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泡盛Tシャツを求め組合を訪ねる
今回の沖縄滞在初日は隙間時間を使って港町にある泡盛の組合までタクシーを飛ばして行ってきました。
組合の見学ができないことは承知の上、訪れた目的の1つは「君知るや名酒あわもり」が刻まれた石碑を生で見ることでした。瑞泉酒造さんにあった石碑のレプリカは、それほど忠実に再現されたものではなかったことが分かったのは収穫でした。
1つ目の目的を果たしたことに満足して、次はブログ用に建物の外観を撮ろうとお隣の敷地にお邪魔して建物全体を見渡すと、建物の左側には「沖縄県酒造組合」の文字。
そして、右側には「沖縄県酒造協同組合」の文字がありました。
え!組合って2つあったっけ??
- 泡盛マイスターの筆記試験から1年以上経って記憶が曖昧になった
- 単に1年振りの沖縄旅行で浮かれていた
どちらなのかわかりませんが、泡盛の組合が2つあったことをすっかり忘れていました。で、こんな疑問がわいてきました。
泡盛のTシャツを作っていたのは、どっちの組合だっけ?
泡盛の組合を訪れた真の目的は、組合が作った泡盛のTシャツをどうしても入手したかったからでした。組合に電話で問い合わせては、「販売用のものはありませんよ」と3回も断られていたので、かなりダメもとでしたが(苦笑)。
そのTシャツというのは、このポスターのように泡盛の全酒造所のラベルがずらりとデザインされたもの。
さて頭を整理してみると、港町にある組合というのはこの2つ。
- 沖縄県酒造協同組合
- 沖縄県酒造組合
南風、海乃邦といった泡盛を販売しているのが沖縄県酒造協同組合、「琉球泡盛」というサイトを運営しているのが沖縄県酒造組合です。沖縄県酒造組合の事務所は沖縄県酒造協同組合の建物に間借りしているので、同じ建物に2つの組合の名前があるというわけです。
泡盛Tシャツを作っているのは沖縄県酒造組合の方ですね。ややこしいことに、2012年の7月31日に沖縄県酒造組合連合会は解散し、翌8月1日に沖縄県酒造組合として発足されたために名前がさらに似てしまったのでした。
余談ですが、これでも司法書士のはしくれなので、各酒造所の会社形態が気になったりして全48酒造所を整理してみました(2011年6月26日)。
- 株式会社 15
- 有限会社 10
- 合名会社 4
- 合資会社 6
- 合同会社 なし
- その他 12
- 組合 1
組合を除くと合名会社が一番少ないですね。ちなみに合名会社はこちらの4社です。
- まる田の田嘉里酒造所
- かりゆしの新里酒造
- 与那国の崎元酒造所
- どなんの国泉泡盛
合名会社といえば、全ての社員が会社債権者に対して連帯して直接の無限責任を負っているので、社員間の結びつきが強いと想像されるのですが・・・。泡盛片手にはこれ以上頭が働かないので、この辺でやめておきます。
いくらアポなしで押しかけてみたところで沖縄県酒造協同組合と沖縄県酒造組合を混同するようでは、泡盛Tシャツをゲットできるはずもなく、滞在時間15分ぐらいでまたタクシーで国際通りに舞い戻ったという話でした。
もし泡盛Tシャツを持て余している方がおられましたら是非ご一報を!!訪問日:2012年11月1日
【追記】 この日の訪問からここ4年間で沖縄県酒造組合の方ともいろんな形で関わることがありましたが、未だに泡盛Tシャツはゲットできていません。もはやこの泡盛Tシャツは幻となりつつあります。
ついに泡盛Tシャツをゲット!!
ずっと探し求めていた、いや諦めていた時もあったけど、5年越しで泡盛Tシャツをゲットすることができました!
ただし、この泡盛Tシャツは僕が探し求めていたものではなく、きいやま商店が歌う泡盛の応援ソング「盛り泡ろう!」の完成にあわせて沖縄県酒造組合が2017年に新たに作った泡盛Tシャツです。
探し求めていたTシャツとは違っても泡盛を愛するメンバーと同じ泡盛Tシャツを着て、与那国島で酒造所見学ができたことは感激でした。ひとりで着るよりもみんなで着る方が楽しいので「果報は寝て待て」という教えは正しかったなと思う今日この頃。
僕が探していた泡盛Tシャツはコットン生地だったように記憶していますが、新バージョンのはメッシュ生地になっていて盛り泡ろう!のダンスの練習にとても重宝しています。
沖縄県酒造協同組合の主な泡盛
沖縄県酒造協同組合では自前で泡盛造りは行わず、各酒造所で作られた泡盛の原酒を引き取ってブレンドすることで泡盛(古酒)を造っています。
- 南風
- 紺碧
- 海乃邦
- いちゃゆん
南風(ぱいかじ)とは読みません
南風は沖縄県酒造協同組合の主要銘柄の1つです。
沖縄で南風原と書けば「はえばる」。南風と書けば当然に「ぱいかじ」と読むものだと思っていましたが・・・「なんぷう」とは。またひとつ勉強になりました。
随分前になりますが、これは泡盛ゆんたく会というイベントのフライヤーです。「なんぷう」と読むことを知ったのは泡盛ゆんたく会でした。泡盛同好会よりも泡盛ゆんたく会の方が盛りあがっていたような記憶があるので、ぜひまたやって欲しいです。
調べものをしていて、ふるさと納税のポータルサイトを発見。ポータルサイトには特典の人気ランキングがあったり種類や地域を指定して特典を検索することができるので、ついつい「焼酎・泡盛」×「沖縄県」で検索してしまいました。
泡盛の特典は10種類だけ、思ったよりも少ないですね・・・。沖縄県は「南風」「海乃邦」といった沖縄県酒造協同組合の泡盛。石垣市は「泡盛飲み比べセット」。忠孝酒造のある豊見城市の特典は忠孝酒造の泡盛や甕があって100万円以上の寄付には「忠孝南蛮荒焼5升甕 仕次ぎセット(6万円相当)」がもらえるようです。
南城市に30万円以上の寄付をするともらえるのは泡盛の甕です。詳細は不明ですが南城市に泡盛の酒造所はないので南城市に第二工場のある多良川の泡盛なんでしょうか?それとも甕だけがもらえるのか?わかりませんが、そこはかとなく特別感を感じます。
そうそう。泡盛ではなく芋焼酎ですが宮崎県都城市に100万以上の寄付をするともらえる「黒霧島20度1.8L 1年分365本」というのがありました。一升瓶が365本ってかなりのインパクトがありますね(笑)。
ふるさと納税でしかもらえない泡盛なんてのがあると泡盛ファンにはたまらないと思いました。(2015年2月20日)
紺碧43度荒濾過
AWAMORI UNITE!
11月1日は本格焼酎&泡盛の日。
みなさん飲んでますか??僕は相も変わらず家飲みです。酒造所毎に香りや味わいがそれぞれ違うのが泡盛のよさだと思ってますが、今日はこんな気分。沖縄県内全46酒造所の泡盛をブレンドした紺碧43度でカリー!(2021/11/1)
紺碧ゴールド
右から2本目が紺碧ゴールドです。3年と書いてあるけどタンクで3年、樽で1年寝かせているので正味4年間熟成させているんだそう。こういう話を聞くとなんだか得した気分になりますね。
海乃邦
海乃邦の12年古酒は僕のお気に入り。
古酒なのに30度というのが画期的だと思います。理由は割らずに「飲みやすい」度数だから。気にせず適当な水で割ると本来的な美味しさがわからなくなるし、氷で冷やすのも・・・。まずは常温でそのままで飲みたいんですよね。
ガツンとくるのを楽しむのも泡盛の魅力だと思いますが、海乃邦は組合のブレンダーさんが選りすぐりの原酒をブレンドして30度に加水しているわけですから、そのままで飲んでみたいじゃないですか。
「飲みやすい」に隠れた本質はそういうことです!
いちゃゆん
46酒造所の泡盛をブレンドした、いちゃゆん。ブルーのラベルがアルコール分25度でイエローのラベルが43度です。紺碧との違いを問われると難しいのですが46酒造所ブレンドはいちゃゆんの25度が最初でした。