナ禍でオンラインミーティングに移行し、現在はfacebookのプライベートグループに投稿してもらっています。
10000チャレンジで目指すゴール
1万という数字を積み上げながら、〇〇さんといえば〇〇。さらには〇〇を見ると〇〇さんを思い出す。と、周りに言ってもらえるような分野をつくる。
例えば、
- 伊藤といえば泡盛
- 泡盛を見ると伊藤を思い出す
と言われるような得意分野に育てることです。ラベルに似顔絵が書いてあるオリジナル泡盛を作るのは反則かもしれませんが(苦笑)、〇〇を見ると〇〇さんを思い出してしまうわかりやすい物(商品)を作ることも10000チャレンジを加速させる1つの方法だと思います。
また、10000チャレンジの表面的なゴールは1万〇〇を達成することですが、早い段階で本質的なゴール・目標を明確にしておくことは不可欠だと思っています。
これは挑戦中のメンバーのゴール・目標の一例です。
- 出版する
- 溜まったノウハウでセミナーをする
- 仲間と山を買う
- ジムをオープンする
- オリジナル商品を販売する etc
強みに育てることができればどれも叶えられると思います。
チャレンジ中のメンバーと目指したいゴール
チャレンジ中のみなさんと一緒に目指したいことはこの3つです。
- ①チャレンジ参加を通して自分だけの強みを作ること
- ②信頼できる仲間とアクティブで強固なコミュニティを作ること
- ③複数の強みを掛け合わせて選ばれるレアキャラを目指すこと
強みは1つではなく、複数の強みを作ってそれを掛け合わせることが最終目標なので、強み作りと並行して掛け合わせについても一緒に試行錯誤したいと思っています。共感していただける方のご参加をお待ちしています。
ゼロから始める強み作りをサポートします
10000チャレンジに興味があるのに、テーマが決まらない人、はじめても続けられない人を見てきました。もちろん僕自身も挫折してしまったテーマがあります。
100チャレンジからはじめてみませんか?
テーマ選びに迷ってはじめの一歩が踏み出せないなら、まずは100チャレンジからスタートしませんか?
当たり前のように何年も続けていた泡盛テイスティング会や沖縄物産展がコロナ禍で中止になりました。生活が一変してしまった中で考えていると、コロナ前に戻りたいという気持ちよりもこれをきっかけにより良く変わりたいと強く思いました。
コロナ禍から「普段の自分を発信する」をテーマに実験を続けています。はっきりとした目論見があるわけではないので、転んでもただでは起きたくないという悪あがきなのかもしれませんが(苦笑)。
ライブ配信の実験はノリと勢いで始めました。特に継続しようという気はなかったのですが、周りに続けている人が多かったこと、続ける中で小さな手応えを感じることができたので100日継続することができました。
強みを育てるなら1万時間に匹敵する練習が必要だろうと考えていましたが、ライブ配信の実験を100日以上続けてこう思えるようになりました。
- 10000を目指す前に試験的に100や1000を目指す段階があっても良さそう
- 100日継続できるたものは10000チャレンジのテーマになる可能性が高い
- 100日程度でも連続100日なら効果的に強み作りができるかもしれない
いきなり10000を目指すのではなく、100日、100回などを目指して試験的にチャレンジすることも有効かもしれないと思えるようになりました。僕の実験を例にすると「100日連続でライブ配信をする」みたいな挑戦です。
100チャレンジで自分の棚卸し
コロナ禍では以前のようにリアルで活動できなかったので、ライブ配信を継続するにはこれまでの知識や経験のストックに頼らざるを得ませんでした。
話すネタが思いつかなくて今日は止めようと思った日もありましたが、コロナ禍の追い込まれた状況でできなかったら次はないと、自分に言い聞かせてなんとか乗り越えてきました。今日は何をやろう?と朝から憂鬱になった日もありました(苦笑)。
100日続けたことで、自分の知識や経験のストックを確認・整理することができました。僕のライブ配信のテーマは、泡盛、キャンプ、司法書士・行政書士の3つです。以前から意識していることなので予想通りのところに落ち着いたと自覚しています。
ライブ配信85日目に、ふわっとアイデアが浮かんでオンラインテイスティング会を立ち上げることができました。出たとこ勝負が功を奏した面もあります。
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ほんの100日です。この程度で強みを育てようなんて思わずに、自分の棚卸しと思って100チャレンジをやってみるのもいいかもしれません。
- 継続して発信できるテーマが明確になる
- 知識・経験のストックが整理できる
- 予想していなかったもの・ことが生まれる可能性がある
100チャレンジで成功体験を得る
たかだか100日ですが、100日連続でライブ配信ができたことで得も言われぬ達成感を感じることができました。根拠はないけれど、1年位なら続けることができそうと勘違いできる位の達成感ですが(笑)。
小さな小さな成功体験ですが、10000を目指すにはこの積み重ねが効果的なので、100日継続をゴールにするなら、勢いや行き当たりばったりではなくテーマや発信する内容をある程度決めてからスタートするのが良いと思います。
先回りして100個ネタを作ってから始めるのがベストですね。これならネタがなくてできなかったという言い訳もできませんし。
100日連続で情報発信をするならブログという方法もあると思いますが、グダグダになっても気にしないと腹をくくって質を気にしなければ(苦笑)、ライブ配信の方が圧倒的に短時間でできました。
準備してから挑戦する100チャレンジのメリットはこういうところだろうと思います。
- 小さいけれど確実に成功体験が手に入る
- 継続することができた人という一定の信頼を得ることができる
- ネタがなくてできなかったという言い訳ができない(笑)
100チャレンジ達成までのロードマップ
ゼロから半年かけて強み作りを軌道に乗せるためのメニューです。6回(6ヶ月)で基本的な発信スタイルの確立を目指します。
第1回 自分軸を発見する
強みを育てるといっても継続できることしか強みにできないだろうと思います。継続できている仕事はおそらく1つ目の強みでしょう。他に継続できそうなことは、好きなこと・普段やっていること。このくらいしか継続できないのかもしれません。
好きなこと・普段やっていることが明確になっていないなら、1つは過去にフォーカスしてどんなことに時間やお金を使ってきたのかを掘り起こしましょう。好きなこと、好きだったことは既に強みに育っている可能性もあります。特に意識せずやり続けていることがあるなら、それはこれからも継続できる可能性が高いです。
もう1つは将来にフォーカスして、死ぬまでにどうしてもやりたいことを明確にしましょう。死ぬ前でやりたいことが見つかれば、間違いなく継続できると思うのですがいかがでしょうか。
言ってしまうと、自分の軸が明確になっていないからテーマが決まらない。自分の軸を明確にすれば自ずとテーマになりそうなものが見つかるはずです。
継続を前提に強みを育てようという戦略なので、最低限、継続できそうなテーマを選びましょう。最終的なゴールは複数の強みを掛け合わせることなので、仕事の他に2つ以上、まずは1つテーマを決めましょう。
継続しやすいのは、①得意なこと②好きなこと③普段やっていることです。3つともまだぼんやりしている人は個別面談の中で見つけていきます。
第2回 SNSとコンテンツを決める
テーマが決まったら発信するSNSを決めてコンテンツを具体的に絞りこんでいきます。
テーマとSNSがフィットするかどうか?短文が中心ならTwitterで十分ですが、長文ならTwitterには馴染みませんよね。
コンテンツは、少し上から教えるような内容なのか、フラットに情報をシェアするのか、身近な話題で共感を呼ぶのか。発信するスタイルも統一しておきたいです。
発信の先にはファン・フォロワーを増やしたいのか?それともコミュニティを作りたいのか?という視点も大事です。投稿する内容を明確にしていきましょう。
第3回 10日間発信してみる
慣れないと1週間程度でも連続して発信するのはきついので、先に10日分の投稿を準備してから始めましょう。はじめて間もないうちは、ほとんど反応がないので3日目あたりで心が折れないように10日間継続できるための準備をしましょう。
第4・5回 発信を継続する
1週間単位で反応を分析しながら1ヶ月毎に総括をします。この期間に発信のペースを決めていきます。毎日投稿できるのがベターなのは間違いありませんが、毎日投稿が足かせになるようでは本末転倒です。
一方で、完成度の高い内容なら連続ではない100投稿でも効果があるという話を聞いたことがあるので、発信する内容とペースについて試行錯誤する期間です。
総括では効果的に強みを作り上げるために欠かせない6つの視点からも確認しましょう。
- SNSは適切か?
- サイト・ブログにまとめることはできないか?
- コミュニティを作れないか?
- イベントはできないか?
- オリジナリティはあるか?自分がする意義は?
- 資格など信用は得られているか?
第6回 100チャレンジ達成を目指す
継続することで成果を目指すなら10000、少なくても1000あたりが目安だろうと思いますが、最低限度の100をクリアすることができれば、チャレンジを継続するための自信が得られると思います。
この辺でチャレンジ開始から3ヶ月になるので100日達成で継続への弾みをつけたいところですが、必ずしも毎日投稿に限定しないので、フォロワー100人、100回、再生100回etcを目安にしてもいいと思います。