泡盛ブログ

古酒の日2024@泡盛テイスティング会

9月4日の古酒(クース)の日にちなんで、9月のテイスティング会はすべて古酒で揃えてみました。

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開催日は9月4日ではなかったのですが、偶然にも94回目のテイスティング会の日でした。今回はこちらの泡盛を選びました。

  • ①青龍 古酒 30度・瑞泉酒造
  • ②護佐丸伝説 5年古酒 35度・瑞泉酒造
  • ③瑞泉King crown 10年古酒 30度・瑞泉酒造
  • ④おもろ 甕貯蔵10年古酒 43度・瑞泉酒造
テイスティングした泡盛達

シンプルに熟成感だけを比べられるように全部同じ酒造所から選びました。3年・5年・10年のように、古酒のバリエーションが豊富なメーカーさんは限られます。今回は瑞泉酒造さんの泡盛で揃えてみました。

一般酒と比べる方が古酒の特徴が際立つような気がしましたが、10年古酒は30度と43度を飲み比べたいという個人的な好みから今回は一般酒は入れずに全部古酒という、なんとも変態的な4本になってしまいました(笑)。

それと、瑞泉酒造さんなら3回蒸留した泡盛 尚と古酒を飲み比べるのも面白そうだと、だいぶ迷いましたが今回はオール古酒にすることに決めました。

まずは、43度のおもろ以外の3銘柄でゆっくりと飲み比べてみました。

3年5年10年古酒の飲み比べ

同じ30度の青龍と瑞泉Kingを飲み比べて、瑞泉Kingの方が度数が低く感じると僕らのテーブルでは盛り上がりました。熟成の進んだ10年古酒の瑞泉Kingは口当たりがまろやかになって、実際の度数よりも低く感じらえれることが理由だと思います。

泡盛マイスターの試験でも、大会でも度数当ては新酒しか出ないはずなので、そんな練習は不要ですが、度数当てに古酒が含まれていたらかなりの難問になるでしょうね。

5年古酒の護佐丸伝説ははじめて飲みました。こういう機会でもないとなかなか飲むチャンスがない泡盛です。

参考|護佐丸と阿麻和利が泡盛に 瑞泉と神村が開発、県産業公社が支援し発売

おもろは、東京ウイスキー&スピリツコンペティション2024金賞を受賞している泡盛です。カメ貯蔵なのでカメ由来の味わいも特徴的です。

泡盛好きでも古酒を重たく感じる人もいるので、4本とも古酒にしたのは若干勇気が要りましたが、僕だけでなく参加者のみなさんにも楽しんでもらえたようで良かったです(多分)。

泡盛に合わせたお料理

テイスティングしている泡盛に合わせてみたい料理をテーブル毎に選ぶのが、このテイスティング会のスタイルであり醍醐味です。

テイスティングの最初はストレートですが、オンザロック、水割り、ソーダ割り、お湯割りなどテイスティングしながら選んだ料理に合わせて飲み方もいろいろ試しています。

天ぷら、カーリーフライのような揚げ物は青龍のソーダ割りでさっぱりといただきました。古酒は割るともったいないという意見はありますが、3年古酒ならお好みで割っていいと思います(青龍は3年以上の古酒を仕次した古酒です)。

余談ですが、度数の高いおもろは割っても、瑞泉酒造さんが30度まで加水して美味しく仕上げてくれたであろう瑞泉Kingは割らない方がいいんじゃないかなというのが僕の考えです。

お造りの盛り合わせの中にあったカツオの心臓ははじめて食べましたが、ごま油で食べると生レバーを思い出してその美味しさに感激しました。

初参加の方はろくちょうさんのお料理の美味しさに驚かれていました。いつものことですが、ゆんたくに夢中になってしまい撮り忘れもあると思います。今回は画像の数が少ないので確実に忘れていますね(苦笑)。

今回の〆のそばは三枚肉そばにしました。

三枚肉そば@ろくちょう

印象に残ったこと

普段は泡盛を飲まない方にも(お酒が好きな方なら)、このテイスティング会を楽しんでもらえていることを実感しました。

おそらく普段から泡盛を飲んでいる方でも普段はこんな風に泡盛を飲まないでしょう。当然のように僕も普段はテイスティングのことを気にしながら泡盛を飲みません。こういう機会だからと意識することで、面白い発見があります。

それと、いつもは40代50代の参加者が多い中で、今回は20代前半の方に参加してもらうことができました。やっぱり若い人に参加してもらえるのは凄く嬉しいですね。

普段から泡盛を飲んでいる若い人なんて、探そうと思っても出会える確率が低すぎるので、泡盛を前面に出すよりも異業種交流会のノリで気軽に参加してもらえるような会だといいのかなと思いました。

今回は初参加の方が6名おられました。大阪を中心にもずくの普及活動をしている「もずく楽部」からもずく君ともずくちゃんが参加してくれました!

もずく楽部の林さんからひと言

食に関心のある方、何事にも好奇心旺盛な方は、年齢に関係なく、愉しんでもらえる会だと思います。

最後になりますが、Sさんが泡盛マイスターの実技試験に合格されたようです。おめでとうございます!次は筆記試験頑張ってください!

泡盛初心者の方もお気軽に

会場は江坂にある、ろくちょうさん

「本格焼酎と琉球泡盛のお店 ろくちょう」さんで開催するようになってからは泡盛ファンばかりではなく、泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にもたくさん参加していただいています。

このスタイルにしたことで泡盛初心者の方にも抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように思います。 

100回に向けていよいよカウントダウンが始まりました。100回目のテイスティング会はどんなことをしましょうかね?

テイスティング勉強会 vol.94