泡盛ブログ

泡盛のブレンド体験サロン@阪神百貨店

ブレンドが面白すぎる!!

オリジナルブレンド泡盛を造ったり、ブレンド体験のイベントを企画するくらい、僕がブレンドに興味があるからそう思うのか?

いや、体験してもらえば、そんなことは関係なく、みんな楽しいはず!

次回の開催も期待してしまう大満足のイベントでした。

魅惑のブレンド体験

開催を知った時からずっと楽しみにしていた瑞泉酒造の伊藝さん(泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー2021受賞者)の泡盛のブレンド体験サロン。

ブレンドに使った4種類の原酒だけでなく、原酒をその場でブレンドして令和6年度の県知事賞の受賞酒を再現する過程の試飲もできるという貴重な体験をすることができました。

泡盛のブレンド体験サロン

4種類の原酒を試飲しながらその特徴を解説してもらえるのは、テイスティングのトレーニングにもってこいの練習になりました。

僕は「甘苦い」という表現を使うことが多いのですが、パンフレットにあった「甘芳ばしい香り」という表現がしっくりきました。

それから、同じ度数なのに、#497はどっしり感があって度数が高く感じました。甕香がどっしり感をかもしだしているみたいです。甕香が強い≒どっしり感というのを、自分の中で言語化できてすっきりしました。

4種類の原酒の特徴はこちらのパンフレットに紹介されていますが、原酒を味わいながら読んでこそ価値があると思うので載せません。意地悪じゃなくて(笑)。

ブレンド体験サロンのパンフレット

各原酒のテイスティングメモはさておき、各原酒の主要データは書いておきます。

  • #414 14年古酒・42度
  • #421 18年古酒・42度
  • #427 18年古酒・41度
  • #497 20年古酒・42度

伊藝さんがその場で原酒をブレンドして、令和6年度の県知事賞の受賞酒を再現してくれる過程が実に興味深くて面白かったです。

原酒をブレンドする伊藝さん
  • ① #414に#421をブレンド
  • ② ①に#427をブレンド
  • ③ ②に#497をブレンド

②のブレンドによって、①のピリピリ感が抑えられて口当たりがなめらかになったのが面白いなぁと。ピリピリ感が強い泡盛はあまり得意じゃないので、ブレンドで抑えることができるなら、自分でもやってみたいと思いました。

伊藝さんがその場でブレンドしてくれたのも美味しかったけど、最後に試飲させてもらった実際の受賞酒は計算されて完璧に仕上がっている感がはっきりわかって感動しました。原酒をブレンドで重ねていく過程を感じることができて、ブレンドの面白さがより際立ちました。

4種類の原酒と受賞酒

原酒を入れていたカラカラは伊藝さんの私物だそう。タコやカニが張り付いたようなデザインで珍しいものらしいです。泡盛の酒器といえばカラカラのイメージがありましたが、カラカラの中にチューカー(急須や土瓶)が1つありました。お酒をいれるものをサキチューカー、お茶をいれるものをチャーチューカーと言います。

1時間があっという間のブレンドセミナーでした。伊藝さんが話されていた「ブレンドは、ブレンド前の原酒のテイスティングが肝」というお話しが納得できました。

ブレンドオモロー!!

真冬なのにカウンターが熱い!

BAR TASTING CLUBの儀部さん(TWSC公認審査員)の泡盛飲み比べサロンは満席で予約が取れませんでしたが、運よくカウンター席が空いていました。

BAR TASTING CLUBの儀部さん

製造者・研究者・販売者が三位一体で開発しているshimmerシリーズがカウンターにずらりとならんでいる様は圧巻でした。並んでいたすべてはこの画像では収まっていません。

shimmerシリーズ

迷いに迷って選んだのは、#10 粟盛。

#10 粟盛

原料にが使われている粟盛は現在の法律上は「泡盛」と呼ぶことが出来ず、単式蒸溜焼酎なのですが、泡盛という名前の由来といわれている4つの説の中の1つ、「粟で酒を造っていたから泡盛(粟盛)という名前になった」という原料説を再現したヤバいお酒なんです。

正直なところメニューの値段を見てびっくりしたけど、ボトルはもっと買えないから思い切ってオーダーしました。

粟盛は青い感じ、植物の茎のような、みずみずしくて青臭いようなイメージを感じました。ブルーではない、グリーンを連想する爽やかさがあります。あくまでもニュアンスです。

ちなみに、粟盛の原料は米と粟のブレンドでした。儀部さんによると、粟だけで造ろうとしても粟が手に入らなかったそうです。いつか粟100%で造った粟盛も飲んでみたいですね。

実はshimmerのボトルの中に粟盛は2種類あったのですが、まったく気つかず(苦笑)。

#10 と#21の粟盛

カウンターのお隣の方にわけてもらって、八重泉さんのアイラ樽フィニッシュも飲むことができました。味わいは見事にアイラ系のそれでした。美味しかった。フィニッシュの期間は1ヶ月くらいと教えてもらいました。聞き間違えてたらごめんなさい。

#20 八重泉原酒6年樽熟成

飲み出すと他にも飲みたくなります。石川酒造場さんの古酒の再蒸留も気になるし、ジャスミンライス仕込みの宮の華も気になりました。

言ってしまうと、shimmerシリーズは全部気になります(笑)。

貴重なお酒と出会えただけでなく、久しぶりに儀部さんと話せてわくわくするひとときでした。

儀部さんのせいなのか、shimmerが引き寄せたのか?カウンターで一緒になった初めましてのお酒好きの方と盛り上がって、今度ブレンド体験会をしよう!と瑞泉酒造さんのブレンドキット「合組遊戯」を買っちゃいました。

早めに調整さん作ろう。

ブレンドキット「合組遊戯」@瑞泉酒造

今回のイベントは期待以上に大満足だったので、嬉しくてニヤニヤしながら帰ってきました。ちょっとヤバい奴です(笑)。