前職場の自転車部のビワイチ走行会に誘われました。2023年1月に自転車に乗り始めて800km程度しか走ったことがないのに、1日で150kmも走れるんだろうか?
でも坂はほとんどないらしいので、大丈夫かなという軽い気持ちで参加しますと言ったのですが・・・。
目次
日時・コース
- 2023年11月26日(日)7時15分~18時頃
- コース|ビワイチ 琵琶湖大橋の北側(約150km)
前日はKさんの別荘に泊めていただいて新海浜公園の近くから7時過ぎにスタートしました。
休憩ポイントなど
湖北水鳥公園 38km
最初の休憩は湖北水鳥公園あたりだったと思います。
思いますと自信がないのは同じチームのペースに付いていくので精いっぱいで、辛うじて水分とマグネシウムは摂ったけど、ここがどこなのか?を調べようとする気持ちや景色を楽しむ余裕はありません。
スタート前のアップが足りなかった上に、普段走っているペースより早くて、身体がチームのスピードに馴染めませんでした。
途中で一度息が上がったので、ここからは身体が馴染んで大丈夫だろうと思ったのですが、早々に心が折れかけた38km地点。
賤ヶ岳山頂 55km
休憩後なのに走り始めるとすぐにリーダーから離されます。前を走るリーダーの風除けに入れたら楽だろうと思うけど、いつもスタートから出遅れます。
そして、賤ヶ岳に登る坂で心が折れました。。
いつもならあまり気にならないくらいの坂です。
実はひと月前から右手の調子が良くありませんでした。五十肩からはじまり、手首の下あたりが腱鞘炎になってしまい、ズボンの上げ下ろしでも痛い状態(苦笑)。
右手はギアを変えるだけで痛いので、できるだけギアを変えないで走ってきたので余計に体力を消耗していたと思います。
右手に力が入るなら立ち漕ぎで登ったと思いますが、ビワイチ後に右手の状態が悪化するのだけは避けたかったので、痛む右手を使ってギアを軽くして必死でペダルを回して登りますが時間が掛かります。
当然のようにチームのメンバーは先に登ってしまって、ひとりトボトボ登りました。
苦悶の表情(半泣き)で山頂付近に着くと、僕らのチームともう1つのチームが休憩していました。
僕のペースに付き合ってもらうと、全員が日が暮れる前にゴールに辿り着けないと思ったのでリタイアを言い出そうと思っていたタイミングで、自転車の部長からチーム再編の提案がありました。
再編というより早々に脱落しそうな僕を見かねて、僕を完走に導くためにチームを作ってもらいました。ありがたかったです。
ビワイチの記録を残そうという気持ちはあるけど、身体が言うことを聞かなくて謎の構図(苦笑)。
道の駅 塩津海道・あぢかまの里 59.8km
新しいチームではペースを落としてもらったので、リーダーに付いて走っても息が上がることはなくなりましたが、今度は左膝に違和感を感じるようになりました。
無意識のうちに身体の右側を庇うような動きになっていたのかもしれません。
ちなみに、両太ももはずっと前から違和感を感じています(苦笑)。
トイレ休憩と補給食を食べて先に進みます。
メタセコイヤ並木道 76.8km
マキノ高原キャンプ場には何度も来ているので、メタセコイヤ並木道周辺はわかっているつもりでしたが、自転車で走ってみると初めましてという感覚でした。
秋の行楽シーズンなので予想通りメタセコイヤ並木道は渋滞していて走りにくいけど、ゆっくり走れるのでむしろありがたいと思ってしまうくらいに気持ちが負けていました(苦笑)。
近くの商業施設でトイレ休憩を取って、Sさんが買ってくれた栗入りの大福をもらって少し元気が出ました。この辺からゴールは考えずに次の目的地だけを考えるようにしていました。目指すはランチの休憩地点!
台湾料理 福祥居 86.1km
12時30分頃にランチ休憩のお店に到着。11月なので熱中症の心配はまったくなかったけど休憩毎に水分を摂るようにしていました。
心配していたのはハンガーノックの方なので、混んでいて待つようなら補給食の羊羹をたべるつもりでしたがすぐに座れました。中に入ると席数が多いので、普段でもそれほど待つことはなさそうでした。
食べたいものを選ぶというよりエネルギーの補給優先で、醬油ラーメンと消化のよさそう(?)な麻婆丼のセットにしましたが、麻婆丼が意外にデカ盛り。
食べ過ぎると身体が重くなって走れないかなと思いつつも、手も足も痛い上に燃料切れになるのは最悪なのでペロッと完食しました。
- 台湾料理 福祥居
- 〒625-0020 京都府舞鶴市小倉300−9
- 0773-77-8681
わがし屋さんのあんぱん 結喜 119.1km
ランチで休憩は十分取ったはずなのにペースが上がりません。
止まる度にスタートで出遅れるのと、少しの坂でも登るのに時間が掛かるからです。下り坂はペダルを漕いで前を走るリーダーに追いつかないといけないと思いながらも、ひと息付くことを優先してしまっているのも理由です。
パッド付のインナーパンツを履いていてもお尻が痛くなってきました。
リーダーが所々で小休止を入れながら先導してくれます。これは前職場が関わっていたみずすまし水田プロジェクトの現場です。
安曇川のあたりで他のチームからTさんが合流して4人で走ります。
ランチ休憩から30km以上走って疲労の色が濃くなってきた15時30分頃に、やっと休憩地点に到着しました。
ランチに大盛りの麻婆丼を食べたので腹は減ってない気もするけどエネルギーを補給します。あんぱん好きなので普段ならいろいろ目移りしてしまって選ぶのに時間がかかったと思いますが、休憩時はスリープ状態だったので迷わずこしあんパンにしました。
残り32kmと聞いて、まだそんなにあるのかぁと憂鬱になりましたが、トイレの水道の水がお湯?と思うくらいに暖かくて癒されました。
- わがし屋さんのあんぱん 結喜
- 〒520-0524 滋賀県大津市和邇今宿825−1
- 077-548-7722
この日は閉まっていましたが、隣には団喜という塩大福のお店があるのでお餅派の方はそちらもいいと思います。
琵琶湖大橋 124.2km
ここまで来ればあと少しと琵琶湖大橋を目標にしていたので、橋が見えてきたときには元気が出ましたが橋に登りは付き物。
でも、ここまで走ってくる途中で、右ハンドルのギアを左手を使って変えるという極力右手使わない方法を習得しました(苦笑)。
スピードが出ているなら危なっかしい走り方ですけど、ノロノロなので問題ありません。
第2なぎさ公園 126.9km
休憩にしては早いなと思いながらリーダーに連れられて第2なぎさ公園で小休止。琵琶湖サイクリストの聖地碑、BIWAKOモニュメントは2つともビワイチの撮影スポットらしいです。
リーダーから琵琶湖サイクリストの聖地碑と同じポーズをするようにというオーダーがあったからで足がつったわけではありません。念のため。マグネシウムのサプリを2回飲んだので足がつるような前兆もなかったですね。
BIWAKOモニュメントを見た時は「ここにあったんだ」という感動はもちろんありましたが、あと何kmだろう?(残24km)の方が気になりました。
車で遠出するのが嫌な次男は「あと何分?」としつこく聞いてくるので、何回聞いてくんねん!とあきれていましたが、ビワイチで「あと何kmですか?」と同じことをやってた。反省。
— ロードバイク家族 (@10000vanlife) November 27, 2023
愛知川橋 150.2km
第2なぎさ公園を過ぎたあたりから少しずつ日が暮れていきます。この辺からリーダーが先行して、他のメンバーは自分のペースで走ってリーダーが待っている場所で合流するという走り方になりました。
近江八幡に入った頃にすっかり日が落ちました。このタイミングでリーダーはライトのバッテリーが切れてしまったので車のヘッドライトを頼りに車道を走るのですが、僕の自転車は反射板が付いているけどテールライトは付いていないので、安全面から並行する歩道を走ることにしました。
テールライトのせいにしましたが、時々足を休めたいので車道を走るのは怖いというのが本当の理由です(苦笑)。
歩道は交差点で少し迂回することになるし段差もあるので、車道を走るメンバーから遅れてしまって途中からメンバーの中で僕が毎回最後に合流するようになっていました。
他のメンバーに追いつこうと橋の急な坂をひとりで登っているときに、橋の手前にあった信号のある交差点で左折するのが正解じゃないか?という疑問がふと頭をよぎりました。
もう坂を登りたくないという気持ちも影響していたと思います。
橋を登りきってもメンバーの姿が見えません。急に不安になってきました。
ゴールまではあと少しというのはわかっていたので、スマホの地図を見れば位置がわかるし、リーダーに電話をして左折が正解だったのか聞こうと思って、リュックからスマホを出すと・・・
バッテリーは1%
これはヤバいと焦りました。スマホが使えないとリーダーから電話が掛かって来ても出れません。しばらくコンビニも見ていないし、そもそも、もう足が動かない。
前日出かけるときに車のナビに新海浜という住所を入れたのを覚えていたので、慌てて検索すると今登ってきた橋(愛知川橋)を渡った先にゴールがあることがわかりました。橋を降り始めるとメンバーの自転車のテールライトが見えて安堵しました。
そこからはゴールまで数百メートルでした。
家に帰るまでが遠足とはよく言うけど、最後の最後に集中力が切れてましたね。いま考えると迷う必要もなく直進が正解でした。
それに、集中力はともかくバッテリーは切れないようにモバイルバッテリーを持っておくべきでした。
日が落ちて気温が下がったことでバッテリーが一気になくなったのか?わがし屋さんのあんぱん 結喜で使ってからスマホを見ていなかったので、もしかするとフーディのアプリが開きっぱなしになっていたのかもしれません。
右手が痛いからってスマホの操作がいい加減になってしまうのは良くないですね。
1月に自転車に乗り始めてまさか11月にビワイチを完走できるとは思っていなかったので、達成感は半端ないです。これも初心者にペースを合わせてずっと走ってくださったリーダーKさんのおかげです。ありがとうございました。メンバーのみなさんも本当にお疲れ様でした。
右手も左膝も痛いので週明けの仕事に影響が出るかもしれません。おっさんの無謀なチャレンジは代償が大きいことを痛感したので、しばらく大人しくします😅
お疲れさん会@バリバリジョニー
前日の車の中で「明日帰ったらラーメンを食べにいこう」と盛り上がっていたのですが、到着時間が遅くなってしまったので大阪に戻ってからのラーメンは流石に待てないと、来る途中で見かけた「替え玉10円」という印象的な看板のラーメン屋さんでお疲れさん会です。
- バリバリジョニー
- 〒520-2571 滋賀県蒲生郡竜王町西横関38
- 0748-58-1172
僕がビワイチを走っている間に家族は新海浜公園から彦根城まで往復するというコースを走っていました。往復30kmというのは、9月末に右手を骨折してほとんど自転車に乗っていない次男にはちょうどいい距離だったと思います。
メニューを見たところで気がついたのですが二郎系でした。疲れた身体に高カロリーを注入したいというよりも疲れた身体(胃腸)をいたわりたいという気持ちが勝って、何もマシませんでした。
美味かったけどスープが想像以上に濃くて普通にしておいて正解でした。
装備の最適化
前日はKさんの別荘の庭でテント泊の予定でしたが別荘に泊めてもらえることになったので、荷物は自転車と着替えだけで済みました。
ビワイチくらい長距離を走るならテント泊はやめておいた方が無難ですね。テントの設営・撤収で体力を消耗するのは危険です。
6月に和歌山まで自転車を運んだ時は段ボールを緩衝材にしていましたが、今回はニューアイテムがあるので少し洗練された気がします。これで自転車とバンは干渉しないけど、自転車同士が擦れてしまうのは今後の課題ですね。
最近はキャンプ・釣り・自転車など遊びに合わせて荷物を積み替えるようにしています。マンション暮らしなので積み替えるのは手間ですが、余計なものがないと設営・撤収がスムーズです。
キャンプ→釣り→キャンプ→自転車→キャンプとか、バラバラに予定を組んでしまうと毎回の積み替えが負担ですが。
この記事に書いた距離はサイクルコンピューターで測ったものではなく、家でGoogleマップで調べたものです。
自転車に乗るときはGoogleマップの自転車ルートのお世話になっていますが、滋賀県は表示されないので不具合かなと思ったら自転車ルートの機能は地域限定で、東京都、大阪府、兵庫県など10府県が対応しているようです。※滋賀は対応していません。
サイクルコンピューターがないと、どのくらいの距離を走ってきたのか?がわからないし、先行車から遅れを取ったときに自分が今時速何kmで走っているのか?もわからないので心の安定を保つのに苦労しました。落ち着いたら買いに行きます。