リビング・ウイルにかかる費用は?

エンディングノートの「医療」のページには、

  1. 延命治療
  2. 尊厳死
  3. リビングウイル

といった馴染みのない単語が沢山出てきますが、なんとなく言葉のイメージだけで記入してしまっていませんか?

 

延命治療ならまだイメージが湧くかもしれませんが尊厳死はどうでしょうか?

 

尊厳死を安楽死と同じようなものと思っている方は少ないかもしれませんが、正しく理解できているでしょうか?

また、リビングウイルもエンディングノートも同じようなものと思っていませんか?

思い込みや勘違いをしたままでエンディングノートを書いてしまうと、自分の意思とはまったく違う結果を招く恐れがあります。

一般社団法人日本尊厳死協会のサイトでは、尊厳死、リビングウイルは次のように定義されています。

 

尊厳死
「尊厳死とは、不治で末期に至った患者が、本人の意思に基づいて、死期を単に引き延ばすためだけの延命措置を断わり、自然の経過のまま受け入れる死のことです。」

 

リビングウイル
「リビングウイル(LW:尊厳死の宣言書)とは、治る見込みがなく、死期が近いときの医療についての希望をあらかじめ書面に記しておくものです。」

 

 日本尊厳死協会は、
  1. 「不治かつ末期での延命措置の中止」
  2. 「十分な緩和医療の実施」
  3. 「回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)での生命維持装置の取りやめ」

の3項目が書かれたリビングウイルを署名した本人の意思として発行し、尊厳死を希望する方を支援している団体です。


リビングウイルを作成している人はどのくらい?

 

終末期の医療を考える上で、尊厳死を希望するか?しないのか?は避けて通れない問題ですが、リビングウイルは法的担保が十分ではないため、リビングウイルの通りに延命措置が中止されるとは限らないというのが日本の現状のようです。

 

リビングウイルについてもう少し詳しく知りたいと思い、日本尊厳死協会から資料を取り寄せました。
リビングウイル1

届いた資料には

  1. 入会のご案内
  2. 尊厳死の宣言書
  3. 返信用封筒

が入っていました。

 

「尊厳死の宣言書」に署名をして、入会申込書と一緒に協会に郵送し、会費を振り込みます。

そうすると後日、会員証と原本の写し2通が郵送されてくるというのが、入会手続きの概要です。

 

原本の写しは1通を自分で保管し、もう1通は近親者に渡しておくために2通もらえるようです。

宣言書の原本は協会で保管されます。

 

「延命治療で苦しまず 平穏死できる人、できない人」(長尾和宏/PHP)に書いてありましたが、

アメリカでは41%がリビングウイルを作成しているのに対して、日本では0.1%とリビングウイルを作成している人は現時点ではほとんどいないみたいですね。

 

また現在のリビングウイルは「・・・延命措置はお断りいたします。」「・・・生命維持措置を取りやめてください。」といった内容ですが、

「これについてはして欲しい」という選択ができる内容へ見直しの検討がはじめられているようです。


リビング・ウイルにかかる費用は?

 

一般社団法人日本尊厳死協会の会費は次のような金額になっています。

  1. 正会員     年会費     2,000円
  2. ご夫婦の場合   年会費     3,000円
  3. 終身会員     会費    70,000円
  4. ご夫婦の場合      会費 100,000円

リビングウイル2

夫婦で入る場合はどちらかの年会費が半額というのは割安感が大きいですね。

これは夫婦に限定されるのか、夫婦に限らず二人以上で入会すれば割引があるのかどうかはわかりません。

 

それから終身会員の会費の設定が絶妙だなと思いました。

7万円というのは年会費の35年分にあたるので、例えば40歳の男性が入会して平均寿命(80.21歳)まで生きたとすると、終身会員の方が年会費5年分を得する金額なんです。

 

男性なら45歳以下で入会するなら終身会員の方がお得という感じでしょうか。

会員になると宣言書の原本を協会で保管してもらえるだけではなく、年4回会報が送られてくる、講演会に無料で参加できるといった特典があるようです。

エンディングノートは一度書いても気持ちが変わればその時に内容を書き直せばいいわけですが、前提となる基本的な単語の意味を十分に理解しないまま、最低限の知識もないままでエンディングノートを書いたとしても、自分の意思を正しく表示したことにはなりません。

できる限りその意味を理解した上で書いておきたいものですね。

 

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