大阪高島屋で開催された沖縄物産展「めんそーれ! OKINAWA FESTA 2025」で、泡盛の女王と泡盛トークショーをさせていただきました。
目次
試飲が贅沢すぎる!?
泡盛クイズで泡盛のことを学んでもらいつつ、実際に泡盛を味わっていただこうと、試飲付きのトークショーをイメージして5月末から準備していました。

① 7月4日(金)午後4時30分~
② 7月5日(土)午前11時30分~

泡盛クイズは超初心者向けの問題から泡盛マイスターでも知らないかもしれない難問(?)までを準備していました。

こちらの狙い通りに間違えてくれる方の協力もあり(?)、なかなか盛り上がりました。
それにしても、無料のイベントなのに、今回の試飲は豪華でしたね~。
最初の試飲は、沖縄物産展の広告に掲載されていた「ZANPA島バナナ酵母 25度」。比嘉酒造さんが独自開発された島バナナから抽出した酵母で造られた泡盛です。
試飲のタイミングで、泡盛フレーバーホイールをご紹介しました。
沖縄国税事務所、沖縄県工業技術センター、琉球大学、沖縄工業高等専門学校が作成されたいわゆる、泡盛の代表的な香り・味を「見える化」したものです。
泡盛から感じることのできる香りや味わいの表現について整理し、似た香りや味わいのものを近くに配置して円状になっています。
ちょうどというか、ギリギリ間に合ったというか、トークショー直前に第2版が公開されたのでリニューアルされたばかりのフレーバーホイールを使いました。

ZANPA島バナナ酵母は、フレーバーホイールによると、果実・芳香・花の香りがメインということになりそうですね。
残波らしいフルーティーな香りと共に、余韻にフワッとバナナが香ります。
比嘉酒造の公式サイト
泡盛フレーバーホイールの紹介を先に持ってきたので、口に含むのはだいぶ待ってもらいました。
満を持して、泡盛の女王に誘導してもらって、カリーの掛け声で乾杯!
こういうイベントでみなさんと乾杯できたのは久しぶりでした。

↑この写真は、チラシで僕を見つけて、テンション上がって応援にきてくれた次男が撮ってくれました。

あの現場でこのアングルで撮っているのは、イベント慣れしているというか、もしかしたら才能があるんじゃないかと思います。完全なる親バカですね(苦笑)。
そして、2回目の試飲は、なんと!残波プレミアム(30度)と残波プレミアム14年古酒(43度)の2種類でした。
誰もがそう思ったと思いますが、無料のイベントでさすがに14年古酒はやり過ぎでしょと僕も思いました(選んだのは僕ではないです)。
2回目の試飲はせっかくの機会なので、参加者のみなさんに14年古酒当てゲームに挑戦してもらいました。こんなに贅沢で知的な遊びはなかなかないと思います。
自分の鼻に自信がある方は香りだけでチャレンジしてくださいと案内しましたが、口に含むと30度と43度の違いはやっぱりわかりやすかったみたいで、8割の方が正解されていました。
惜しくも、正解できなかった方のフォローになったかはわかりませんが、残波プレミアムには5年古酒が60%古酒ブレンドされていること、そして、2015年から古酒の基準が変更されていることを補足しました。
古酒当てといえば、泡盛マイスターの技能競技大会の古酒選定のことを思い出します。
6種類の泡盛の中から5年以上の古酒を選び出すという競技です。6種類全てが古酒(3年以上熟成されたもの)なので、その中から5年以上の古酒を判別するというのは、かなりの難易度でした。
「5年以上の古酒は3つあります。番号で回答しなさい」ではなく、「5年以上の古酒はいくつありますか?」と、無駄に難しく仕上げられていました。ステージの上での公開競技だったことも忘れられない理由です(苦笑)。だいぶ前のことなので、詳細が間違っていたらごめんなさい。
そして、比嘉酒造さんのブレンダーであり、泡盛マイスターの先輩、まっきーさんのテイスティングコメントもご紹介しました。
グラスに注いだ直後は、パワフルなアルコールやお米の香りを強く感じ、口に含むと14年という歳月を経ても、まだまだ力強さがあり、この古酒が高いポテンシャルを持っていることが分かる。
グラスに注いで時間が経つにつれ、香りが開き、穏やかなバニラ・キノコなどしっかりとした熟成による複雑さが感じられ、その後、更に時間が経つと上品な黒糖蜜の香りと甘みが強く感じられるようになる。
泡盛シニアマイスター 中村真紀コメント
さすがにプロのテイスティングコメントは表現力・説得力が違いますね。
トークショーの延長戦
高島屋でのトークショーは2回でしたが、そこで終わりではなく、なんばCITYガレリアコートで開催中のOKINAWA FESTA 2025外伝~万博記念特別ステージ~へ移動して、15分の短縮版泡盛トークショーも行いました。
15分なのでアディショナルタイムよりは、延長戦という方がしっくりきますね。
試飲はないし、スクリーンもないのでフリップを使ってと、制約がある回でしたが、泡盛の女王と協力して、無事に終えることができました。

ガレリアコートのステージはこんな感じでした。旧ロケット広場と聞いても僕はピンと来ませんでしたが、2007年まではロケットがあったようなので、知っているはずなんですけどね。

イベントスケジュールには載っていませんが、5日の第1回と第2回の間に泡盛トークショーがありました。

今回は、それぞれの回で司会の方が変わったので、タイミングや会場の反応で、話したり話さなかったところがありました。全体としては、準備していた内容の半分くらいしか話せなかった感じです。
泡盛マイスターの話をもっと聞きたかったという嬉しい感想をいただきましたが、今回はタイトルこそ泡盛マイスターによるですが、当初の企画は泡盛の女王とのトークショーだったのでこのくらいで丁度いいんです。
イベントを終えて
今回の沖縄物産展には比嘉酒造さんが出店されていました。

古酒好き垂涎の的の「1999」ももちろんありました。普段は数字で「イチキューキューキュー」と呼んでいますが、トークショーで紹介するなら正式な名前を知っておかないとと始まる前に確認しに行ってきました。

正式名称は、名札を見る限り、「1999年限定古酒」ということになるんですかね。言わずと知れた1999なので、呼び方(読み方)なんて些細なことかもしれませんが。
ZANPA最高峰のプレミアム古酒、TORAKICHI 2025もありました。
「TORAKICHI」は比嘉酒造 創業者 比嘉寅吉の名を冠し、毎年異なったコンセプトのもと創り上げられる様々な顔を持つZANPA最高峰のプレミアム古酒。
比嘉酒造の公式サイト

TORAKICHIは、お値段がお値段なので、トークショーの試飲でも好評だった残波プレミアム14年古酒を自分へのご褒美という名目でゲットしてきました!

試飲だけじゃ飲み足りなかったのと、泡盛シニアマイスター中村真紀さんおすすめの飲み方トワイスアップ(泡盛と水を氷無しの1:1で割ること)でじっくり味わってみたくなったからです。
この古酒は、ストレートで飲むのであれば伝統的なカラカラに入れ、1時間ほど香りを開かせてから、チブグァでくちびるを湿らすように楽しんでいただきたい。
または、トワイスアップで飲むことで、しっかりとした熟成感と旨味が楽しめます。トワイスアップ:泡盛と水を氷無しの1:1で割ること。常温の泡盛と水が泡盛の個性を引き出し、泡盛の香りを際立たせます。
泡盛シニアマイスター 中村真紀コメント
最後になりますが、トークショーは3回とも司会の方の進行に助けられました。また、ご一緒させていただいた泡盛の女王 稲嶺 真理菜さんにも感謝いたします。ありがとうございました。

そして、泡盛トークショー全3回を無事に終えることができましたのは、応援していただいたみなさんのおかげです。ありがとうございました。
