遺言執行者が大先輩

ある相続のご相談で遺言を拝見した時のこと。

その遺言は公正証書遺言で作成されていて、遺言執行者が定められていました。 特に問題はなさそうでしたが、遺言で指定した遺言執行者は既に亡くなられたということでした。 相続が発生してから十数年が経っていたケースだったので、遺言執行者が亡くなっていても仕方ないかと思いましたが、よくよくお話しを伺うと亡くなったXさんよりも先に遺言執行者が亡くなっていたとのこと。

Xさんは信頼を寄せていた大先輩に、もしもの時の遺言執行者をお願いしていたそうです(大先輩なので当然Xさんより年齢はかなり上です・・・)。

全ての遺言に遺言執行者が必要ではありませんし、Xさんの遺言内容は遺言執行者が必ずしも必要なものではなかったため問題はありませんでした。

もしも遺言内容に「認知」や「推定相続人の廃除・取消」が含まれていれば、これらは遺言執行者だけが執行できるものなので、遺言執行者が亡くなった時点で遺言を作り直して遺言執行者を改めて指定するか、遺言者の死後に家庭裁判所で別の人を遺言執行者として選任してもらう必要があります。

ただし、この二つの遺言内容に限らず内容によって相続人の協力が得られにくい場合には、遺言執行者がいるとスムーズに執行されることがあります。

もしもの時に年齢は関係ありませんが、若い人の方が確率的には長生きされるでしょうから、遺言執行者は自分よりある程度若い方を指名しておくことが無難です。 他にも、個人と違い亡くなることのない信託銀行といった法人を遺言執行者に指定する方法もあります。