今回テイスティングしたのは琉球大学の泡盛と白百合です。お酒を通じて少しでも能登半島地震の支援ができたらと思っていたので、売り上げの一部が被災地に寄付される震災復興支援ラベルの白百合を準備しました。
目次
新しい黒麴菌 「琉古株」
88回目のテイスティング会に選んだのはこちらの泡盛。
- ① 琉球大学の泡盛2 30度・神村酒造
- ② 琉球大学の泡盛1 30度・石川酒造場
- ③白百合 震災復興支援ラベル 30度・池原酒造
テイスティングをする前にプレスリリースの記事で琉球大学の泡盛2について確認しておきましょう。
本商品に用いられた新たな泡盛黒麹菌「琉古株」は、1935 年に泡盛もろみから分離・保管されていた株で、現在用いられている泡盛黒麹菌株とは最も古い時代に分岐した株として選抜された。琉古株の利用は、琉球王朝時代からつながる古来の泡盛醸造技術の一端を復興した成果であるといえる。
古(いにしえ)の黒麹菌株を用いた新たな泡盛 「琉古株仕込み 琉球大学の泡盛2」の開発
「琉古株仕込み琉球大学の泡盛2」は、発酵系の深い香りを有し、まろやかで甘く香ばしい濃厚な風味で、従来の泡盛と異なる特徴を有している。
古(いにしえ)の黒麹菌株を用いた新たな泡盛 「琉古株仕込み 琉球大学の泡盛2」の開発
泡盛造りに欠かせない醸造微生物である黒麹菌と酵母。黒麹菌の働きでデンプンを糖化して、酵母の働きで糖からアルコールを生成します。初参加の方が泡盛造りの工程を理解するには琉古株泡盛→R217酵母泡盛の順にテイスティングをする方がいいと考えました。
泡盛の香りの強さ1つを取っても初参加の方には馴染みがないので、どのくらいなら強いのかの基準がわからないというところからスタートしましたが、琉古株の粘性は低いのに対して、R217酵母の粘性は高く、初参加の方にもその違いを感じてもらうことができました。
琉古株の香りの特徴はキノコ様の香り、発酵・醤油香、苦味も印象的です。一方のR217酵母の香りはエステル香が特徴的で、苦味は控えめで甘味が強いという、初参加の方にも2つの泡盛は特徴を掴みやすかったようです。
同じ琉球大学の泡盛でもこんなに香りや味わいが違うんだというのを愉しんでもらえたと思います。
黒麹菌は泡盛のアイデンティティの1つです。泡盛醸造に使える種麹が基本的には1種類しかないことが泡盛の風味のバラエティー化を妨げているという状況で、新しい黒麹菌(琉古株)で造られた泡盛を味わうことができました。
泡盛の可能性が広がったことにめっちゃわくわくします。琉球大学の泡盛を飲むなら↓こちらの記事をぜひ!
参考|古(いにしえ)の黒麹菌株を用いた新たな泡盛 「琉古株仕込み 琉球大学の泡盛2」の開発
白百合の新しい扉が開いた
震災復興支援ラベルの白百合は、白百合の個性の新しい扉が開いていてシラユリストが試されてように感じました。
時間が経つと味わいが変わってしまうような気がするので具体的なことは書きませんが、この白百合には卵が合うんじゃなかなと思って僕らのテーブルではこんな料理を合わせてみました。
この白百合は「好きかも」と「無理」という人に分かれました。これまでの白百合の個性とはだいぶ違うのですが、「最も個性的な泡盛の蔵」を自認する白百合らしくていいと思います。
24日にプレオープンする間借りbarではこの白百合も飲めるので気になる方は是非オーダーしてみてください。関連|間借りbar@おふとんハウス
泡盛に合わせたお料理
テイスティングしている泡盛に合わせてみたい料理をテーブル毎に選ぶのが、このテイスティング会のスタイルであり醍醐味です。テイスティングの最初はストレートですが、オンザロック、水割り、ソーダ割り、お湯割りなどテイスティングしながら選んだ料理に合わせて飲み方もいろいろ試しています。
僕達コアメンバーはほぼ全メニューを食べているので、今回、僕らのテーブルで選んだお料理は初参加の方に中心になって選んでもらいました。画像はオーダーした順に並べています。
恒例になった〆のそば。今回はソーキそばを頂きました。
琉球大学の泡盛は500mlなので2本ずつ用意していましたが、飲み足りなかった隣のテーブルでは原酒太平を飲んでいたみたいです。僕も飲みたかったなぁ。
会の終盤に隣のテーブルを覗くと骨汁がありました。ろくちょうさんの骨汁が美味しくないわけがないので、僕も食べたかったなぁ(泣)。メニューをちゃんと見ていなかった自分が情けない。
Sさんから頂いた紅濱の唐芙蓉も美味しかったです。ありがとうございました。
泡盛初心者の方もお気軽に
「本格焼酎と琉球泡盛のお店 ろくちょう」さんで開催するようになってからは泡盛ファンばかりではなく、泡盛を飲むのはほぼ初めてという方にもたくさん参加していただいています。このスタイルにしたことで泡盛初心者の方にも抵抗なく泡盛を楽しんでもらえているように思います。
次回の開催日は調整中です。詳細が決まりましたらこの記事でお知らせいたします。