その9 借りた金は忘れるな

私、司法書士伊藤 薫がコクヨのエンディングノートを書いてみた体験談です。1冊のエンディングノートをはじめから最後まで2ヵ月半かけて書いていく中で、感じた気持ちや相続の専門家からみて注意しておくべき点、エンディングノートにまつわるエピソードを綴ったものです。

貸しているお金の次は、借りているお金関連です。

住宅ローン、キャッシング、友人・知人からの借金、それからご商売をされている方なら仕事関係の借入について書いておきます。返済日や月々の返済金額、借入残高、不動産が担保に入っているのかも書いておけるようにできています。

それから、くれぐれも忘れちゃいけないのが、昔知り合いの借金の保証人になったといった保証債務です。 ご家族に内緒の借金というのは多いと思いますが、それ以上に保証債務があるかどうかは本人以外にはほぼわかりません。

もしかすると、昔のことで保証人になったことすら忘れている場合があるかもしれません。

これを機会に保証人になったことはなかったか?なったことがあるなら、返済はうまいこといっているのか、滞納してたりしないか確認しておいた方が良いですね(もし、滞納していれば債権者から保証人に連絡があるとは思いますが)。

仮に借金があったり保証人になっていた場合、相続が発生したとしても相続人が借金や保証債務があることを把握できていれば、相続放棄をすることも考えることができます。

でも存在を知らなければ、相続人が思わぬ借金を背負うはめになるかもしれません。

相続放棄ができる期間をちょうど過ぎた頃に連絡をしてくるところもあると聞くので、相続放棄の手続きは早めにしておくに越したことはないですね。

田中角栄の名言の通り「借りた金は忘れるな」ですね。

その10に続く。