泡盛ブログ

幻の泡盛 泡波はまるで出世魚!?

「泡盛?知ってますよ!あれですよね、〇〇」

というやり取りで返ってくる時の二大巨頭が泡波と残波なので、泡波は残波と並んで最も有名な泡盛かもしれません。

ただし残波が買える飲める泡盛だとしたら、泡波は買えない飲めない泡盛です。幻の泡盛と言われているので、芋焼酎でいうところの3M(森伊蔵・魔王・村尾)に匹敵するのが泡波です。

泡波の値段はまるで出世魚!?

泡波の価格表@波照間島のフェリー乗り場

これは波照間島のフェリーターミナルで見つけた泡波の価格表(2015年当時)です。一升瓶(1,800ml)は品切れでしたが、あるときだと1,600円くらいだとか。そう聞くとミニボトル(100ml)は、いかに割高かってことがわかりますね。

  • ①波照間島の売店
  • ②波照間島の港の売店
  • ③石垣島の離島ターミナルの売店
  • ④石垣島の酒店

石垣島の旅行中に①→④の順番に泡波の値段がどんどん上がっていくのを目の当たりにして笑っちゃいました。

泡波は出世魚かよ!?笑

ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ、みたいに大阪に回遊してくる頃には脂がのったブリに育ってるイメージです。

幻の泡盛と評される泡波ですが、実際のところは心ない人によって意図的に価格が吊り上げられていると噂されています。あくまでも噂ですけど。

最近、波照間島に泡波の直売所(泡波酒店?酒造所の直営店?)が出来たと聞きました。2019年10月に波照間島に行った泡友さんによるとミニボトルと升升半升ボトルは買い放題だったとか。泡友さんは升升半升ボトルを買って島から抱きかかえて帰ってきたそうです。運べるのは1本が限界ですね(笑)。

泡波は新酒の方がレア!?

泡盛ブース@居酒屋産業展

居酒屋産業展の泡盛ブースで各酒造所の泡盛(一般酒)を試飲することができました。幻の泡盛「泡波」も並んでいたので(一番左端)、おそらく全酒蔵所の泡盛が揃っていました。

関西でも大きな泡盛イベントなら泡波の試飲ができますが、開場とともに行列ができてしまうので一瞬にして瓶が空になります。だから泡盛のイベントで泡波を飲んだことがなかったし、飲めると思ったこともありませんでした。

居酒屋産業展に行ったのは開催期間の最終日だったので、期待しないで泡波の瓶を見ると予想外にたっぷり入っているじゃないですか!!すかさず試飲させていただきました!よく見ると詰口年月日が新しい。

他の泡盛なら特に気にも留めませんが、泡波だと話が別です。幻の泡盛という異名を持つ泡波は手に入りにくいので、後生大事にしまっておくうちに5年、10年古酒になってしまうことはざらだからです。前にお土産にもらったこのミニボトルだって早8年古酒。

波照間島土産の泡波

瓶詰めされて間もない、フレッシュな泡波を初めて堪能しました。

ある酒造所の方から伺いましたが、現在の沖縄以外の焼酎全体の売り上げを仮に100とすると、そのうち泡盛の占める割合は1前後なんだそうです。もう少し多いのかなと思っていたので正直驚きました。

この話を聞くとイベント最終日にも関わらず泡波があんなに残っていたことも妙に納得します。そもそも今回の居酒屋産業展は飲食店の経営者を対象にしているので泡波が飲める!!なんて喜んだ僕みたいな来場者が少なかったんでしょうけど(苦笑)。

泡盛マイスターとして泡盛が占める割合を1から2へ、3へと増やすお手伝いができるように頑張ります!(2014年5月22日)

泡波を求めてゲロ船で波照間島に渡る

石垣島から片道1時間かかっても、しかもそれが通称ゲロ船と恐れられるほど激しく揺れる船だとしても行きたかった波照間島に行って来ました! 島に着いてレンタサイクルで真っ先に向かったのは、幻の泡盛「泡波」の波照間酒造所さんです。

泡波の波照間酒造所@波照間島

見学できないのは承知の上でしたが一応、念のためドアをノックしてみました。返事は・・・ナッシング。まあこれは想定内です。

泡波の波照間酒造所@波照間島

次に向かったのは島内の売店。お土産に泡波を頼まれていたので2、3軒回りましたが泡波がなかったー。これも・・・想定内?頼まれものなので焦ってきました(^o^;) 

気持ちを切り換えて波照間島観光へ!

  • 日本最南端にある郵便局
  • 日本最南端の碑
  • かき氷が有名|みんぴか
  • 名物の民宿|たましろ荘
泡波が飲めるという民宿たましろ荘

幻の泡盛といえども波照間島の売店に行けば確実に手に入ると聞いていたのですが(汗)。

何軒も振られてここになかったら諦めようと飛び込んだ、たましろ荘の近くの売店で無事に泡波のミニボトルをゲットできました!まあ泡波が買えなかったとしても、この最高の波照間ブルーを見ることができただけで波照間島まで来た甲斐があったというものです。泡波は頼まれものだし。

最高の波照間ブルー

波照間島へは家族旅行中の石垣島から物好きなお義母さんと二人で渡りました。炎天下の中、島のはずれでお義母さんのレンタサイクルがパンクしてしまったときはどうしよう?と焦ったのも今となっては良い思い出です。

次は日帰りじゃなくて泊まりで来たいなぁ~って波照間酒造所の訪問記ではなく、ただの波照間島旅行記になってしまいました(苦笑)。訪問日:2015年6月8日

幻の泡盛の味はどうなんだ?

泡盛イベントに黒糖の詰め合わせを差し入れていただきました。沖縄のいろんな島の黒糖が詰め合わせになっていてランダムに配っていったら僕のところには波照間島の黒糖が。ここはやっぱり同じ島ムンと合わせるのがベストと思って波照間島唯一の泡盛「泡波(30度)」を選びました。

合うというよりもむしろ、馴染むという表現の方がしっくりきますね。

同じ沖縄といっても那覇市と波照間島は450kmも離れているわけで。那覇市~与那国島なんて650kmですからね。東京~姫路間が650kmだとか。島が違えば泡盛も黒糖も味わいが違ってきて当然でしょうね。

塩味のナッツを思わせるようなミネラル感のある味わいは泡波の特徴だと思います。波照間島の水によるところが大きいのかもしれません。泡波は需要に対して供給が少ないだけで他の泡盛と大きく違う点はないと思うので、正直なところあのプレミア価格はどうかなと思います。

ただ自分が大阪から移動した距離や時間を考えると、波照間島で造られた泡波が石垣島へ渡りさらには沖縄本島へ。そして大阪に届けられることを思えば、波照間島の売店で売られている価格から多少高くなってしまうのはしょうがないのかなと、実際に波照間酒造所の前まで行ってみて思いました。もし幸運にも手頃な価格で出会えたときには、ぜひ泡波を味わってみてください。

泡波アイスを食べてみた

波照間島では、まんまとシエスタにはまり仲底商店で泡波アイスを食べ損ねました。このまま手ぶらで大阪に帰るわけにはいかないと向かったのが石垣島にあるハウ・トゥリー・ジェラート。

ハウ・トゥリー・ジェラート@石垣島

このお店の1番人気はマイナス20℃の大理石の上でミックスして作る大理石アイスなんです。メニューをほとんど見ることもなく僕がオーダーしたのは泡盛ミックス!ここぞとばかりに50円をプラスして泡盛を請福から泡波にアップグレードしました。 

アイスメニュー@ハウ・トゥリー・ジェラート

大理石の上でアイスをミックスするといってもイメージしにくいかもしれませんが、写真を見ればすぐに納得できると思います。アイスはソフトクリームのような柔らかいもので、まずはアイスに泡波を投入します!

アイスに泡波を投入している様子

コーンフレークとミックスして続いてちんすこうもミックス。マイナス20℃の大理石の上で混ぜること数分、完全にミックスされた状態でカップに盛り付けて黒蜜をかけたら・・・

泡波ミックスの完成です!

絶品泡波アイス@ハウトゥリージェラート

念願の泡波ミックスの気になるお味は・・・うま~い!

波照間島まで行くも振られ、石垣島最終日にようやくありつけた泡波アイス。それだけでも美味しく感じるはずですが、当然のように大満足できる美味しさでした。

もし泡盛を自由に選べるならアルコール度数が43度ぐらいの古酒を使った泡盛アイスも食べてみたいですね。泡盛の香りは度数の高い古酒の方が楽しめると思います。石垣島旅行の際は大人な味わいの泡盛アイスはいかがですか?

コラム|泡波をはじめて飲んだときのこと。

マスター「次、何か飲まれますか?」

僕「最近泡盛にはまっているんですよ。でも泡盛は置いてないですよね?」

マスター「頼む方がいらっしゃらないから仕舞ってますけど一本だけありますよ。結構珍しいものみたいですよ。」

僕「え、それってまさか・・・」

マスターがカウンターの後ろの棚からおもむろに出してくれたのが、波照間酒造所の泡波(30度)でした。

泡波は言わずと知れた幻の泡盛。もともとは酒造所のある波照間島の島民のために造られた泡盛ですが、現在では島民でさえ手に入りにくいと言われています。波照間島の某有名民宿では飲み放題らしいです。幻といってもあるところにはあるのですね。裏ルートがあるのか?入手ルートは謎です。

泡波のことは初めて沖縄に行った時から存在だけは知ってて、沖縄県外では幻の泡盛でも沖縄に行けば一度くらいは手頃な値段でありつけるかと淡い期待を抱いていましたが、結局今まで口にすることはできませんでした。

国際通りでお土産として売っているミニボトル(100ml)でも千円前後はしていた記憶があります。逸る気持ちを抑えつつ、まだ一杯しか飲んでいなかったおかげで、念のため値段を確認する冷静さは持ち合わせていました(笑)。

BARの棚に泡盛は一本もありませんが言ってみるもんですね。この時ばかりは自分の引きの強さに驚きました。いや引きというよりもBAR特有のあの雰囲気の中で、棚に一本も見当たらない泡盛を置いているかどうかを聞いてみるKYなところに自分でも感心しました(苦笑)。

マスターによると随分前に仕入れたもののほとんどオーダーがなく棚の中で眠っていたようです。随分前ということは古酒になっていたのかもしれません。いつか波照間島の民宿で泡波の波におぼれたいです(笑)。

ただしその民宿というのが相当ディープな宿らしく足を踏み入れるにはかなりの覚悟が必要みたいです。気になる方は検索してみてください。すぐに見つかると思います(2011年2月6日)。