お盆に実家でつけていたテレビから流れてきたそうこつサービスという言葉。
「送る骨」と書いて「そうこつ」
ここまで読んで嫌な予感がした方は鋭いですね。骨というのはそう、遺骨です!!
「え!遺骨を送るの?」と心の中で思ったタイミングで、遺骨を送ることに抵抗がある場合は、「迎骨(げいこつ)」といって先方が遺骨を引き取りに来てくれるサービスもあることが紹介されました。
ちなみに遺骨を送る方法は郵便局の宅配便「ゆうパック」です。他社の宅配便では取り扱ってもらえないみたい。
遺骨は骨壷に入っているので、「こわれもの」の指定をするのを忘れないようにとのこと。
料金は30,000円からというのが相場で、2013年にスタートしているサービスです。
- 遺骨をどこに送るのか?
- 一体どんなサービスなのか?
- 「送骨」からイメージできますか?
遺骨の送り先は永代供養をしてくれるお寺です。
遺骨は自ら持ち込むことがほとんどだろうと思いますが、さまざまな理由で自分で運ぶことが難しいために「送骨」「迎骨」というサービスを利用される方が増えているようです。
「遺骨を宅配便で送るなんて!?」
と眉をひそめる方がおられるのは想像に難くありませんが、相続人が子供ではなく兄弟姉妹になるケースであれば重宝されることもあるだろうと思います。
高齢になると自分のことで精一杯で兄弟姉妹の納骨で遠方まで出掛けていくのはとてもじゃないけどできない。
納骨だけではなく法事・法要に十分に手を尽くせないこともあるでしょう。
僕が成年後見人をしていたAさんは子供がいなくて、相続人は遠方で暮らす高齢の姉妹だけという方でした。選択肢としてこういったサービスがあることを教えてあげられれば良かったと思います。
超高齢社会になり、これまではなかった、少なかったニーズが顕在化していることで「送骨」といったサービスが生まれているのだろうと思います。
ドライブスルーの葬儀場
— 伊藤 薫 泡盛×キャンプ×士業 (@awamori_meister) 2019年3月20日
高齢で足腰が弱くなり車から降りるのがおっくうだから葬儀に参列したくても抵抗がある、そういった方でも気軽に参列できるようにと始められたそう。
そう聞くとなるほどと思いませんか?
高齢でなくても忙しい現代社会では、平服で短時間であれば「顔だけは出しておきたい」というニーズにも対応できると思います。
また、送骨は考えないまでも子供に負担をかけたくないから墓を作るよりも永代供養を希望したい。でも他の人の遺骨と混ざってしまうのは抵抗があるという方は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか(遺骨が混ざってしまうのは僕も気になります)
そういったニーズに耳を傾けたことで生まれた、遺骨が混ざらないように遺骨ごとに袋に入れて納骨してくれるサービスがあるようです。
確実に世の中が変わってきている。
だからこそ求められるニーズが変わってきている。
普段「常識」といわれることでは理解できないかもしれませんが、常識といっても親の時代とは違う。祖父母の時代とは違う常識。
良い悪いじゃなくてここはしっかり理解しておかないといけないと思います。
私事ですが、実家にある仏壇は僕が引継いだとして、それを子供達に継がせるのか?仏壇のない家で育っている子供達が会ったこともない僕の祖父母の写真を仏壇に飾るのか?ちょっと無理があるかもしれませんね。寂しいけれど。
先のことは考えすぎてもしょうがない。そんなことよりも今をしっかり見よう。まだ小さい子供達を連れてできるだけ実家に帰ろう。
それが今できるベストなんじゃないだろうか。そんなことを山形の実家の二階で考えていた夏の日でした。
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