オリジナル泡盛プロジェクト第2弾は、樽熟成泡盛が詰まった樽の大人買いを目指すクラウドファンディングを立ち上げました。
ひと樽丸ごと共同購入するのは、樽熟成の泡盛をシングルカスク原酒として味わいたいからです。目標金額は200万円!さらに完成記念イベントを石垣島で開催するという大胆なリターンまで設定した挑戦の結果は、いかに・・・
目次
オリジナル第2弾は樽原酒の大人買いに挑戦!
プロジェクトストーリー
- ①味わえるのはひと樽丸ごと購入できたときだけ!希少なシングルカスク原酒を共同購入するプロジェクト
- ②狙いを定めたのは沖縄石垣島で11年間以上、ホワイトオーク樽で熟成された八重泉酒造の泡盛原酒
- ③“樽原酒の大人買い”というお祭りに参加して完成までのワクワク・ドキドキ感も味わってみませんか?
「沖縄石垣島で11年熟成した樽酒を一樽大人買いして一期一会の感動を分かち合いたい!」というプロジェクトにmakuakeで挑戦しました。
樽原酒の大人買いと言われても、泡盛なのに樽?原酒の大人買い?とイメージしにくいと思いますので、詳しい話はこちらにまとめています。
3日で目標達成!
クラウドファンディングは3日で目標達成
メディア掲載の援護射撃や泡盛ファンのみなさんのサポートのおかげで3日で目標金額の200万円を達成することができました。ありがとうございます。まさかのまさかのスピード達成でした。怒涛の3日間に何が起きていたのか?時系列にまとめてみました。
関連|はじめてのクラウドファンディング|達成までの3日間を振り返る
メディア掲載情報
はじめてのクラウドファンディングへの挑戦。#yahooニュース でご紹介いただきました。ありがとうございます(^^) #樽原酒 #泡盛 #大人買い #シングルカスク #ToRETOURCASK #八重泉 #makuake https://t.co/IBMRe8XQs8
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士 (@itokaoru3) April 11, 2019
はじめてのクラウドファンディングへの挑戦。#yahooニュース でご紹介いただきました。ありがとうございます(^^) #樽原酒 #泡盛 #大人買い #シングルカスク #ToRETOURCASK #八重泉 #Makuake
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士 (@itokaoru3) April 12, 2019
11年熟成のたる泡盛・大人買いプロジェクト資金提供呼び掛けで共同購入へ/沖縄 https://t.co/k8ruL6EBra
- 泡盛を全国に広めたい 大阪の愛好家が樽ごと購入へ 希少な原酒の味 沖縄タイムス
- 11年熟成のたる泡盛・大人買いプロジェクト 資金提供呼び掛けで共同購入へ 石垣経済新聞
- 泡盛原酒をシングルカスクで 泡盛マイスター伊藤さんCF募る 八重山日報
- 八重泉酒造樽原酒買取、クラウドファンディングを利用し3日で達成! 泡盛新聞
完成記念イベントを石垣島で開催
2019年4月に挑戦したクラウドファンディング「沖縄石垣島で11年熟成した樽酒を一樽大人買いして一期一会の感動を分かち合いたい!」のフィナーレは、石垣島での達成記念イベント(2019年10月19日)です。
打合せのため2月に石垣島を訪れたときに、結果次第では二度と石垣島に来れないかもしれないとぼんやり考えていました。ここまで辿り着くことができたのは本当にみなさんのご支援のおかげです。ありがとうございました<(_ _)>
完成記念イベントに参加されるHさんから「ドレスコードってありますか?」って聞かれていたわけですが、Hさんが着るのをためらっていた泡盛かりゆしとスペシャルゲストの衣装が被ったのは吹きました(笑)。
こうしてみると、浮かれきった新婚旅行中のご夫婦に見えます。新婦さんはスペシャルゲストということを忘れて、はしゃいでましたね(笑)。
とにかくはじまる前から和気あいあい。狙い通りのアットホームな雰囲気でスタートできたシングルカスク原酒完成記念イベントのレポートです!
盛り上がり過ぎた工場見学
まずは八重泉酒造さんの工場見学から。2月にお邪魔した時に工場内を見せてもらっていたので見学していた気分でしたが、ほんの一部分だったことがよくわかりました。あの日はとにかくバタバタでしたからね。
工場見学は原料米から。個人的な萌えポイントは社名の入ったフォークリフトです。
回転式ドラムの中を覗き見。工場見学は一気に熱を帯びてきました。
大きな回転式ドラムが2機あるので麹造りをする円盤もビッグサイズ。その横には三角棚がありましたが、いまは使っていないそうです。
円盤(製麴機)の中も覗き見。できた米麹は円盤から自動で階下のもろみタンクへ運ばれる仕組みです。そして製麹と言えばやっぱり黒麹(團)でしょ(笑)。
スペシャルゲストの食いつきが際立っていたもろみタンク前(笑)。
酒造所見学で脅される、もろみタンクに落ちたら死ぬよ!というのはタンクの中には炭酸ガスが充満しているから。ガスが溜まっていないか?をよく確認してから入らないと掃除をするときでも(もろみが無くても)危険なんだそうです。
お隣りには泡盛が入ったタンクが並んでました。蓋を開けるとあたりに泡盛のいい香りが漂います。
ここから階段を降りたところには蒸留機がありました。八重山ならではの直釜式蒸留機です。A重油を燃料にした直釜式蒸留機の炎を見ることが出来ました。
釜の底全体を加熱しているわけではなく加熱するのは一部分だけです。燃料を霧状に噴射してそれに火をつけているので、釜の底の一部をずっとバーナーで加熱している状態をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
石垣島の暑さでは特に夏場の蒸留作業は過酷でしょうね。こうして泡盛造りの現場に触れることで、大変さがわかってより美味しくいただくことができます。
工場を出たところにもう一台の蒸留機がありました。こちらは直釜式ではなく常圧蒸留と減圧蒸留の切り替えができるタイプです。
縦型蒸留機の中ってこんな感じなんですね。入ってみたい!
ここでもスペシャルゲストが1番食いついてましたね。泡盛の変態として僕も気持ちは痛いほどわかりますが、ホストなので平静を装ってその様子を撮影するだけに留めておきました。
押すなよ!絶対に押すなよ!をやってるわけではありません(笑)。
223番の樽とのご対面
工場見学のラストは倉庫の中でみなさんと大人買いを達成した樽ナンバー223番の樽とのご対面です。223番の樽は新しい原酒で満たされていました。原酒が次に目覚めるのはいつなんでしょうか。楽しみですね。
何度見てもIKEAの陳列棚を彷彿とさせる倉庫。この高さの棚でどうやって積み下ろしをするのかというと、こんなフォークリフトが活躍しています。
その場にいた全員の予想どおり乗ってしまった人が1人いました(苦笑)。
ToRETOUR CASK223はDIYで完成
工場見学の後はお待ちかねの試飲タイムにいきたいところでしたが、その前に参加者のみなさんにシングルカスク原酒をお渡ししました。といってもまだラベルが貼られていないボトルです。
めったにない機会なので、ご自身でシングルカスクを完成させて頂きました。
- ①ラベルを貼る
- ②封シール(キャップシール)にナンバリング
- ③封シールを貼る
シリアルナンバーは1番から300番から好きな番号を選んでもらいました(重複はありません)。みなさん真剣そのものです。ちょっと曲がっても大丈夫ですよ、ご自分のボトルなので安心して貼ってくださいね(笑)。
DIYで完成させたシングルカスク原酒のボトルを手に記念撮影です。
以上が完成記念イベント参加者だけのスペシャルな特典(?)でした。
ここでお待ちかねの試飲タイムです!ではお手元のボトルを開けて飲んでくださいね~というはずもなく(笑)、別の新しいボトル(サンプル)を飲んでいただきました。
お楽しみは懇親会にとっておくとして、まずはストレートで味わっていただきました。氷をひとつ入れると印象がひきしまってより美味しいというご感想をいただきました。
他にはリターンの1つだった八重泉泡盛原酒と発売前の尚YAESENの試飲も用意していました。工場見学で蒸留機を前に尚の蒸留方法について伺った直後だったのでその味わいは格別でした。
シングルカスク原酒と味わって欲しくて3種類のカステラ(泡盛・黒糖・紅芋)も準備していました。
試飲でいい気分になったところでダンスタイム。予告どおり有志メンバーで盛り泡ろう!を踊りました。
踊っている途中でスマホに着信があって音が止まったり、ラストのかんぱーいでフレームアウトしたりとハプニングもありましたが、なんとか動画にできるくらいのボリュームを撮れたのでyou tubeにアップしました!
八重泉まみれの宴の幕開け
ここからは、いち参加者として完成記念イベントを楽しんでいたスペシャルゲストの出番です。まずは、八重泉(一般酒)で作る泡盛カクテル58KACHA-SEA。
お次はシングルカスク原酒で作るミントジュレップ。
同じくシングルカスク原酒を使ったラスティネイル。
シングルカスク原酒をカクテルベースにするのはもったいないと思われるかもしれませんが、味わったみなさんが大絶賛されていたことをここに記しておきます。
これもスペシャルゲスト新里 葵(2018年度 泡盛の女王)さんがイベント直前まで何度もカクテルの試作を繰り返して準備してくれたおかげですね。ありがとうございました。
シングルカスク原酒を使ったカクテルだけでなく島うららや黒真珠といった八重泉酒造さんの泡盛と一緒に楽しんでいただいたお料理がこちらです。キッチンブルーナさんが石垣島の食材を中心として八重泉酒造の泡盛やカクテルの魅力をさらに高めるようなお料理を準備をしてくださいました。
樽原酒大人買いの達成の喜びをみなさんと石垣島で分かち合いたいという無理めな企画にのっかっていただき、遠方からもご参加いただいたみなさん本当にありがとうございました。
ネットやSNSでのつながりは大切ですが、リアルで会って一緒に飲むことの価値や楽しさを改めて感じました。みなさんのおかげで忘れることができない一日になりました。
スペシャルゲストとして沖縄本島から駆けつけてくれた2018年度の泡盛の女王新里 葵さん。プロジェクトがまだぼんやりしているときにやりましょう!と言ってくださった座喜味社長をはじめ完成までご尽力いただいた八重泉酒造のみなさん。
そして、カリスマディレクターの岡山 進矢さんなくして今回のプロジェクトを達成することはできませんでした。
あらためてこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
控えめに言って楽しすぎました!
お約束の!!笑
懇親会の会場はこちら。
僕が石垣島で素通りすることができなくなったお店、キッチンブルーナさんです。美味しいお料理をありがとうございました。泡盛の他にワインもありますのでワインが好きな方にもおすすめです。
石垣島の夜は、ここからが長かった。
無事にここまでたどり着くことができてホッとしました。そして、ここからは完成記念イベントの第二部(非公式)のはじまりはじまり。
1軒目はホテルイーストチャイナシーの前でオープンされていたDeerestさんへ。2月の打合せの際は座喜味社長とふたりでお邪魔しましたが今回は7名です。ちょうど周年期間中だったので座れないかもと思ってましたが、タイミング良く座ることができました。
Deerstさん5周年おめでとうごさいます!カリー!ここでもお酒は八重泉。八重泉まみれの特別な日です。こちらのお店は移動式のバーなので日によって港の方でオープンしているので行かれる際は確認してからどうぞ(Deerestさんのfacebookページ)。
2軒目はスナック和さん。2月の打合せの〆に連れてきてもらってこのにんにくたっぷりのてびちにハマりました。翌日もひとりで行くつもりでしたが時間が合わずに断念。開店時刻が遅いんですよね。
あの日以来ずっと食べたくて、このときをめっちゃ楽しみにしてました。やっと来れた~!
全員いい感じにできあがってますね(笑)。完成記念イベントレポ以上にしっかりめのレポートになりそうなので(苦笑)、読み飛ばしてもらってOKです。
ここでも八重泉!とことこいきますよ~。スナックにはグリーンボトルが似合う!?
目当てはてびちとやぎ汁だったので迷うつもりはなかったのに、メニューが増えてるじゃないですか~!!素通りできないネーミングのエビちゃらちゃらって何??
その場にいた全員が一瞬で和ちゃんファンになっているので、迷うことなく頼んでみました!
どん!!
これがエビちゃらちゃらです。にんにくを効かせてちゃらちゃら炒めてるからこのネーミングなんだそう(by和ちゃん)。よく見ると、てばさきも同じ紙に書いてあるし。。前からあったのに気がつかなかっただけかも。
山羊汁だけじゃなくて、山羊刺しもあるっていうのでもちろん頼みました。生にんにくは頼んでないのにてんこ盛り(笑)。
イベントも終わったし後は翌日の朝帰るだけなので、にんにく臭いのもウエルカム。石垣ならではのサービスなのかわかりませんが、てびちとやぎ汁にママがライスを入れてくれました(かなり大盛り!)。にんにくが効いていて、これがめっちゃうまいんですよね。たまらん!
打合せで2月に来たときははカウンターでしっぽりと飲んでましたが、今回は憧れていたBOX席を満喫できました!
かなりなごり惜しかったのですが、お客さんが増えてきたのでBOX席を開けるためにお開きに。夢にまで見た、てびちと山羊汁だけでなく、いろいろ楽しんでお腹も心もパンパンで宿に帰りました。
道すがら朝から夜中まで石垣島での楽しい時間を振り返りながら、もしかしたらまたスナック和に来たくて完成記念イベントを石垣島で開催したんじゃないかと、酔った頭で考えていました。この幸福感からすると、そうなのかもしれません(笑)。
入りにくさは保証しますが、勇気を持って入ればそこにはめくるめく濃厚な世界が。ハマっても責任持ちませんけど。
お開きにしたはずが、あの後もう一軒飲みに行ったそうです。みなさん元気過ぎ!笑
石垣島でまた行きたいお店
いつの間にか泡盛だけじゃなくて沖縄にも詳しい人という少し間違ったブランディングができてしまい、沖縄でおすすめのお店をよく聞かれるので(苦笑)、備忘録としてまとめておきます。
豆腐の比嘉
早めのお昼に食べようと向かったものの既に完売しているくらいの人気店なので、僕がおすすめする必要もなさそうですが。
あらかわ食堂
こちらも人気店ですね。駐車場がいっぱいでも前のコンビニに停めるのはNGです。怒られます。僕は牛そばが好きですね。
ゼルコバ
座喜味社長に連れて行ったもらった石垣牛料理のお店。ランチで食べたもつ煮込みラーメンが旨し。これに栗ご飯やおかずもついてかなりお得感がありました。
ToRETOUR CASK223のおすすめの飲み方
まずはストレートで飲んでください
シングルカスク原酒での商品化を目指した理由は、樽の個性を味わってもらいたいからです。まずはストレートやオンザロックからどうぞ。
なんだかもったいないと感じるかもしれませんが、新里 葵さんが完成記念イベントで考えてくれたカクテルがかなり美味しかったのでToRETOUR CASK223はカクテルベースにもおすすめします。
好きなお土産の二大巨頭は信玄餅とマルセイバターサンドなんですがお酒に合わせるなら圧倒的にバターサンドでした。赤いグラスを合わせてみました。 pic.twitter.com/XLpG08s6UE
— 伊藤 薫@泡盛バカの司法書士 (@itokaoru3) November 9, 2022
裏テーマはアウトドアが似合う酒
クラウドファンディングのメインテーマは樽原酒の大人買いでしたが、秘かに裏テーマにはアウトドアが似合う酒を設定していました。アウトドアキャンプ飯との相性も探っているところですがToRETOUR CASK223が美味しくなる一番の肴は焚き火かもしれません。
※シングルカスク原酒の濁りについて
※Makuakeの活動レポートでもお知らせしましたが、ToRETOUR CASK223の原酒は泡盛として販売するには色が濃すぎるためリキュールとして製品化する際に粉状の食物繊維を添加しています。
そのため瓶詰め検品時には溶けて確認できなかった食物繊維が時間の経過とともに、お酒の濁りや底部に沈殿する場合がありますが、ボトルを逆さにして振っていただくことで解消されます。もちろん香味品質には影響はありませんのでご安心ください。すべての製品で起こるわけではありませんが念のためにお知らせいたします。
リターンのミニ樽で樽熟成に挑戦中
あなただけのオリジナルカスクを育ててみませんか?というコンセプトでクラウドファンディングのリターンにミニ樽と泡盛原酒のセットを用意していました。八重泉泡盛原酒を使って樽熟成にチャレンジできるクラウドファンディング限定の商品です。
しかし支援はゼロで、企画した僕が欲しかっただけというオチでした(苦笑)。
樽で古酒作りをするために準備したもの
クラウドファンディングのリターン用に準備したものとまったく同じものを募集期間終了後に1セット購入しました。支援金額が330万とか支援者数が300人とか自分で購入することで切りのいい数字になるなら自爆することも考えたかもしれませんが、その必要はなかったので終了後に購入しました。
樽を選ぶときに注意したこと
リターンに準備したのは、クラウドファンディングで大人買いした樽ナンバー223と同じくホワイトオーク材で作られた有明産業製造のミニ樽です。
- 新樽
- アメリカンホワイトオーク材
- 10リットル/全長35cm小口22cm胴径26cm
- 製造元 有明産業株式会社
天使の分け前という言葉を聞いたことがありますか?樽貯蔵の原酒は年数パーセントの割合で蒸発します。小さい樽だとお酒と触れている面積が大きいので蒸発するスピードが早いそうです。そこでミニ樽の中でも大きめの10リットルの樽を用意しました。
泡盛は八重泉酒造さんの泡盛原酒
泡盛は樽ナンバー223に詰められたものと同じく直釜式蒸留100%の八重泉泡盛原酒です。通常は販売されていないお酒ですが今回のクラウドファンディングのために特別に蒸留後まもない泡盛原酒を準備してもらっていました。
- 八重泉泡盛原酒 1800ml 6本
- アルコール44度
- 製造元 有限会社八重泉酒造
自然の中で樽詰め|2019年10月
まずは水漏れチェック
すぐにでも樽に泡盛を入れたいところですが、樽のある泡盛ライフをはじめる前に水漏れしないか?をチェックします。水を満量まで入れて24時間様子を見ます。万が一、漏れてもOKなように防水のソフトクーラーに入れて確認しました。
水漏れはなかったので水を全部抜いて樽の天星(入酒口)を下向きにして24時間乾燥します。乾燥中に皿に溜まった水はこんな感じ。たった1日でも色が着くんですね。次はいよいよ樽詰めです!
樽詰めはBBQイベントで
泡盛を愛する関西の仲間に手伝ってもらってBBQイベントで樽入れの儀を行いました。泡盛原酒は一升瓶で6本なので10.8リットルありました。樽は甕と違ってどこまで入ったのかは入れているときはわからないので5人で9リットル分を入れました。
滞りなく樽詰めができたのですが、中にお酒が入った状態で車で運ぶのは漏れるリスクがあると聞いたので瓶にまた戻して(苦笑)、家に帰ってまた入れ直しました。
あらためて家で樽詰めしている様子です。すっかり投稿するのを忘れてしまって2021年1月に投稿しましたが樽詰めしたのは2019年10月です。このときは全部ではなく4本分なので7.2リットルを入れました。10リットルの樽は最低0.5リットルから最大9.5リットルというのが入れておくお酒の量の目安だそうです。
新樽とはいえ、1週間でこんなに色が着くんですよ!びっくりです。
定期点検レポート|2021年5月
樽詰めから約1年半経ったので定期点検と称して味見をしました。まだまだ荒々しいけど美味い蒸留仕立ての原酒を新樽で寝かせたのでまだまだ荒々しいけど美味い!この瞬間しか味わえない香味です!
当たり前ですが1週間後とは色の濃さが全然違いますね。クラウドファンディングで完成したToRETOUR CASK223の色と遜色のない濃さです。
機嫌よく味見をしているときに樽の側面に亀裂を見つけてしまいました!ピカピカツルツルの表情が気に入っていただけにショックです。。
側板はかなり分厚いのでこの亀裂から漏れてくることはないよねと思いながらも、ささくれ立っていてバリっとめくれるおそれもあるので、補修する方法を有明産業さんに聞いてみました。
この画像を見ていただいてここまま使っても問題ないとのお墨付きをいただきました。
もし心配ならタガを外して一度バラバラにして、ひびの入った側板を木栓の隣の側板と差し替える方法で修理ができるようです(現在10リットル樽は作っていないため)。ただし保証期間が過ぎているので修理代と送料は僕が負担することになります。
ちなみに補修するなら蜜蠟クリームよりもヒビ等を補修するための食品用のパテ(食品衛生法第370号に対応)がいいそうです。ツルツルの表面は綺麗で気に入ってましたが漏れない限りはこれもアジ・個性と思ってこのまま使おうと思います。
定期点検レポート|2021年8月
2021年5月の点検で泡盛原酒の色の濃さが気になったので改めて点検することに。具体的にはテイスティングと樽の中のお酒の量を把握します。
4種類の八重泉さんのお酒(左から①~④)があったので一緒にテイスティングをしました。
- ①44度 泡盛原酒(クラファン完成記念蔵出し原酒)
- ②44度 3年古酒
- ③44度 2019年10月から①を自宅でミニ樽で熟成
- ④40度 樽詰日2007年9月のシングルカスク原酒
①を起点に②③④と比べながら①と②は瓶熟成とメーカーさんの古酒の違いを感じたり、③と④は同じホワイトオークで10年間の違いを味わいました。マニアックで伝わらないかもしれませんが最高の時間でした。
一升瓶4本分を詰めたのに中身を取り出してみると2本分も残っていなくてびっくりしました。1年10ヶ月でこんなに減ってしまうんですね。でもこの色をみて納得しました。色は③のミニ樽が④を追い越しています。これが天使の分け前なのか?味見したことを僕が忘れているだけなのか?苦笑。
樽はサイズが小さいと経年による変化よりも樽からの影響が大きいので、いわゆる泡盛の熟成とは違った味わいになることがよくわかりました。また熟成中のミニ樽はインテリアとしても様になります。
10リットルのミニ樽ではお酒の熟成のスピードよりも色が濃くなるスピードが早いので、このまま樽で熟成させるのではなく一度取り出して瓶に移すことにしました。さてこの後はどうしましょうか?
プロジェクト実行者としての振り返り
今回の挑戦で目標金額200万円を3日で達成することができた成功体験や表面上からは見えてこない失敗など、やってみないとわからなかった生の知見を手に入れることができましたので、気づいたことをシェアさせていただきます。