遺言代用信託で人気なのは?

相続対策あれこれ


遺言と比較して簡単に相続手続きができるといわれている遺言代用信託。各行で新しい商品が提案されていますが、一番人気なのは三菱UFJ信託銀行の「ずっと安心信託」らしいですね。

信託財産の受け取り方は3つあって、3つの受け取り方を組み合わせることもできます。

①自分用の定時定額受け取り
②家族用の一時金受け取り
③家族用の定時定額受け取り

契約した人が亡くなった場合、受取人に指定されている家族が簡単な手続きで一時金を受け取れることが遺言代用と言われる所以というわけです。

例えば、葬儀費用に相当する金額を一時金として預けておくことで、相続が発生した時にすみやかに受け取ることができるという仕組み。 終活読本 ソナエの記事によると、利用できる金額の最低額が当初の500万円から300万円に引き下げられたことも契約増に結びついた理由だそうです。

元本保証ということ、それから管理手数料、振込手数料がかからないのも魅力ですね。 簡単な手続きといっても、具体的にはどのような手続きで一時金を受け取ることができるのか、気になりませんか?

「ずっと安心信託」では、相続が発生した後、次の3つの書類等があれば、すぐに一時金を受け取ることができます。

①医師の死亡診断書(または除籍謄本等)
②ずっと安心信託の通帳
③受取人の本人確認書類+受取人の印鑑(他にもバリエーションがあるようですが、いわゆる受取人の本人確認ができる書類等)

①は契約者が亡くなったことを確認するための書類です。除籍謄本を取得するには、死亡届を出してから1週間ぐらい見ておく必要があるので、急を要するなら死亡診断書の方がいいかもしれません。 でも死亡診断書というと、死亡届と一枚になったものをイメージしてしまいますが、死亡届は役所に提出するのでそのコピーでもOKなのでしょうか?

実際のところは、とりあえずは葬儀費用を立て替えて支払っておいて、除籍謄本を取得してから一時金を受け取るという流れが多いのかも。

遺言代用信託が遺言と比べて手続きがどのように簡単(スムーズ)かというと、信託口座だからこそ一旦口座が凍結されることなく一時金を受け取ることができることでしょうね。

それから、遺言の場合は作成すること自体が手間。それなら、遺言代用信託の契約をする方が簡単だという理由もあるのかもしれません。遺言があっても自筆証書遺言の場合は、検認を受ける必要があるのでまたひと手間かかってしまうので。

「ずっと安心信託」では200万円~3,000万円の範囲内で、②家族用の一時金受け取りと③家族用の定時定額受け取り金を自由に決めることができます。

ただし、受け取る金額が他の相続人の遺留分を侵害しないように配慮する必要があります(信託といえどもその点は同じです)。パンフレットをよく読むと、保有している金融資産の3分の1までは設定することが可能なようです。

受取人は一人しか駄目というわけではなく複数でもOKのようです。

縛りがあるのは、受取人は契約者の相続人の中から指定する必要があるということ。 相続人である子供がいる場合に孫を受取人にすることはできないということになるんでしょうか?となると、相続人以外に遺贈したい場合には利用できないのかもしれません。

それから預けることができるのは金銭だけなので、不動産の相続に活用することはできません。

それにしても表紙に書いてある「ふやすことだけじゃない もっと大切なことがある」というメッセージがいいですね。思わず申し込もうと心を動かされる名フレーズだと思います。

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