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ミッション!車とタープをいい感じに連結せよ!
キャンプ場でタープを連結させてオシャレなカフェ感を出しているワーゲンバスを見かけました。移動式泡盛barになるキャンピングカーを作るというのも我が家のバンライフのコンセプトなので、バンにタープを連結してみたくなりました。
車が全然違う!というツッコミはなしでお願いします(苦笑)。
車とタープを連結できるとサイトを有効に使えるし、雨の日のキャンプの快適さも変わってきます。カーサイドタープを買わずに今持っているタープをバンといい感じに連結(固定)する方法を探るというのが今回のミッションです。
我が家のタープはこちらの2つ。どちらもシンプルなレクタ型のオープンタープです。
- ノルディスク カーリ20 サイズ4m×5m
- ヘルスポート ビティホーンタープトレック サイズ2.9m×4.35m
テント(グランデアウトドアのスタジオミニ)にカーリ20を連結してみたときはなかなか使い心地が良かったです。
車とタープを連結するために準備したものは次の2つです。
- スーパーホワイトタコ
- カージョイント
スーパーホワイトタコというのはバンの屋根や窓ガラスに使える強力な吸盤です。
カージョイントというのはバンのレインモールに取りつけることができるフックです。商品のパッケージの写真からもわかるように最新ではなくクラシカルなパーツです。
本記事は車(バン)とタープをいい感じに連結できないかと、試行錯誤を重ねた記録です。
【結論】 ノルディスク カーリ20の場合
試行錯誤の結果、車とカーリ20を連結するときは、カージョイントとスーパーホワイトタコを使うのがベストだという結論に達しました。
- カージョイント×2|スライド上部
- スーパーホワイトタコ×1|後方
カーリ20の5mの側をバンに連結します。まずは、バックドアの近くにスーパーホワイトタコを貼り付けます。
次に、カーリ20をたるみなく張れるようにカージョイントの位置を決めます。カージョイントはフックなので、カーリ20の鳩目部分に合わせて取り付けないとタープをピンと張ることができません。
カージョイントを取り付けた後で、再度、スーパーホワイトタコの位置を調整することで、カーリ20をたるみなく連結することができます。これで車側の準備は完了です。
あとは、タープの連結していない側をポールを使って立ち上げれば設営完了です。このときは、風が強いことで有名なマキノ高原キャンプ場の高原サイトだったので、風対策で中央の2本のポール以外はポールを使わずにそのままペグダウンしました。
タープのサイドから入るときは大人は少し屈まないと入れない低さになってしまいますが、強風でポールが外れるのはトラブルも元なので。
バンの側は190cm位の高さを確保できているので、風さえなければ、反対側をポールで跳ね上げれば屈むことなく出入りできます。
使うポールが少なければサイトの見た目はすっきりします。
車側のカーリ20の端をスーパーホワイトタコで留めることで、カーリ20に変にテンションがかからず自然な感じで垂らせるようになりました。
広いフリーサイトでしかできないと思いますが、タープとテントの配置もベストだと思います。
もし、タープとテントのキャノピーが重なるようにしたかったら、テントを少し近づけて張れば完璧でしょう。
それから、2本のポールの間にキッチンカウンターを置くと使いやすいことこの上なしです。
ちなみに、この方法で連結するときは連結部分がスライドドアの真上にくるようにすると、雨が降っても車とタープを行き来するとき濡れなくてよいのですが、先にカージョイントの位置を決めてしまうとカーリ20をたるみなく張ることができませんでした。
遠目には、きれいに張れているように見えますが、近くで見るとタープはだいぶたるんでいます。このたるみは見た目の問題だけでなく、雨が降るとそこが雨の通り道になってしまいます。
カーリ20をできるだけピンと張ろうと、ネイビーのストレッチコードを捻じってみましたが、これが精いっぱいでした。
スーパーホワイトタコを車のバックドアに付ければもう少しピンと張れそうでしたが、それだとバックドアの開け閉めがやりにくそうだったので断念しました。
カーリ20は4m×5mという広さが魅力ですが、区画サイトで車とカーリ20を連結したらテントを張るスペースがなくなったことがあります。
区画サイトはカーリ20は諦めてヘルスポートのタープを車と連結しています。
【結論】 ヘルスポート ビティホーン タープ トレックの場合
車(バン)とヘルスポートのタープを連結するときは、2つのカージョイントを使っています。
- カージョイント×2
ヘルスポートのタープのサイズは2.9m×4.35mと小さめなので、カーリ20(4m×5m)と比べるとかなり扱いやすいです。
我が家のバンは助手席部分を入れなくてもレインモール(雨どい)が3mくらいあるので、ヘルスポートのタープの2.9mの側ならカージョイントの取り付け位置をあまり気にしなくても簡単に連結することができます。
この画像では連結したヘルスポートのタープを2本のポールを使って変則的に張っています。ヘルスポートのタープは小さめですが、連結することでタープとバンとの合わせ技で広めの日影が作れて快適でした。
この日はサイトが思っていたよりもかなり狭かったのでヘルスポートのタープを張りました。夏場で車中泊ではなくテントで寝る予定だったので、車に連結したヘルスポートのタープはテント(クラシックジャック100)にだいぶ被せて張りました。
この日はサイトに備え付けのテーブルの真上にタープがくるように、車とヘルスポートのタープを連結しました。サイトに備え付けられていたテーブルとイスを活用したというよりも、このスペースを使わないと狭くてタープが張れなかったからです。
サイトに合わせて張り方のアレンジができるのはヘルスポートのタープが軽くてコンパクトだからです。カーリ20じゃこうはいきません。
でも、ヘルスポートのタープでも長めのポールを使って張れば、それなりの有効面積を確保することができます。
VANJAM 2024に出店したときは、フリーマーケットの店番をしながらタープ下でRIWメンバーとチルしていました。
雨予報の日も大活躍
ヘルスポートのタープはカーリ20よりも撥水性が高いので、手狭な区画サイトだけでなく雨予報の日に使っています。
次なる野望
今回は持っているタープを車に連結できるかという視点で試してみましたが、一体感や使いやすさという点ではカーサイドタープという選択肢もあります。
カーサイドタープはサイト設営後に車で出掛けるときに困るので、あまり興味がなかったのですが、車とタープを連結するのも同じことなので温泉があるキャンプ場ならカーサイドタープもアリですね。
カーサイドタープならオガワのカーサイド シェルターがいいなぁと思ったりしています。タープというよりも壁があるシェルターなので、寒い季節には風除けになるしコットを置けばテントとしても使えそうです。
RIWへのカスタムが完了したことだし、もし泡盛barの出番が増えるようなら手軽さを優先すればサイドオーニングなのかなぁと思ったりしています。
サイドオーニングはキャンピングカーにはまあまあの確率で付いていると思いますが、やっぱり高いんです。それに一般的には左側に付けるんでしょうけど、右側(運転席側)にタープを連結させることが多いので、サイドオーニングを付けるなら左右どちらに付けようかという妄想をしています(笑)。
試行錯誤の様子|カーリ20の場合
スーパーホワイトタコ編
車とタープを連結できるキャンプ用品はないのか?と探してみたらこんなの見つけました。スーパーホワイトタコ(以下、タコと呼びます)というかなり強力な吸盤らしいです。
この白い部分を回して締めると、吸盤の中の空気が抜けてガッチリ取り付けることができる仕組み。
なるほど、それでタコなのね~。
3つのタコを車の屋根の前・中・後ろの3箇所に取り付けます。中はスライドドアのステップに乗って取り付けることができたけど、後ろは台に乗らないと無理でした。
カーリ20は4m×5mの長方形のタープです。我が家の車、デリカカーゴは4.9mなのでカーリ20の4mの側を連結させれば、バンの屋根で収まるという予想は見事に外れました。
箱型のバンだけど、屋根はさすがに4mなかったみたい。。
というわけで、前はフロントガラスに付けました。
屋根に付けるなら吸盤よりも磁石タイプの方が取り付けが楽かな?と思ってましたが、フロントガラスにも付く吸盤でよかったです。
ただし、強い風が吹くとタコのS字フックがガツガツ!とフロントガラスに当たるので、割れないかと内心ヒヤヒヤでしたけどね(汗)。
ちなみに、タコのS字フックを直接タープに掛けることができると設営は楽ですが、タープがたるまないようにピタッとくるような位置にタコを取り付けるのはかなり難しいです。
そこで考えたのが、タープとタコを直接繋がずに、間にこういうゴム付きのフックをかます方法です。
タープをピンと張るためにタコの位置を何度も調整しなくていいし、風でタープがバタついてもゴムが衝撃を吸収してくれるのでフックも外れにくいです。
取り付けにちょっと手間がかかりますが、タコは3つ買っても800円程度なのでコスパはとってもよいと思います。ちなみに、オガワからタープ用吸盤フックというのも販売されています。
ただし、タープを緩みなくピンと張れる絶妙な位置にタコを貼り付けようとすると、位置決めに時間がかかって設営が全然進みません。
それに、フロントガラスにタコを取り付けるのは不安なのであまり現実的ではないですね。
カージョイント+スーパーホワイトタコ編
14年落ちの車は、さびてるなぁ~って話じゃなくて、我が家のデリカカーゴのこの部分をタープを引っ掛けるのに使えないかな?って思って前から目をつけてました。
デリカカーゴのこの部分に迷わずパッと取り付けてサクっとタープを引っ掛けられるパーツがないかと相方に調べてもらったら・・・ありました!!
キャプテンスタッグのテント・タープ部品、タープテント用カージョイントです。パーケージの車がなかなかクラシカル!
キャンプ用品として商品化されてるってことは、それなりに需要があるんでしょうね。レインモール(雨どい)に取り付けるタイプで溝幅が10mm以上なら付けれるらしい。あの部分はレインモール(雨どい)って言うんだ。知らなんだ。
付かなかったらもったいないのでサイズを計ってみましたが、どこが10mm以上ならいいのか?いまいちよくわからない(笑)。
でも、そもそもレインモール(雨どい)のある車なんて、いまどき希少だからたぶん大丈夫だろうということで、まず1つだけ買ってみました。こういうところは何故か慎重派(苦笑)。
カージョイントがレインモールにバシっ!と付くのか検証するためにデリカカーゴに取り付けてみたらいい感じ。
いい感じなんですが、レインモールの長さは383cmくらいだし端ぎりぎりには付けられない構造でした。
短い方でも幅4mのカーリ20を張るにはデリカカーゴのレインモールは短いので、フロントガラスにタコを使うのは避けられないみたいです。
でも、強風でタコのフックがガシガシとフロントガラスに当たって、傷がついたり割れたりしたらきついなぁ~と、真剣に考えたら・・・
ヒラメキマシタ!
全然たいした話じゃございません。カージョイントに金属パーツをつなげてレインモールの長さを嵩増ししようというアイデアです。キャンピングカーとして既に完成していたら、こんな手づくり感満載のアイデアは自ら却下したと思いますが、今はまだなんでもあり(笑)。
むしろ手探りの試行錯誤が面白いので(^^)
計算上はレインモール部分を30cm伸ばせたら4mのタープをフロントガラスにタコを使わずにそのまま張れるはず!というわけで、カージョイントをもう1つ、それからコーナンで金属の板とボルトを買ってきました。
この板にこんな感じでカージョイントを取り付けます。夜中にゴソゴソと取り付けてみました。こんなレベルでもDIYって楽しいですね、材料費は740円也!
タープをカージョイントのフックにかけずに、金属の板の先の方に引っ掛けるといい感じにピンと張れるはず。
イメージでは凄くいい感じになる予定なんですが、果たしてどうなることやら。
片側(前)だけで30cm伸ばすのは伸ばし過ぎな気もしてるんですけどね。理想は15cmくらいずつ前と後ろの2か所を伸ばす方が安定するよなぁと思っとります。
現場至上主義なもんで、さっそくキャンプ場にやってきました!天気が良くて絶好の嵩増し日和です。
思い描いていたイメージ通りにレインモールに金属の板を付けたカージョイントを取り付けることができましたが、それ以上でも以下でもありません。
見た目を考えると車の前ではなく後ろに付けたかったのですが、後ろに付けるとバックドアに干渉するので諦めました。
でもいい感じ。金属の板にカーリ20を引っ掛けるとカーリ20がたるまずにピンと張ることができました。
ただし、板の長さは40cmも要らなかったし、もっと厚い板が良かったですね。選べるほど板の種類はありませんでしたが。
それに、これだと伸ばしすぎてて見た目にも構造的にもバランスが悪かったので、カージョイントと板の取り付け位置を変えてみました。
バンのボディからはみ出す板の長さが減って安定感が増したので、風でしなる角度が小さくなりました。まあDIYにしては上出来じゃないでしょうか?
車とカーリ20を連結している部分が離れているので、中間にスーパーホワイトタコを1つ付けています。
僕らのサイトの前を通る人たちがジロジロ見ていくのは、レインモールにタープを連結するのもアリだなぁと感心しているのか?はたまた、キャンプ場に似合わないこのバンのルックスの問題なのか(苦笑)。
致命的な課題が見つかる
レインモールを嵩増しするのは現時点でベストな方法だろうと思っていましたが、致命的な課題があることがわかりました。
風でタープが揺れるたびに、カージョイントに連結した板がレインモールに擦れる!擦れる!
大慌てで金属の板とレインモールの間に応急処置でスポンジを挟みました(ど素人の仕事です)。
この応急処置でひとまず大丈夫かなと思いましたが、撤収時に確認すると・・・
レインモールの擦れた部分の塗装が、はがれてる~!!
塗装前でよかったです。これがもし綺麗に塗りなおした後だったら相方にしばかれます(汗)。
この方法は全塗装前だからできたというか、やろうと思いました。車の色を塗り直した後はこの方法は絶対にNGですね。。
カージョイントで変形張り編
カーリ20の短い4mの側を車に連結する方法をいくつか試してきましたが、これという方法が見つかりませんでした。
そんなときに、アルペン アウトドアーズ京都宇治店に展示されていたカーリ20の張り方を見たときにビビっ!ときました。
ノルディスクのテントにカーリ20が連結されていました。これが、カーリ20の長い辺の5m側を連結しているのですが、全面ではなく一部だけで連結させる張り方です。
この張り方をヒントに、カーリ20の5m側の中央部分にある3つの鳩目の外側の2つを使ってスライドドアの上の部分にカージョイントで連結させてみました。
これがしっくりきました!少し上から見るとこんな感じ。
このときは我が家の全部のポール(6本)を使ってカーリ20を高く跳ね上げているので複雑に見えるかもしれませんが、車と連結するのに使っているのは2つのカージョイントだけなので、設営は見た目ほど難しくありません。
そして、なんと、このタープの張り方がコンテストで1位を頂きました!
そして映えある✨第1位✨
— SheepNot (@SheepNot1) September 10, 2021
週末バンライフで働き方会改革中様
カーキの色合い。モノの並べ方。そして撮り方。かなりのこだわりを感じます…
🎉おめでとうございます🎉 https://t.co/1ExIsCy7hV
見た目もさることながら使ってみてもいい感じだったのですが、車と連結しているのがタープの一部分なので、強い雨が降ると車とタープの隙間から雨が入ってきます。
タープの車側の角を車に沿わせてポールで跳ねあげて、できるだけ隙間をなくす方法がありますが、車のそばにポールを立てるのはポールが倒れたときに車に当たりそうなのでできれば避けたいです。