自分史作成キットのレビュー
これまでの人生を振り返り自分史を書きたい
エンディングノートにはこういったニーズに対応したものもあります。
こちらの「自分史作成キット(一般社団法人自分史活用推進協議会/日本法令)」には、銀行口座や不動産について書くページはありませんが、自分史に特化したエンディングノートのひとつの形だといえると思います。
ビニールの袋を開けると中にはこの2つが入っていました。
- 自分史の作成キット
- 解説書
エンディングノートを何冊かまとめて買った中で、これが少し高かった理由は作成キットがついていたからですね。書き終えたときに自分史を綴じる紐も付いています。
自分史と聞くと本を自費出版するイメージがありますが、内容を手書きして製本も自分でする「自分史」を作ることができる商品です。
自分史を年表形式でまとめるための用紙と、写真を貼ったりイラストを自由に書ける思い出記録用紙が入っています。
自分のこととはいえ、何十年も前のことを思い出すのは簡単じゃないですよね。
解説書には、思い出しやすくするための「社会のできごと年表」が付いています。
年表にはその年のニュースの他に
- テレビ
- 流行歌
- 映画
- ベストセラー
- 流行語
こういった情報が並んでいます。あすなろ白書って大学1年の時だったなぁとか、見はじめると懐かしくなってなかなかやめられなくなる年表です(笑)
自分史を作る8つのメリット
自分史作成キットの解説書の中で、「生きてきた証を残せる」、 「自分をよく知ることができる」、 「つくること自体が楽しい」 といった、自分史を作る8つのメリットが紹介されています。
この中で特に印象に残った3つのメリットについて書いてみます。
「生きてきた証を残せる」
どんなことでもこれまで自分が経験してきたことは自分だけのオリジナルです。自分が書いておかないと残すことはできません。
死が身近に迫ったときは(例えば、余命宣告を受けた場合)、エンディングノートを書くよりも直接話をしたり、準備をしたほうがいいのではということを書いたことがありましたが、自分史(に特化したエンディングノート)に関しては当てはまらないような気がしてきました。
直接、話しをするといっても、もし相手が言葉の理解できない小さな子どもの場合は無理ですよね。
自分史を作っておけば、子どもが大きくなったときに、自分の父親はこんな人生を歩んできたということを読んでもらうこともできます。
いま自分が病気になったら僕は残された時間で自分史を作ろうと思います。
「つくること自体が楽しい」
やっぱり楽しくないと続けられないし、そもそもはじめる気にならないですよね。
だからわくわくするようなエンディングノートが必要だと思うし、そのための鍵は「自分史」を作ることなのかもしれません。
「自分を良く知ることができる」
自分史というと、どうしてもある年代になってから書くものという先入観がありますが、メリットの1つとして紹介されている「自分をよく知ることができる」にはこんなことが書いてありました。
過去を振り返ることで、そういった影響を理解し、自分の思考パターンや行動パターンを把握することができます。
自分史作成キット
もし自分の思考パターンと行動パターンを把握できるなら、これからの生活に活かしたいと思いませんか?
そう考えるなら自分には自分史なんてまだ早いなんてことは考えずに、できるだけ早く書いておいた方が良さそうですね。
コラム|父の日のプレゼントの新定番!?
母の日はカーネーションというド定番のプレゼントがありますが(それがいいかは別として)、父の日のプレゼントって毎年悩みますよね。
- お酒?
- ネクタイ?
- ハンカチ?
お酒なら泡盛がおすすめですが(笑)、少し変わったところでエンディングノートはいかがでしょうか?
- 「それはないわ~」
- 「渡しにくいわ」
- 「エンディングノートなんて縁起でもない」
なんて大ブーイングが起きそうですが・・・。
エンディングノートといっても実にいろんなタイプがあります。
「自分史作り」に特化したものも。
自分の人生を振り返ってこれまでの歩みをまとめる、これもエンディングノートのひとつの形です。
定年退職、結婚の記念日に、古希や米寿といった人生の節目に、自分史作りにチャレンジされる方が増えています。
自分史を作る方法も実にさまざま。
ひとりで手軽に始められるものやセミナー形式の参加型、またプロの記者が取材をしてまとめてくれるものもあります。
手軽なものでは、付属の用紙に手書きして、製本も自分ですることができる「自分史作成キット(1,995円)」がおススメです。
自分史作りをサポートしてくれる「朝日自分史」のサイトでは、全5回の自分史セミナーの概要が紹介されています。
ちょうど現在開催中のようですが、50ページの本を作ることを目標にして、最終回には完成発表会を兼ねた懇親会もあるみたいです(受講料30万円)。
戦争を経験された年代の方が戦争の記憶を風化させたくないという思いから自分史を作る例も多いよう。
書きあげるのはけっこう大変かもしれませんが、完成すれば本人は勿論のこと、家族の宝物になるのは間違いない自分史、父の日にプレゼントにいかがでしょうか?
ちなみにGWに実家に帰省した時に父の本棚で新しい本を見つけました。もしかすると、自分史というか私小説で何かを狙っているのかもしれません。
