伊平屋を感じる
84回目の泡盛テイスティングの会は伊平屋酒造所さんのこちらの3銘柄を準備しました。

- ①しまぐみpremium 25度
- ②照島30度
- ③たつ浪 2007・2008ブレンド42度
いろいろな想いが込められた新商品なんでしょうね。まだ行ったことがない伊平屋島で飲んでみたい北緯27度@伊平屋酒造所https://t.co/XkeI90ceZU
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士 (@itokaoru3) July 7, 2023
タイムリーに発売された新商品、北緯27度は残念ながら入手できなかったので、またの機会に。
伊平屋酒造所の泡盛を一度に味わったのははじめての経験でした。伊平屋島にはまだ行ったことがありませんが、伊平屋島の空気や風を少し感じることができたようなそんな気持ちになりました。
こんな機会は滅多にないので、テイスティングノートはいつになくしっかり書き上げてと言いたいところですが、実は先週熱を出してしまいそれから鼻がきかなくなってしまいました。体調はバッチリなんですけど、鼻がきかないのはテイスティング会では致命的です(苦笑)。
こうなると説得力はなくなりますが、①と②で原料米の違い、②と③で新酒と熟成酒の違いを感じてみようと考えてこの3銘柄をチョイスしてみました。
同じテーブルのメンバーと香りと味わいを確認しながら進めましたが、事情が事情なので話半分くらいで見ておいてください。
造りの詳細は把握できていませんが、原料米が違っても熟成感が違ってもこれが伊平屋島の泡盛なんだと納得できる同じ系統の味わいでした。
照島がビターチョコだとすると、しまぐみはミルクチョコ様。どちらも苦みが印象的でしたがしまぐみはマイルドでした。この2つの第一印象が苦みだとすると、たつ浪の場合は酸味です。乳酸でしょうか、なんだかヨーグルトを思わせる味わいでした。たつ浪の甘味は熟成によるものなのかバニラを感じました。
会が終わる頃には3本ともきれいに空になっていました。なんだか清々しい気分。僕はたつ浪の最後の一杯分をいただきました。

テイスティングノートを書くことを優先したつもりはありませんが、泡盛フレーバーホイールを見ながら「照島はきのこっぽいですね」という感想が初参加の方から聞こえてきたので嬉しくなりました。
泡盛の会も熟成中
3年前にろくちょうさんで開催していたときは固定メンバーだけで定員になってしまったので、新しい方に案内する機会は少なかったのですが、今回ははじめてお誘いする方が何人かいました。
コロナ禍は想像していたよりも長くて前回会ったのは2019年という方やコロナ禍でご縁ができた方に初めて参加していただいたり。
参加者の顔ぶれは3分の2くらいが一新していましたが、こういう会に参加しようと思ってくれる人達なので感覚的に沖縄のいちゃりばちょーでー精神をわかってくれていて、はじめましてでも盛り上がってもらうことができました。
そうそう、今回はいつも参加してくれるコアメンバーのMさんに〆の挨拶をしてもらいました。だいぶ長い間、僕がひとりで奮闘中って感じだった泡盛の会がゆるやかに厚みが出てきていて嬉しいです。

泡盛マイスター協会の支部にしたいわけじゃないし、ガチガチの組織にしたいわけじゃないけど、少しずつ仲間が増えてきているのは嬉しいですね。
今回の参加者に4人の泡盛マイスターがいました。それも影響しているのか帰りがけにSさんが「泡盛マイスター目指そうかな」と言ってくれたのが嬉しくもありびっくりしました。以前に比べると僕の中で関西で泡盛マイスターを増やそうという意気込みは弱くなってしまったけれど、そういう声を聞くと嬉しくなりますね。まずはテイスティンググラスを買いましょう!
安定の美味しさ
泡盛に合わせてみたい料理をテーブル毎に選ぶのがこの会の肝なんですが、今回は久しぶりの再会でゆんたくに華が咲いて(鼻が効かなくて時間がかかったとも言う・・・)、僕らのテーブルではメニューを見る余裕がなかったので、Mさんのテーブルにお料理を選んでもらってそれを追随しました。
どれも美味しかったぁ。いつものことですが撮り忘れもあると思います(苦笑)。
僕らのテーブルはストレートでのテイスティングを真面目にやったので、ストレート以外で飲んだのは会の後半だけでした。前半のお造りやスクガラスディップに合わせるのは間に合いませんでしたが、ソーダ割りが好評だったのが嬉しかったです。
ソーダ割りは普段から推してますが、夏は特に推しているので。
この一杯を食べないと眠れないので(笑)、〆のそばだけは自分で選びました。今回もソーキそばです。

やっぱり貸切最高
久しぶりにろくちょうさんを貸切にさせてもらいましたがやっぱりいいですね!思えば、最後の貸切開催の時は朝日新聞さんに取材してもらったのでした。久米島の久米仙@泡盛テイスティング会はコロナ前なので実に3年半ぶり。懐かしい。

前回は貸切ではなく1つのテーブルだけだったので少し肩身が狭かったけど、今回は気兼ねなく過ごすことができました。


泡盛初心者の方もお気軽に

ろくちょうさんで開催するようになってからは泡盛ファンばかりではなく、泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にもたくさん参加していただいています。このスタイルにしたことで泡盛初心者の方にも抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように思います。
泡盛ファンでもこんなスタイルで泡盛を飲み比べる機会はあまりないんじゃないですか。
コロナ前は念願だった酒造所の方をゲストに招いて開催することも出来ました。こういうスペシャルな会もどんどん開催したいと思っていますので、関係者のみなさん、どうぞよろしくお願いします。

次回は9月4日(月)古酒の日に開催します。会場はろくちょうさんで19時スタートです。テイスティングする泡盛は古酒を含んだ3銘柄になる予定です。参加費は割り勘ですが、だいたい5,000円前後になることが多いですね。参加希望の方はお知らせください。