泡盛ブログ

ブレンド・国産米などひと味違う泡盛

ブレンド泡盛

ぶれんど2003@請福酒造

確か7,8本あったはずなのに次に行った時は1本もなくなっていて、買わなかったことを激しく後悔した泡盛を同じ酒屋で発見!こうなると買わない理由は見当たりません。事情はわかりませんが一時的に店頭から外していたようです。

1年半振りに再会できたのがこちらの泡盛「ぶれんど2003(43度)」・請福酒造。まだ6本ぐらいありました。

ぶれんど2003@請福酒造

これは世界的なソムリエの田崎 真也氏がブレンドした泡盛。こんなブレンド割合になっています。

ワインはいうまでもありませんが、田崎氏は泡盛に対する造詣も深く泡盛のすべての酒造所を見学されたとセミナーで伺ったことがあります。

既に12年もの間、瓶で熟成(瓶熟成)されているんですよね。普段ならこの12年をありがたく感じるのですが、やっぱりブレンドした当時の味に興味があるので少し複雑な気分・・・。ちなみに2005年にも同じように田崎氏がブレンディングしたものが販売されていたようです。

大城Blend2013@忠孝酒造

忠孝酒造さんのブレンド泡盛を語る上で個人的に避けて通れないのがこちらの大城Blend2013です。

大城ブレンド2013@忠孝酒造

9月4日の古酒の日に販売された限定古酒で、忠孝酒造の井上さんからすすめてもらって購入しました。沖縄滞在初日の晩に開けたので旅行中になくなるかとおもいきや・・・無事に一緒に大阪に帰ってきました(笑)。

ちなみに大城blend2013というネーミングは代表取締役社長の大城 勤氏が手がけたブレンド泡盛だからです。4種類の様々な古酒がブレンドされていて、香りがよく素晴らしい古酒。まさにブレンドの妙技が堪能できる逸品でした。

大城ブレンド2013のラベル

古酒比率の60号とか58号というのはどうやらタンク番号のようです。チラシをみるとブレンドされている泡盛のタンク番号の他にも、製法やそれぞれの特徴が書いてあって泡盛好きとしてはかなり萌えます。

ブレンド泡盛のスペック

古酒といえば、泡盛の古酒の表示基準は3年以上貯蔵した泡盛が「総量の50%を超える」⇒「100%」と変更されることになりました。

1年10ヶ月間の経過措置が設けられているので、2015年7月31日以前に容器に詰めた泡盛の表示は変更前の規約が適用され、完全適用は2015年8月1日からです。

「全量を3年以上貯蔵したもの又は仕次ぎしたもので、3年以上貯蔵した泡盛が仕次ぎ後の泡盛の総量の50パーセントを超えるものでなければ古酒と表示してはならない。」

変更前の規約

ちなみに混和酒に関する規定も次のように変更されています。

「古酒を10パーセント以上混和したもので、かつ混和割合を表示しなければ混和酒である旨の表示をしてはならない。」

混和酒に関する規定

涼華|2021年夏季限定@忠孝酒造

リアルではしばらく見てないだけに、こういう花火もいいですね。

涼華|2021年夏季限定@忠孝酒造

忠孝酒造さんの凉華はソーダ割りも美味しいけど、ボトルのまま冷蔵庫でキンキンに冷やしておいたのをオンザロックでブレンド比率を見ながらあれこれ想像しながら飲むのも楽しい。

涼華|2021年夏季限定のラベル

8月も残すところあとわずか。リアルの花火はしばらくお預けですね。

丸氷のオンザロックで飲む涼華

TARAGAWA BLENDED@多良川

TARAGAWA BLENDED@多良川

TARAGAWA BLENDED(多良川ブレンデッド)36度は冷やさずにストレートで飲むと甘くて辛い、なんとも不思議な感じ。

「2002年貯蔵の古酒をベースに、蔵で熟成させていた「年数」や「貯蔵容器」の違う泡盛をブレンドしたこだわりの逸品」というのが凄く納得できる複雑な印象を受けます。ひと言では表せないナッツやチーズ、干し草のようなニュアンスの香りを感じます。

「氷や水を加えずに、お酒そのものを冷やすか、ストレートにてお愉しみください。」公式サイトにはこう書いてあるのですが冷やすって何度がいいんだろう?と思ってしまいました。完全に先日の島酒リモフェスからの思考パターン(苦笑)。

そこで、温度を変えた3種類を飲み比べてみました。

  • 左|冷蔵庫から取り出してすぐ 6℃
  • 中|14℃
  • 右|常温 22.5℃
3種類の温度に調整して飲み比べ

冷やすと複雑さが和らいで飲みやすくなりますがアルコール分36度なのでスイスイ飲める感じではなく飲みごたえがあります。

お酒は同じなので温度によって印象に残る味わいが違うのが面白かったですね。6℃は苦味、14℃は苦味とコク、22.5℃は酸味。準備不足でできなかったのですが複数のチョコレートやカカオニブと一緒に飲んでみたいと思いました。

温度計で泡盛が面白くなる

名護マジュン@名護市内の3社

名護マジュン@名護市内の3社

名護マジュンは名護市市制50周年記念の泡盛で、名護市内にある3社の泡盛(津嘉山酒造・龍泉酒造・ヘリオス酒造)メーカーの泡盛がブレンドされています。ブレンド割合は均等のようです。

2020年7月5日の名護の日に4,320本限定で発売されました。箱付き(3,000本)・箱なし(1,320本)の2バージョンあるようですが僕が入手できたのは箱なしの方。

華やかな印象で甘味がしっかりありますが、苦味も感じます。ボトルのまま冷やして飲んでも美味しいです。ブレンドされている3社の泡盛の面影を探ってみましたが、凡人の僕では特徴を捉えることができませんでした(苦笑)。

一般公募で選ばれたラベルは名護のすべてが凝縮している感じで名護愛が溢れまくっています。マジュンの意味は「一緒」です。名護マジュンの詳しい情報はこちらをご覧ください。三社の蔵元インタビューが掲載されています。

ブレンド体験

多良川ブレンドキット@多良川

多良川ブレンドキット@多良川

多良川ブレンドキットはブレンダー気分を味わうことができる4種類の泡盛のセットです。熟成年数の違う3種類の泡盛とグラスがセットになっています。グラスの隣には多良川さんのブレンド泡盛「琉球王朝」が入っています。

大切にし過ぎてそれぞれプラス3年の古酒になってました(苦笑)。

素人がブレンダーの真似事をしたところで琉球王朝を越えられるはずがないと思いながらも、ブレンド体験の様子をライブ配信してみました。

忠孝マイブレンドショップ@ハピナハ

忠孝マイブレンドショップ@ハピナハ

忠孝マイブレンドショップでは、5種類の泡盛の原酒を自分の好みにブレンドすることで、世界にたったひとつのオリジナル泡盛を作ることができます。下見という名目で国際通りのハピナハにある忠孝マイブレンドショップを覗いてきました。

ばかうけの体験コーナーを通り過ぎて、一番奥のスペースに忠孝マイブレンドショップはありました。

8人分のカウンター席が用意されているのでグループでも一緒に体験することができそうです。

カウンター席は8席

マイブレンド泡盛を作るには5種類の泡盛の原酒をじっくりテイスティングしてまず自分の好みの味・香りを把握します。それから5種類の原酒のブレンド比率を決めてレシピを作るという流れなので、時間をかけて本気のテイスティングをすることになります。5種類の原酒のラインアップはこんな感じでした。って画像が小さすぎますよね。

5種類の蔵出しブレンド原酒

反射して価格のところの写りが悪いけど秘蔵原酒は他の原酒と比べるとかなり高いです!好みの問題なので秘蔵原酒を多めにすればいいというわけでもないわけですが、秘蔵原酒の割合を多くするとかなり高額になってしまいそう。

5種類の蔵出しブレンド原酒

ちなみにブレンドした泡盛を購入しなければいけないわけではなく、ブレンド体験だけをすることもできます。今回下見だけだったのは、泡盛マイスターの技能競技大会の前日だったからです。大会の前日にあえて鼻と舌が疲れることをしなくてもいいんじゃないかなと。

そして前日に泡盛マイスターの先輩が作ったオリジナルブレンド泡盛を飲むことができたのも理由です。これがすごく美味しいブレンド泡盛だっのでひとまず溜飲を下げることができたんですね~(^^)

泡盛マイスターの先輩が作ったオリジナルブレンド泡盛

金額は聞いてませんが、本能の赴くままにブレンドしていったようでかなりいいお値段になったようです。忠孝マイブレンドショップは10時から22時まで体験することができるみたいなので近いうちにチャレンジしてみます。

念願のブレンド体験をしてきました!

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※現在、忠孝マイブレンドショップはハピナハにはありません

国産米

石垣島産のひとめぼれで造られた島うららをはじめ、原料がタイ米ではない泡盛も実はいろいろあります。

うでぃさんの酒@宮の華

うでぃさんの酒@宮の華

「うでぃさん」というネーミングは喜び、嬉しいという意味の言葉です。良き日に飲みたいと思って寝かせていた、うでぃさんの酒40度を長男の誕生日に飲みました。

ジャポニカ米で造られたお酒ですが、熊本産なのか岡山産なのかはっきりしません。ネットで調べると30度のうでぃさんは熊本産のヒノヒカリのようです(熊本産の可能性が高いのかなぁ)。 

宮の華といえば、やっぱり書いてありましたよ!ありがとうの文字。

宮の華といえば、これです!

何年古酒なのかはっきりしませんが、古酒100%ということなので詰口年月日の2009/1/28だから計算して14年以上の古酒にと言えそうです。その割には力強さは衰えていない印象でした。味わいは甘味、酸味少し遅れて苦味を感じる複雑系です。

第一アロマは、蒸したお米の香り。第二アロマはこんな感じです。

  • 熟したフルーツ
  • ドライフルーツ
  • あんず
  • かんきつ系の皮
  • とうもろこし
  • キャラメル etc

後半になってはっきりと掴むことができたのがキャラメルコーンの香りでした。バニラじゃないんですよ。細かいかもしれませんがキャラメル系なんです。若干、きゅうりの漬物系のニュアンスも感じました。

そうそう、ライブ配信はつまみを食べながらした方がいいですよ!とアドバイスをいただいたので、今回はバッチリ用意してました(笑)。 

  • 生ハムメロン
  • オイルサーディン

原料の国産米から連想した味わいを元に選んだ肴です。といってもゼロベースで選んだわけではなく、家にあったもので考えました。ちなみに生ハムはセブンイレブンのもの、生ハム以外は頂きものです。 

少し加水したら一気に黒糖のような甘味を感じるようになりました。ただし余韻にはしっかり苦味も感じます。ライブ配信後に改めて飲んだ時の感想とあわせて書いています。最初から肴を準備してテイスティングしたので、メロンやオイルサーディンの香りにかなり引っ張られてしまいました。香りの確認を先にしてからライブ配信をしようと思います。

振り返ってみるとライブ配信は話が右往左往していますね(苦笑)。

ライブ配信の中に出てくる「通り池」も国産米で造られた10年古酒です。下地島にある神秘的な池から名付けられた泡盛で、通り池は国の名勝及び天然記念物に指定されています。 

通り池@沖縄県宮古島市の下地島

ライブ配信の内容に興味があるという方は、facebookのグループ(泡盛でカリー!倶楽部)で投稿の人気のトピックの【ライブ配信】をご覧ください。こちらに掲載していない画像はInstagramに投稿しています。

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