自分の分だけでも(預金の相続)

「預金の相続」についてです。 

亡くなった方の預金の払戻しをするには、銀行から相続人全員の署名、捺印等が求められるため、相続人の中に連絡のつかない方、行方が分からない方がおられると、手続きはなかなか進みません・・・。 

判例をみると、預金債権は当然分割説をとっているので遺産分割の対象にならず(専門的なので詳細は割愛します)、自分の法定相続分だけの払い戻しを受けることは、自分ひとりで出来るはずなのですが、実際には銀行はなかなか応じてくれないようです。 

先日の司法書士会の研修で聞いたところによると、法定相続分の払戻し請求への対応は、金融機関によって 

①交渉次第で払い戻しに応じてくれる所
②裁判を起こすと払い戻しに応じてくれる所
③裁判を起こすと(他の相続人に通知をしたうえで)払い戻しに応じてくれる所
④判決を取ると払い戻しに応じてくれる所 

などなど、まさにケースバイケースのようです。
要するに、やってみなければ分からないということ。 

「相続人間のトラブルに巻き込まれないようにするため」
「二重に払ってしまう危険性があるから」といった
法定相続分の払い戻しに応じにくい銀行側の理由もよくわかります。

また実際の遺産分割では、預金も含めて話し合いをする方が公平な分割が出来る場合が多いでしょうし、何より全額の払戻しが出来ればスッキリするので一番いいとは思います。 

とはいえ相続人の事情も様々でしょうから、自分の法定相続分だけでも簡単に払い戻しが出来れば、それも納得できる解決策かもしれませんね。 

聞くところによると、友人の弁護士さんが法定相続分の払戻しの案件をされているようですので、結果がわかればまた教えてもらうことにします。