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長男のロボット教室成長日記

ロボット教室なんて遊びでしょ?

子供の習い事、どうしてますか?

うちは公文も水泳も英語もピアノもやっていません。まわりの子の通いっぷりを見ていたら気にならないわけではありませんが、あいかわらずのんびりしています。

僕自身、山形県の田舎で育ったこともあって塾に行ったことがなかったし、なにより子供自身がのんびりしています。

長男は小1ですが、自転車に乗れないのをまったく気にしていません(苦笑)。

保育園のときに少し練習したことがあったので、まったく乗れないわけじゃないけど、公道を乗ったことは皆無です。友達と自転車で遊びに行く日が来たら焦って練習を始めるのかなと思っていますが、何に興味があるんだろう?と不思議に思うくらい興味がないことは、とことん興味がないみたいです。

そんな長男が自分からやりたいと言い出したのが、ロボット教室でした。

もろ昭和な僕がロボットからイメージしたのは、子供の頃に夢中になったプラモデルでした。もうプラモデルのことしか考えられないくらい夢中になった記憶があるので、やってみたい気持ちはすごくわかります。

でもお金を払ってまでプラモデルを習いに行くなんてイメージが沸かなかったし、プラモデルは遊びでしょとも思いました。プラモデルではなくロボットなんですけどね(苦笑)。

長男がやりたいと言ったのはヒューマンアカデミーのロボット教室です。ロボットクリエーターの高橋 智隆先生がテキストを監修しているようで、全国に1,400の教室がある実績あるロボット教室です(長男はプライマリーコースに通えるようでした)。

正直なところ少子化が叫ばれている中で、この教室数の多さにびっくりしました。今は習字・そろばんの時代じゃないんだなと。。

きっかけは無理やり作れない

保育園の運動会のかけっこは、いつも3位か4位。走るのは4人だし女の子も一緒なので結果はかなりしょっぱい。。

でも全然悔しそうじゃないので、ルールがわかってないの?とまで思ってました。そもそも勝ち負けに興味がないのかもしれないとも。

なのに年長クラスでは「負けたら悔しい」みたいなことを言うし、「1位になりたい」とかマジか!?と思うようなことを口にするようになりました。

これまで家で練習なんてしてなかったけど、本番2週間前から自主練習に付き合いました。付き合ったというより毎朝僕が引っ張り出して練習しました。台風の日も、雨が降っても、転んでも朝練を続けました。ときには半泣きで嫌々でしたけどね。

かけっこの猛練習

でも、なんだかんだ2週間サボらずに続けたことは褒めてやりたい!

って親バカですね~。うちは結婚して10年子供ができなかったので、まわりの親バカっぷりを見てああはなりたくないって思っていたけど、こればっかりはしょうがないんですね(苦笑)。

保育園最後の運動会なので山形からじいじとばあばも応援に来ています。はたして、じいじとばあばの前でいいとこ見せれるのか?褒めるのが苦手なおとうでも気持ちよく褒めれるような気合いの入った走りを見せてくれ!!

運動会当日の朝も練習

とはいえ、結果なんてどうでもいいと思ってます。大事なのはそこじゃなくて、自分で目標を決めてそこに向けていかに真剣にやったか?勝ち負けよりもやりきってスッキリした気持ちを感じて欲しいです。

2週間猛練習した長男のかけっこの結果は如何に!?

結果は・・・万年ビリ脱出!

どころか、まさかの1位です!

やりました!!喜びを変顔で表現してます(笑)。

1位の喜びを変顔で表現

練習の甲斐なのか?頑張ったご褒美のガチャガチャ効果なのか?

本人のやる気だけではなく、親がだいぶ関わって練習を続けた結果だと思っていますが、小さな成功体験を味わうことができました。

それにしても子供を褒めるって難しいですね。褒めないのは伸びようとする目を摘んでしまうような気がするけど、あまり褒め過ぎるのは調子に乗ってサボるような気がするし。。

僕自身あんまり褒められた記憶がないですね。覚えているのは、高校受験の直前に毎日早起きしてめっちゃ気合い入れて勉強してたときくらいかな。やっぱり自分がしてもらってないことは、上手くできませんね。

自分のやる気を引き出すのも難しいけど、それ以上に難しいのが他人のやる気です。個人事業主で人を雇っていない僕はスタッフのやる気で悩むことはありませんが、長男を見ていてもうちょっといろんなものに興味を持ったり、やってみたいと言えばいいのになぁとずっと思ってきました。

頭ごなしに強制的にやらせる時代でもないだろうし、褒めたり・持ち上げてもあまり乗って来なかった長男。体操、将棋、ラジコン、ドローン、サッカーや野球などあれこれきっかけを作って長男が一瞬興味を持ったものもありましたが、そう長くは続かずどれもフェードアウトしてきました。

かけっこで1位になれたことは長男の小さな成功体験でした。長男のやる気を結果にすることができたことは、僕にとっては大きな成功体験でした。

たった2週間ですが、やる気が続くようなきっかけを作るのは大変です。そう思ったら理由はどうあれ本人から出てきたきっかけは大切にしたいと思いました。

成長するにつれて好きなものとそうじゃないものに対する熱量の差はどんどん大きくなっている気がします。僕だってやりたいことはとことんやりたいけど、やりたくないことはまったくやりたくないです。

当たり前のことなんですけど、子供のことになるとそう簡単には素直になれないんですよね(苦笑)。

ロボット教室に通うことを決めたのは、たとえ母親の誘導があったとしても、長男が自分からやりたいと言った初めての習い事だったからです。

ロボット教室に通ってからの長男の変化

いつのまにか、ロボット博士になりたいとまで言い出した長男の変化をコースごとにまとめてみました。

  • プライマリーコース|12ヶ月 2018年5月~2019年4月
  • ベーシックコース|12ヶ月 2019年5月~2020年3月
  • ミドル(プログラミング)コース|2020年4月~

プライマリーコース

コツが先?それとも量?

長男は運動が苦手というわけでもなさそうですが、かけっこの次の壁は縄跳びでした。

保育園で縄跳びをやったと言うので、話を聞いたら「みんないっぱいとべるのに、僕は1回もとべない」と長男が泣きだしました。

練習したい!っていうので公園へ。

これってよくあるパターンなんですけど、泣くほど悔しいんだからガンガン練習するのかと思いきやそうじゃないという微妙なやる気。松岡 修造ばりにアツく応援している親がひとり空回りしてる感じ。これって、なんなんですかね〜(苦笑)。

長男の動きを観察していると縄を回すスピードが速すぎるのと、縄が地面に着くタイミングで跳ぶってことがまだわかってない様子。ゆっくり回せと言われても、身体は速くしか回すことができたいみたい。だから跳べない。。

ここは理論的にわからせるほうがいいのか?それとも、とにかく何度ひっかかっても数をこなして身体で覚えさせた方がいいのか?あいかわらず回すスピードは速いままだけど、なんとか8回跳べるようになったところでタイムアップ。

しごきには程遠いけど「足が痛くなった」と言ってくるくらいまで、みっちり練習して帰りました。

平日のバタバタですっかり忘れてましたが、木曜日に保育園に迎えに行くと「今日縄跳び・・・18回跳べた!」と話してきたのでびっくり!あれから練習してなかったのに、いつの間にかプラス10回も跳べるようになってたみたいです。

まだ縄はゆっくりは回せず、例の速いスピードで回して跳んだらしいので、体力的に18回が限界だったのかもしれません。友達の中には60回跳べた子もいたらしいですが他の子と比較せずに自分がこの前よりも跳べたって話しをしてくれたことが嬉しかったですね。

で、もっと練習したいと言うので、雨の休みの日の晴れ間に練習してみたら、なんと32回跳べました。長男ものってきたのか明日も練習するって言ってきました。

雨の日の晴れ間に縄跳びの練習

それにしても、小さい子に教えるのって難しいですよね。

  • 跳び方がわからないのか?
  • 跳び方はわかっているけど、身体がついていないだけなのか?

跳べない理由が何なのか?もしかすると単にやる気がないだけなのか?わからないからこっちもだんだんイライラしてくるし(苦笑)。

今回の縄跳びはコツをつかんだわけでも、とにかく量をこなしたわけでもなさそうなので、何かが長男のやる気に火を付けたのかもしれません。

楽しい・面白いで十分

プライマリーコースは保育園の年長クラスから始めました。もともと工作が好きなのでつまづくこともなく楽しそうに通っていました。

1回1時間半の授業です。テキストがわかりやすいので飲み込みが早い子だと1時間位でロボットを完成させて、残りの時間は他の子と作ったロボットで遊んでいます。

保育園の体操着のままロボット教室へ

なぜわかるかというと、ほとんど僕がロボット教室へ送迎していて教室の片隅で仕事をしながら様子をみているからです。

令和を生きる長男を見ていると、昭和育ちの僕が常識と思っていることを子供に押し付けるのは間違いかもしれないと考えてしまいますね。

  • コツを覚えて上手くできるようになる
  • とにかく量をこなして身体で覚えさせる

令和の6歳にはどっちも馴染まないのかもしれないと思いました。どっちも必要だと思いますが、それよりも今は楽しい・面白い、これで十分。子供が心の底から楽しい・面白いを見つけるのに、僕(親)ができることなんてしれているんだろうなと痛感します。

ベーシックコース

ロボット博士になりたい!?

小1でベーシックコースに進みました。月に2回の授業でロボットを1つ完成させていきます。1回目は基本的な状態を完成させて、2回目はそれを元にアレンジしたものを完成させる2回で1セットです。

  • 1回目|基本製作
  • 2回目|応用実践
1回目(左)と2回目(右)のテキスト

長男はいつのまにか1回目の授業で基本製作を完成させて、1時間半の教室が終わるまでに自分なりのアレンジを楽しめる位まで上達しました。

ロボットの機構を勉強するときもあります

そして、ベーシックコースに通うようになって、ロボット博士になりたいみたいなことを長男が言うようになりました。マジか!?

教室で作ったロボットは毎回家に持ち帰ります。これまで作ったロボットのテキストも家にあります。そんなことを言うなら1回目の授業から2回目の授業まで2週間あるので、家で1回ばらしてまた違うロボットを作るくらいにハマるのを期待しているのですが、なかなかそうはなりません。

ロボットのパーツ
ロボット教室のテキスト

レゴのようにロボットも自分の好きなように作れるのに、それをやらないのはかなりもどかしいです。

ほとんどありませんが、授業でロボットを完成できなかった日は半泣きです。家に帰っても真剣になってロボットを作っています。時々でもこんな風にスイッチが入るのはいいことだなと思っています。欲を言えばこんな大会に挑戦して欲しいと思いますがそうはなりません。

ロボット教室全国大会

実は最近はロボット作りやそれ以外の工作にかける情熱が落ちています。理由はゲームなんですが、マインクラフトというゲームに夢中になっています。

マインクラフトにドハマり

このところ長男の情熱がほとばしっているのは、ロボットよりもマインクラフトというゲームです。

最初は相方のスマホではじめたようですが、画面が小さいのでパソコン版を入れて家のパソコンでやっています。マインクラフトをやりたいがためにパソコンの立ち上げ、シャットダウンなんかもいつのまにかマスターしていました。

右手でマウス、左手でキーボードと完全に操作をマスターしてます。興味があることはやっぱり吸収が早い!

ドハマりしているマインクラフト

YouTubeでゲーム実況の動画をよく見ているのですが、ヒカキンの動画に影響を受けて超こだわってキツネの家を作ったりしています(笑)。

このまま興味はゲームの方に行ってしまうのかと思ったのですが、ロボット教室にはプログラミングが学べるミドルコースがあるんですよね。ミドルコースはタブレットを使ってプログラミングを学ぶようですが、スマホ・パソコンに慣れ親しんでいるので、すんなり入っていけるかもしれないと相方と話をしています。

マインクラフトをやるなら歯磨きまで終わって布団を敷く手伝いもしてからと言っているので、ダラダラすることなく弟のことをリードしながらサクっと終わらせています。単に早くゲームがしたいからなのですが、それで生活のリズムができているみたいだし、ゲームも悪いことばかりじゃないなぁと感じています。

プログラミングコース

飽きるまでやらせてみたい

プログラミングとゲームを同列に考えるのは無理があるかもしれませんが、ロボットを組み立てて作ることに少し慣れ(飽き)が出ているようなので、小2の長男には少し難しいかもしれませんがプログラミングが学べるミドルコースに進みました。

ロボット教室の様子

僕自身が好きなことはとことんやりたい性格なので、マインクラフトをきっかけにプログラミングに興味が湧いているなら飽きるまでとことんさせてやりたいと思っています。

ミドルコースは1回目はロボットを作って、2回目はロボットをプログラミングで動かす練習をする2回で1セットです。2週間に1回の教室なので1ヶ月に1つ完成するペースで進んでいきます。

  • 1回目|ロボット作り
  • 2回目|プログラミング練習
ミドルコースのタブレット(左)とテキスト(右)
アメンボロボ@ミドルコース

送迎は大変だ

長男のロボット教室の送迎をしていてこんなことを思いました。

  • 習い事をさせる親の心理は、他の子がやっているならうちも同じようにやらせておいた方がなんとなく安心
  • 送迎は面倒だけど、習い事の数時間は自分が自由に使える時間が持てる

異論・反論はあると思いますが、僕はこう思ったので習い事の代わりに宿題以外のちょっとした勉強を長男に家でやらせることにしました。

勉強といっても漢字ドリルと計算ドリルを隔日で1日数枚やるだけです。予習ではなく、復習なので2学期は1学期にやったところに戻ってやり直しています。

いまのところは夜僕が家にいる日が多いので、手が空いた時間に「今日はこことここをやって」と指示して、丸付けをしてやり直すところをまた指示する、その程度のことです。

そんなのは習い事の代わりにはならないでしょと思うかもしれませんが、ほとんどなかった100点のテストを持って帰ってくるようになったのは、この復習の成果だと思っています。

こんなことで成績が良くなるとは僕も本気では思っていませんが、この勉強をきっかけに毎日ある程度決まった時間に宿題とは違う勉強をすることをクセ付けできないかという試みです。

理想は、言われなくても決まった時間に自主的に勉強や何かの練習ができるようになる、ルーティンとして自発的にできるようになることです。習い事に行けば、塾に行けば、嫌でもやらざるを得ないのはわかっていますが、家でできたらよくないですか?

だって送迎が大変なので(苦笑)

僕が家で時間が取れるのは今だけかもしれないし、小学校低学年じゃないとクセもつかないだろうと思うので、いいタイミングだと思ってやっています。

小さな成功体験を積み上げる実験

ミドルコース(プログラミング)になってから家でロボットを触ることが増えてきました。弟に見せたり、僕とロボットを使ってライブ配信をするためです。

ライブ配信というのは、コロナ禍の2020年5月に普段の自分を発信してみようと僕が始めた試みですが、やっているうちに発信するテーマの1つに長男が作ったロボットが入っていました。

最初は長男にとってどうでも良さそうだった(むしろ嫌がっていた)ライブ配信でしたが、続けているうちに長男の中でロボット教室の日はライブ配信までがセットという認識になっているようです。

ロボットを実際に動かしている様子をライブで配信するので、上手く動くように調整したりと付き合ってくれるようになりました。うまく動かなかったら恥ずかしいと思っているようでそれがモチベーションになっているようです。

僕がライブ配信をはじめたきっかけは、コロナ禍のこんなときだからこそ情報発信をしよう。どんな効果があるのか?そもそも効果があるのかさえわからないけど、今できることは情報発信くらいしかないし、という実験的な意味合いの強いものでした。

コロナ禍で普段の自分、素の自分を発信するしかなかったという事情もあります。

子供とロボットで遊んでいる様子をライブで垂れ流すのは、僕のブランディングにつながるどころか、誰かの役に立つ情報なのか?と考えると、ほとんど価値がないと思っています。だから単に普段やっていることを発信しただけというのがロボットのライブ配信です。

関連|普段の自分を発信する実験を1000日続けてみた

あくまでも実験なので、やる意義は深く考えないようにしていますが、しいていえば長男がロボット作りやプログラミングが面白くて仕方がないと思うようになればいいなぁと思って繰り返し繰り返し親が関わっている。それだけですね。

ライブ配信は毎回ぐだぐだなんですが(苦笑)、

  • ライブ配信でプログラミング通りに動いた
  • ライブ配信を見てくれる人がいる
  • ライブを見てコメントがもらえた etc

長男が嬉しそうにしているのを見ていると、これって長男にとっては、ロボット教室の先生に褒められたり、家族に褒められるのは違った成功体験なんだと思いました。

親のリードがあったとしても、小さな成功体験を積み重ねていれば、新しいことに挑戦しても楽しい・面白いことが起きるというイメージを持つことができるんじゃないかなと。

そこでこんな仮説を立てました。

子供が楽しい・面白いと思えて、小さな成功体験を積み重ねることができれば、自然と子供のやる気を引き出すことができるはず。

ご飯だよ~と何度呼ばれても、聞こえない位に熱中していたものが僕も子供の頃にありました。そういうものに出会えれば、親からやめろと言われてもやり続けるくらい夢中になれると思います。

そういうものに出会うきっかけを作ってやる位しか親はできないし、習い事をさせるならそこを目指すべきだろうと思っています。僕も長男なのでわかりますが、親にとって長男(長女)は実験台的なところがあるので、しばらく付き合ってもらえたら嬉しいですね。

ライブ配信という僕のアプローチは少しずれているのかもしれませんが(苦笑)。