雨予報だろうが雨が降っていようが、どうしてもキャンプに行きたい!テントが濡れようが全然気にならない!僕にもそんな時期がありましたが、いつしかそんなキャンプ熱も落ち着いて今では雨予報ならできるだけ行かないようになりました。
とはいえ、雨キャンプの装備が揃ってきたこと、それにバンに乗り換えて車中泊ができるようになって小雨程度ならキャンプに出掛けるときもあります。
本記事では雨キャンプでも快適にキャンプを楽しむ方法を紹介します。もちろん台風が近づいているときは本当に危ないので、いさぎよく諦めて他の楽しみ方を考えましょう。
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目次
雨キャンプ用の装備
雨具とブーツ
家族全員分は必要ありません。設営・撤収をするお父さんだけ持っていれば十分です(苦笑)。僕はパタゴニアの雨具をキャンプ・釣り・登山で兼用しています。
脱ぐ履くがしやすいブーツはテントの出入りは楽ですが、帰るときには後悔することになるのでブーツは完全防水が安心です。
雨に強いテントとタープ
テントとタープは、雨キャンプ用に撥水性が高い生地で濡れてもマンションのベランダで乾かせる小さめのものを購入しました。
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ただし、雨キャンプはオープンタープでは寒いことが多いので、シンプルなワンポールテント(グランデアウトドア スタジオミニ)をスクリーンタープ的に使うこともあります。
完全に濡れてしまったら諦めますが、乾かせそうなら吸水マットで拭けるだけ拭きます。雨だけでじゃなく冬キャンプの結露にもかなり使えます。
そんなに濡れていないように見えても拭くと絞れるくらいに吸い込むので、吸水マットはいくつか車に積んでおくのをおすすめします。
雨キャンプはフロアマットが超重要
ワンポールテント(グランデアウトドア スタジオミニ)のフロアマットを持っていなかったときは、お座敷スタイルにするのにブルーシート(深緑の)を使っていました。ブルーシートは四角形に畳んで使わないとはみ出していたので、グループキャンプの日にメンバーのみなさんに手伝ってもらってテントの形にざっくりカットしました。
そこまでは良かったのですが、その夜、切りたてのシートが水浸しになって頭付近が濡れて目が覚めたことは未だに忘れられません(時期は1月)。
風であおられたテント(白)が内側に入ったところに雨が降り込んで、ブルーシート(深緑)に雨がたまったみたいです。
結局、この日はチェックアウトまで雨が止まず完全に濡れた状態で撤収したので、それから1週間は毎晩テントを広げては雑巾で水分を拭き取るのを繰り返しました。
この雨キャンプをきっかけにワンポールテント用のフロアマットとして、ふちがある小川ロッジのグランドシートを購入しました。雨キャンプでワンポールテントを使うならフロアマット選びは慎重に。
車中泊ができるバン
雨の日はテントよりも車中泊の方が快適です。我が家はフリードからバンに乗り換えてキャンピングカーにカスタムしたので、車中泊ができるようになりました。
2列目に子供2人、メインのベッドスペースは僕と相方が寝るフォーメーションです。子供達はまだ小学生なのでいまのところ4人で車中泊ができます。
急な雨だとバンに積んでいる荷物をタープの下に移動することになるので、夜中にタープに雨がたまらないように、タープから雨が染み出してタープ下のキャンプ用品が濡れないように僕らが準備している間は子供達はバンの中で読書タイム。
雨キャンプの夜は早々にキャンピングカーRIWの中で過ごすことが多いです。キャンプにswitchは持って行かないので、いつもと違った時間の使い方ができるのがキャンプの醍醐味です。
雨キャンプの設営
タープは雨がたまらないように張る
テントをできるだけ濡らしたくなければ、タープ下にテントを張るレイアウトがベターですが・・・
出かけている間にゲリラ豪雨でタープに雨が溜まって、キャンプ場に戻ってきたときにタープが崩壊寸前だったことがありました。まわりのキャンパーさんの視線が注がれる中で雨水を流してタープを張り直したのは苦い思い出です。
短時間でまさかここまでの豪雨になるとは夢にも思わなかったので、4本のポールを同じ長さにしていたことが原因です。それ以来、できるだけ雨がたまらないような張り方をするようになりました。
これは雨が溜まらないようにメインのポールに高低差を付けて張っています。240cm(奥)と180cm(手前)のポールを使ったので、タープ下の有効面積は狭くなりますが釣りに出かけている間に雨が溜まらないようにしたかったので仕方がありません。
また、できるだけ雨に濡れずに移動できるようにテント・タープ・バンを線で結ぶようにレイアウトして設営しました。
雨キャンプ用のレイアウト
雨キャンプはバンとタープを連結してタープの下で過ごして、テントを張らずに車中泊をすることが多いです。
タープでテーブルに屋根を作る
この日は出掛ける直前に雨が降り出したので、急遽、雨用のテント(エリクサー4)を積み込んで出発しました。キャンプ場についても雨が止む気配がありません。車中泊をするつもりはなかったのでバンにはキャンプ用品がいっぱいで車中泊は難しい。
しかも、こんなときに限ってサイトに備え付けられていたテーブルとイスが場所を取っていて、テントとタープを張るにはサイトが狭いという。。
そこで、サイトに備え付けられていたテーブルとイスを活用することにして、バンとタープを連結してテーブルの上に屋根を作るようにタープを張りました。
これは想像していたよりもずっと快適でした。普段はロースタイルなんですが、ハイスタイルのテーブルは座りやすいのと石のテーブルなので熱々のフライパンやシェラカップも気にせず使うことができます。
石でできたイスは冷たかったので座布団サイズのサーマレストのマットを敷いて座りました。もう少し暑いとイスがひんやりして気持ちいいかなと思いましたが、夏場は石が熱々になって座れないくらいかもしれませんね。
タープでシンクに屋根を作る
絶対的な雨予報のキャンプは雨を迎え撃つレイアウトです。せっかくのシンク付きサイトなので、洗い物をしているときに濡れないようにシンクにタープが被るようにバンを配置しました。
バンとタープの行き来でも雨に濡れないようにバンとタープを連結しました。
かなりシンク側に寄せて設営したのでサイトの半分も使ってなかったです。
タープにできるだけ雨がたまらないように3本のポールを使ってタープを張りましたが、もう1つ工夫しました。タープの真ん中がぴょこんと突き出ているのがわかりますか?
パイルドライバーをギリギリまで伸ばしてタープにとんがり屋根を作っています。
スノーピークのトルテュライトをメインで使っていたときは、キャノピーを跳ね上げてシンクの屋根になるように張っていました。
丁度いい場所にタープの屋根ができるように何度も微調整するのが雨キャンプを快適に過ごすためのポイントです。
雨キャンプの遊び
キャンプでインドア?って思うかもしれませんが、雨キャンプだけでなくテントに籠る冬キャンプでも楽しめるはず。テントを持っていない友達と一緒ならバンガローに泊るのも雨予報ならありです。
イラストしりとり
お花見キャンプは完全にあてが外れて、しかも時折小雨が降る中で何しよう?と不安だった卒園旅行の代わりのキャンプはイラストしりとりで盛り上がりました。
この絵を見てもらえばわかると思いますが、ストレートに書かなければギリギリのヒントもOKというしりとりゲームです。
それにしてもT画伯の書いた「とんかつ」が謎過ぎた(笑)。
キャンプでドンジャラ
いくら雨キャンプだといってもキャンプ場でドンジャラの発想はなかったなぁ。でもテント泊じゃなくて今回はバンガロー(多目的棟)ですから。それにしても鬼滅の刃の人気は凄いですねぇ。
ちなみにドンジャラの台はスノーピークのジカロテーブルです。中央の隙間は焚火テーブルと雑誌数冊で埋めました。この組み合わせでキャンプで手巻き寿司パーティーをやりました。
キャンプでカタン
子供のリクエストだったカタンは平らで広いスペースがいるのに、雨で濡れたサイトにゴザを敷いてやるわけにもいかず。。
どうにかして平らで広いスペースを作れないかなと考えていたら閃きました!
サイトのシンクの蓋を借りることにしました。蓋に溝があるので少し斜めになってしまうけどカタンをやるなら十分です(麻雀は無理です笑)。
ゴムぱちんこ作り
サイトに落ちていた木で作ったゴムぱちんこ1作目は、完成した直後に次男が踏んでバキっと折れたので木を探すところからやり直し。折れて落ちている枝の中から簡単に折れなさそうな太さの枝を探すという矛盾を感じながらもキャンプ場を散策しました。
簡単には折れなさそうな木を見つけたけど、ごつくて扱いにくかったので焚き火で焼いて短くしました。
焚き火で焼き切ってなんとかくゴムパチンコっぽい形に仕上げました。
のこぎりを使って長さを調整してキリでゴムを通す穴を開けます。これは家に帰ってからやりました。
長男はこだわりに火がついて綺麗に皮をむきました。
キリで空けた穴にゴムを通して向かったのは近所の公園です。ゴムパチンコの玉は公園に落ちているドングリ。秋にはいくらでも拾えます。
ゴムの張りは弱いし玉を挟む部分もゴムなのでつるっとどんぐりが落ちてしまったり、見た目ほど使えません。改良の余地はありまくりですが、のこぎりときりを準備しておけばタープ下でもできるゴムパチンコ作り、結構楽しいですよ。
雨の日用のキャンプ飯
タープを張ってしまえば、あまり気にしないでテープの下でバーベキューをすることもあります。特に雨の日用というのはないかもしれませんが、あまり手がかからないもの、せっかくなのでご当地名物を現地調達することも多いです。
ヤバいと思ったらすぐ撤収しましょう
大雨で早朝に撤収
キャンプ2日目は完全なる雨予報だったので、テントをタープ下に移動して1泊目とレイアウトを変えて雨に備えました。
タープに雨がたまらないように寝る前に4本中1本のポールを外しておきました。車の側に立てたポールはつるっと滑って車に当たらないようにペグで滑り止めをしておきました。
豪雨を覚悟してテントで寝ていると、真夜中(1時50分頃)にものすごい雨の音で起こされました。心配になってタープを確認しましたが雨はたまっていませんでした。
でも朝起きると同じサイトに泊まっていた5組中2組がいなくなっていました。真夜中のしかもあの雨の中でも撤収して帰った方がましだと思ったんでしょうね(苦笑)。このエピソードでいかに豪雨だったのかはわかってもらえるかと。
僕らも長居は無用と早朝に子供達を起こしてすぐに撤収しました。
嵐の中で撤収
忘れられない豪雨の思い出があります。次男が1歳になったばかりの頃でした。2泊3日のキャンプの中日におもちゃ王国で遊んでいたときに、ゲリラ豪雨に襲われておもちゃ王国の道が川のようになりました。
これじゃ今日はテントに泊まれないと諦めて、ズボンの裾を捲り上げて川のような道を長男をおんぶしてキャンプ場に戻って豪雨の中で撤収しました。
もし、あのまま泊っていたらどうなっていたんだろうと怖くなります。どちらにも罪はないけど、おもちゃ王国・モビレージ東条湖オートキャンプ場と聞くとあの撤収のことを必ず思い出します。