『飲む』だけが泡盛の楽しみ方じゃない!?
泡盛には自分で『造る』楽しみ方もあります!もちろん勝手に造るのは違法です。
じゃあどうする??
那覇空港から車で10分に位置する忠孝酒造さんで泡盛造りを体験することができます。
忠孝酒造さんで体験した手造り泡盛体験のレポートです。2011年から8年連続で造りましたが何度造っても飽きません。初体験となった2011年は興奮が冷めやらずボリュームたっぷりのレポートになっています。情報が古くなっている所があったり画質も悪かったので2015年の5回目の体験の様子を4つの工程に分けてあらためて詳細に紹介しています。
また、2012年は子供の誕生記念に、2013年は友人の結婚祝いに、というように体験時の写真ではなく、その年に相応しい画像でラベルを作るようになりました。2016年からはラベルも自分で作って楽しんでいます。このラベルも泡盛とともに熟成して味のあるラベルに変わっていくんだろうと楽しみです。
2022年には次男が小学生になるので、家族で造りにいくのも面白そうだなと考えています。
目次
手造り泡盛体験の概要
2011年7月、那覇バスのいち押しツアー「泡盛島唄ライブコース」で忠孝蔵を訪れた時に手にしたのがこちらのチラシ。
「自分で造った泡盛を飲みたい! あ・な・たへ 泡盛造り体験プラン」
なんと!!! 忠孝酒造の手造り泡盛工場、忠孝蔵で泡盛造りが体験出来るという泡盛好きにはたまらない企画でした。これこそ俺の泡盛じゃないか!と興奮したものの次はいつ沖縄に来れるかわからんしと、諦め半分でしたが・・・
3ヶ月も経たない10月にまた沖縄に来ちゃいました。で、さっそく着替えました(笑)。
このTシャツと手ぬぐいは体験費用に含まれているので泡盛造りが終わるともらえます。清潔な服装で作業するために着替えるわけですが、忠孝オリジナルのTシャツと手ぬぐいなのでとても得した気分になります。
肝心の体験は
- 洗米・浸漬
- 米蒸し
- 麹種つけ
という内容で自分で作った泡盛一升瓶が1本含まれて、なんと1人7,000円!決して忠孝酒造のまわし者ではないのですが、安いと言い切ります!笑。
だって、Tシャツと手ぬぐいと泡盛一升瓶を買うだけで7,000円ぐらいになりそうですよ。さらに泡盛造りが体験できるなんて安すぎです。沖縄旅行の空き時間に体験したいと思った方もいると思いますが、体験する時に気をつけなければいけないことがあります。
それは体験前に納豆を食べたり、納豆を調理したりするのは、ダメ!ゼッタイ!!
泡盛造りに使う黒麹菌より納豆菌のほうが強いので、麹がネバネバになってしまうそうです。担当の井上さんに教えていただきました。
2011 はじめての手造り泡盛体験
洗米・浸漬
体験日当日、朝食は忘れずに納豆をパスしたので無事に手造り泡盛体験をスタートすることができました。
まずは原料の米を洗います。米の表面についているほこりを洗い流す感じで、ところどころに籾殻が混じっているので味に影響が出ないようにしっかり取り除きます。浸漬というのは米の中まで柔らかくするために水を十分に吸わせることです。そして蒸す前に水を切ります。
と文章で書いてしまうと、夕飯に三合ぐらいのご飯を炊くような雰囲気ですが・・・。使うのは30キロの米袋が2袋で、計60キロのタイ米と格闘します。
押入れ収納ケースのような容器に30kgずつ米を入れて洗っていきます。
ガシガシと力を入れて洗うというよりも水を流しながら、(対流を起こして)米を底の方から上にかき混ぜる感じです。大量の米を触っていると、米ということを忘れて子供の頃に砂場に水を入れて水と砂をかき混ぜて遊んだ思い出が蘇ります。
水を切るためにざるに移すのはバケツです。大事なお米をこぼさないように慎重に・・・
米蒸し
浸漬の後はいよいよ米蒸しです。忠孝酒造さんのHPに書いますがこの体験のメインは米蒸しです。
泡盛造りで米を蒸すのは何故か?気になって少し調べてみました。デンプンを黒麹菌の働きでブドウ糖に変化させ(糖化)、そのブドウ糖を酵母によってアルコールにするのが泡盛造りの原理で、米を蒸すのはこのためです。
- 白米に含まれるデンプンをアルファ化して麹の酵素で糖化しやすくするため
米のアルファ化というのはどこかで聞いたことがあるような気がします。そうでした。六甲山登山のお昼にお世話になっているのがアルファ米でした。
アルファ米というのはお湯を入れて15分待つと炊きたてご飯ができる魔法のお米です。水でもご飯ができますが水の場合は60分かかります。
生米(生デンプン)を炊くことで、消化しやすいデンプンに変わります。いわゆるご飯のことですが、この状態を専門的には「アルファ化デンプン」といいます。この「アルファ化デンプン」は不安定な状態なので、そのまま放置しておくとまた生デンプンの状態に戻ってしまいますが、アルファ化したご飯を乾燥させ水分を取り除くと、生デンプンには戻らずに「アルファ化デンプン」の状態を保つことができます。
この「アルファ化デンプン」にお湯や水を加えると、炊かなくてもご飯ができるという仕組みなのです。
ちっとも知りませんでしたが泡盛造りもアルファ化のお世話になっているんですね。アルファ米については尾西食品さんのHPを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
だいぶ脱線してしまいましたが、米蒸しの体験に戻ります。米を蒸すのはこの甑(こしき)で。体験のはじめに点火しておきました。
ほとんどの泡盛の酒造所では、洗米から製麹(前半)までをドラムの中で連続的に行える回転式ドラムで蒸しているようですが、手造り体験なのでやっぱり旧式の甑なんですね。
- 洗米
- 浸漬
- 水切り
- 蒸し
- 製麹(前半)
甑の水が沸騰してきたところで水切りした米を入れていきます。 米は60キロ分あるので休みなくどんどん入れていきます。
最後はしゃもじで叩いてざるに付いた米もしっかり落とします。
蒸し時間は何分ぐらいだったかなぁ?時計を外していたのでわかりませんが、いい感じに蒸しあがりました!
蒸しあがった米は麹種付けができるように、素手で触っても熱くないぐらいまで冷ましていきます。その前に麹棚の準備をしておきます。通常は三角棚と呼ばれる麹棚で黒麹菌を増やしていくのですが、三角の屋根部分がないので単に麹棚と呼んだらいいんでしょうか??
蒸しあがった米は甑(こしき)から麹棚に移していきます。 大量の蒸し米をスコップで甑から棚に移動させるのは、なんだか懐かしい感じ~。
なんだろう???
白い物体をスコップで移動させる、この懐かしい感じは・・・
まるで雪下ろし!
雪の降らない都会の方にはイメージできないと思いますが、雪国の方にはなじみがあるあの雪下ろしです。山形を出て約20年、雪下ろしも20年振りですがこの感覚を体が覚えていました。
最後は力技で、どどどーと。
麹棚に付いているファンから風が送られてくるので、まんべんなく風があたるようにかき混ぜながら冷ましていきます。固まりになっている米が無くなるように手で一つ一つほぐしていくのですが、蒸しあがりは米がとても熱いので耐熱の手袋を使います。
ある程度冷めてくると素手でも触れるようになります。あとはしゃもじでまんべんなく風が当たるように混ぜながら冷ましていきます。タイ米だからなのか蒸し加減によるのか、素手で触ってもべたつかず程よく弾力があって触り心地がいいんですよね。
いつまでも触っていたいような感じで癖になります(笑)。
麹種付け
蒸し米が十分に冷めたらいよいよ最後の工程、麹種付けです。麹造り(製麹)は蒸し上がった米に黒麹菌(種麹)をふりかけて、黒麹菌を繁殖させて米麹を造ります。回転式ドラムで洗米から黒麹菌の種付けまでしている酒造所が多いようですが、手造りなので麹種付けも手作業です。
井上さんが手に持っているのが種麹です。ぱっと見は黒ずんだ米なんですが、こうやって拡大して見ると米に黒い菌糸(胞子?)がびっしり生えています。
冷静になって考えてみると、こんなにカビが生えた米からできた液体を飲もうなんて、どんなきっかけがあったのか想像もつきませんが、最初に泡盛を造り出した人の勇気に感謝です(笑)。
麹棚をおおよそ6~8つに分割するように考えて、それぞれの中心にパラパラと種麹をふりかけては全体になじませる感じで手で混ぜ合わせていきます。麹棚全体に種麹が広がったところで麹種付けは終了です。
そして、麹棚にセットしていた布で蒸し米を覆って体験はこれで終了となります。
ここまでの体験時間は約2時間。この後の麹造りからは時間が掛かるので最後まで自分の手で造るというのは難しいため、仕込み・蒸留等の作業は忠孝酒造の井上さんにお任せすることになります。そして、数ヵ月後には自分で造った泡盛が自宅に届くというわけです。
手造り泡盛体験を終えて
こんなにも大量の米を触ること自体はじめての経験でした。洗米時、蒸した後、種付けの時の米の手触りはそれぞれ違いますが、どれもいつまでも触っていたいような気持のいい感触でした。体験できるのは泡盛造りの一部分ですが、自分で造った泡盛が飲めるというのは泡盛好きにはたまりません。
完成した泡盛が自宅に届くのが待ち遠しいです。その一方で飲んでしまうのはなんだかもったいない気もします。泡盛好きに是非ともおすすめしたい手造り泡盛体験でした! 体験日:2011年10月16日
俺の泡盛が完成しました!
待ちに待った例のモノが沖縄からはるばる海を越えてやって来ました!そうです!10月16日に忠孝酒造で泡盛造りの体験をした時のマイ泡盛です。手造り泡盛体験で完成した泡盛は体験時に撮影した画像使ってオリジナルラベルを作ってもらえます。
体験費用の7,000円には完成した泡盛一升瓶1本分が含まれていたのですが、何故か?こんなに大勢でやってきました。
何故か?なんてとぼけてもしょうがありませんが(苦笑)、わが家の酒蔵には入りそうもありません。これでも少し前に1段から2段に増床したのですが・・・。
相方に気づかれる前に隠し蔵の場所を確保しないと(大汗)。
自分で造ったといっても2時間程度の体験なので気後れしますが、それでも泡盛好きには堪らない手造り泡盛です。僕のような素人の体験泡盛が杜氏が長年の経験と技を注ぎ込んだ泡盛よりも優れた味わいになるはずはありませんが、自分で造ったという思い入れの分だけ僕には美味しく感じます。
こういうのを親バカというんでしょうか?←違うか!笑。
2012 子供の誕生記念で泡盛造り
沖縄では子供が生まれた記念に泡盛の甕を用意して、子供が成人するまで大切に寝かせておき、子供が成人した時に20年古酒になったその泡盛で成人を祝うという風習があるようです。お酒の楽しみ方は数あれど、これに勝るものはなかなかないように思います。
今年生まれた息子の誕生記念に何か思い出に残ることができないものか?と泡盛を飲みながら考えていたら、我ながら名案が浮かびました。それは成人するまで寝かせる泡盛を自分で造る!ということ。
でも泡盛を造るったってどうやって?簡単に実現できることじゃありません。
でもこれが那覇空港から車で10分の豊見城市にある忠孝酒造さんなら可能なんです!!と、いささか忠孝酒造さんの宣伝みたいな前フリになってしまいましたが(苦笑)。
要するに、また忠孝酒造さんにお世話になって2回目の手造り泡盛体験をしようという話です。ちょうど1年前に体験してるから流れもわかるし、息子の為に去年より美味しい泡盛を造るぞ!と気合い十分だったのですが・・・
体験前夜のこと
1軒目の沖縄家庭料理のお店から2軒ほどはしご酒をしていたら23時になったので、そろそろ風呂入って寝るべとホテルへ戻り、風呂に向かう途中のトイレでリバースをしてしまいました。
かなり想定外の出来事でした。そこからは嘔吐と下痢が交代で襲ってきて、まさかの朝まで無限スパイラル(泣)。
今回の沖縄滞在中に吸収した泡盛とタコライスを全て放出した感がありました。
恐らく原因は飲み過ぎだと思われますが、この3日間は泡盛の酒造所巡りや泡盛を介して沢山の出逢いがあり、いろんな意味で朝から晩まで泡盛漬けで頭と身体がオーバーヒートしたのかもしれません。結局、回復しないまま朝を迎えることに・・・。
アルコールのことは考えられない、考えたくない状態で泡盛造りをすることになるとは。。。普段の仕事なら確実に家で寝てます。体験スタート時の表情が冴えないのはそんな訳でした(苦笑)。
息子のために愛情たっぷりの泡盛を造りたいという気持ちとは裏腹に、身体が言うことを聞きません。作業は忠孝酒造さんの井上さんに随分と助けていただきました(汗)。
これなんか目が虚ろで焦点が定まってません。
でもしょうがないよね、体調不良でアルコールのことなんか考えたくない状態なんだもん(*_*)
今回の泡盛の酒造所巡りはレンタカーを借りて一人でまわったので、バスで行く忠孝酒造さんでは泡盛の試飲を楽しみにしてたのですが、体験が終わった後は試飲もせず、新商品のチェックもせず、そそくさと那覇空港に向かったのでした。
この一件で子育ても泡盛造りも楽しいことも大変なこともあるよなということを再認識しました。なんか言い訳みたいですが、息子よ、不甲斐ない父さんを許しておくれ。 体験日:2012年11月4日
完成した手造り泡盛2012
長男が生まれた年の泡盛のラベルは全く迷うことなく、この色紙の画像に決めました。
この色紙はお世話になっている局長さんの郵便局で開催された開局50周年イベントで、ことば絵書家神島 純先生に書いて頂いたもの。何度見てもいいものを書いてもらったなあと気に入っていたので、泡盛のラベルも文句なしに上等なものができました。
これで「子供が成人するまで寝かせる泡盛を自分で造る!」というミッションはクリアできましたが、これを20年間飲まずに我慢するという真のミッションがスタートしました!笑
2013 結婚祝いの泡盛を造る
結婚祝いの泡盛を造る!という3回目の手造り泡盛体験のミッションは無事にクリアできました。 体験日:2013年11月9日
2014 蒸留釜のお掃除
沖縄に行くタイミングの関係で泡盛マイスターの技能競技大会の前日に造りました。7月前半で梅雨の大阪から沖縄に着いてすぐだったので、身体が沖縄の酒造所の暑さに慣れずにキツかったです。今回は蒸留釜(下の画像の右側の釜の中)の掃除のお手伝いもしました。
蒸留釜には肩幅よりも狭いところから出入りするので入るのもひと苦労。うまいこと身体をくねらせないと入れません。
体験している忠孝蔵自体が暑いのに加えて釜の中は狭いし、蒸し風呂状態なので汗が止まりません。過去3回の体験は10月・11月・11月と比較的涼しい時期だったので、余計にそう感じるのかもしれません。暑さで笑顔も硬い。。
美味しい泡盛を造るのは本当に重労働ですね。 酒造所の方のご苦労が今回の体験で少しわかったような気がします。体験日:2014年7月5日
完成した手造り泡盛2014
体験前に撮影した僕の写真がラベルになった泡盛が届きました。別に某大臣のようにお世話になっている方に配るわけでもなく、まして選挙に出るわけでもありません(苦笑)。
2015 泡盛づくり体験
年1回のペースで造っているのでもう5年目、早いなぁ。節目の年はなかなか着る機会のない泡盛でカリー!ハッピで記念撮影です(笑)。
1.洗米
手造りなので機械は使わず30kgのタイ米2袋を洗うところからスタートです。体験の時は暑いのでハッピは脱いでいます(苦笑)。
洗米といっても家でご飯を炊く時のようにガシガシは洗いません。ホースで水を流しながら、このケースに張った水の中で米を流動させるイメージです。ちなみにこのケースは押入れケースです。
2.浸漬(米を水に浸すこと)
僕が洗米していたのは同じ日の午後の仕込み用です。
今回の体験で僕が蒸すのはこちらのシー汁で既に浸漬されていた米でした。
シー汁というのはひと言で言えば前回洗米した時の米のとぎ汁です。僕は少し酸い匂いを感じましたが、忠孝酒造の井上さん的にはそうでもないみたいでした。
ちなみに沖縄の方言でシーは「酸っぱい」で、クァーサーは「食べさせる」という意味です。だからシークァーサーは酸っぱいものを食べさせるという意味なんですね。シー汁だから酸っぱいと感じたのは、だいぶイメージが先走ってしまったのかもしれません(苦笑)。
3.蒸し
甑(こしき)という蒸し器の準備が整っていることを確認して、洗い終わったそばからタイ米をざるに移して水を切ってから甑の中に入れていきます。
甑の前の踏み台に登る時はそれほど気を使わなくても大丈夫です。どちらかと言うと床が濡れていると滑りやすいので、踏み台から下りる時は慎重に。この辺は経験者ならではの視点ですかね。
まず半分の30kgを甑に入れて、蒸してある程度時間をおいた後でその上に残りの半分を入れて蒸します。
これで60kgのタイ米全部が甑に入りました。湯気の勢いが一瞬おさまりました。
米の芯がなくなるまで蒸せば、米蒸しの工程は終了です。
4.黒麹菌の種付け(米麹づくり)
黒麹菌の種付けの前に蒸し上がったタイ米を甑から麹棚(こうじだな)にスコップで移します。使うこのスコップといい、雪国育ちの僕は毎回雪かきを連想しますが、そう思うのはかなり少数派なんでしょうね。
スコップで蒸し米をすくう時は、甑の中の布を傷つけないように優しくすくいあげるのがポイントです。
熱くなった甑の上に足を載せるので火傷をしないように注意しないといけないのですが、ちょっと熱いなと思った時には時既に遅し。ちょびっと長靴を溶かしてしまいました。すみません。
何回もやっているしいつも大丈夫だったので、今回は気がゆるんでいたのかも。この工程は甑の上に足を載せる時間が長いので注意してくださいね!
蒸し米を麹棚に移し終えたら電動のファンで急速に冷やしつつ、塊になっているところを手でほぐしていきます。忠孝酒造の井上さん曰く、シー汁浸漬だと蒸し米がいつもより少しべたつくようです。確かに塊になっているところはいつもより多かったように思います(この画像は撮り忘れです)。
ここまでが準備段階でここからが麹づくりの本番。麹棚の数箇所に散布した種麹菌を米全体にいきわたる様に手で混ぜていきます。今回の種麹菌は沖縄の石川種麹店のものでした。
蒸し米を手ですくっては広げてを繰り返し、時間をかけて全体に種麹菌をいきわたらせるイメージでまぜていきます。蒸し米はだいぶ冷えていてベタつきも感じず、パラパラしていて扱いやすくなっています。
蒸し米はいつまでも触っていたくなるような心地よさで、心なしか手がスベスベになったような気がします。最後は麹棚に布とシートをかぶせて体験はここで終了となります!
泡盛造りにはまだ4つの工程が残っていますが、これらは酒造所の方にお任せしてあとは出来上がるのを楽しみに待つだけ。
- 5.もろみ(水と酵母を加えアルコール発酵)
- 6.蒸留
- 7.熟成
- 8.容器詰め
こうやって1年に1回はいつもと違った形で泡盛と向き合ってみるのも面白いものです。忠孝酒造の井上さん、いつもありがとうございます。今年も自分だけの特別な泡盛が造れたことに感謝です! 体験日:2015年7月4日
完成した手造り泡盛2015
8月に生まれた次男の名前の1文字をラベルにしました。ラベルの文字はセミナーコンテストでご縁があった書ムリエこと池上 晋翔さんに書いてもらいました。何種類も出して頂いた案がどれも素敵で正直選ぶのに苦労しましたが、その分だけ素晴らしいラベルが出来上がりました。
先の長い話ですが20年後にこの泡盛で子供達とカリー!するのが今から楽しみです。
手造り泡盛体験で完成したお酒は一升瓶1本がもらえますが、結構な割合で追加で購入しています。追加分には720mlもあって自分用ではなく誰かにあげる用にお願いしています。あげるなら何かのお祝いで乾杯するときに飲んでもらえたら嬉しいなぁと思い、こんなラベルを作ってみました。
コンセプトはお祝いでカリー!(乾杯)です。おめでたい雰囲気が出ているでしょうか?
試作品なのでシールではなく普通紙にプリントアウトしてテープで留めただけです。実物はかなりしょぼい。アップにするとテープが見えてるかもしれません(苦笑)。
でも、こんな風に遊んでいるうちにオリジナル泡盛の企画が固まっていったように思います。
2016 はじめての共同作業
過去5回はひとり寂しく泡盛を造ってきたので今回は誰かと一緒に造りたいと思ってfacebookでメンバーを募ってみましたが、誰も手が上がらない(泣)。
これじゃ、ますます寂しいと思っていたら手をあげてくれる人がいました。今年泡盛マイスター試験に合格された潮平 憲二さんです。潮平さんとは泡盛マイスターの新年会で一回会っただけですが泡盛愛で繋がっているのでたぶん大丈夫。いや~楽しみです!
というわけで潮平さんと会うのは体験日が2回目。忠孝酒造の井上さんを交えての泡盛談義に花が咲いて、手より口が動く動く(笑)。体験の内容は何度も書いているので、今回は潮平さんが心を込めて泡盛を造っている様子を画像でお楽しみください。
体験6回目のベテランなので初めての潮平さんに全面的に体験を譲ってあげました。優しすぎる僕(笑)。
いつもひとりで造っていたので二人でやると作業が余裕!というよりもメインの作業は潮平さんにお任せして僕は潮平さんの専属カメラマンみたいでした(笑)。通常の体験はここまでなのですが・・・。
なんと!潮平さんが二人で造った泡盛の蒸留に立ち会ってくれました。泡盛造りの中で蒸留は出産のような一大イベントです。既に美味い泡盛ができる予感しかしませんが二人の泡盛マイスターが造った泡盛のお味は・・・楽しみです(^^)
完成した手造り泡盛2016
手造り泡盛とは直接関係ないけど、2016年はやっぱりこれかなと思ったのが泡盛でカリー!プロップスです。今年もいろんな泡盛イベントを開催しました。楽しい時間を過ごすことができたのはこのプロップスのおかげと言っても過言ではないでしょう。
例によって相方にデザインしてもらったデータをカンプリに持ち込んで、文房具屋で買ったレーザープリンタ用のシール用紙に印刷しました。どうですか?楽しんでいる雰囲気が伝わってきますか?
でもいざ瓶に貼ろうとすると、どこかおかしい・・・。
間違ってシールの上に貼る保護シートに印刷していました。ラベルの印刷の仕上がりがもひとつだなぁと思ってましたが道理で綺麗じゃないはず。瓶に貼るから耐水性のシールの方がいいだろうと選びましたが、シールと保護シートが入っていることをちゃんと確認していませんでした。
仕組みを理解せずに耐水性のシールを選んだのが仇になったパターンです(苦笑)。
逆に保護シートにあれだけ綺麗に印刷できるカンプリのプリンター(プロフェッショナル)はすごいですね!ということで仕切り直し!印刷し直してカットしたこのシールを瓶に貼って完成です。貼るのはまあまあ上手くできたかな。
写真を沢山入れたくてラベルを大きくしたけど、正面から撮ると両サイドが収まらないってことは大きくし過ぎてるよね、やっぱり(苦笑)。ラベルひとつとっても一から作るのは難しいってことが身に染みた冬の日でした。
2017 出産祝いの泡盛を造る
いつもお世話になっている〇〇さんの出産祝い用の泡盛を造る!
これが7回目の手造り泡盛のミッションでした。〇〇さんに容器やデザインを選んでもらうための情報もいろいろ集めてきました。
- シールよりもサンドブラスト彫込みかな?
- できれば手形も入れたいよなぁ〜
- 考えだすとかなり悩む~
って僕がもらうわけじゃないんですけどね(苦笑)。
7回も造っているのに視点を変えると今まで気にしていなかったことが、気になるのがよくわかって面白かったです。
完成した手造り泡盛2017
プレゼント用の泡盛を無事にお届けできたようでお子さんと泡盛の写真を送っていただきました!おかげ様で〇〇くんにも気にいってもらえたようです(^^♪
720ml入りの壷で文字と足型はエッチングです。裏面には干支のイラストもエッチングで入っています。それにしてもかわいいですよね~。20年古酒のお裾分けを楽しみに僕もそれまで元気に頑張ります!
プレゼント用とは別に手造り泡盛2017のラベルも作りました。2017年は泡盛でカリー!倶楽部の2周年イベントが特に印象的でした。関西で泡盛ファンのつながりが形になってきた手応えがあります。そこで最近推している「つながるあわもり」というキーワードからラベルのデザインを考えてみました。
つながるあわもりから連想するキャッチコピーを泡盛でカリー!倶楽部で募集してみたところ、ナイスなキャッチコピーを沢山いただきました。最初の一文字じゃないキャッチコピーが多いのはご愛嬌ということで。
- つ つながろう 泡盛飲んで みんなの輪
- な カリスマと つはものどもが 泡のなか
- が プロップス えがおはじける 年の暮れ
- る はしご酒 まだまだいける 長い夜
- あ あわもりで つながるご縁 素敵かな
- わ 来年も もっともっと 盛りあわろう!
- も もずくラブ 泡盛もラブで BBQラブ
- り こだわりの 泡盛でカリー! 蝉しぐれ
2018 末広がりの八回目
忠孝酒造さんでの手造り泡盛体験は今回が8回目。ちなみに8回という回数は隣にいる忠孝酒造の井上さんを除いてはダントツの最高記録みたいです。
今回は手造り泡盛体験の8年の間に変わったところをご紹介します。2017年に洗米と麹作りの工程にニューアイテムが導入されてました。どう変わっているのか?を確認しながらこれまでの記事を振り返ってもらうとマニアックですが面白いかもしれません。
今回は手造り泡盛体験の工場をパノラマで撮影してみました。麹室から甑までの全体が見渡せる構図になっています。
コラム|人生の記念日を自分だけの特別な古酒で祝う
さまざまな記念に準備した泡盛、大切に保管してきた泡盛を人生のハレの日に飲むこと。中でも自分の手で造り育てた泡盛を飲む喜び、そして人生の記念日を自分だけの特別な古酒で祝うのは格別です。
- 結婚記念
- 子供の誕生記念
- 還暦を祝うため
- 新築記念
- 起業・独立記念 etc
はじめての共同作業は泡盛造り!?
はじめての共同作業というのは披露宴のケーキ入刀で使い古されたフレーズですが、沖縄らしいこんなのはいかがですか?
この画像は忠孝酒造さんの泡盛造りの体験用のパンフレットです。新郎新婦が披露宴の3ヶ月前に泡盛造りの体験をして、できた泡盛を披露宴の引き出物にすることができます。
沖縄では泡盛を引き出物にすること自体はよくあることかもしれませんが、新郎新婦が造った泡盛ならインパクト大の引き出物になりますよね。体験の様子を撮影して(別料金)、その映像を披露宴で流すことも可能です。
泡盛の本数は250本以上でも対応してもらえるそう。ちょっと多すぎるような気もしますが沖縄の披露宴は大勢呼ぶのが一般的みたいなのでニーズがあるんでしょうね。披露宴ではポリバケツで泡盛の水割りを作るなんて話も聞いたことがあります(笑)。
友人の下ご夫妻のウエディングパーティー「Unders Wedding Festival ~下 結婚祭~」では結婚記念の泡盛造り・甕入れの儀などサポートさせていただきました。
還暦を祝う古酒を造る
この日の体験は僕は造らずに友人が体験する様子を撮影しました。男性3人の手造り泡盛体験なので迫力のあるいい写真が撮れました。
そばで見ていて感じたのは間違いなく美味しい泡盛ができた(できる)ということ。泡盛造りに思いが入っていることが僕にもバシバシ伝わってきました。
忠孝酒造さんには、くぅーすの杜「忠孝蔵」の地下でクラッシックを聞かせながら泡盛を大切に預かってくれる「ザ・オーナーズ」という保管サービスがあります。預かり年数は基本的には5年間ですが最長で20年間預かってもらえるようです。
友人のTさんはご自身が還暦になるまでの年数のザ・オーナーズの保管申込みをされていました。
手造り泡盛で古酒作り|瓶内熟成
忠孝酒造さんで初めて手造り泡盛体験をしたのが2011年。回を重ねる毎にその面白さに魅せられて8年連続で通いました。完成した8年分の手造り泡盛で古酒作りに挑戦しています。といってもあまり難しく考えずに直射日光の当たらない、暑くなり過ぎない場所に置いているだけです。
一升瓶を入れるのにぴったりの木箱が家にあったので、そこで寝かせているのですが、高さが若干足りませんでした(苦笑)。
1つだけ気をつけているのは、飲まないことです。
もちろん飲んでみたい気持ちはありますが開封せずに熟成させたいので味見も我慢しています。まあこの泡盛を使って甕で古酒作りもしているので甕入れのときに便乗して味見はしているんですけどね(苦笑)。