泡盛ブログ

令和4年度版酒質マップ@泡盛テイスティング会

普段は同じ酒造所しばりの4種類をテイスティングしていますが、本格焼酎&泡盛の日に、ちなんで11月は令和4年度版酒質マップから4種類の泡盛を選びました。

令和4年度酒質マップ

酒質マップでテイスティングが身近になる

今回テイスティングしたのは令和4年度版の酒質マップから選んだこちらの泡盛です。

  • ① 守禮 30度・神村酒造
  • ② 海人プレミアム 30度・まさひろ酒造
  • ③ 赤の松藤 30度・松藤
  • ④ 國華 30度・津嘉山酒造所
酒質マップから選んだ4銘柄

酒質マップの「香り」と「甘さ」の2つの指標のどちらも中間に位置する守禮をベーシックな泡盛と位置付けて、守禮を基準に「香り」と「甘さ」が特徴的な泡盛を飲み比べてみようという回です。

今回選んだ4銘柄の令和4年度版酒質マップでのポジションはこんな感じ。

テイスティングした泡盛@令和4年度版酒質マップ

度数の違いによる影響を排除するためにすべて30度を選びました。といっても海人プレミアムと赤の松藤は度数のバリエーションはなさそうです。酒質マップと一緒に泡盛フレーバーホイールも各テーブルに配布しました。

いざ、テイスティングスタート!

泡盛を飲むのははじめてという方もおられたので、テイスティングノートを書くといっても香りと味わいをさらっと確認する程度です。

守禮は香りを掴みきれなかった方でも、海人プレミアムの香りの特徴はわかりやすかったようで、「華やかさはわかります!」と表情がパッと明るくなったのが伝わってきました。海人プレミアムからは吟醸香や青リンゴ様の香りを感じました。

まさひろ酒造さんの公式サイトから海人プレミアムの商品紹介です。

フルーティーさを楽しむ泡盛では珍しい清酒酵母(せいしゅこうぼ)仕込み。(清酒酵母とは、清酒醸造に使用される酵母の事で清酒の香味を大きく左右する要因の一つ)
清酒酵母で仕込み、減圧蒸留で蒸留。スッキリとした飲み口が特徴のフルーティーな泡盛に仕上げました。

まさひろ酒造さんの公式サイト

テイスティング会の直前に沖縄に行かれていたMさんから沖縄で飲んで印象的だった泡盛がありましたという話を聞かせてもらいました。その泡盛は、まさひろ酒造さんの島唄だったのですが、海人プレミアムと印象が似ているという話で盛り上がりました。

まさひろ酒造さんの公式サイトから島唄の商品紹介です。

泡盛では初めて清酒酵母を使って製造した泡盛に泡盛酵母の古酒をブレンドすることで、古き良き泡盛らしいまろやかさ、清酒酵母特有のスッキリ爽やかかつ華やかな香り、雑味や癖のない「飲みやすさ」、そのすべてを満たす泡盛を生み出すことができました。

まさひろ酒造さんの公式サイト

商品紹介を見ると海人プレミアムに古酒をブレンドしたのが島唄だと思って良さそうですね。こんな感じで点と点の情報がつながると、泡盛に対してさらに興味をもってもらえると思います。

香り・甘さともに左上の端に位置する無垢も候補でしたが、定番商品ではなく今回は入手することができなかったので、近くに位置ずる神泉、赤の松藤、一本松から赤の松藤を選びました。

香りが重厚というのはキノコ様、焦げ様が関係しているようなので、個人的にキノコ様の香りを連想してしまう赤の松藤をチョイスしました。赤の松藤だけでなく松藤にはミント様のスパイシーな印象がありますが、以前テイスティングをしたときに時間をおいて確認した赤の松藤の香りが完全にキノコだったことがあったからです。

今回も会の終盤にグラスに残った赤の松藤の香りを確認してみると、キノコの香りを感じることができました。具体的には水で戻したときのしいたけの香りです。

最後にテイスティングしたのは國華です。甘さがおだやかと聞くと個人的には苦みが印象的な泡盛をイメージしますが、参加者のみなさんはどう感じたのでしょうか。

何度か参加してもらっている方からは同じメーカーの泡盛で飲み比べをするよりもわかりやすかったという感想をいただきました。

また、もし沖縄に行く前に酒質マップを知っていたら泡盛を選ぶ際の参考になったと思うという感想もいただきました。次回の沖縄旅行にはぜひ酒質マップを持って行ってもらえると嬉しいです。

泡盛に合わせたお料理

テイスティングしている泡盛に合わせてみたい料理をテーブル毎に選ぶのが、このテイスティング会のスタイルであり醍醐味です。テイスティングの最初はストレートですが、オンザロック、水割り、ソーダ割り、お湯割りなどテイスティングしながら選んだ料理に合わせて飲み方もいろいろ試しています。

僕達コアメンバーはほぼ全メニューを食べているので、今回、僕らのテーブルで選んだお料理は初参加の方に中心になって選んでもらいました。画像はオーダーした順に並べています。

お造りはイカから時計回りにカツオ・ヒラブリ・ブリです。海人プレミアムのソーダ割りと一緒にいただきました。刺身で食べるカツオが美味しくて、僕らのテーブルでろくちょうさんのカツオを全部おかわりしました。

お造り@ろくちょう

もずくの天ぷらじゃない「サンミイッタイ」。一体なにが入っているのかで盛り上がりました。

サンミとは一体何か?

ジーマーミ豆腐のジマメは何か?チャンプルーとは何か?なんていう話題でも盛り上がりました。沖縄料理のウンチクに詳しくなろうというわけではなく、沖縄の料理も泡盛マイスターの試験範囲なので泡盛と一緒に勉強しておいて損はありません。

〆のそばはマストです。僕らのテーブルでは全員がミニではない、そばを頼んでいました。今回はソーキそばを頂きました。

ソーキそば@ろくちょう

唐辛子ではなくコーレーグースのように泡盛ににんにくを漬けたヒルザキを入れると、そばの美味しさが格段に上がりました。

泡盛ににんにくを漬けたヒルザキ

先週○○○になって匂いがわからないという方がおられましたが、そんな状態でもヒルザキの臭いは感じたそうです。刺身と一緒に生にんにくをモリモリ食べていた人には関係ないと思いますが、翌日の臭いが気になる方はほどほどにしておいた方が無難です。

毎回しつこいくらいに言ってますが、ろくちょうさんのお料理はどれも美味しかったです!

反応があるとすごく嬉しい

今回も初参加の方がいらっしゃいましたが、回を重ねる毎に2回目以上の方が増えてきました。何度か参加してもらうと初参加では感じなかったことに興味を持ってもらえているようです。

その1つがテイスティングした泡盛の価格について質問をいただきました。自分で買って飲むならいくらぐらいなんだろう?ということですよね。

①2,750円(一升瓶)②公式サイトに記載なし③1,386円④3,056円(2本)

各公式のサイトに掲載されていた金額です。どこで購入するのか送料の有無でも変わるので参考程度に見ておいてください。

また、先月のテイスティング会に参加されたMさんが沖縄で泡盛(くら・ヘリオス酒造)をお土産に買って来てくださいました。今回は一升瓶が1本だけだったせいか、あっさり全部空になってしまったので、お土産のくらもテイスティング会で飲ませていただきました。

お土産にいただいたくら(左から2本目)

くらは今回の4銘柄にない樽熟成の泡盛なので飲み比べの幅がぐっと広がりました。ありがとうございました。

泡盛はなくなってしまったし、沖縄料理を食べていたらすごく飲みたくなったので今回はオリオンビールも飲みました。最近のテイスティング会にしては珍しく、翌日に若干お酒が残っていたのはこのせいですね。でも楽しかったのは間違いないです。

泡盛テイスティング会 vol.87

泡盛テイスティング会をきっかけに少しずつでも泡盛に興味を持ってもらえるのは嬉しい限りです。どうぞ引き続きご参加ください。

泡盛初心者の方もお気軽に

会場は江坂にある、ろくちょうさん

「本格焼酎と琉球泡盛のお店 ろくちょう」さんで開催するようになってからは泡盛ファンばかりではなく、泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にもたくさん参加していただいています。このスタイルにしたことで泡盛初心者の方にも抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように思います。 

泡盛テイスティング会 vol.87

今回はなぜか?シーサーのポーズで記念撮影(笑)。次回の開催日は調整中です。詳細が決まりましたらこの記事でお知らせいたします。