二人の思いは叶うのか?

「遺留分」について、クイズ形式で書いてみました。

Aさん、Bさんの二人が遺言書を遺して亡くなりました。

二人とも相続人以外の第三者(AさんはCさんに、BさんはDさんに)に全財産を遺贈するという内容です。

ここで、二人の家族構成を見てみると、

Aさんは、唯一の相続人である弟がいます。
Bさんには、妻と息子がいます。

Aさん、Bさんには、それぞれ相続人がいるにもかかわらず、相続人にはまったく遺産をあげたくなかった理由は、ご想像にお任せします。二人が遺言書に託した思いは叶うのでしょうか?

二人の思いは叶うのか?

 

答えは・・・

Aさんの思いは叶います。
Bさんの思いは叶わない可能性が高いと思われます。

この違いは、二人の相続人が遺留分のある相続人かどうかということです。

Aさんの相続人である弟は、遺留分のない相続人。兄弟姉妹に遺留分はありません。

一方のBさんの相続人は、妻と子供で二人とも遺留分のある相続人だからです。

もちろん、Bさんの妻と息子がBさんの遺言書の内容に納得し、遺留分を主張しないことも個人の自由ですが、自分に遺留分があるにもかかわらず、まったく遺産をもらえないのは、納得できないという方がほとんどじゃないでしょうか。私も納得できないと思います。

遺言書があれば、原則は「遺言書」の指定どおりに遺産を分けることになりますが、あくまでも原則であり、例外もあるということです。

なお、遺留分を無視した「遺言書」も無効ではなく、有効ですが、遺留分の取戻しが裁判になってしまう可能性があるので、自分の気持ちに任せて、自由に「遺言書」を作るのも考えものかもしれません。