な!なんと!はじめて泡盛メーカーさんをお招きして泡盛テイスティングの会を開催することができました!記念すべきお一人目のゲストは、カリスマ営業マンとしてその名を全国に轟かせている瑞穂酒造の本田 賢一郎さんです。
目次
テイスティングした泡盛
今回テイスティングする泡盛は瑞穂酒造さんのこちらの4銘柄を準備していました。
- エンダー 25度
- 美ら燦々 30度
- 瑞穂熟成3年古酒 43度
- 尚(しょう)MIZUHO 40度
瑞穂酒造さんは今年で創業171年、新里酒造さんに次いで2番目に歴史のある泡盛メーカーということになります。各泡盛のおすすめの飲み方やテイスティングメモと共にイベントの様子を紹介します。
乾杯はエンダーで
参加者は泡盛初心者の方が多いので、度数が低く泡盛らしさの弱いエンダーで乾杯しました。日本酒を思わせるエンダーの香りは吟香酵母で造られているからです。ソーダ割り(泡盛ハイボール)が人気でした。
テイスティングメモ
- 香りの強さは中庸からやや弱い。軽快で爽やかな印象
- 第一アロマは洗米香様の爽やかな香り
- 第二アロマは白いぶどうのようなフルーティな香り、デラウエア様のジューシーで瑞々しい香り、ラフランス様の甘い香り
- 味わいはぶどう様の甘味、デラウエアの皮の様な苦味を感じる
お湯割りがオススメの美ら燦々
本田さんのイチ押し泡盛は美ら燦々です。泡盛造りで使われる一般的な酵母ではなく黒糖酵母で造られています。エンダーと飲み比べることで酵母による違いも感じてもらえたかなと思います。本田さんのオススメの飲み方はお湯割りでした。
テイスティングメモ
- 香りの強さは中庸。濃厚でしっかりとした印象。
- 第一アロマは炊き上がりの米の香り
- 注いで時間が経つと綿飴様の甘味を感じる
- ニッキ様の苦味、苦味がやや長めに残る
- 苦味、こくがしっかりつつ優しい甘味もある
瑞穂古酒は水割りでどうぞ
古酒も飲んで欲しいと考えて3年古酒を準備していました。こちらはおそらく一般的な酵母(101号酵母)だと思いますので、酵母違いで飲み比べもできたはず。
本田さんのおすすめの飲み方は水割りでした。みなさんいい感じで飲んでましたが、泡盛初心者の方が多かったので薄めの水割りにしていたんでしょうね。
テイスティングメモ
- 香りの強さは中庸。穏やかな印象
- 第一アロマは炊いた米の香り
- 第二アロマは、メープルシロップ様の香ばしく甘い香り、パイン(缶)の様な甘い香り
- (パイン缶を連想する)シロップ様のなめらかな甘味、黒糖様の苦味のある甘味を感じる。ミネラル、海草様をイメージする苦味を感じる
テイスティングメモはいつものように泡盛マイスターのSさんにお願いしました。
尚(しょう)MIZUHOが面白い
今回の4銘柄は本田さんの個人的なおすすめを踏まえて選びました。エンダーを入り口に古酒までつなげるストーリーも意識しました。その中でも話題の新商品、尚をご紹介できたのも良かったと思います。
尚は蒸留を3回しているわけですが、蒸留した泡盛をすぐさま加水して度数を下げてからまた蒸留をしているそうです。一度蒸留した泡盛をそのまま2回目、3回目と、まるで連続式蒸留器で何度も蒸留するようなイメージでしたがそうではないみたいです。一旦、度数を下げるのは消防法との絡みでの対応らしいです。
ずっと気になっていた「泡盛は単式蒸留器で1回だけ蒸留をする」という決まりはどうなったんだろう?という疑問は、今回の尚の開発をきっかけに税務署の考えが変わって1回に限定しないことになったらしいです。税務署を動かしてしまうなんて画期的な泡盛ですね。
ちなみに尚は海外向けを意識して開発された面もあります。海外の方は香りが強いお酒が得意じゃない方が多いらしく、3回蒸留をすることで香りがマイルドになるという効果があります。MIZUHOアイランドスピリッツとの差別化も香りがポイントになるんでしょうか。
尚については公式のテイスティングメモを記載しておきます。
ミントのような爽快な香り。やわらかな口あたりとほのかに感じるお米の風味により、上品な和テイストのカクテルをも演出できる、特にミキサブルな尚です。
公式のテイスティングメモ
ミキサブルという言葉に馴染みがなかったのでググってみたところ、カクテルベースに最適というニュアンスのようです。ご参考まで。
泡盛にあわせたお料理
それぞれの泡盛に相応しいと思う料理をお店のメニューからテーブル毎に選んでもらいました。画像はその一部ですが沖縄料理もあればいろいろですね~。大将・奥様いつも美味しいお料理をありがとうございます(^^)
来年もどうぞ!
お酒好きな方、泡盛ファンでもこんなスタイルで泡盛を飲み比べる機会はあまりないと思います。富山ろくちょうさんに会場を移してからは、泡盛ファンの方ばかりではなく泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にも参加していただけるようになりました。しかも初参加でも抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように感じています。
瑞穂酒造の本田さんのおかげで酒造所の方をゲストに招いたテイスティング会を実現することができました。来年はこういうスペシャルな会もどんどん開催したいと思っていますので関係者のみなさん、どうぞよろしくお願いします。