相続発生後にこっそり預金を引き出しても無駄。法律が時代に追いついてきた。

法律の世界での常識には一般的な感覚とずれてしまっていることも多いです。

何十年も前に作られた法律がもとになっているし、だからこそ改正されるわけですが。

生前に贈与を受けていた長男が遺産の分割前に、密かに預金を引き出したとしても不公平な結果が生じないように見直されました。

生前に贈与を受けていた上に他の相続人が知らない間に預金を引き出していた

なんてことが起きてるのだから、

そんなときこそ法律で何とかして欲しいと思うのが普通の感覚だと思いますが、これまではなんともならなかったというわけです。

なんでなんだ!?というのはひとまず横においておいて。

そんなことをしても公平性が保たれるように変わったと覚えておいてもらえればいいかなと。

ざっくりと改正の背景と新制度の概要をご紹介します。

※わかりやすさを優先しできるだけ専門用語を使わずに書いています。


改正の背景

 

これまでは生前に贈与を受けていた長男が相続が発生してから他の相続人の知らないうちに預金を引き出していた場合、

次男が裁判をおこしても不公平感を解消できませんでした。

↓この事例の場合、

参考「相続開始後の共同相続人による財産処分について」法務省のサイト

長男が1,000万円を引き出さなければ同じように2,000万円ずつ受け取れたわけですが、これまでは長男は2,500万円、次男は1,500万円と不公平な結果になってしまったわけです。

詳しくは法務省のサイトをご覧ください。

新制度の概要

 

処分をした相続人以外の相続人の同意があれば、

今回の例では、次男の同意があれば長男の同意がなくても引き出した1,000万円の預金について遺産分割の対象に含めることができます。

ということで

長男の預金の引き出しがあってもなくても同じ結果が実現できるように変わります。

参考「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律について(相続法の改正)」法務省のサイト

今まではそうじゃなかったんだ!

とあらためて驚いてしまいますけど。。

今の法律では解決できないことを知ってて、兄弟の仲がどうなっても、引き出した人がどのくらいいるのかわかりませんが、

他の相続人を出し抜くようなことをしてもこれからは無駄になってしまうということになればもめる火種が生まれなくなるのでいいことですよね。


2ヶ月に1度、郵便局でワンストップ相続無料相談会を開催しています

40年ぶりの相続法の改正が控えています。わかったつもりになっている相続の知識の確認も兼ねて相続で気になることがあればお気軽にお申込みください。

詳しくは↓こちらから。
郵便局で相続無料相談会開催中

大阪の相続あんしんナビのメンバー
大阪の相続あんしんナビのメンバー
東成玉津郵便局
東成玉津郵便局