キャンプ場でタープを連結させてオシャレなカフェ感を出しているワーゲンバスを見かけました。移動式泡盛barになるキャンピングカーというのも我が家のバンライフのコンセプトなので、バンにタープを連結してみたくなりました。
車が全然違う!というツッコミはなしでお願いします(苦笑)。
バンと連結できるとサイトを有効に使えるし、雨の日の車中泊の快適さも変わってきます。カーサイドタープを買わないで今持っているタープをバンといい感じに連結(固定)する方法を探るというのが今回のミッションです。
ミッション!バンとタープをいい感じに連結せよ!
我が家のタープはノルディスクのカーリ20です。テントにカーリ20を連結してみたときはなかなか使い心地が良かったです。

本記事はバン(デリカカーゴ)とタープ(ノルディスクのカーリ20)をいい感じに連結できないかと試行錯誤を重ねた記録です。
スーパーホワイトタコ編
ノルディスクのタープ(カーリ20)はかなり気にいってるのでカーサードタープを買うつもりはありません。車とタープを連結できるキャンプ用品はないのか?と探してみたらこんなの見つけました。

この白い部分を回して締めると、吸盤の中の空気が抜けてガッチリ取り付けることができる仕組み。かなり強力な吸盤らしいです。なるほどそれでタコなのね~。

3つのタコを車の屋根の前・中・後ろの3箇所に取り付けます。中はスライドドアのステップに乗って取り付けることができたけど、後ろは台に乗らないと無理でした。
カーリ20は4m×5mの長方形のタープです。デリカカーゴは4.9mなので4mの方を連結させれば車の屋根で収まるという予想は見事に外れました。箱型のバンだけど屋根はさすがに4mなかったみたい。。
というわけで、前はフロントガラスに付けました。

屋根に付けるなら吸盤よりも磁石タイプの方が取り付けが楽かな?と思ってましたが、フロントガラスにも付く吸盤でよかったです。強い風が吹くとタコのS字フックがガツガツ!とフロントガラスに当たるので、割れないかと内心ヒヤヒヤでしたけどね(汗)。
ちなみにタコのS字フックを直接タープに掛けることができると設営は楽ですが、ピタッとくるような位置にタコを取り付けるのはかなり難しいです。
そこで考えたのがタコとタープを直接繋がずに、間にこういうゴム付きのフックをかます方法です。ピタっとくるようにタコの位置を何度も調整しなくていいし、風でタープがバタついてもゴムが衝撃を吸収してくれるのでフックも外れにくいです。

取り付けにちょっと手間がかかりますが、スーパーホワイトタコ(KTC-2)は3つ買っても800円程度なのでコスパはとってもよいと思います。ちなみにオガワからタープ用吸盤フックというのも販売されています。

カージョイント編
レインモールに付けるカージョイント
14年落ちのバンは、さびてるなぁ~って話じゃなくて、デリカカーゴのこの部分をタープを引っ掛けるのに使えないかな?って思って前から目をつけてました。

スーパーホワイトタコもいいけど、タープを緩みなくピンと張れる絶妙な位置に貼り付けようとすると調整に時間がかかるので、車中泊で使うにはかなりまどろっこしい。。
デリカカーゴのこの部分に迷わずパッと取り付けてサクっとタープを引っ掛けられるパーツがないかと相方に調べてもらったら・・・ありました!!
キャプテンスタッグのテント・タープ部品、タープテント用カージョイント(M-8390)です。パーケージの車がなかなかクラシカル!

キャンプ用品として商品化されてるってことは、それなりに需要があるんでしょうね。レインモール(雨どい)に取り付けるタイプで溝幅が10mm以上なら付けれるらしい。あの部分はレインモール(雨どい)って言うんだ。知らなんだ。
付かなかったらもったいないのでサイズを計ってみましたが、どこが10mm以上ならいいのか?いまいちよくわからない(笑)


でも、そもそもレインモール(雨どい)のある車なんて、いまどき希少だからたぶん大丈夫だろうということで、まず1つだけ買ってみました。こういうところは何故か慎重派(苦笑)。
カージョイントがレインモールにバシっ!と付くのか検証するためにデリカカーゴに取り付けてみたらいい感じ。

いい感じなんですが、レインモールの長さは383cmくらいだし端ぎりぎりには付けられない構造でした。
幅4mのタープを張るにはデリカカーゴのレインモールは短いのでフロントガラスに1つタコを使うのは避けられないみたいです。でも、強風でタコのフックがガシガシとフロントガラスに当たって、傷がついたり割れたりしたらきついなぁ~(汗)と真剣に考えたらヒラメキマシタ!
①DIYでカサ増しバージョン
全然たいした話じゃございません。カージョイントに金属パーツをつなげてレインモールの長さをカサ増ししようというアイデアです。キャンピングカーとして既に完成していたら、こんな手づくり感満載のアイデアは自ら却下したと思いますが、今はまだなんでもあり(笑)。
むしろ手探りの試行錯誤が面白いので(^^)
計算上はレインモール部分を30cm伸ばせたら4mのタープをフロントガラスにタコを使わずにそのまま張れるはず!というわけでコーナンで金属の板とボルトを買ってきました。

この板にこんな感じでカージョイントを取り付けます。夜中にゴソゴソと取り付けてみました。こんなレベルでもDIYって楽しいですね、材料費は740円也!

これでタープをカージョイントのフックにかけずに板の先の方にかけるといい感じにピンと張れるはず。イメージでは凄くいい感じになる予定なんですが、果たしてどうなることやら。片側(前)だけで30cm伸ばすのは伸ばし過ぎな気もしてるんですけどね。理想は15cmくらいずつ前と後ろの2か所を伸ばす方が安定するよなぁと思っとります。
現場至上主義なもんでさっそくキャンプ場にやってきました!天気が良くて絶好のカサ増し日和です。思い描いていたイメージ通りにレインモールに取り付けることができましたがそれ以上でも以下でもありません。

本当は前じゃなくて後ろに付けたかったのですが、後ろに付けるとバックドアに干渉するので諦めました。でもいい感じ。タープがたるまずにピンと張れています。
ただ板の長さは40cmも要らなかったし、もっと厚い板が良かった(選べるほど種類は売ってなかったんですけどね)。
それに、これだと伸ばしすぎてて見た目にも構造的にもバランスが悪かったので、カージョイントと板の取り付け位置を変えてみました。

バンのボディからはみ出す板の長さが減って安定感が増したので、風でしなる角度が小さくなりました。まあDIYにしては上出来じゃないでしょうか?
僕らのサイトの前を通る人たちがジロジロ見ていくのは、レインモールにタープつけるのアリだなぁと感心しているのか?はたまたキャンプ場に似合わないこのバンのルックスの問題なのか(苦笑)。
ただし、大きな問題が。
風でタープが揺れるたびにカージョイントに連結した板がレインモールに擦れる!擦れる!
慌てて金属の板とレインモールの間に応急処置でスポンジを挟みました。ど素人の仕事です。

擦れた部分の塗装がはがれてる~!!

塗装前でよかったです。これがもし綺麗に塗りなおした後だったら相方にしばかれます(汗)。
この方法は全塗装前だからできたというか、やろうと思いました。バンの色を塗り直した後はこの方法は絶対にNGですね。。

②タープ変形張りバージョン
アルペン アウトドアーズ京都宇治店に展示されていたカーリ20の貼り方を見たときにビビっ!ときました。

ノルディスクのテントにカーリ20が連結されていました。タープの5m側を連結しているのですが全面ではなく一部だけで連結させる張り方です。
この張り方をヒントにカーリ20の5m側の中央部分にある3つの鳩目の2つを使ってスライドドアの上の部分にカージョイントで連結させてみました。

これがしっくりきました!少し上から見るとこんな感じ。

そして、このタープの張り方がなんと1位を頂きました!
そして映えある✨第1位✨
— SheepNot (@SheepNot1) September 10, 2021
週末バンライフで働き方会改革中様
カーキの色合い。モノの並べ方。そして撮り方。かなりのこだわりを感じます…
🎉おめでとうございます🎉 https://t.co/1ExIsCy7hV
スライドドアの部分だけでも連結しておけば、バンとタープを行き来するときも雨はしのげます。使うのはデリカカーゴのレインモールに取り付けたカージョイントだけなので、設営は見た目ほど難しくないのでこれでいいやん!ってなっています。

少し気になるのは運転席の開け閉めにタープが干渉することです。運転席側の角はペグダウンしないでポールで上げようかな?と考えています。
③雨予報バージョン
試行錯誤の結果、バンにタープ(カーリ20)を連結するのは面倒くさいなぁと思うことが多いです(苦笑)。4m×5mのカーリ20ってやっぱりデカいんですよね。区画サイトで連結したらテントが張れなかったこともあるので、広々使えるフリーサイトじゃないと現実は難しいです。

そこでカーリ20より小さいタープ(Helsport Bitihorn Tarp Trek)を購入しました。
サイズ|4.35×2.9m
ヘルスポートのタープ
アウトドアショップ・ディッセンバーのタープも気になっていましたがサイズが3.5×3.5mなのでカーリ20と比べるとかなり小さく感じたことと、撥水性が高くないので雨の日には向かないからです。
ヘルスポートのタープの生地はHelsport Rainguard FR, 3000mmで撥水性が高そうなので雨の日用ということにしています。ちなみにカーリ20は気に入っているので手放していません。

カージョイント+タコ編
タープ変形張りはカージョイント2つでバンとタープを連結しています。バン側のタープの両端はポールで跳ね上げるか?ペグダウンか?のどちらかで処理していましたが、バンの後方はスーパーホワイトタコでバンにくっ付けてみました。

後方はポールがないのでスッキリ見えます。190cm位の高さは確保できているのでテントからバンへの移動もスムーズでした。デリカカーゴとカーリ20を連結するならこの方法がベストじゃないかと思います。
- カージョイント×2|スライド上部
- スーパーホワイトタコ×1|後方

上の画像ではわからないと思いますが近くで見るとタープはだいぶたるんでいます。

ネイビーのストレッチコード(3枚前の画像)を見てもらうと、できるだけピンと張ろうと苦心して捻じっている様子がわかってもらえると思いますがこれが精いっぱいでした。バックドアにスーパーホワイトタコを付ければもう少しピンと張れそうでしたがバックドアの開け閉めがやりにくそうだったので断念しました。
今回はカージョイントをスライドドアの幅にあわせて取り付けた後でスーパーホワイトタコを使うことを思いついたので、①スーパーホワイトタコ②カージョイントの順番で取り付けるとピンと張ることができるんじゃないかなと思います。
カージョイント+タコ【改良バージョン】
今回はスーパーホワイトタコから貼り付ける位置を決めて、そのあとでタープのたるみがなくなるようにカージョイントの位置を決めました。


狙い通りタープはスッキリ連結することができました。ここは高原サイト(マキノ高原キャンプ場)なので強風対策で中央の2本のポール以外はポールなしで張りました。タープのサイドから入るときは大人は少し屈まないと入れない低さですが強風でトラブルよりは安心です。

ポールが2本だけだと何より見た目がすっきりします。

タープは変にテンションがかからず自然な感じで垂らせるようになりました。タープとテントの配置もベストじゃないですかね。ただテントのキャノピーとタープが重なるようにしたかったらタープ側はポールで高さを出さないと難しいかな。

そして2本のポールの間にキッチンカウンターを置くと使いやすいことこの上なしです。
次なる野望
カーサイドタープはサイト設営後に車で出掛けるときに困るのでにそんなに興味がなかったのですが、サイトに一体感が出るし使いやすさが増すので温泉があるキャンプ場ならアリですね。
カーサイドタープならオガワのカーサイド シェルターがいいなぁと思ったりしています。タープというよりも壁があるシェルターなので、寒い季節には風除けになるしコットを置けばテントとしても使えそうです。
RIWへのカスタムが完了したことだし、もし泡盛barの出番が増えるようならいずれはサイドオーニングなのかなぁ。サイドオーニングはキャンピングカーにはまあまあの確率で付いていると思いますがやっぱり高いんです。それに一般的には左側に付けるんでしょうけど、右側(運転席側)にタープを連結させることが多いので、サイドオーニングを付けるなら左右どちらに付けようかという妄想をしています(笑)。