泡盛ブログ

古酒の日2023@泡盛テイスティング会

9月4日、古酒(くーす)の日に開催したテイスティング会のテーマは勿論「古酒」。でも泡盛初心者もいるので古酒の特徴を際立たせるためあえて古酒は1本だけ。

この泡盛テイスティング会は12年目になりました。今回は3分の2が初参加の方で古くなるだけじゃなくて仕次の要素もあっていい感じです。

古酒の特徴を感じて欲しい!

今回テイスティングした泡盛です。

  • 五頭馬10年古酒 43度
  • 赤龍泉 43度
  • 尚 YANBARU40度
  • いちゃゆん やんばる全12酒造所ブレンド酒 44度

今回の泡盛を選ぶときにこだわったのは、泡盛初心者にもわかりやすいように、古酒の特徴を際立たせるためあえて古酒は1本だけ。飲みなれていないと全部を古酒にすると古酒の特徴がわかりにくいと考えたからです。

古酒の日なのにね(笑)。

さらに、新酒と古酒の違いを度数の差で印象づけたくなかったので、一般酒は30度を選ばないですべて40度以上にしてみました。

と、さもこだわって選んだような口調で書きましたが、古酒の日は泡盛ファンにとってお祭りなので、今回はゆんたくの楽しさ優先でちゃんとテイスティングノートを書いてないし、写真も撮ってもいないという(苦笑)。

と言い訳しながらも印象に残っていることを備忘録的に。

一番テイスティングに集中できる1銘柄目に今回の本命の五頭馬を持ってきたかったけど、カラカラでじっくり香りを開かせたかったので2銘柄目にテイスティングすることにしました。

とうわけで、新酒→古酒→新酒→新酒の順番です。

1銘柄目に飲んだ「赤龍泉(龍泉酒造)」はテイスティングしているときは香りを掴みきれなかったけど、時間が経って思いっきりビターチョコ様の香りが出てきました。

2銘柄目の「五頭馬(まさひろ酒造)」は薄い琥珀色をしていました。まさひろ酒造さんの南蛮甕で熟成された「南蛮貯蔵」は樽貯蔵かと見まごう色をしていたので、五頭馬の着色も甕由来なのか?と思いました。

琥珀色に輝く古酒まさひろ南蛮貯蔵

まさひろ酒造さんのホームページを見ると五頭馬には樽貯蔵がブレンドされているようです。

10年以上貯蔵した熟成古酒のなかから厳選してブレンドし商品化。10年の歳月をかけてゆっくり熟成させた古酒。樽に貯蔵した原酒の芳ばしい香りが醸し出す気品と風格のある味わいが特徴的。国際品評会モンド・セレクションで14年連続「最高金賞」を受賞。

まさひろ酒造さんの公式サイト

美味しいのは間違いないけど、いわゆる食中酒として飲むには初心者には重厚過ぎる印象が残ったかもしれません。

僕のテーブルでは「尚 YANBARU(やんばる酒造)」が大好評でした。氷を入れて冷やすのもいいし、ソーダ割りもいい。カクテルベースにも良さそうという感想が出ました。なんなら古酒よりも尚の方が美味しいという方もいました。こればかりは好みの問題なので自由でいいと思います。

泡盛フレーバーホイールの説明しているときに、イメージできない方がいたエステルの香りが尚であっさりとイメージしてもらえたのも良かったです。

ちなみに、尚 YANBARUは新酒枠に入れていますが、詰め日は2019年秋だったので瓶熟成の4年古酒ですね。厳密には新酒と言えないかもですけど、新酒の中でも特徴的な3回蒸留の尚を古酒と飲み比べてもらいたかったので今回は許してください。

ファンは多そうなのに最近はあまり見かけない尚ですが、今でも作っている酒造所はあるんでしょうか?

荒濾過の「いちゃゆん やんばる全12酒造所ブレンド酒(沖縄県酒造協同組合)」はソーダ割りが好評でした。

気づいた人はいないかもしれませんが新酒枠の3本は全部やんばるの泡盛でした。やんばるしばりで選んだわけじゃないけど、40度以上の新酒を探していたらたまたまそうなりました。やんばる地域は20度とか低い度数が好まれている印象があったので意外な感じがします。

古酒の日@泡盛テイスティング会vol.85

次第にテイスティングというより単なるゆんたくになってしまった僕らのテーブルは、沖縄の話、関西の話、山形の話、地域性・県民性だったり、方言や食べ物のことで盛り上がりました。

泡盛の会も熟成中

初参加の方からこう言ってもらえました。

味わいを考えながら泡盛を飲んだことがなかったので😅💦、大変勉強になりました。

初参加の方のご感想

泡盛になじみがなくても基本的に飲める方ばかりだったので、どれも強い度数でしたが泡盛の魅力を感じてもらうにはよいラインアップでした。

2012年にスタートしたテイスティング会は11年目。沢山の方に助けていただいて続けることができました。最近は運営メンバーが増えて安定感が出てきました。

古酒の日@泡盛テイスティング会vol.85

初参加の方の中に泡盛マイスターを目指しているという方がいました。こういう出会いがあると継続は力なりを実感しますね。出来る限り応援させてもらいますので、ろくちょうさんでの会の他にテイスティングノートを書くことにフォーカスした会も再開するかもしれません。

とっても楽しかったです♪泡盛マイスターまでの道のりが、ちょっと近づいてきた気がしました

初参加の方のご感想

スピンオフといえば宮古島の話になったときに出てきたのがオトーリとミルク酒の会。芋煮会のアイデアも出ました。隣のテーブルではインド料理がどうとか聞こえてきたような。

以前作ったミルク酒

安定の美味しさ

泡盛に合わせてみたい料理をテーブル毎に選ぶのが現在のテイスティング会の肝です。

ただ、僕らのテーブルではゆんたくに夢中になってしまいメニューを見る余裕がなくて、Mさんのテーブルが選んだメニューを真似することが多かったですが、それだと会の趣旨に反するとMさんが反省していたようなので、今回はお通しと刺身の盛り合わせ以外は僕らのテーブルで選びました。

いつものことですが撮り忘れもあると思います(苦笑)。

僕らのテーブルではストレートでテイスティングしている時間が長かったので、もずくの天ぷらを頼んだあたりが水割り・ソーダ割りで飲み始めたタイミングですね。

そして仕上げは沖縄そば。今回はもずくそばにしました。

もずくそば@ろくちょう

すっかり〆の一杯を食べないと眠れない身体になりました(笑)。毎回しつこいくらいに言ってますが、どれも美味しかったぁ。

泡盛初心者の方もお気軽に

会場は江坂にあるろくちょうさん

ろくちょうさんで開催するようになってからは泡盛ファンばかりではなく、泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にもたくさん参加していただいています。このスタイルにしたことで泡盛初心者の方にも抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように思います。 

今回のテイスティング会は3分の2が初参加の方でした。泡盛ファンでもこんなスタイルで泡盛を飲み比べる機会はあまりないんじゃないですか。

古酒の日@泡盛テイスティング会vol.85

次回は10月5日(木)に開催します。会場はろくちょうさんで19時スタートです。テーマは今帰仁酒造さんです。参加費は割り勘ですが、だいたい5,000円前後になることが多いですね。参加希望の方はお知らせください。