バンライフを始めるなら絶対にいるのがマイカー(バン)ですよね。これがなくちゃ始まりません。バンライファーのみなさんには、本格的なキャンピングカーやワイドボディーのハイエースが好まれているのかなと思いますが、我が家が選んだのは三菱のデリカカーゴです。デリカカーゴって知ってますか?
目次
マイナーなデリカカーゴを選んだ理由
デリカカーゴって超マイナーですよね。マツダのボンゴブローニィバンのOEMなんですって言われても、それがどうしたって感じですよね(苦笑)。
いわゆるキャンピングカーや何かと使い勝手の良いハイエースではなく、デリカカーゴを選んだのにはちゃんと理由があります。それは ボンゴブローニィバン(デリカカーゴ)をキャンピングカーにカスタムするブローニィRIWに一目ぼれしてしまったからなんです!
参考|ブローニィRIW(キャンピングカープラザ大阪のサイト)
見た目の無骨さも好みでしたが、見た目以上に惹かれたブローニィRIWの魅力はこういうところです。
- 作り込まれていないフリースタイルさ
- 土足前提のアウトドアテイスト
作り込まれていないので荷室が広いんです。我が家は車中泊よりテント泊がメインなので、テントやクーラーボックスなどのキャンプ用品を余裕で積める荷室の広さが魅力的でした。
車とテントを行き来することが多いので、ブーツのまま気兼ねなく車に乗り込めるのも我が家のスタイルと合っています。さらに、泡盛barをするのにカウンターや泡盛も沢山積み込むし、ベッドになるイスの部分を外に出すとそのまま泡盛barのイスとして使えそうなのもいい感じ(^^♪
一方で、マンション暮らしなので駐車場の車高・車幅に制限があったのも理由です。それに本格的なキャンピングカーなんて正直なところまったく手が出ません(苦笑)。
コラム|デリカに歴史あり
三菱の販売店の棚にあったデリカカスタムブックVol.7を手に取りました。
初代デリカはトラックだったみたいです。で、デリバリーカーからの造語で「デリカ」だって知ってました?
そうなると、デリカカーゴってデリバリーカーカーゴってことになるので、ちょっとしつこいかな。
1975年のモデルに既に乗用車と商用車がありました。
この商用車がデリカカーゴの祖先にあたるのかどうかは?ですけど。デリカカーゴはマツダのボンゴブローニィのOEMだから違うかな?
75年モデルにはなんと!キャンピングカー仕様のバンがあったみたい。その名もデリカキャンピング!!
40年前の車とは思えないし1周回ってかっこよく感じますね。かなり欲しいです。しかも燃費が17.5km/Lとかってびっくり。うちのデリカカーゴより全然いいんですけど。
我が家のバンは貫禄の14年落ち
ベース車探しは難航
バンの車種はボンゴブローニィバン(デリカカーゴ)にすんなり決まったのですが、ベース車を探すのに苦労しました。
まぎれもない商用車なので走行が浅くて程度のいいものなんて壊滅的だし、そもそもボンゴブローニィバンって平成22年に生産終了している車なのでほとんど市場に出回ってないんですよね。
ちなみにこの条件で探していました。
- オートマ
- 後輪もシングルタイヤ
- 5ドア
- 6人乗り
- ガソリン
- できれば禁煙車
- 走行はできるだけ少なめ
知り合いのつてを頼って車屋さんに声を掛けてもらっていましたが、オークションで見ている情報はどこも同じ。
愛知県の商用車専門店をはじめネット中心に探しまくって、ボンゴブローニィバンのOEMの平成16年式のデリカカーゴをなんとか入手することができました。ご協力いただいたみなさんありがとうございました。
納車日に家族総出で大掃除
いろんなつてを頼って納得できる中古車を見つけることができたのですが、商用車なので家族総出で大掃除から始めました(笑)。
1回キャンプに行ったら汚れるから僕はあんまり気にしてないんですけどね。
少し前に長男が保育園で「くるま」というテーマでこんな作品を作ってきたので、デリカカーゴを見たらどんな反応が返ってくるのか気になってました。ちなみにタイトルは「キャンピングカー」らしいです・・・
子供らは新しい車ってことで普通に楽しそうで安心しました。新しいの意味も色々(笑)。
デリカカーゴは1列目、2列目共にベンチシートの6人乗りなので、子供達を運転席の隣に二人並んで座らせたらめっちゃ喜んでましたね~。長男は「僕が運転してるみたい!」だって。
でも子供以上に僕も相方もノリノリです。どこから手をつけてオリジナルな世界観を出していこうかとワクワクしています。これって乗っている僕らにはどんな車なのか見えてないのも大きい(苦笑)。
お願いだからやめて欲しいこと
14年落ちのバンなのでいかにも遅そうだからその気持ちはよくわかるけど(苦笑)、高速を走っているときにうちのバンが視界に入った瞬間に抜こうとするのは止めて欲しい。
それから、追い越すなら完全に追い越してから元の車線に戻って来て欲しいです。中途半端なスピードで前に入ろうとする車とぶつかりそうになることがあるので、こっちが気を使ってアクセルを緩めなきゃいけない意味がまるでわかりません。
見た目で判断しないで、それなりのスピードで走ってることに気づいて欲しいですね。まあ、あおられるよりはマシですけど。。
新車からの乗り換えは落差が凄かった
デリカカーゴはパワステは付いていますが、キーレスエントリーもチャイルドロックもありません。メーター周りはとってもシンプルなのに、こんなものが付いていました(汗)。
パワステですか?
14年前のバンを買ったというとビックリする人がまわりにいて、いろいろきかれるのですが、さすがにパワステです(まあまあ重いけど)。
集中ドアロックは付いていますが、キーレスエントリーはありません。チャイルドロックとかそんな次元の話じゃありません。
デリカカーゴの前に乗っていたフリードは新車を買って乗っていました。時速20km以上(だったかな?)になると自動でドアがロックされる機能がついていたので、それに慣れてしまっててデリカカーゴに乗り始めた頃はよくドアロックをし忘れて走ってました(汗)。
ロックし忘れるのはまあいいとして、右側のスライドドアの立て付けが悪くて半ドアでも走ってたこともありました。ドアの立て付けが悪い車っていまどきどうなんだろ?と思うけど(苦笑)。
ちなみにデリカカーゴの2列目はシートベルトが付いてないので、子供が2列目に乗っているときは半ドアとドアロックは気を使います。
でも手のかかる子供ほどかわいいというのは車にも当てはまるんですかね。フリードと比べると50㎝長くなったので最初はびくびくしながら乗っていましたが、いつの間にかデリカカーゴで出かけるのがすっかり楽しみになりました。
あれれ、ライトがつかない!?
メーター灯切れてるの気づいてる?と、相方からLINEで聞かれたときは、もひとつピンと来なかったけど修理用のパーツが届いたっていうので三菱に行ってみました。
でも、取り寄せてもらった電球を取り付けることができませんでした。そもそも切れていたわけではなく、もともと光らないみたい。
なんで??
うちのバンのライトは2段階です(最近の車にはオートライトがあると思うけど、うちのデリカカーゴにはないので無視)。
- ①1回ひねるとスモールライトが点きます
- ②もう1回ひねるとヘッドライトが点きます
「①と②の違いがわかるようにメーター周りで光っていた部分が点かなくなった」と相方は言うんですが・・・
うちのは①でメーターまわりがグリーンに光るだけで、②にしても変わらないんですね。ようするに我が家のバンは①も②も↓この状態だけ。
僕はそんなことだろうと思ってましたけどね(苦笑)。
相方の勘違いは仕方がないとしても三菱の人はいったいどこの電球を取り寄せたんだよ~?って思って聞いてみたら、ほとんど扱ったことがない車なので、それらしい電球を3種類取り寄せていたらしい。。
マジか~(笑)。
メーター周りはダミーのパネルも多いとか。確かに表示する必要があるものなんてバンにはほとんどないよなぁ。そもそも回転数もわからないし。
こんなものが付いていた!
右の後輪の近くに付いてるコネクターが外れているのが少し前から気になっていたので、ちょうどいい機会だからと一緒に見てもらいました。
「なんのコネクターでしょうね?」と三菱の人も首を傾げていましたが、エンジニアの人がコネクターをつないでようやくわかりました。
バックするときにピーピーと警告音を鳴らす装置のコネクターでした。トラックとかに付いているやつね。かなりうるさい音が出るらしい。
夜のキャンプ場でバックすることもあるし、今は付けるのが義務ではないようなので外したままにしてもらいました(汗)。
このままでいいって言う人もいる
遊べたら何でもいい人(笑)
広い荷室で快適に車中泊ができるし、子供がいくら騒ごうが全然気にならない車。子供にとってこんなに面白い車はないかもしれませんね。
窓に付いているバーを掴んでタイヤハウスの上に乗って遊んでましたわ~(≧∀≦)。子供達にこれだけ楽しんでもらったらそれだけで価値あるバンだなと思います。
でもまだボロいバンから何も変わってないのに、外でデリカカーゴのことをキャンピングカーって呼ぶのは勘弁して欲しいです。まるで親が洗脳しているみたいじゃないですか(苦笑)。
価値基準が少しずれている人
こういうバンが好きなのは子供だけじゃないみたいです。一緒にキャンプに行った友達のお父さんはこういう年季が入ったバンのやれた感じが大好物らしく、キャンピングカーにしなくても色も塗り直さなくても、このままでカッコいいと言っていたのが印象的でした。
本人はうちのデリカカーゴがいったい何台買えるんだろ?っていう車に乗ってるんですけどね。実は・・・っていうギャップが面白かったです。
以前にも増して価値観というのは人それぞれで面白い時代だなって思います。僕らが学生の頃はこんなバンは見向きもしない・されませんでしたからね。イケてる車は走り系と四駆の二択しかなかったような。←遠い目
ひと昔前のような画一的な物の見方をしていたら成熟社会は楽しめないのかも。値段はともかく好きな車に乗れるっていうのは、ある意味幸せなことなのかもしれませんね。
こんなバンですが乗れば乗るほどに楽しくなってきてます。しかも見慣れてきたのか?既にカッコいいって思えてきた(笑)。そんな我が家の愛車、14年落ちの三菱のデリカカーゴはこちらです。
実は中古のバンを買うのは不安でした
一切の迷いもなくデリカカーゴを買うのを決めたように思ったかもしれませんが、実はけっこう悩みました。
デリカカーゴは中古車しか選択肢がないので、それなりに距離を走っている車がほとんどなんですよね。もしキャンピングカーにカスタムが終わった後にエンジンが故障したらどうすんの?とか不安はありましたが、
- 新車でも壊れるときは壊れる
- 大きな故障なく走ってきた中古車には「実績」という安心が付いている
とか何とか、自分に言い聞かせてこの不安を克服しました(笑)。
むしろ、悩んだのは中古かどうかよりも実はサイズでした。
デリカカーゴの前に乗っていたフリードを買うときに、同じホンダ車でもステップワゴンじゃなくてフリードを選んだ理由は、ステップワゴンはデカくて運転しにくそうだったからです(まだキャンプに目覚めていなかったし)。
こんな大きい車をちゃんと運転できるのか?というのが正直なところで、始めはボンゴブローニィじゃなくてショートボディのボンゴバンの方でカスタムしてもらえないかとお願いしていました。というのもデリカカーゴはフリードより50cmも長くなるんです!汗
- フリードの全長|422cm
- デリカカーゴの全長|469cm
普段はほとんど車に乗りません。平日に乗るとしたら雨の日の保育園への送り迎えくらい。
職場は大阪市内(中央区)なので仕事でも移動は電車がほとんどです。仕事で車に乗るのは成年後見人の仕事やお客様の御宅へ伺うときくらいですね。
車に乗る機会が少ないのはそもそも運転に苦手意識があることが影響しています。苦手意識を持つようになった理由はこの2つの事件というか事故ですね。
寿司食べ放題で玉突き事件
大学の頃、親友の運転する車の助手席に乗っていたときに後ろから派手に衝突されて、むちうちで何ヶ月も通院してました。神経に異常が出ていますと診断されたので、だいぶ酷かったと思います。。
この日は、とある回転寿司の食べ放題の日でした。目当ての店舗が混んでいて入れなかったので、あそこなら空いているかも?と何軒か車で移動しているときにオカマを掘られたというなんとも食い意地が張った情けない話です(苦笑)。
僕らが4台玉突きの前から2台目だったのかな?親友の車は廃車になるし、後ろの車の人は鼻血なのか?流血していたし、まあまあ大きな事故でした。で、あの時から僕はシートベルトを締めるようになりました。
ちなみに、この交通事故で保険会社から支払われた慰謝料で人生初の車を買ったというエピソードもあります。
写ルンですで撮った写真だと思いますが、写ルンですって日付入りましたっけ?95年だから二十歳くらい?気に入っていたダブルアールエルのネルシャツを着てますね。 宇都宮ってことは間違いないんですけど、はてどこだったのか??
八百屋のシャッター破壊事件
運転に苦手意識があるのには、もう1つ思い当たる事件があります。
大学のときに熱があるのにどうしてもバイトに行かなくちゃいけない日がありました。バイト先から今日だけは車で来てもいいと言われたので、車で行って店の前に停めてなんとかバイトを終わらせて帰ろうと車を出そうとしたときです・・・
バイト先の向かいにある八百屋さんに車をぶつけてシャッターを派手に壊してしまいました。
お休みでお店には誰もいませんでしたがめっちゃ焦りました。熱でフラフラだったのに一瞬で血の気が引いて熱まで下がりました(大汗)。
それでも大学の時は普通に運転してましたが、就職で大阪に来て車の量や道路の複雑さが宇都宮とは比べ物にならなくて引いてしまったのか?2つの事件がトラウマになっているのか?実は運転が苦手なんですよね。
そんなこんなでデリカカーゴを買うのは楽しみ半分、不安も半分。前進はいいけど車庫入れはかなり不安でした。
あれこれ考えるよりも慣れるが勝ち
車屋さんでデリカカーゴを見たときに左後ろに凹みを見つけました。
うわぁぁぁー前オーナーもぶつけてるやん!やっぱりデリカカーゴは長すぎるぜ(汗)。
でも「箱車は運転しやすいですよ~一度乗ったら他の乗れませんよ~」と車屋さんにデリカカーゴの運転のしやすさは太鼓判を押してもらって購入を決めました。
調べてみると、デリカカーゴの全長はフリードよりも50㎝長いのに最小回転半径はデリカカーゴの方が小さくて、実際に乗ってみるとデリカカーゴは取り回しがしやすいです。
- フリードの最小回転半径|5.2m
- デリカカーゴの最小回転半径|4.9m
キャンプにハマり出してからは運転する機会が増えたので運転自体はだいぶ慣れてきました。運転が上手くなるのは無理だろうけど、走りなれた高速道路とかは運転していて余裕すら生まれてきました。だから、とにかく慣れることが大事なんでしょう。
なんでも慣れてしまえば勝ちです、たぶん。