「みらいのための準備ノート[シニア編]」 その2

「みらいのための準備ノート[シニア編]」 その1

『第1章 「自分」の「これまで」と「これから」を考える』は、過去を振り返りこれからどんな人生を歩んでいきたいのかについて考えるページです。これからの人生を考えるパートでは今後叶えたい夢を書き出すのですが、「夢の予算」も書けるようになっています。

この夢を実現するにはどのぐらいのお金が必要なのかを具体的に考えないと予算なんて見当もつかないので、かなり具体的に考えることになりますよね。だから予算を書くために具体的に夢をイメージする、これだけで夢が一歩現実に近づくと思います。

さらに、実現するための費用が意外に掛からないとわかれば実現のための行動は加速するでしょうし、場合によってはお金は夢が実現できないことの障害じゃなかったなんてことにも気が付くかもしれません。

私も考えてみましたがお金があれば実現できそうな夢と、どれだけお金があったとしても実現できるかどうかわからない夢のどちらもあって夢の予算を考えることはとても面白いものでした。


保険会社が選ぶエンディングノートならではと感じたのは、ライフプランにあわせてお金について考えるページが用意されているところです。

人生はお金がすべてじゃないわけですが、必要なお金の目処が立たないとライフプランは成り立たないですよね。

私も若い頃から生命保険に入ってきましたが、家族が増える前に設計した保険のままだったのをちょうど見直しているところです。そんなタイミングということもあってこれからのお金についてじっくり考えるページがあるエンディングノートもいいものだなと思いました。

[シニア編]というだけあって、セカンドライフにおける資金設計について考えやすい内容になっています。

セカンドライフの主な希望である「使う」「備える」「のこす」に応じて、必要な額を把握して分けて管理する、「老後資金三分法」という考え方がベースになっていて、それぞれの金額を書き込めるだけでなく金額を決めるための考え方も紹介されています。

老後破綻、下流老人に代表されるような「長生きがリスクになる」といった最近の風潮からすると「備える」の金額が膨らみそうですね。そして「備える」を意識しすぎた結果・・・そのまま「のこす」にまわってしまうことになりそうです。

確かに後見人の仕事をしていると、「備える」が十分でないためにご高齢になり困ったことになってしまう方がたくさんいるのは感じています。だから「備える」のはとても大事なことだと思いますが「使う」をどの程度用意しておくのかはもっと大事かもしれません。

第1章に出てきた「夢の予算」にも関連するのですが、これからどんな人生を歩んでいきたいのかを考える上で、「使える」お金が見えていないと不安で何もできないですよね。「備える」「のこす」ばかりを手厚く準備しておいてもセカンドライフが充実するとは思えません。

だからこそ「これがやりたい」、「この夢を実現したい」というところを明確にして、そのためにはいくら必要なのかを把握しておく。セカンドライフやこれからの人生を充実したものにしたければ、「夢の予算」を考えることが最優先すべきではと感じます。

「終活」といわれるような単なる備忘録のエンディングノートとは一線を画するものだと感じました。一般に販売されているかどうかわかりませんが、購入できるのならお薦めしたいエンディングノートです。