泡盛は沖縄が世界に誇る銘酒ですが、泡盛の持つ個性が泡盛が広く普及するのを邪魔しているようにも思えます。沖縄以外で泡盛を飲むなら、その土地の空気・水・料理と一緒に楽しめないとやっぱり広がりませんよね。
そこで、泡盛がどんな料理に合うのか?どんな料理には合わないのか?を脱沖縄料理宣言を掲げて身をもって検証しています。
目次
泡盛を家庭の食卓に!
「泡盛王国」という本で感銘を受けた泡盛を家庭の食卓に!をコンセプトに自宅での晩酌を楽しんでます。泡盛は外でわいわい飲むのもいいけれど、気取らず気軽に楽しめる家飲みは食中酒に適した泡盛の本領発揮って感じですね。
風呂に入って、あとは寝るだけの状況で飲む泡盛もまた格別です。また明日も頑張ろうって気持ちが湧いてきます。
泡盛が沖縄料理に限らずどんな料理にも合うのは間違いないとして「食中酒だから何にでも合う」で止まるんじゃなくて、沖縄料理にこだわらず泡盛の魅力を引き出すのに最適な料理を見つけて提案できるようにしていきたいと思います。
和食にはやっぱり日本酒なのか?
ここはやっぱり日本酒でしょう?と思うような和食でも僕は泡盛を合わせてみます。
- 和定食(風)と瑞泉
- ブリのカマ焼きと瑞泉
- ふろふき大根と龍泉
日本酒は米で造っているからごはんに合うものは全部合うなんて話(説)を聞きますが、泡盛だって米からできているので大概なんにでも合います。米は米でもほとんどがタイ米ですけどね。
食中酒の泡盛が沖縄料理以外には合わないのか?それとも沖縄料理よりも合うものが果たしてあるのか?泡盛バカならではの疑問を検証するべく、日々身をもって検証中!
洋食で泡盛を飲むのも悪くない
豚肉とそら豆のオレンジソースと瑞泉
オレンジの果肉とそら豆の彩りが春らしく見ているだけでも楽しめます。はじめてのメニューなのでインパクトがあるソースに負けない泡盛をと考えて「古酒40(古酒・40度)」・瑞泉酒造をチョイス!
40度なのでいつもの作り方で水割りにしてもアルコール度数は20度くらい。水割りにしては濃い目ですが、ソースに負けることなく栗のような泡盛の香りとソースのアクセントになっている細かく刻んだオレンジの皮との相性もバッチリでした。
ししゃものエスカベージュと荒濾過松藤
エスカベージュ? それともエスカベチェ?マリネと違うの?慣れない料理を前にいろんな疑問が湧いてきます(苦笑)。ウィキで調べると南蛮漬けはマリネに含まれるみたいですね。南蛮漬けといった方がわかりやすい気もしますが、南蛮漬けでは考えられない量のオイルを使っているので、エスカベージュということにしておきましょうか。
作って2,3日経ってオリーブオイルとしっかり馴染んだ頃がまた格別です。 荒濾過松藤@崎山酒造廠のお湯割りとの相性がいい感じ。たっぷりのオイルでもさっぱりと食べることができるのはスパイシーな味わいの松藤ならではかも。奥に見える鮭とほうれん草のグラタンとの相性もいい感じ。やっぱり泡盛は食事を選ばない、食中酒の万能選手ですね。
定番のものから手の込んだものまで、食中酒の泡盛は洋食との相性もバッチリです。
- ハンバーグ
- エビフライ
泡盛に中華は合わない!?
- 北京ダックと久米仙ブラック
- 中華と請福フレーバードワイン
日本各地の名物料理と合わせてみた
大阪の粉もん、僕の地元山形の食材、きりたんぽ鍋、天むす、味噌おでん、ひつまぶし等々、どんな料理にも合うと言ってしまうと急に薄っぺらくなるけど、本当だから仕方がない。ただし数百種類とも言われる豊富な泡盛の銘柄毎にベストマッチする料理があると思うので、楽しみながら探っています。
大阪名物粉ものと泡盛
アツアツのお好み焼きにふりかけた鰹節がふわふわと踊る姿は疲れていても食欲がどんどん湧いてきます。1枚目は定番のソース、2枚目はしょうゆに味を変えて泡盛と一緒に何枚でも食べられそう!
粉もんと言えばたこ焼きも忘れちゃいけません。山形生まれ・山形育ちの僕にとってのたこ焼はおやつのイメージしかなかったので、ごはんがたこ焼きだけっていうのはもの凄く抵抗ありました。慣れって恐ろしいなぁと思うのですが、今ではたこ焼きをおかずに白いご飯が食べられるまでに成長しました(笑)。それだけ大阪の粉もんのポテンシャルが高いってことですね(ちなみに朝からたこ焼きはまだ未体験)。
相方の実家のお好み焼きに欠かせないのがお義母さん特製のこの焼き餅。上等な牛肉とえびをのせて餅を焼いて最後に塗った醤油を少し焦がしたところを食べるのがポイントなんです。
山形の山菜と泡盛
父親が採ってきたコシアブラ、伯母から届いたタラノメを天ぷらに。コシアブラ、タラノメともにちょっと「えぐみ」のあるウコギ科の山菜です。「えぐみ」は山形の方言でいうと「きどい」、このきどいのは天ぷらにすると逆に美味くなるんです。
カラっと揚がった天ぷらはビールも捨てがたいけど、ここは泡盛を。割ってものびのいい泡盛は食中酒として飲むなら水割りがおすすめですが暑い季節には前割りにして冷蔵庫で冷やしておくと美味しいです。天ぷらのような油を使った料理もさっぱりと美味しくなる泡盛の水割り。泡盛初心者の方には3:7(泡盛:水)の割合で薄めに作るのをおすすめします。
きりたんぽ鍋にも泡盛でしょ
春めいてきてぼちぼち鍋の季節も終盤ですね。この冬に別れを告げるべく、今宵はきりたんぽ鍋です。箸休めにはこんにゃくのおから詰め。日本酒を冷でといきたいメニューかもしれませんが、僕はやっぱり泡盛です。
八丁味噌には荒濾過
荒濾過の泡盛はお湯割りにすると主張が強すぎて合わせにくいイメージがありますが、しっかりめの味付けならむしろソウマッチ!八丁味噌を使った味くーたーの味噌おでんや濃厚なイカのワタ和えなんかだと逆に合い過ぎて怖いぐらい(笑)。
荒濾過の泡盛は「咲元(荒濾過・44度)」・咲元酒造です。度数当ての練習中にその旨味に開眼しました。43、44度の高い度数は口に含むと麻痺して致命傷になりかねないので、香りだけで確実に判別して飲まずに済ませたい、どちらかといえば度数当てでは嫌な存在。香りで44度だろうなと思いながらも口に含むと、口当たりがまろやかなのと旨味が際立っていてこのまま飲んでしまいたいと思ったほど。
それにしてもひつまぶしや天むすをはじめ名古屋は魅力的な名物料理の宝庫ですよね。
肴はあぶったヘソでいい~
貴重なボラのへそをお土産にいただきました。正確にはへそではなく幽門という十二指腸につながる胃の部分です。
「お酒はぬるめの燗がいい~ 肴はあぶったヘソでいい~」なんて鼻歌と共に出来上がったボラのへその串焼き。日本酒が頭に浮かぶかもしれませんがここは泡盛の古酒で(画像は撮り忘れました~)。
珍味は豪快に!そしてシンプルすぎるくらいがいいのかもしれませんが、少しアレンジしてみました。ネットの情報を頼りに美味しそうな食べ方を探していたらいいアイディアが浮かびました。ボラのへそ茶漬けとか美味しそうじゃないですか?「臍で茶を沸かす」と言うし。←関係ないか!
ギリシャ旅行の時に喜んで食べていた「タラモサラダ」はタラコではなく、ボラの卵だというプチ情報をウィキペディアで知りました。タラモという響きだけでタラコだと勘違いしている人は多いんじゃないですか。スゲー余談でした。
炊き立ての白米の上に軽く炙ったボラのへそをのせて熱々のお茶を注いでわさびを添える。いたってシンプルですが珍味を味わうならうまい米とのタッグは最高の組合せと言えると思います。
さすがに〇〇に泡盛は合わないでしょ
サンドウィッチと龍
久しぶりの休日だったのでサンドウィッチと春らしい新たまねぎのサラダ(ドレッシング多め)で昼から泡盛でカリー!。ランチなんで気を使って(誰に?)、軽めの20度の龍@金武酒造のオンザロックにしてみました。カツサンドなのでソーダ割りにしてもよかったですね。
ケンタッキーにはビールなのか?
無性に食べたくなったので今日はケンタッキー。泡盛は宮古島の「豊年」をソーダ割りにしてみました。「泡盛???ケンタッキーならビールでしょ?」って鼻で笑われそうですが、アメリカナイズされてしまった沖縄ではおじいもおばあもケンタッキーがお好き。
敬老会のイベントにケンタッキーが並ぶことも珍しくないらしいので泡盛にケンタッキーはリアルな沖縄の味かもしれません。ソーダ割りなら脂っこいケンタッキーもさっぱりと食べれます。
キャンプで泡盛!?
泡盛イベントでも検証中
タイ料理をメインに多国籍料理と泡盛のコラボイベントを開催したことがあります。また僕が住んでいるのはスパイスカレーの激戦区としても有名な大阪ということもあってスパイスカレーのお店でイベントをさせていただいたこともあります。