富山ろくちょうさんでの泡盛テイスティング会は今回が5回目。そして大阪泡盛の会は節目の80回目を迎えることができました。2012年の7月にスタートしたので7年目になります。ここまで続けることができたのは参加してくださったみなさんのおかげです。ありがとうございます。
目次
組合の泡盛を選んだ理由
今回は沖縄県酒造協同組合の泡盛をチョイスしました。
- 紺碧ゴールド5年古酒(25度)
- 南風(25度)
- 南風3年古酒(35度)
- 南風3年古酒(43度)
というのも開催日の11月1日は泡盛の日だからです。泡盛の日だったことと、今回は全国的な泡盛イベント 泡盛リモ飲みの開催日だったので組合の泡盛を準備していました。
泡盛リモ飲み
ZOOM飲みという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、ZOOMというwebを使ったビデオ会議システムで全国の泡盛ファンをつないで、11月1日の泡盛の日に泡盛で乾杯しようという泡盛リモ飲みというイベントが開催されました。
2019年7月に沖縄で初めて与那原町で琉球泡盛で乾杯条例が可決されたこともあって、今年の泡盛の日に乾杯のイベントをしたかったこと、そして泡盛を広めようと各地で活動しているメンバーがつながれる機会を作りたいという想いを2018年度の泡盛の女王新里 葵さんが中心となって形にしてくれました。
具体的には20時30分になった瞬間に全国の泡盛ファンと一緒に泡盛で乾杯しようという企画です。こちらは全国7会場をつないで接続確認をしているときのzoomの画面です。乾杯の瞬間はzoom画面のスクショを撮ると聞いているので、またもらえるのを楽しみに待ちたいと思います。
ずっと呼びかけていたのに伊藤さんから反応がなかったという声をいただいたりと反省すべき点はいくつかあります。会場のマイクとスピーカーの整備は全体的な課題ですね。でも面白い企画だったのは間違いありません。
いつにも増して楽しい雰囲気の写真が取れたのがその証です(^^)
泡盛のテイスティングメモとお料理
全国規模の泡盛イベントと同時進行のため肝心の泡盛テイスティングの方は手薄になってしまいましたが、一杯目は25度の南風をストレートで初参加の方にも泡盛テイスティングのいろはを感じてもらえたのかなと思います。
バタバタの中でしたが泡盛マイスターのSさんがきっちりテイスティングノートを書いていてくれたので、香りや味わいの印象をご紹介しますね。
25度の南風の第一アロマは洗米香のような爽やかな香り。第二アロマは青りんごの様な爽やかな香り、黒糖様の甘く香ばしい香り。アタックはやや弱め。にがりを思わせる苦味、栗の様なほっくりした優しい甘味、塩味やミネラル感も感じる。はじめはフルーティな印象の香りが香ばしく豊かな香りに変化していく。
35度の南風は香りの強さは中庸でどっしりとした力強い印象。第一アロマは炊いたお米の香り。味わいはアタックはやや強く、甘味・酸味・苦味のバランスがよく万人受けする味わいだと思う。水あめやシロップを思わせるなめらかな甘味が印象的。
樽熟成の紺碧ゴールド5年古酒(25度)はだいぶ変わります。
金色に輝く麦藁のような色、粘性はやや高い(度数にしては)。香りの強さは中庸で華やかな印象。第二アロマはバニラのような華やかな甘い香り。続いて味わいです。アタックは中庸でバニラの様な甘味、クローブ、シナモンのようなスパイシーな苦味感じる。
はじめての試みで樽で熟成させた泡盛、紺碧を用意していたので紺碧はソーダ割りで、いわしフライと合わせてもらいました。いわゆる泡盛ハイボールですね。ゴーヤー入りタルタルソースと相まってこのペアリングを喜んでもらうことができました。
その後は料理との相性をみながら飲み方を変えなつつ、みなさんそれぞれにお好みの味を探してもらいました。泡盛初心者の方も参加されていましたが43度の3年古酒が一番人気のようでした。
今回は参加者が多いのでいつものようなテイスティングした泡盛に相応しいと思う料理をメニューから選ぶのではなく、お料理は大将にお任せしていました。みなさんが大満足されたこの日のメニューはこちらです。
- 鮮魚お造り盛り合わせ
- ジーマーミ豆腐のサラダ
- 沖縄おでん
- いわしフライ
- ラフテーと塩豚
- 島とうがらし餃子
- 豚バラとキャベツのチャンプルー
- おでん出汁で〆そば
恒例の酒造所グッズコーナーはお休みでしたが、泡盛の日ということでこの2枚のポスターで迎えてくれました。1枚目は沖縄県酒造組合の最新版のポスターです。酒造所の数は46で古酒の郷は入っていないようです。
こちらは泡盛新聞さんのポスターでおきなわの泡盛285選と題して泡盛のボトルが掲載されています。選ばれた基準はわかりませんが上の方は度数ごとに下の方は酒造所毎に整理されているようです。大将のおもてなし精神が嬉しいです。
富山ろくちょうさんに会場を移してからは泡盛ファンの方ばかりではなく、泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にも参加していただけるようになりました。嬉しいことに初参加にもかかわらず抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように感じています。
このスピンオフ企画が好評なので大阪泡盛の会(泡盛テイスティング勉強会)はこれからも富山ろくちょうさんで開催します。せっかく生まれたいい流れなので、いずれは酒造所の方に参加してもらって、参加された方とつながれるような会にしたいですね!