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工場見学@首里の旧工場
工場の片隅で何段にも積まれた段ボール箱に埋もれた状態の「佐久本酒造場」と書かれた昔の看板を発見しました。
「佐久本」の名をもじり「咲元」という銘柄が生まれたことは有名なエピソードですよね。「咲(サキ)」には沖縄の方言で酒のことをサキ(泡盛のこと)ということ「元(モト)」は泡盛の原点という意味が込められていることを知ると深いなぁと思います。
撮影のために段ボール箱をよけてもらいましたが、普段は「佐久」ぐらいまでしか見えていないはず。このてーげーな感じ好きです(^^)
ここまでで7つの泡盛の酒造所にお邪魔しましたが、咲元酒造さんでは3つの初めてを体験することができてかなりラッキーでした。
- 泡盛が誕生する瞬間に立ち会う
- 泡盛の酵母と初対面
- 原酒との接近戦!!
泡盛が誕生する瞬間に立ち会う
はじめて泡盛を蒸留中のところにお邪魔しました。蒸留された泡盛が勢いよくジョロジョロ出てきてます。もっとゆっくりと、トローリ、トローリと出てくるのをイメージしていたので意外でした。
泡盛の酵母と初対面
泡盛101号酵母との初対面も果たすことができました!銀色の容器の中に入っているのが酵母です。バケツじゃなくてフラスコとか試験管が似合うような、もっとデリケートなイメージを酵母に持っていたので、素朴さがこれまた意外でした。
原酒との接近戦!!
3つ目のはじめては「原酒」を間近で感じることができました。フラスコ(?)に入っているのが前日に蒸留したばかりのほやほやの原酒です。
前日に拝見した田嘉里酒造所さんの地下タンクの原酒はむわーっとなんとも言えない香ばしい香りがしていて、原酒は香りがかなり強いイメージがありましたが、フラスコに入ったものを匂ってみるとそれほど気になりません。
といっても蒸留したての原酒ですから香りは刺激的だし、味も荒々しい(らしい)のですが、まろやかな味わいの古酒を思い浮かべて時間とともに美味しくなる泡盛の魅力を間近に感じることができました。
これはいつものこと(笑)
ネーミングにやられて、壷(とっくり)に入ったこちらの泡盛を買ってしまいました。その名も「泡盛野郎」です。壷は沖縄のヤチムンではないのはご愛嬌(笑)。
この壷はとても気に入っていて、アメブロで書いていたブログのプロフィール写真にしていたこともありました。
現在は恩納村の琉球村施設内に移転されているので那覇市の首里鳥堀町に酒造所があったときにお邪魔しました。咲元酒造さん 丁寧に説明して頂きましてありがとうございました。訪問日:2011年10月17日
【追記】 酒造所見学をはじめて間もない頃なので突っ込んだ質問もできずに読み返すと恥ずかしいのですが、この頃はそんな感じだったなぁと懐かしく思えるので手を加えずにそのままにしています。
記事の中で酒造所の泡盛造りの特徴についてほとんど触れていません。例えば、咲元酒造さんなら古酒造りに必要な油成分を多く残すために濾過を最小限に抑えているといったことですが、これはいろんなところで紹介されている情報なので、せっかくなら自分なりの視点で感じたことを書いていこうと思った酒造所見学でした。
新工場@琉球村
琉球村に移転した咲元酒造さんに行ってきました(2023年4月1日)
2階建てのゆったりとした造りの工場です。
この日は土曜日で工場はお休みだったのでガラスに張り付いて中を覗いていました。だいぶ怪しかったかも(苦笑)。
首里の旧工場は2回お邪魔したことがありますが、蒸留機の写真が撮っていなかったので同じものなのかどうかはわかりません。今回入手したこの本で確認しようと思ったら那覇市制100周年のタイミングでは移転されていたようで、蒸留機の画像は確認できませんでした。
1階だけでなく2階にも登って中を覗いてみましたが、製造設備はすべて1階にあったような気がします。工場の中を横からと上から見ることができました。
移転前の工場で見せてもらった昔の看板は今回は工場のいい場所に飾られていました。良かった。
新しい咲元の泡盛はこの工場で造られているんだというのがイメージできたところで、新しい蔵で造られた泡盛を琉球村の売店で購入しました。咲元ガチャが気にならなかったと言ったら嘘になりますが、本命は蔵波だったので普通に蔵波を買って帰りました。
大阪に帰るまで我慢できるはずもなく早速ホテルで飲んでみました。琉球村の新工場で造られた蔵波は、新しさの中に懐かしさも感じる美酒(うましさけ)でした。
咲元酒造の主な泡盛
- 咲元
- 蔵波