泡盛ブログ

数値で知る|節度ある泡盛の飲み方

泡盛は飲み飽きないので気がついたら長い時間飲んでしまいます。特に沖縄旅行中に飲むと終電という概念がないし、〆のステーキという文化もあったりしてついつい朝まで飲んでしまうこともありますが、当然ですが泡盛にも適量はあります。

泡盛に限らずお酒のあるコミュニケーションはとても楽しいもの。楽しいがゆえに普段よりもついつい沢山飲んでしまうわけですが、度数の高いものが多い泡盛は気がつかないうちにお酒の適量を超えてしまっているかも?

1日に飲む泡盛の適量ってどのぐらいなんだろう?と、ふと思い調べてみました。

節度ある適度な飲酒とは?

1日に飲む泡盛の適量ってどのぐらいなんだろう? 

ふと思いついて調べてみました。厚生労働省のサイトの「健康日本21」のページを見ると節度ある適度な飲酒というのは、1日平均純アルコールにして20グラム程度のようです。

純アルコールで20グラムといわれても??って感じですよね。主なお酒なら・・・ 

  • ビール(5度)なら500ml(20g)
  • 清酒(15度)なら180ml(22g)
  • ウイスキー(43度)なら60ml(20g)

というのが、純アルコール20グラム程度の量になります。

泡盛の一般酒(30度)なら90mlくらいってことになりますね。気になるのは自分が普段飲んでいる泡盛の量、自分では適量だという自信がありますが、果たしてどうなんでしょうか? 

普段の家飲みを検証してみる。

東京泡盛パーティーでもらったグラスに、これまた泡盛マイスター技能競技大会の副賞でもらった泡盛(43度)を2.5センチくらい入れて作る水割りが普段の家飲みのスタイル。泡盛の量はだいたいこのぐらいです。 

普段の家飲みの泡盛43度の量

この水割り1杯だけなので文字にすると少ないくらいに感じますが、43度の泡盛が70ml位入っている計算なので同じ度数のウイスキーと比較してみると、少しですが適量をオーバーしているんですね。

これはあくまでも家で飲む普段の量なので、飲み会で泡盛の水割りを2杯、3杯と飲むと完全に適量をオーバーしてしまっているんでしょうね。。。

ちなみに「健康日本21」では多量飲酒者の減少が目標に掲げられています。 

  • 多量飲酒者の定義|1日に平均純アルコールで約60gを越え多量に飲酒する人 

1日平均なので毎日60グラムという意味だとは思いますが、泡盛の水割り3杯で純アルコールで60グラム。飲みすぎない節度ある泡盛ライフを楽しみたいですね。自戒を込めて。

standard drinkを知っていますか?

健康診断で飲酒頻度を日本酒1合単位で聞かれても、泡盛派としては毎年回答に悩んでいました。

日本酒1合の目安で焼酎の水割りならグラス1杯と書いてあったとしても、飲む泡盛のアルコール度数と量でかなり幅があるからです。

最近は「standard drink(基準飲酒量またはドリンク)」という基準があるようです。

飲酒量を純アルコールに換算してわかりやすく表示する方法で、
日本では1ドリンク=10gという基準量が提案され、使用されています。

日本酒1合(15%)は純アルコールだと22g、ビールの中ジョッキは13g。純アルコール10gぴったりはウイスキーの水割り(40%・30ml)らしいです。

厚生労働省の換算表に泡盛が載っていることが嬉しかったのですが、泡盛の水割り(30%・60ml)の場合は14gなので、特に計算しやすくはありません(笑)。

参考|飲酒量の単位 厚生労働省の公式サイト

また、厚生労働省から健康に配慮した飲酒に関するガイドラインが公開されており、この中で生活習慣病(NCDs)のリスクを高める量を飲酒している者の減少が目標として掲げられています。

お酒が好きな方なら生活習慣病のリスクを高める量というのはどのくらいなのかが気になると思います。1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上となっています。

換算表には純アルコール40gぴったりというお酒は載っていませんが、泡盛1合(30%)は43gなので、毎日1合を飲むのは間違いなくリスクを高める量だということは肝に銘じたいと思います。

参考|「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表します 厚生労働省の公式サイト

コラム|アルコールじゃない泡盛依存症なんだ。

とうとう相方からアルコール依存症の疑いを掛けられてしまいました。

ことの発端は「月報 司法書士」という雑誌。なんの因果か相方が偶然開いた頁にあった「司法書士のためのアルコール依存症の理解と援助」という記事を見て確信を持ったようです。問題の個所はアルコール依存症の診断について書かれたこちらの記述です。

診断は行動面、精神面、身体面という3つの次元からなる以下の症状を根拠にしてなされる。

  • ①行動面の変化
  • ②精神面の変化
  • ③身体面の変化

中でも、②精神面の変化が最も重要なんだそうです。

②精神面の変化:飲酒コントロールの障害、衝動的な飲酒要求(渇望)、飲酒中心の思考(いつも酒のことばかり考えている)が認められる。

司法書士のためのアルコール依存症の理解と援助

確かに・・・。週3日はブログのためにほぼ毎日泡盛のことばかり考えている(この記事を書いた2012年11月当時)。

俺は精神的な依存症だ!と突っぱねましたが、「そもそも依存症は精神的なものじゃないか!」とすかさず返されました。当然ながら自分はいわゆる依存症とは違うという自信がありますが、依存症患者の自覚というのはそういうものだそうです。くぅ~。

引くに引けない状態になり、記事をとりあえず頭から読んでみました。すると、どのくらい飲むと依存症になるのか?ということにも触れられていて、

「日本人男性であれば、毎日日本酒換算で3~4合のアルコールを10年間摂取し続ければ、多くの人はアルコール依存症の状態を呈する」

司法書士のためのアルコール依存症の理解と援助

ということらしいです。

毎日はともかく飲み会ならこのぐらいの量は飲んじゃいますよね~。司法書士事務所を開業して以来、

  • 勉強会とか
  • 異業種交流会とか
  • 単に今日は飲みたいとか

いろいろな理由を口実に飲みに繰り出していました。意識してセーブしようと思わなければ、週に3日ぐらいは外で飲むこともごく普通という状況になっていました(それでも周りに比べれば僕なんかまだ少ない方だと思っているのですが・・・)。

怖いもので、こういう生活をしていると、いつの間にか夜はなにかに参加しなければいけないような気がしてくるわけです。自営業たるもの家でのんびり夕飯を食べてちゃイカンというような気になるわけ。

無理して参加しなくてもいいのは頭では分かっているのに、参加しないとなにかがダメになるような脅迫観念からお誘いがあれば深く考えずに参加してしまう。こういうのも一種の依存状態でしょうね。

ところが最近は諸事情により飲み会の参加は極力控えています。自営業たるもの日々活動(飲みニケーション)をし続けなければいけないという呪縛から逃れて、飲み会の参加をゼロベースで考えることが偶然にも出来るようになりました。

考えてみれば、飲めない方はアルコールなしで飲み会(懇親会)に参加されているわけなので、参加しても飲まなきゃいいって話も(苦笑)。飲みに行かなくなったからといって、何か不都合が起きているのかといえば・・・あるような?ないような?

泡盛マイスターとしては、やっぱり飲み過ぎはよくないです。人付き合いと一緒で、お酒とも長く良い付き合い方をしたいものですね。

【追記】コロナ禍でこの辺の価値観は一変しました。家で夕飯を食べていてもその後オンラインでのミーティングやらzoom飲みやらで忙しいです。どんなときでも貧乏暇なしですね(苦笑)。

それにしても移動しないでイベントに参加したり主催できるのは大きな価値ですね。イベント会場まで重たい泡盛を担いで片道1時間半とかありましたもん。いつの間にか移動時間と交通費はバッサリと削減できるようになりました。