
2月に開催した仕次体験会に参加してくれたみなさんと、泡盛忘年会をしました。メインイベントは、新・旧久米仙ブラック古酒の飲み比べ、60分一本勝負!です。
目次
本日のメインイベント
今年の3月に、ある方からおじいちゃんが大切にされていたという貴重な泡盛を譲り受けました。ハレの日に泡盛好きと一緒に飲ませていただこうと思っていたので、忘年会で飲ませてもらいます。
購入時からなのか?おじいちゃんの泡盛の保管方法だったのか?瓶は袋に入っていました。

だいぶ前に買った久米仙ブラック古酒 43度も袋に入っていたような・・・記憶違いだったらすみません。
久米仙ブラック古酒 43度は現在も販売されているので、同じ度数の現行品を購入して飲み比べです。箱から取り出した現行品に袋はありませんでした。

譲り受けた泡盛のラベルは旧タイプです。わかりやすくするために、譲り受けた泡盛を旧ラベル、今回購入した泡盛を現行品とします。
- 久米仙ブラック古酒 43度|久米仙酒造(旧ラベル)
- 久米仙ブラック古酒 43度|久米仙酒造(現行品)
旧ラベルは、おじいちゃんのコレクションと聞くと、いつ頃のものなのか?気になるのが、泡盛ファンの性。
年代を把握するのに参考になるのは、まずは詰口年月日の有無。
詰口年月日があれば、話が早いのですが、記載がないので平成16年以前に瓶詰めされた泡盛ということになります。今となっては、平成はわかりにくいので、2004年以前ということになります。
また、旧ラベルには「琉球泡盛」ではなく、「本場泡盛」の文字。産地表示は2004年に「琉球泡盛」に統一することになっているので、本場泡盛の文字からも2004年以前の泡盛ということになります。

平成13年(2001年)発行の泡盛本「決定版泡盛大全」に掲載されている久米仙ブラック古酒は、旧ラベルと同じラベルのようなので、2004年以前に瓶詰めされた泡盛ということで間違いなさそうです。(当時は「久米仙古酒ブラック」だったのか?記載するときの誤植なんでしょうか?)

おそらく瓶熟で20年くらい経っているみたいです。旧ラベルの概要が掴めてきたところで、いざ飲み比べです。

旧ラベルの方は、角が取れたというのか、まるく、やわらかい味わいになっています。かといって、アルコール度数が下がっている感じはなく、飲みごたえがあって非常に美味しいです。
ミルクキャラメルのようなクリーミィな甘い香り、長期熟成古酒で感じる海藻のような香りを感じました。甘味だけでなくプラムのような、ほのかな酸味も感じます。
一方の現行品は、本場泡盛の方と比較すると確かに堅い印象を受けますが、キリッとはっきりした印象で本場泡盛と遜色なく美味い。旧ラベルと比較すると、甘味よりも苦味が印象に残りました。
参加したメンバーの感想をまとめると、旧ラベルが本当に美味しく熟成されているのはその通りですが、現行品は非常に出来のよい、美味しい古酒という意見で一致しました。
久米仙ブラック古酒は寝かせても、購入してすぐでも、いつでも飲み頃だと思います!
スペシャルなお酒を味わう
乾杯は、懐かしの泡盛でカリー!ブレンドで。

泡盛でカリー!ブレンドは2017年に久米仙酒造さんに造っていただいた僕のオリジナル泡盛です。甘くほろ苦い思い出のある、懐かしい泡盛。
久米仙ブラック古酒の飲み比べをするなら、乾杯は同じ久米仙酒造さんの泡盛にしたいと思い、事前に冷やしておきました。
ブレンドするときに意識していたフルーティーさは落ち着いていて、甘さがしっかり目に。既に完売しているので、僕の手元に数本だけ残しているうちの1本です。
もうすぐ9年古酒になるので、そろそろ、飲み切ってしまっても良いかもしれませんね。
差し入れてもらったお酒もスペシャルでしたね~。
この泡波は、いつもとちょっと印象が違いました。

と、普段からの見慣れているみたいに書いてしまいましたが、仕次ぎ体験会にもBさんが差し入れてくれたので今年2回目です(笑)。
個人の感想ですが、どことなく柑橘のニュアンスの清涼感を感じました(リンスはしていますが、グラスを使いまわしていたので、勘違いかも)。
波照間島に行ったときは、僕もお土産に頼まれていたので泡波を求めて島の売店をレンタサイクルでまわりました。あのとき、お義母さんのタイヤがパンクしたなぁとか、結局、ミニボトルしか買えなかったなぁとか、懐かしい思い出が蘇ってきました。
同じ八重山の八重泉酒造さんのYAESEN77も差し入れてもらいました。コロナ禍の手指消毒用エタノールが品薄したときに、生まれた高濃度エタノール製品(泡盛表記)です。

これを飲むならと、棚から小さなグラスを出してきて、77度に相応しい飲み方で盛り上がりました。詳しく書くのはやめておきます(笑)。
この他に海乃邦十年貯蔵古酒も差し入れてもらいましたが、美味しくてすこーんと空になってしまったので、撮り忘れてしましました(苦笑)。
みなさん、いつも差し入れありがとうございます。
泡盛会に相応しいカレー
忘年会を企画したときの僕の気分はカレーだったので、s.standさんに忘年会用にカレーを作ってもらいました。何度かお店で泡盛と一緒に食べているので、泡盛好きのみなさんにも食べて欲しいと思いました。メニューはこちら。

ポークビンダルーは、酸味が印象的な豚肉を使ったカレー料理です。
ポークビンダルーをアレンジした泡盛柿ビンダルーは、泡盛の会にぴったり。泡盛でマリネしていて、使っているのは津波古酒造さんの太平です。さすがに、僕は太平かどうかはわかりませんでしたが。
写真撮って送ってください!とs.standさんに頼まれていたので、みんなでわちゃわちゃ盛り付けてるの図。

盛り付けが完了した最初のお皿です。

どうでしょう?事務所で盛り付けた割には、いい感じじゃないですか。
一皿目なので全員に行き渡るように、盛り付ける量は少なかったと思います。後で、お代わりしました。
数日後、友人家族との忘年会でも、s.standさんのカレーをいただきました。写真撮って送りたいから綺麗に盛り付けてよ!と性懲りもなくお願いして(笑)、気合いを入れて盛り付けてもらいました。

余すことなく、全部盛り付けたので、ボリューム感も全皿いい感じ。
家のキッチンで盛り付けると、さすがにクオリティが上がりますね!奥様二人の渾身の盛り付け力も流石です(^^)/
本当に美味しくて忘年会でも、友人家族も喜んでくれました。しらすと野菜(ポテト)のチョッチョリはしっかり辛くて、特に泡盛が進みました。s.standさんのカレーにして大正解でした!
ハードコアな会が楽しい
本場泡盛、詰口年月日、瓶熟、それから手指消毒用エタノールの代替品とか、飲めない高濃度エタノール製品もあったとか、蒸留回数が1回じゃなかったらこれも尚なんじゃないか・・・などなど、ゴリゴリの泡盛好きにしか伝わらない話題で盛り上がりました(笑)。
こういうハードコアな会の方が泡盛好きは喜んでくれるし、僕も楽しいってことを再認識しました。
90回以上続くテイスティング会だって、元々は泡盛マイスター有志のガチの勉強会からスタートしていましたが、いつのまにか初心者でも参加し易いようにと、内容が変わってきました。
いや、ときどき濃い回もやっていたので、初心者向けの回の割合が増えてきたという方が正確かもしれません。
初心者向けの会も大切だけど、長いようで短い人生、飲める時間も量も限られるので、泡盛好きに楽しんでもらえるような、ハードコアな内容の会をもっと増やしてもいいかなと思いました。

楽しそうな企画をいろいろ思いついたので、来年は濃い内容の回を月1ペースで開催できたらと思っています(初心者にも楽しんでもらえそうな回もあります)。
事務所が狭いので少人数です。でも、6人くらいでぎゅっと濃ゆい話ができるのが、面白かったりしますが。

