泡盛ブログ

多良川@泡盛テイスティング会

今回のテイスティング会のテーマは宮古島の多良川さん。

宮古島といえば、「おとーり」です。宮古島で3年間勤務されたSさんからおとーりの愉しみをレクチャーしてもらう予定なので、楽しみだけどちょっと怖い(笑)。

泡盛マイスターの内田さんが泡盛マイスター協会公認の(潮平さんの)ウコンを参加者全員に配ってくれました。おとーり前には心強いことこの上なしです。ありがとうございます。

健康を想って考えたウコン粒
健康を想って考えたウコン粒

多良川の飲み比べ

92回目のテイスティング会はこちらの泡盛を選びました。

  • ①多良川ブラウン 30度・多良川
  • ②琉球王朝 特選古酒原酒 44度・多良川
  • ③宮古島の酒 多良川 粗濾過44度・多良川
  • ④IMUGE(イムゲー)25度・多良川 ※スピリッツ
テイスティングした泡盛達

琉球王朝の原酒は「泡盛好きな方に飲んでもらえたら嬉しいです」と前職の後輩からいただきました。めっちゃありがたいけど、かなり貴重な古酒なのでひとりで飲むわけにもいかずどうしよう?と思っていたら、偶然にも今月が多良川さんの回だったので持ち込みさせていただきました。Iさん、ありがとうございました。

琉球王朝 特選古酒原酒は初めましてなので詳しいことはわからないのですが、貯蔵69号限定と書いてあるので、69号タンクで貯蔵されていた古酒ということでしょう。限定1388本の中の506番。かなり貴重なお酒だということはボトルからもひしひしと伝わってきます。

琉球王朝 特選古酒原酒

いつものテイスティングは一般酒から古酒へという流れで進めていますが、今回は古酒と粗濾過の飲み比べからスタートします。

古酒と粗濾過の飲み比べ

琉球王朝 特選古酒原酒はグラスに注いだ直後は苦味が印象的でしたが、時間をおいて飲むと甘味が強くなって古酒らしい美味しさでした。上等な古酒は香りが開くまでに時間がかかりますね。ググってみると平成19年から数年販売されていた商品のようです。

粗濾過もはじめて飲みます。詰口年月日の21を平成21年と思ったけど、2021年でしょうね。旨味がたっぷりでソーダ割りが美味しい。それにしてもまさかこれが○になるとは。

宮古島の酒 多良川 粗濾過44度(右)

イムゲーは泡盛ではありませんが、庶民のお酒として沖縄で親しまれた自家製芋酒を復活させた商品です。泡盛とは違った魅力があります。芋焼酎が好きな方に特に好評でした。

関連|泡盛でもない焼酎でもないイムゲー

おとーり前に緊張していたわけではないのですが、時間がなかったので今回は詳細なテイスティングメモは割愛させていただきます。

おとーりの洗礼を受ける

テイスティングの後は今回のメインイベント(?)です。宮古島で3年間勤務されたSさんからおとーりの愉しみを教えていただきます。

Sさんによるおとーり講座

おとーりとはどんな飲み方なのか?はこちらにまとめていますが、体験しないで書籍を中心にまとめた記事なので、果たして実際のところはどんな感じなんでしょうね。

関連|オトーリという恐ろしい泡盛の飲み方がある!?

Sさんによるとお店でおとーりをするときは、大きめのピッチャーで作っていたそうです。ろくちょうさんに大きめのピッチャーがなかったので、一升瓶でおとーり用の水割りを作ります。

貸してもらった空の空き瓶はこれも何かの縁か宮古島の菊之露でした。当時、Sさんは菊之露の空き瓶で水割りを作ることが多かったらしく、慣れている瓶だったのは好都合でした。

空き瓶なら別になんでもいいんじゃないの?って思うかもしれませんが、ラベルに書いてある電話番号の位置まで泡盛を入れて、水はこの辺まで入れるというルールで作っていたそうです。アルコール度数が10度くらいになるように作るそうです。

ただし、同じ菊之露でも当時使っていた瓶とはラベルのデザインが違うと言っていました。今回の空き瓶はサザンバレルで、当時のは一般酒の菊之露だったと想像して面白かったです。

水割りを作ったサザンバレルの空き瓶

ちなみに、職場でおとーりをするときは空の一升瓶を使うことが多く、空き瓶の管理は若手の役割だったそう。空き瓶がないときは隣の部署から借りてきたということなので、お店でなくて職場でもおとーりをやっていたんでしょうね。おとーり用の水割りの作り方が興味深かったです。

では、おとーり回します!

みなさん、嫌いじゃない。むしろ好き(^^)

想像以上に楽しかったようで、2周目のおとーりを回すことに。

ノリノリのシェイクNさん

1周目の親から2周目の親に注ぎます。

2周目のおとーり回してます

口上を述べる(あいさつをすること)のは親だけで、子は話さないというのは知りませんでした。

ということは、1回のおとーりで何度も話す機会があるというのは、何回も親が回ってくるということなので、少人数でおとーりをするときのことなんでしょうね。

今回は15人でおとーりをしたので親になったのは二人だけでした。飲む量は人によってまちまちと言っても15人なので水割りもすぐになくなります。Sさんのおかげでおとーりの楽しさが参加者のみなさんに充分に伝わったと思います。

今回は宮古島名物おとーりを体験しましたが、宮古島には知る人ぞ知る「ミルク酒」という泡盛の飲み方もあります。これもリクエストがありましたので、菊之露さんの回でやってみたいと思います。

関連|ワシミルクで作る泡盛のミルク酒がヤバかった!

泡盛に合わせたお料理

テイスティングしている泡盛に合わせてみたい料理をテーブル毎に選ぶのが、このテイスティング会のスタイルであり醍醐味です。

テイスティングの最初はストレートですが、オンザロック、水割り、ソーダ割り、お湯割りなどテイスティングしながら選んだ料理に合わせて飲み方もいろいろ試しています。

おとーりに突入してからは写真を撮るのを忘れがちになったので、原酒と粗濾過に合わせたときのお料理です。

今回の〆のそばはソーキそばにしました。

ソーキそば@ろくちょう

今回は初参加の方が5名いらっしゃいました。みなさん、ろくちょうさんのお料理の美味しさに驚かれていました。

まいど DE 泡盛

丸宗株式会社の西さんから7月28日(日)に開催されるイベント「まいど DE 泡盛」のご紹介がありました。

イベントの紹介をする丸宗の西さん

チケットがあれば泡盛の試飲ができます。試飲ではない泡盛も販売しています。お料理の販売もあります。どちらもチケットとは別料金です。と理解しているのですが、現在確認中です。

まいど DE 泡盛のチラシ

僕は当日スタッフでイベントのお手伝いをしているので、ご都合があえば遊びに来てください!

泡盛初心者の方もお気軽に

会場は江坂にある、ろくちょうさん

「本格焼酎と琉球泡盛のお店 ろくちょう」さんで開催するようになってからは泡盛ファンばかりではなく、泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にもたくさん参加していただいています。

このスタイルにしたことで泡盛初心者の方にも抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように思います。 

100回に向けていよいよカウントダウンが始まりました。100回目のテイスティング会はどんなことをしましょうかね?

テイスティング勉強会 vol.92