相続対策よりも切実。救急時の対策は万全ですか?

不動産の取引は残代金の決済を金融機関で行うことがほとんどです。

月末で大安ともなると金融機関は決済が重なるので融資が実行されてお金が出てくるまでかなりの時間がかかります。

 

我々司法書士の業務の中で不動産取引の立会いというのは、問題なく融資が実行できるのか残代金が買主から売主に支払われて所有権が売主から買主に移転するのをお取引に立ち会って確認するという仕事なので、関係者と一緒にお金が出てくるのをひたすら待つこともあります。

話が弾んで気がついたらあっという間に時間が経ってしまう決済もあれば、重苦しい空気のまま時が止まってしまったような決済もあります。

若いご夫婦が新居を購入されるような取引は終始なごやかな雰囲気ですが、住宅ローンの支払いが困難になって自宅を売却される取引(任意売却)はどうしても沈黙が続くことがほとんどです。

 

そんな待ち時間の話題選びといえば・・・

例えばご高齢になって戸建てからマンションに住み替えられる方には当たり障りのない相続関連の話題が無難かと思いますが、一歩踏み込んだ感のある「救急医療情報キット」の話題が思いのほか好評だったことがありました。はじめて耳にされる方がほとんどかと思いますが


救急医療情報キットは・・・ 

これは大阪府吹田市で配布されている救急医療情報キットです。

救急医療情報キット7

筒状のプラスチック容器ですが必ずしも筒状というわけではなく袋状のキットもあるようですね。

吹田市ではおおむね65歳以上の一人暮らしの方に配布しており、ネットで調べると吹田市の他にも全国各地で配布している市区町村があるようで行政毎に配布する条件は異なるのかもしれません。

 

救急医療情報キットの使い方
さて肝心の使い方はというとこのキットの中にかかりつけの病院や持病について、また緊急時の家族の連絡先を書いたものを入れて普段から冷蔵庫に保管しておきます。
もしも自宅で具合が悪くなった時には、救急通報を受け駆けつけた救急隊員がこのキットを確認することで、持病の有無や服用している薬など、一人暮らしであっても治療に必要な情報を救急隊員や搬送先の病院が把握することができます。

なぜ救急医療情報キットを冷蔵庫に保管するかというと、ほとんどの家庭では台所に冷蔵庫があるため、救急隊員がキットを探すのに手間取ることなくすみやかに病院に搬送することができるからです。

 

当たり障りのない相続対策は時間がたっぷりある時の話題にはもってこいなんですが、ひとり暮らしの方にはこういった救急時の対策の方が切実な感心事で響くんだなぁと感じた出来事でした。

関連記事:延命治療が嫌なら救急車を呼ばないという覚悟も必要みたいです。

メールの確認をしたり、本を読んだりと関係者が待ち時間を有効に使っているビジネスライクな決済も中にはありますが(もちろん我々司法書士はできませんが)、それはあくまでも例外です。
いっそのこと待ち時間を楽しんでもらおうという発想なのかわかりませんが、待ち時間にマジックを披露される司法書士の先輩がおられると聞いたことがあります。

もしもマジックが評判になって不動産取引の立会いの依頼が増えたとしたらこれぞ「芸は身を助ける」なんでしょうね。

 


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