その7 不動産のページを書く時のポイント②

私、司法書士伊藤 薫がコクヨのエンディングノートを書いてみた体験談です。1冊のエンディングノートをはじめから最後まで2ヵ月半かけて書いていく中で、感じた気持ちや相続の専門家からみて注意しておくべき点、エンディングノートにまつわるエピソードを綴ったものです。

前回の続きです。

不動産の全部事項証明書(登記簿謄本)が手元になければ法務局で取得できます。ちなみに、「不動産の所在」は住所とは異なるので、法務局に行く前に、権利証(登記識別情報通知)で「所在」を確認してから行かれることをお薦めします。

「不動産の内容は、全部事項証明書じゃなくても固定資産税の納税通知書にも書いてあるじゃないか?」という鋭いご指摘があるかもしれません。 確かに、エンディングノートはそれなりに不動産が特定できればいいので、固定資産税の納税通知書でもいいのかもしれません。

ただし、エンディングノートではなく、仮に遺言書や遺産分割協議書を作成する場合であれば、固定資産税の納税通知書ではなく全部事項証明書で確認して書くべきです。

というのも、納税通知書の内容が登記されている内容と食い違っていたりすることがあるので、その遺言書を相続登記に使うことができず、相続人全員で遺産分割協議書を改めて作り直したり、遺産分割協議書の場合は訂正が必要になるということがあるからです。

エンディングノートでも正確を期すために登記事項証明書で確認することをお薦めします。

定期的に最新の登記事項証明書を取得して、エンディングノートに挟み込んでおくのも一つの手です。 登記事項証明書はA4縦サイズなので、私が書いているコクヨのエンディングノート(B4)ではこんな感じにかなりはみ出しますが。その辺は、より良い方法を工夫されてはいかがでしょう。

登記事項証明書をエンディングノートに挟み込む
登記事項証明書をエンディングノートに挟み込む

その8に続く。