泡盛ブログ

泡盛マイスター日本一への挑戦 【全日本泡盛マイスター技能競技大会】

本気になるための準備はできました

新しいことを始めるには、またそれを継続するには、それができるような仕組み作りが大事だということを最近つくづく感じます。全日本泡盛マイスター技能競技大会(日本王座決定戦)にチャレンジすることを周りに宣言することで(ブログにも書くと)、「やっぱりやめます」は言いにくくなるので効果的です。

ただし、チャレンジするにしても、なんの準備もせずに気が付いたらその日を迎えてしまったということもありえるので、大会までの道のりをブログに書くことに決めました。こう書いてしまうと嫌でも大会に向けて準備しなくちゃいけなくなるし、ブログのネタにも困らないしと一石二鳥です(笑)。

でも宣言するよりも手っ取り早く本気になれるのは、お金をかけること(先行投資)かもしれません。僕が司法書士の勉強を始めた時、予備校の授業料に確か100万円ぐらい払いました。それで、絶対に受かるんだ!という思いが一気に強くなった記憶があります。

でもそれ以上に効果があったのは試験に挑戦するために会社を辞めたことでした。本気になるにはもう後がないってことを実感するのがやっぱり一番です。

いま思えば前職の建設コンサルタントとして仕事をしていくうえで最初に取るべき「技術士補」という資格を学生時代から5回も落ち続けた経験から、司法書士試験に挑戦するときは知らず知らずの内に自分を本気にさせるように行動していたんでしょうね。

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今回はそこまで自分を追い込むような挑戦ではありませんが、お金をかけることでの意識付けは既に十分できています。泡盛マイスターの資格を取るための受講料、それから講習・試験のための沖縄・東京への交通費に始まり、これまでの泡盛代など先行投資は十分過ぎるほど(苦笑)。

それだけでもう本気モードになっているので、去年の大会に出場された方の体験記に書いてあった大会前の3ヶ月は毎日テイスティングをしたというのは是非真似しようと思ってます。だって毎日泡盛ってことですよ!今から楽しみです。←違うかっ!

全日本泡盛マイスター技能競技大会2014への道のり

筆記試験対策

鼻が使い物にならないので

今年の泡盛マイスター技能競技大会は7月6日に開催されます。残り3ヶ月を切った途端にそろそろ本腰を入れて準備しないとと焦ってきました。

練習用の泡盛も準備しないといけないし、なんやかんやで3月は泡盛と触れ合う時間が少なかった分、感覚を取り戻そうと気合は入っているのですが、この季節は鼻がムズムズしてくしゃみが止まらないし、鼻も出る。花粉症に効くと噂の泡盛、請福ファンシーを買い占めようかと思いますが、香りに関する練習は今やっても無駄みたいですね。

技能競技大会では実技試験の他に筆記試験や口頭試問があるので当面は泡盛マイスターの教本を読み直すことからはじめてみます。それにしてもテキストっていうものは読み出すと途端に眠くなりますよね。

イヤイヤやってる資格試験の勉強ならしょうがないかと思うけど、こんなに興味を持てる泡盛でも同じなんだなぁと(苦笑)。

しかもうららかな春の陽気では眠気も増す一方です。大阪近辺の電車の中でこのテキストを広げてウトウトしている奴がいたら、間違いなくそれは僕です(笑)。

泡盛マイスターの教本

浪漫あふれる問題

GWが終わると早くも5月の3分の1が終了。気がつけば泡盛マイスターの技能競技大会まで2ヶ月切ってるし。。

テイスティングはぼちぼち練習できているけど筆記対策のテキスト読みが全然ダメ。1冊目の数ページから進んでない。まあテキストをひと通り読んだところでまったく頭に残らないことはわかっているので、やっぱり過去問中心にやりますか。

久しぶりにテキストを開くとこんな問題があったことを思い出しました。 

「九州沖縄サミットの「首脳社交夕食会」での食後酒として振舞われたブレンドしたクースの平均年数は首相たちの平均年齢と同じ66.6歳であった。○か×か?」

泡盛マイスター教本

50年、いや100年という長期熟成に耐えれる泡盛ならではの浪漫溢れるエピソードだとしたら6並びの66.6歳が正解であって欲しい問題なんですが、答えは×。正しくは平均年齢が56.6歳で若干盛り上がりに欠けますが、56年古酒って凄いですよ!浪漫しかないです。

でも、誰か平均年齢上げといて~(笑)。

度数当て対策

度数当ての理想は香りだけで決めること

泡盛マイスター技能競技大会には度数選定というアルコール度数を当てる課題があります。

泡盛マイスターの実技試験にもありましたが、これがなかなか難しい。泡盛の銘柄と違って度数はわかり易そうに感じますが20度・25度・30度・35度・43度をきっちり仕分けするとなると簡単じゃありません。

実技試験の勉強を始めた頃、同じ銘柄を水で薄めて度数だけが違うものを5種類使って度数当てをするのかと思っていいたら銘柄がバラバラの5種類を使って度数を当てるという試験だったので驚きました。

5種類のうち最初に口をつけてしまったのが不幸にも43度だったりすると、口の中が麻痺してしまってもうどれを口に含んでもよくわからんことになります。実技試験の時は5つ並んだ左端から手をつけたら、それが43度でパニくってしまった苦い経験があります。

泡盛マイスターの先輩に言わせると、そうならないように度数当ては口には含まず香りだけで判別して、自信が持てないものだけを口に含むのがベターということです。

そうは言っても銘柄の違いによるそれぞれの個性を考慮して、度数の違いからくる香りだけをかぎ分けるなんてのは至難の業なんですよね。

そういえば、我が家の泡盛蔵にまさひろ酒造の「島唄」の白と黒の2種類あったことを思い出したので、まずは島唄で実技試験以来となる度数選定にチャレンジしてみました。

2つの島唄で度数当て

島唄黒・島唄白という名前ですが麹菌はどちらも黒麹菌を使っているので、2つの違いはシンプルにアルコール度数が違うこと。結果は30度の島唄黒と25度の島唄白を正しく仕分けすることができましたが、香りだけでは自信が持てず案の定口に含みました。それでもかなり迷ってしまったのでまだまだ修行が足りないようです(苦笑)。

これは度数当てに限った事ではないですが、時間の経過とともに味わいの印象が変わってくるのでパッパッと仕分けできるように練習しないといけないですね。

島唄の度数当てをした数日後、同じまさひろ酒造の「花島唄」が我が家の泡盛蔵に眠っていたことに気が付きました。あの狭さなのになんで気が付かなかったんだろう(苦笑)。

島唄白・島唄黒はどちらも常圧蒸留ですが花島唄は減圧蒸留です。他にも違いがあるのかもしれませんが、大きな違いは蒸留方法です。

せっかくなので花島唄も一緒に度数当てをすればよかったと悔みましたが、島唄白・島唄黒も減圧蒸留と言われたらそうかもと思うぐらい飲みやすいので花島唄も一緒だとかなり混乱しますね、確実に。

花島唄をテイスティング

しばらくは変にひねらずに自信が持てるようなメニューでやってみますかね。

こんな度数当ては嫌だ!

泡盛の度数当ては香りだけで判断するのがベターと言っても簡単じゃないです。それならいっそのこと、口に含むのに抵抗があるほど度数の高いもので5度の違いを練習してみようと、花酒の度数当てにチャレンジしてみました。

花酒というのは与那国島でしか製造が許されていないアルコール度数60度の泡盛(厳密には泡盛ではなく原料用アルコールです)なので、一度口に含んだら最後、それ以降は判別不能。だから香りだけで判断する練習には好都合なんです(笑)。

花酒は60度がメジャーですが、仕分けするのは60度の花酒とそれを薄めて作った55度ではなく、レアな65度の花酒です。

舞富名65度@入波平酒造

詳しいことはわかりませんがこれは本土復帰40周年記念らしいです。これは開けずに10年間寝かしておくつもりだったのに、これも勉強のためです。チキショーもう1本買っておけば良かったぁー。

60度の方も同じ舞富名で準備しました。A・Bのシールを張ったグラスに相方に注いでもらって仕分けスタートです。

60度と65度の花酒で度数当て

結果は・・・失敗(汗)。

香りでBが65度だろうと思ったのですが、自信が持てずに念のため口に含んでみたら(←なぜ?)、なんだかAが65度のような気がしてきて、さんざん迷った挙げ句、味覚に頼って失敗したパターン。どうせ度数当てに花酒なんて出ないしと、負け惜しみを言ってみたり。

度数当ては、悩むなら飲むな!悩むから飲むな!

これが花酒の度数当てから学んだ教訓です。

小さな成功体験を積み重ねよう

香りだけで度数当てに挑むのは・・・無謀なんじゃ?

と思いはじめてます。というのも、そもそもこういう香りなら度数が高くて、こんな感じの香りなら度数が低いという自分なりの基準がまだ確立できてないよなぁと思ったのが理由です。ちょいとハードルを下げて判断基準を見つける練習をしてみます。

アルコール度数5度の違いに挑んできましたが、もっと差をつけて30度と44度を香りだけで仕分けしてみました。30度の泡盛は島風、44度の方はその名もフォーティーフォーでパーシャルショット(冷凍酒)を楽しむのに適した泡盛です。

どちらも石川酒造場の泡盛でミニボトルです。島風は飲みやすさにこだわって造られた泡盛ながら減圧蒸留ではなく常圧蒸留という点が最大の特徴かもしれません。考えてみれば技能競技大会の度数当ては、実技試験のようにテイスティンググラスじゃなくてプラカップかもしれないので今回はプラカップで仕分けに挑戦にしてみました。

島風とフォーティーフォーで度数当て

仕分けの結果は・・・成功(^^)v

しばらくたってから口に含んで確かめてみましたが、さすがに14度も違うとわかり易いですね。ただ時間をおいて香りを確認すると印象が変わっているので、その時々で毎回迷ってしまうのがいけてないなぁと。

今回は2つとも一般酒でしたが、本番では一般酒だけじゃなくて古酒も入った中で判別することになるので口に含んだとしても難易度が上がると思います。しばらくはわかり易いもので小さな成功体験を積み重ねて、香りだけでも判別できるイメージが持てるようになりたいです。

原材料当てで気分を変えてみる

度数当ての練習はちょっと忘れます。技能競技大会の種目にはありませんが泡盛マイスターの実技試験には「原材料選定」というものがあります。これは泡盛、焼酎(麦、芋、米、黒糖、蕎麦)、日本酒の7種類を判別するもので所謂、原材料当てです。

度数当てよりは簡単そうですが、やってみると泡盛と米焼酎の仕分けが鬼門でした。泡盛マイスターが泡盛を間違えちゃいかんでしょと、誰もが思うように実はここを間違えると致命傷になりかねない試験科目というわけです。

だからこそ泡盛と米焼酎はわざと似通ったものが出題されるんですけどね。

自分でハードルを上げてしまった気もしますが、原点に戻って今回は泡盛と芋焼酎を香りだけで仕分けしてみます。その芋焼酎ですが芋は芋でも田芋(ターンム)で造られた焼酎、金武酒造の金の誉(ほまれ)を選びました。一合で1,000円なので泡盛の方がだいぶ安いです。

田芋で造られた焼酎 金の誉(ほまれ)

泡盛と“田”芋焼酎を間違える気はさらさらありませんが、なんせ田芋の焼酎を飲むのは初めてなもので少し緊張しますね。泡盛の方はなぜか白百合のボトルで寝かせている海波@崎元酒造所を使います。

原材料当てとはまったく関係ないのですが、海波は熟成が進むと透明になるらしいのですが1年ぐらいじゃまだまだ濁っていますね。

海波は見た目でわかってしまうので目を瞑って香りだけでチャレンジ!

海波と金の誉で原材料当て

結果は・・・仕分け成功(^^)v

今回はたまたま合ってたという感じで正直めちゃくちゃ悩みました。出荷するときに金武酒造が間違えて泡盛を詰めちゃったんじゃないかと疑うぐらい、悩みました(苦笑)。

口に含むと違いがよくわかるんですが芋の香りをなかなか掴めなくて。箱に書いてあった「ほのかに残るターンムの香りと甘みをお楽しみください」にかなり凹まされました。

度数当ての練習にうってつけの泡盛

泡盛は30度が主流なので家にある泡盛を見渡してもほとんどが30度。度数の違う5種類の泡盛を購入して本番さながらに度数当ての練習をはじめました。

  • 20度は金武酒造の龍
  • 25度は瑞泉酒造の瑞泉三日麹
  • 35度は久米仙酒造の久米仙ブラック
  • 43度は忠孝酒造の忠孝 よっかこうじ(四日麹) 
度数当ての練習のために購入した泡盛

43度のよっかこうじは練習のためというよりも前から気になっていたので、この機会に便乗しました(笑)。

泡盛の麹造り(製麹)は蒸し上がった米に黒麹菌(種麹)をふりかけて、黒麹菌を繁殖させて米麹を造ります。麹造りにかける時間は40時間(二日麹)というところが多いのですが、さらに時間をかけて造った麹を三日麹(老麹)といいます。

四日麹は三日麹の上を行く約96時間かけて麹を造った常識破りの泡盛なのです。

忠孝よっかこうじQ&A

麹の色が白いだけでなく、もろみまで白いのは驚きました。高度数を感じさせず、なめらかな甘みのある43度というのも常識破り!で、よっかこうじは度数当ての練習には持ってこいの泡盛だったのでした。

朝練始めました!

朝練始めました!

誰が言ったのか知りませんが、練習は嘘をつかないというのはまさにその通りだと思っています。だからできるだけテイスティングの練習をしたいと思いながらも、気を許すとついつい2、3日さぼってしまうのが本当に情けないです。

でもやる気と時間があってもテイスティングの練習は場所も選ぶし、体調も整えておかないと駄目じゃないないですか、やっぱり。飲みに行った後は無理だし、不覚にも二日酔いになった日には泡盛と向き合いたいとは思わないし(苦笑)。

あれこれさぼってしまう理由を並べてもしょうがないので、ほぼ毎日練習ができるだろうと思いついたのが朝練というわけです。

当然ながら朝なので飲み込まずに全部吐き出します。もちろん運転をしない日だけです。ただし古酒当ての練習には五年古酒以上を使うので、古酒当ての練習は夜の部にまわしてしっかりと味わいながら全部飲み込みます(笑)。

こんなんで挑戦して大丈夫?

泡盛のことばかり書いていますが、書かないだけでちょくちょくワイン、日本酒、ビール、芋焼酎、ウイスキーなども楽しんでます。ベルギービールはやっぱりうまいなぁとヒューガルデンホワイトをぐびぐび飲んでいたある日のこと。

ふとラベルを見ると原材料にコリアンダーシードと書いてあって、思わず二度見。

コリアンダーの香りがするヒューガルデン

というのも、僕が唯一苦手なものがパクチーなんです!一瞬でもパクチーに触れた物は臭いでわかると自負していただけに、この事実にはショックを隠しきれません。。

大の苦手のパクチー(種だけど)をうまい、うまいと飲んでいたと思うと泡盛マイスターの全国大会を目指して泡盛の香りをどうのこうの言っている自分がかなり恥ずかしい。。

銘柄当て対策

銘柄当てに秘策アリ!?

泡盛マイスターの技能競技大会には泡盛の銘柄当ても出題されます。数百種類ともいわれる泡盛の全銘柄から無作為に出されたらまぐれでも全く当たる気がしないけど、あらかじめ指定された課題泡盛から出題される種目です。

泡盛テイスティングは泡盛の良いところに目を向けるのが大前提ですが、銘柄を見分けるのが目的ならその銘柄の(良くも悪くも)特徴や個性を短時間で見抜くための訓練が必要になりそうです。

それなら泡盛マイスターの実技試験にあった世界の蒸留酒当てで掴んだコツが活かせるかもしれません。

世界の蒸留酒当てというのは、泡盛、ラム、テキーラ、ジン、ウォッカの5種類の仕分けする問題です。はたしてコツといえるのか?ですが、僕なりに考えて実践していたのは具体的にはこんな方法でした。

まずは香りを確認。香りが特徴的なジンはすかさず決断します。次に僕の中でカブトムシを連想してしまう〇〇の香りも香りだけで即決です。このカブトムシの例えはわかる~という人が多いので(笑)、うまく例えれているんでしょうね。

残りの3つは香りだけではなく口に含んでも確認しますが、最も無味無臭と判別したものをウォッカと決めてしまいます。要は際立った特徴を掴まえることができたらそれだけで決断し、それ以上は深追いしないという方法です。

この深追いしない戦法は練習の時に一度間違えたことがあるぐらいでほぼパーフェクト。

ちなみに一度だけ間違えた理由というのは、無味無臭と思えるものが2つあったために迷ってしまったからです。

実技試験にはサービスという科目もありまして、泡盛の水割りを作って提供する練習も家でやっていました。練習用に水を入れておいた泡盛の空き瓶を泡盛が入っていると相方が思い込んで練習用のプラカップに注いでしまったため、ウオッカと水の仕分けをする羽目に(苦笑)。

自分でプラカップに注いでもいいんですけど、本番さながらの練習がしたかったので、できる限り相方に注いでもらってました。

普通に考えてウオッカと水は間違えないだろ?と思いますが、まさか泡盛の代わりにカップに水が注がれているとは思いもしなかったので肝心なところが見えなくなっていました。我ながらいい戦法だと自負しているのですが出題ミスには弱いようです。。

今回の銘柄当ての泡盛はこれ!

今年の泡盛マイスター技能競技大会の銘柄選定の課題泡盛は、この8銘柄です。

銘柄選定の課題泡盛2014
  • 「松藤(崎山酒蔵廠)」
  • 「美しき古里(今帰仁酒造)」
  • 「海人(株比嘉酒造)」
  • 「珊瑚礁(山川酒造)」
  • 「瑞穂(瑞穂酒造)」 
  • 「久米仙グリーンボトル(久米仙酒造)」
  • 「久米島の久米仙ブラウン(久米島の久米仙酒造)」
  • 「暖流(神村酒造)」

琥珀色になる樽貯蔵は暖流だけなので、最低でも暖流は見分けがつくだろうというのが課題の内容を知った時の第一印象でした。何度か練習をしてみると、松藤・美しき古里・瑞穂は簡単に判別できる特徴を掴むことができたので、この4銘柄を見分けるのは意外と簡単かもと思いはじめています。

じやあ他の4銘柄はどうかというと、非常に違いが分かりにくい。

久米島の久米仙ブラウンはまだ当たる時がありますが、海人・珊瑚礁・久米仙グリーンボトルは毎回間違います。やればやるほどわからなくなるという、ドツボにハマってる感じ。

本番で出題されるのは8銘柄の中から5銘柄だけなので、苦手な3銘柄が出ないことを祈りつつ筆記試験対策にもっと時間をかけるべきか?いやいや筆記試験の範囲は広すぎるから、ちょっとやったところで全く意味がない気もするし。

やっぱりこの8銘柄から確実に5銘柄が出るわけだからそこの精度を上げないでどうする?と、うだうだ自問自答している間に本番まで1ヶ月を切ってるという。

迷うな!オレ!

何度も何度も繰り返しても

課題泡盛の中で未だこれっという特徴がつかみきれていないのがこの3銘柄です。

  • 「海人(㈱比嘉酒造)」
  • 「珊瑚礁(山川酒造)」
  • 「久米仙グリーンボトル(久米仙酒造)」

今週はこの3つだけで銘柄当ての練習を繰り返しました。香り、味わいの違いを生み出すような特徴的なところはないかと泡盛百科のホームページで調べてみましたが・・・ 

  • 黒麹は、若麹と老麹の中間
  • 酵母は、泡盛101酵母
  • 蒸留方法は、常圧蒸留

と表面的な違いはナッシング!

そもそも海人はデータがあまり記載されてなくて詳細は不明でした。久米仙グリーンは一般酒ですが、3年古酒が20%ブレンドされていることが唯一ともいえる特徴的な点。

それでも繰り返し飲み比べると「これは他の2つと比べて、でんぷん質の粉の香りが強い」とか「アフターの収れん性が強い」といった見分けるポイントが少しずつわかってきました。収れん性というのは口に含んだ際に歯ぐきがキシキシするといった、味覚というか触覚での感覚のことです。

この3銘柄が必ず出題されるならともかく、8銘柄から5銘柄が出題されるのでこの程度のポイントでは弱すぎる気もしますが・・・。

少し自信が出てきたので、この3銘柄の次に苦手とする「久米島の久米仙ブラウン(久米島の久米仙)」を追加した4銘柄の仕分けにチャレンジしてみました。

結果は・・・1つも当たらず全滅。

どうしちまったんだとよくよく見てみると久米仙ブラウンも久米仙グリーンと同じく3年古酒が20パーセントブレンドされてる(泣)。

古酒当て対策

瓶熟成は対象外みたいです

泡盛マイスター技能競技大会にはクース(古酒)選定という3種類の新酒と2種類の古酒の計5つの泡盛の中から2つの古酒を当てるという競技があります。古酒当ては泡盛マイスターの実技試験にはなかったので、やったことはありませんが度数当てよりも簡単な気がしています。

言ってみれば、出来たてほやほやの新酒と3年以上熟成させた古酒の違いです。度数当ての5度の違いよりは大きいと思いませんか?値段の差も大きいですし。

ここで、はたと気がついたのは新酒といっても、もしかすると瓶で熟成されたものも出題されるのでは?ということ。泡盛は瓶詰めされた後も熟成が進むので、瓶詰めしてから5年経過したものでも5年古酒といわれることがあります。瓶詰めされた時は古酒ではないので、後天性古酒といえばいいんでしょうか。

例えば、上原酒蔵所の「神泉」はラベルには古酒とは書いていないけど、詰口年月日2004.10.07を見れば瓶詰めされてから約10年経っていることが分かるので、瓶熟成の10年古酒ということになります。

瓶熟成古酒の神泉

こういう瓶熟成している泡盛が新酒として出題されると当てるのが一気に難しくなります。いや、当てるのはまず無理かも。

クース選定に出題される泡盛が何かは公開されないので、泡盛マイスター協会に問い合わせてみたところ新酒は瓶詰めされた日からあまり日が経っていないものが出題されるということがわかって少し気が楽になりました。

何が出題されるかは非公開なのに、この競技は壇上でみなさんの視線を浴びながら挑戦しなければいけない公開競技なのはなんだか複雑な思いです(苦笑)。

紹興酒と古酒の意外な共通点

最近飲んだ古酒の香りが紹興酒の香りにそっくりでした。泡盛のテイスティングでは香りや味わいを他のお酒に例えるのは禁じ手ですが、似ているものはしょうがありません。泡盛は蒸留酒、紹興酒は醸造酒で根本的に違うのに面白いですね。

泡盛マイスターの教本によると紹興酒はうるち米、もち米等を原料にして曲子(小麦にクモノスカビを繁殖させたもの)で糖化、発酵するのに対して、泡盛はタイ米を原料に黒麹菌で糖化させます。アルコール度数も紹興酒は14~18度なのに対して、僕が飲んだ泡盛の古酒は43度とまったく共通点が見当たりません。

共通する点があるとすれば、日本でよく飲まれる紹興酒(加飯酒)は3年以上熟成させるという点で、泡盛も熟成させる文化があり3年以上熟成させたものを古酒といいます。こういう発見があるのも泡盛の楽しみ方のひとつだと思います。

一応、他人の感想も聞いてからブログに書こうと相方に感想を求めたら・・・ひと言、セメダイン!と(笑)。

この泡盛の香りが紹興酒の香りに似ていると感じるのはおかしいんじゃないの?という批判は甘んじて受けるつもりでしたが、セメダインと言われてしまったので、この泡盛の名誉と僕の名誉のために銘柄は書かないでおきます。

技能競技大会のトレーニングをすればするほど、ズブズブと泡盛の魅力の深みにはまっていくような気がする今日この頃です。

31年古酒で実技訓練

クース(古酒)選定が“公開”競技なら、なおのこと練習あるのみ。

古酒と詰口年月日の新しい新酒でLet’s トレーニング!ということで、マイ泡盛蔵から練習に使う古酒をピックアップしてみました。本番では5年以上の古酒が出題されるようなので、まずは瑞泉酒造の5年古酒 十和音(トワネ)です。これは瓶詰めされてから2年半経っています。

5年古酒の十和音(トワネ)

最初はわかりやすい方がいいだろうということで、思い切って31年古酒(瑞穂酒造の「琉球王」)でチャレンジ!

31年古酒の琉球王@瑞穂酒造

これは首里寒川町にある泡盛館で6千円以上買い物をした特典にもらったミニボトルです。一升瓶で31年間熟成させたものらしいです。いわゆる瓶熟の古酒ですね。

僕がまだ小学生で泡盛はもちろん沖縄の存在も知らなかった時に造られた泡盛だと思うととても感慨深いです。ざっと計算するとこのサイズで2,800円ぐらい・・・。

もったいなくてなかなか飲めませんでしたが、ただ飲むわけじゃなくて古酒当ての練習に使うので惜しいという気持ちはまったくありません。でもさすがに31年古酒で練習というとなんだか聞こえが悪いので実技訓練と呼ぶことにします。あ~今晩の実技訓練が楽しみ!

詰口年月日をみれば〇〇がわかる!

「この泡盛は瓶詰めされてから2年半経っている」と言うことがありますが、いつ瓶詰めされたかなんてどうして分かるの?と不思議に思われる方がいるかもしれません。

泡盛業界では製品管理と消費者への説明責任から2004年(平成16年)6月1日以降の製品には「詰口年月日」を表示しているので、それをみれば簡単にわかります。知らない人が見ると「賞味期限」か「製造年月日」と思ってしまいそうですが、どちらでもなく瓶詰めされた日です。

これを賞味期限と勘違いする人が多いんでしょうね、だから沖縄県酒造組合連合会はこんなチラシを作っています。

詰口年月日は賞味期限とは関係ありません!

例えば、詰口年月日が「2011年4月17日」であれば、2014年4月17日の時点で丸3年間瓶で熟成されたことになるので「古酒」ということになります。またこちらの沖縄土産であろう泡盛のミニボトルは全体を見渡しても詰口年月日が記載されていません。

ということは、少なくとも2004年6月1日より前の商品ということになるので、瓶で10年以上熟成された泡盛ということになります。

そこで、たまたま外出先で覗いた酒屋に詰口年月日がない泡盛が売っていれば、僕の場合は深く考えずにそのままレジに持って行くことになります(笑)。泡盛に詳しい方ならラベルのデザインが現行のものと違うとかで、詰口年月日なんか見なくてもある程度察しがついてしまうかもしれません。

ただし10年間熟成されたとしても必ずしも美味しい古酒に育っているとは限らないところが難しくもあり、泡盛の面白いところです。

後輩から届いた激励の泡盛

前に働いていた会社の後輩から泡盛を貰いました。多良川さんの古酒 琉球王朝です。

瓶熟成12年古酒の琉球王朝

詰口年月日について書いた僕のブログを読んでくれていたようで、この泡盛は僕が喜ぶと思って後輩が持って来てくれました。ありがたや~。

瓶詰めされてから丸9年経っているのと、古酒として販売されているので3年をプラスすると、わぉ12年物!

後輩の家で長い間眠っていたらしく、なんと!長期熟成古酒に育っていました。

これは僕の挑戦に対する後輩からの激励と受けとめ、しっかり練習します。そして、このブログはひとりよがりの自己満足という認識でしたが、読んでいてくれる人が、見てくれる人がちゃんといるんだなと実感できました。感謝です!

練習は本番さながらに

沖縄からテイスティンググラスが届きました~。

沖縄から届いたテイスティンググラス

既に3脚持っていたけど、技能競技大会ではすべての種目でテイスティンググラスを使うので練習のため追加で3脚購入しました。

「テイスティンググラスを使うのが当然ちゃうの?」と思うかもしれませんが、実技試験は一部の問題でプラカップを使ったので、泡盛マイスター協会に確認しました。

技能競技大会で使うものとグラスの形状が違えば香りの感じ方も違うだろうし、ましてや本番がテイスティンググラスなのにプラカップで練習してもそれは練習とはいえないですからね。

本番さながらに練習を繰り返すことの大切さは1回目の司法書士の本試験の時に痛感しました。「今日は本試験じゃないし」と割り切って模擬試験を受けていたので、本試験の時は「今日が本番だ!今日力を出せないとまた一年間勉強だ!」と変に力が入ってあがってしまい惨敗した苦い経験があります。

だから勉強2年目は猛省して、毎回本試験だと思って模擬試験に取り組みました。こんな感じです。 

  • 朝6時に起きる(試験開始の3時間前に起きないと頭が働かないと聞いて)
  • 昼飯は本試験の時に食べるものと同じものにする(おにぎり2個とウイダーインゼリーでした)
  • 昼休みは誰とも話さない(下手に答え合わせをすると、気が滅入って午後の試験に響く恐れがあるため)
  • 時間ぎりぎりまで問題と向き合う(記述式は手が攣りそうになります)
  • 試験中はトイレにいかない←当然ですね(笑) 

かなり脱線しましたが、本番と条件を合わせて古酒当ての練習中。さてどれが古酒か???

古酒当ての練習中

古酒当てのトレーニングが怖い!?

古酒の香りといえば、まず思い浮かぶのがバニラの香り。バニラ以外で評される泡盛の香りというと琉球最後の国王尚泰の四男である尚順男爵が書いた「鷺泉随筆」の中の「古酒の香り就て」の記述が有名です。

その中で標準的な古酒の香りは3つしかないといわれています。

  • 1つ目は「白梅香かざ」で鬢付油の匂い
  • 2つ目は「トーフナビーかざ」で熟れた頬付の匂い
  • 3つ目は「ウーヒージャーかざ」で雄山羊の匂い 

これまでに飲んだ古酒はせいぜい15年物、どんなに古くても20年物が最高でしたが、正直なところこの3つの香りを感じたことはありません。というよりは鬢付油、熟れた頬付はまだしも、雄山羊の匂いというのはちっともイメージができませんでした。

ほとんど山羊を食べたことがないし、ましてこの肉は雄か雌かなんて気にしたことは、まずありません(笑)。匂いというのは山羊肉の匂いではなく、山羊の体臭のことかもしれないけどもちろんそれを嗅ぎ比べたこともありません。

もしかして30年物や50年物の古酒を飲めば「あ、これが雄山羊の匂いか!」とピンと来るのかもしれないと思ったこともありました。

今回トレーニングと称して美味しく頂いている琉球王が31年物と過去最高に古い(熟成されている)ので、3つの香りをいよいよ感じることができるのかと期待していましたが、琉球王の香りから浮んできたのは・・・海草や海苔の香り(直感ですよ)。さらに、深追いして捕まえたのは昆布飴の匂いでした。

粘性が高くて、喉を流れていくときにまるで溶岩が地を這うような様子をイメージしてしまったドロリとした口当たりが印象的でした。トレーニングきっかけで、普段飲めるような泡盛じゃない31年古酒の味がやみつきになりそうで、とにかく怖い(苦笑)。

口述試験対策

グルメリポーターになったつもりで!?

全日本泡盛マイスター技能競技大会の書類審査の結果と一緒に封筒に入っていたのは口頭試問の問題でした。壇上で審査員の質問に正確に答えられるか?が問われる口頭試問では、事前に問題がわかっているのといないのでは雲泥の差。

口頭試問の問題

テキストだけですごいボリュームなんで正直ほっとしました(試問集の中から2問が出題されるようです)。

問題がわかっていてもその時になったら、あわあわしてしまいそうなので事前の準備をしっかりしておかないと。ちなみに問題だけで模範解答はありません。

こんな問題がありました。

 泡盛に合う琉球料理を1つ取り上げてグルメリポーターになったつもりで教えてください

 へ?グルメリポーターになったつもりで?

変にハードルを上げるのはやめてほしい、どうかこの問題は当たりませんように(祈)。

ちなみに、この問題は選手全員が問われるようです。

 沖縄県知事認証泡盛マイスターとして泡盛を普及するには、どういった方法がありますか?現に普及活動を行っているのであれば教えてください

そういえば同期のMさんが大会を観戦した時にこんな感じの質問をされていたとか言っていたような・・・。すっかり忘れていました。

普及活動といわれて思いつくのは僕なりの泡盛の楽しみ方をブログで情報発信していることと、月に1回開催している泡盛テイスティングの勉強会(大阪泡盛の会)の事務局をしていることですね。いまさら何か新しいことをはじめるなんてできないので、この2つのことをしっかり答えられるように準備しておこうと思います。

この質問の回答が結果を左右しかねない、そんな気がしてきました。

書類審査

残すはあれだけ

おととい(5月28日)届いた全日本泡盛マイスター技能競技大会の応募用紙、6月2日が締め切りなので忘れないうちに書いてしまいます。

  • 飛行機のチケットは取りました!
  • ホテルも押さえました!
  • 残すは書類審査に通るだけ!?

これで書類審査に落ちたら・・・なんてネガティブなことを考えるのはやめておきます(笑)。

応募要領を読んでいてエントリーフィー(8,000円)がいることに気がつきました。ネガティブなことは書かないでおこうと思ったけど、交通費、宿泊費にエントリーフィー。それから飲み代もろもろで結構な金額になりますね。

こりゃあもっと練習をがんばらないと、ダメだ(*_*)

沖縄から郵便が届く

応募していた全日本泡盛マイスター技能競技大会の書類審査の結果が届きました。 

書類審査の結果

結果は・・・パスしました!出場決定です!

  • 飛行機のチケットOK!
  • ホテルの予約OK!
  • 書類審査もパス!

これで、後は本番までトレーニングに集中するだけと思ったら・・・

封筒の中から、大会の観戦チケットがでてきました。しかも6枚も。

大会の観戦チケット

選手も一丸となって多くのお客様を動員して、大会を成功に導こうということですね。といっても会場は沖縄ですからね。

もし大会を観てみたいという方がいらっしゃたら先着2名の方に観戦チケットをプレゼント致しますので、一緒に大会を盛り上げていただけないでしょうか。お願いいたします(^^ゞ ※ただし、会場まで自力で来れる方に限ります。

第六回全日本泡盛マイスター技能競技大会
日時:平成26年7月6日(日)
会場:パシフィックホテル沖縄2階 万座の間
開場:14時

とうとう来たな、このときが!

断“酒”離 解禁!!

長いことひどい咳が続いてたし、マイコプラズマ肺炎というのが流行っているという話も聞いていたので、念のため病院に行ったのが1ヶ月前のこと。

「薬を出しますがもし気になるようなら検査をしておきますか?」とドクターが言うので、血液検査とレントゲンを撮ることに。レントゲンを見たドクターから「ここの白い部分が少し気になるのでCTも取りましょう。大丈夫だと思いますが念のためです」と極めて明るく言われ。

「紹介状を書きますから来週〇〇病院でCTを撮ってもらって、その足でまたこちらを受診してください」と気がつけば初めてのCT撮影をすることになりました。

そんな時に限ってどういうわけか「あれ痩せました?」とか「なんか、やつれてない?」とか不安を煽るような何気ない一言に心が乱されて(体重は変わってないのに)、不安マックスでCT撮影の日を迎える羽目に・・・。

おまけに、30分ぐらいでCTの結果がもらえるって聞いていたのに50分以上かかって、時間がかかるのは何か見つかったから?と相当気を揉みました。

悪いことの想像というのは際限ないですね。。

結果、CTは異常なしでしたが、血液検査で見つかりました。

血液検査で見つかりました。。

百日咳でした(*_*)

基準値「10未満」のところが「141」とはとってもわかりやすい(笑)。

思い起こせば3月に挑戦したセミナーコンテスト本番前ぐらいから咳が酷い時があって、その時はメンタル弱いなと思っていたけど違いました(苦笑)。

ましになったり、ぶり返したりしながらも百日以上咳が続いたことになります。結局、足の指の怪我(肉芽)からの百日咳でここ1ヶ月まったくアルコールを飲みませんでした。でもおかげさまでその分、テイスティングのトレーニングに集中することができました(トレーニングは全て吐き出します)。

いよいよ日曜日に控えた泡盛マイスターの技能競技大会のため今日の夕方に沖縄に旅立ちます。百日咳も完治したので断酒離明けの一杯目に何を飲むのかが問題だ!

泡盛漬けの週末に突入!

沖縄に着くやいなやホテルでチェックインを済ませて向かったおでん東大で、ひと月振りのアルコールの洗礼を受けました(この話はまた改めて)。

大会前日は午前中に宮里酒造所さんへ、そして午後からは忠孝酒造さんへお邪魔する予定です。そしていよいよ日曜日は全日本泡盛マイスター技能競技大会に挑戦します!

大会の後は懇親会に参加。懇親会のスタートが16時とはいえ沖縄の長~い夜に備えてその日も沖縄に泊まって月曜に大阪に戻ります。

という感じで、今週末は身も心も泡盛漬けの予定。ここ1ヶ月丸々断酒していたので身体からアルコールが抜け切っていますが、この沖縄滞在中にその分は余裕で取り戻せそうです(笑)。

結果報告!!

台風が接近していた沖縄から7月7日に帰ってきました。

さて6日に挑戦した第6回全日本泡盛マイスター技能競技大会の結果ですが・・・

金賞を頂くことができました!

金賞の賞状

モンドセレクションなら上位の賞ということになりますが、この大会では上位に内閣総理大臣賞をはじめ計3つの大臣賞などがあり金賞というのは実質6位ということになります。

とはいえ最初の筆記試験で半分ぐらい落としてしまって(自己採点ですが)、手応えはなかっただけに入賞できたのは素直に嬉しいです。応援してくださった方にはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

話はかわり、会場には全20ページの立派なパンフレットがありました。

泡盛マイスター技能競技大会2014のパンフレット

中を開くと総務大臣や沖縄県知事などの祝辞が5ページに渡って掲載されています。

てっきり受験票用(本人確認用)だと思って送った顔写真がパンフレットの出場選手のページに載っていたり、選手入場の時にステージ前のスクリーンにでかでかと映し出されるとは思いもしなかったので驚きました。

出場選手@泡盛マイスター技能競技大会2014

写真といえば表彰式ではステージ上で額に入った賞状と副賞の甕を頂きましたが、大阪から単身で参戦したのでその時の写真が1枚もありません。入賞するとは思ってもなかったので携帯で撮ってもらうことを知り合いにお願いすることも忘れてました。

そういえば泡盛の女王と一緒に撮ってもらうのも忘れました(泣)。

でも取材や協会のカメラでは撮ってもらっているはずなので入手できたらまたアップします。来年こそは上位を目指してまた挑戦するつもりなので、しばらくは2014年の大会を終えての総括記事を書いていきます。

2014年の大会を終えて総括

二度と間違えないように

台風の影響で遅れるだろうと思っていた荷物が沖縄から届きました。

沖縄から届いた段ボール

ビン類シールが貼ってあるし中身が泡盛なのはバレバレですよね。肝心の中身は那覇空港オリジナル泡盛ホワイトタイガーです。那覇空港で見かけてその存在は以前から知っていましたが買ったのは初めて。

那覇空港オリジナル泡盛ホワイトタイガー

技能競技大会の筆記試験にこんな問題がありました。

泡盛マイスター協会の第1号公認スポンサーの会社名を書きなさい

これは落としちゃいけない問題ですよね。。

大会のパンフレットの表紙にも載っていたし、ホワイトタイガーの広告のページにも載っているのを見たのに・・・どうしても出てこない(汗)。

泡盛マイスター協会の第1号公認スポンサーは?

頭を振り絞って出てきたのが、沖縄エアポート株式会社(爆)。

正解はというと、エアポートトレーディング株式会社。エアポートは合ってるって全然おしくない。

ニ度と間違えないようにという自分への戒めから高級泡盛を買って帰りました。「副賞に泡盛の五升甕をもらっているのに、さらに泡盛を買って帰るなんてアホか?」と相方に呆れられましたが、呆れるのはまだ早い!

買ってきたのは、ホワイトタイガーだけじゃない(笑)。

上位入賞の鍵は?

全国大会の総括記事を書きます!とブログに書いてから早ひと月が経過。少し時間をおいた方が客観的に書けるかなと思ったからなのですが、時間とともに記憶がだいぶぼんやりしてきたので、ここから一気に書きます。 

午前中は非公開の競技が3つあって1つ目が筆記試験でした。結局テキストを読む時間が取れなくて泡盛マイスターの筆記試験の時の問題を1回やるので精一杯でした。

準備不足の結果、本番では問題をざっと見た感じで半分はわからなかったけど気合いでひと通り解答欄を埋めました。かなりの珍回答が生まれたような気がしています(苦笑)。

問題を持ち帰れなかったのではっきりと覚えていないものもありますが、自己採点で間違えた問題の答えもしくはキーワードを備忘録として書いておきます。 

  • 泡盛マイスター協会の第1号公認スポンサーのエアポートトレーディング株式会社
  • 沖縄で大ヒットした甲類焼酎の白鷺
  • にんにくを泡盛に漬けたヒルザキ
  • 甘藷の栽培をはじめた野國 總管
  • 昆布の消費ナンバーワン県は?

沖縄の歴史・文化が弱いのを自覚していましたが、琉球王朝の王や時代に関する問題も間違えました。それから、既にどんな問題だったのかまったく思い出せないものが他に1問。

表彰式の前にあった審査委員の講評によると、上位の方は筆記試験をほぼ全問正解されていたようなので9割は取らないと上位入賞は難しそうです。今年は6割取れてたらいいところと思うので筆記試験対策は来年の課題の1つです。

実技試験の肝は?

筆記試験の次の競技は銘柄当ての予定でしたが、急遽その次の度数当てと順番が変わりました。実技試験の肝は銘柄当てと考えていたので拍子抜けしましたが、筆記試験の不出来を引きずったまま銘柄当てに突入しなかったのは良かったかなと思います。

順番が変わったことで問題があるとすれば、度数当てには43度の泡盛も出題されるので度数当てで43度の泡盛の仕分けに時間が掛かってしまうと舌が麻痺してしまうリスクがありました。

香りだけで度数の判別ができれば問題になりませんが、結局香りだけで度数が判別できるレベルに到達することはできなかったからです。

度数当ては自己採点のしようがないので何問当たったのかわかりませんが、あまり悩まずにすんなり判断することができました。こういうときほど当たってないことが多いのですが・・・。

午前中最後の競技は銘柄当てでした。課題の8銘柄の中から5銘柄が出題される予定で練習を重ねていたのに、本番で出題されたのは6銘柄でした。←なんで(苦笑)。

1つだけ出されてこの銘柄は?というのは比較するものがないのでかなり難しいのですが、6銘柄だと比較するものが多くてやり易くなったので結果オーライ。

ちなみに練習で確実にわかると自信があったのは暖流と松藤です。だから暖流は出題されて松藤は出題されてなかったという点は自信があったのですが、休憩の時に周りから聞こえてくる話では暖流はなかった松藤は〇番だったとか・・・。

樽貯蔵の暖流は薄く色が付いているから見た瞬間にうっすら黄色がついていたものをこれは暖流と決めうちしたのですか、違ったのかも。これも自己採点のしようがないのでこれ以上はわかりません。実技試験の解答と自分の点数を公開してもらえると来年の準備がしやすいのにと思いました。

あの本番独特の雰囲気にのまれないことが実技試験で好成績を勝ち取る秘訣なのかなと思います。それと、上位入賞を果たすために必要なのは、状況の変化に柔軟に対応できる力なんでしょうね。

見られています、公開(後悔)競技

午後はステージ上での公開競技でした。

はじめが古酒当てでその後の口頭試問が最後の競技になります。古酒当ては5銘柄から5年以上の古酒2つを当てるというもので、その通りの練習していました(古酒以外の3つは一般酒です)。

ところが本番では5銘柄全てが古酒で、その中から5年以上の古酒を全て当てるというルールに変更されました(汗)。しかも5銘柄に5年以上の古酒がいくつ含まれているのかは公開されないという。

解答用紙を見ると欄が3つあったので素直に3つ書けば良かった気もしますが、己を信じて2つだけを書きました。いずれにしてもいくつ当たったのかはわかりません。

そんなことよりも午前中の非公開の競技とは違って、公開競技はテイスティングをする姿も審査の対象だったということが終ってから発覚しました。制限時間3分なので出来るだけ早く判断することだけを考えてグラスをかざして色を見ることはしなかったし、泡盛を吐き出す時もハンカチで口元を隠すなんてことは考えもしませんでした。

無我夢中で5銘柄をテイスティングし終わって辺りを見渡すと、同時にテイスティングをしていた二人がハンカチで口元を隠すのを目にしてはじめて気がついたという次第。

今回が初めての挑戦だったし大会を観戦したこともなかったので、公開競技の意味するところが頭からすぱっと抜け落ちていました。

みなさんが見ている前で家で練習していた時のように、口に含んだ泡盛を勢いよくコップに吐き出していたと思うと見るに堪えなかった気がします。

こういうときに限って琉球朝日放送のホームページに技能競技大会の映像がアップされていたのですが、なんと僕がコップに吐き出しているところがバッチリ映ってました~(汗)。

次回は品よくエレガントに、テイスティングをする仕草でも審査委員にアピールしたいと思います!

合言葉は泡盛を世界遺産に!

最後の競技は口頭試問。前に書いたように問題は事前にわかっていたので回答を準備して望みましたが、その中でも答え易い2問を聞かれたのでラッキーでした。

ステージに上がる直前に時間がおしているからまきでと指示があったので、選手全員に問われる沖縄県知事認証泡盛マイスターとして泡盛を普及するには、どういった方法がありますか?現に普及活動を行っているのであれば教えてください。という質問には準備していた内容の3割ぐらいをカットしなければいけなかったことが心残りです。

今回の質問者は司会者(泡盛マイスター)だったので、審査員が質問者だった去年と比べると、気分的にかなりやり易かったと去年も挑戦された方が言っていました。口頭試問の自己評価としては可もなく不可もなくで無難に終えたというところでしょうか。

他の方の普及活動のスピーチは聞けませんでしたが、泡盛の世界遺産登録の動きに触れた方もいてその時は会場が沸いたそうです。時期のこともあったし沖縄県外の僕があの場で口にするのは違うかなと思っていたので大会の時には触れるつもりはなかったのですが、今は違います。 

8月4日にユネスコの世界無形文化遺産への黒麹菌を使った琉球泡盛の登録を目指す準備委員会が発足しました。それを受けて沖縄タイムス誌には「目指せ 世界遺産」と題して、準備委員5氏の泡盛・黒麹菌の魅力や活動方針についての記事が特集されました。

これからは泡盛を世界遺産に!を合言葉に大阪から泡盛マイスターとして登録に向けた泡盛の普及活動をしていきたいと思います!こんな壮大な目標を前にすると大会の結果なんてどうでも良くなってきますね(苦笑)。

ハイブリッドで泡盛の可能性は無限

泡盛マイスターの技能競技大会に挑戦したことで確信を得たことがあります。

それは、ブレンドが泡盛の面白さを加速させるんじゃないかということ。

古酒造りはブレンド(仕次ぎ)しない方向に進んでいますが、ロット毎のばらつきを解消するためや質を高めるために酒造所の中でのブレンドは当たり前のようにされています。

でも僕が言いたいのは酒造所の中でのブレンドではなく、酒造所の垣根を越えたブレンドです。

沖縄県酒造協同組合で販売されているものを除けば酒造所の垣根を越えたブレンドはほとんどないと思います。法的な制約はないとは思うのですが聞いた事がありません(もしかして僕が知らないだけ?)。

銘柄当ての練習で何度も繰り返しテイスティングをしてみて、各銘柄の個性を完全に理解してさらに個性を最大限に活かすように泡盛を操るようにブレンド(ハイブリッド)することができればと妄想が膨らみました。

泡盛の銘柄は数百とも言われています。その銘柄を組み合わせることで可能性は無限に広がります。思い立ったが吉日!自分が独立系のブレンダーになって新しい銘酒を生み出している姿を妄想しながら、大会の練習用に買った課題泡盛をブレンドしてみました。

課題泡盛をブレンドしてみた

左は久米仙+海人+美しき古里の「久海里」で、右が松藤+珊瑚礁の「松瑚礁」です。ネーミングのセンスのなさからすると単なる妄想で終るような気もしますが(苦笑)、まずはブレンド用に試験管を買ってみますか!

最近の悩み

泡盛マイスター技能競技大会の副賞で五升甕を頂きました。めちゃくちゃ嬉しい!

泡盛マイスター技能競技大会の副賞の五升甕

入賞者全員が副賞に甕をもらったのですが、この甕だけが他とは雰囲気が違ってました。 この甕が一番格好いいんじゃないのと思っていたら理由はこの甕だけがシュロを巻いてなかったんですね。

シュロ巻きがないと龍の細工が目立つ

シュロ巻きがないと龍の細工が目立つし格好いいと個人的には思うのですが、持ち手がないのでヒジョーに運び難い。。

それから、ステージから控え室に甕を運んでいるときに考えていたのは、大阪までの送料っていったいいくらかかるの?ってこと。沖縄で甕を買ったことがないのでさっぱり見当がつかない・・・。

「手荷物として甕を機内に持ち込んだら空いているシートに置かせてもらったことがある」とか「甕にシートベルトをした」といった逸話も周りから聞こえてきたのですが、今回はLCCだしこのサイズはさすがに重量オーバーと観念してホテルのカウンターへ行くと、これが意外にも安くて船便だと1,700円くらいでした。船便サイコー!

というわけで無事に我が家に五升甕がやってきました。

注)アルコール度数24%超70%以下は危険物として受託・機内持ち込み分合計で一人当たり5リットルまでと航空法で決められているので五升甕(9リットル)は船便で送るという選択肢しかないようです。

ここでさらなる問題が。狭いマンションのどこに置こう?もちろん嬉しい悩みです。

本音を言えば、泡盛の甕はできるだけ風通しの良い所、例えばこんな感じに和室に出しておきたいのです。見ているだけでテンションも上がるし。

本音は五升甕は和室に飾りたい

でも出しておくと・・・甕は毎日ルンバに攻撃されるし、僕は邪魔!と相方に口撃されるのでやっぱりどこかにしまっておくしかありません。

ルンバに攻撃される五升甕

大会前はキッチンの片隅をトレーニング用の泡盛で占拠していたので相方からだいぶヤイヤイ言われました。

キッチンを占拠していたトレーニング用の泡盛

狭いマンションでスペースは限られるので増えた分は減らさないといけませんね。取捨選択の結果、キッチンの棚に甕の置き場所を確保できましが、もともとここに置いていた泡盛達をその辺に出しておくとまたヤイヤイ言われるので早急に飲まなければいけません。

五升甕専用スペースを確保!

これは大変なことになった!!(喜)。

全日本泡盛マイスター技能競技大会2015への道のり

今年は大臣賞を目指します!

全日本泡盛マイスター技能競技大会2015に向けて準備をスタートしました。初めて挑戦した昨年の大会では幸運にも「金賞」をいただくことができました。

2014年は金賞をいただきました!

でも、金賞といっても実質は6位なんです。その上を目指すにはまだまだ修行が足りません。今年は上位3位までの大臣賞を目指します!

またイチからやり直します。まずは泡盛マイスター教本「泡盛の製造」から始めますか。

筆記試験対策

楽しみにしていた荷物が届きました。といっても箱の中は泡盛の水割り用の水ではなく・・・

楽しみにしていた荷物

箱いっぱいの沖縄関連の本、本、本。

沖縄関連の本、本、本

断捨離中の泡盛マイスターの先輩から譲って頂いたのですが、開けてびっくり!

もの凄いボリュームでした。とりあえずジャンル別に分けてみました。まずは沖縄の歴史もの。これを読めば泡盛マイスターとしてかなりスキルアップができそうです。

沖縄関連の本(沖縄の歴史関連)

それからガイド本・写真集、泡盛・料理関連、エッセイ・小説、雑学etc。 

沖縄関連の本

泡盛にとどまらずここまで幅広く勉強されていた泡盛マイスターの先輩の沖縄に対する深い愛情を感じました。と同時に今年の筆記科目は確実に点を取らないとというプレッシャーをひしひしと感じています。

少しずつですがI先輩の後ろを追いかけていきたいと思います。ありがとうございましたm(__)m

気がつけば準備をする時間がなくなってしまったので筆記試験対策は過去問だけをやります。最新の問題集を手に入れましたが僕が勉強していた頃と比べるとまた傾向が変わっているような気がしますね。

泡盛マイスター筆記試験問題集

度数当て対策

今年こそ度数当ては鼻だけで

度数当ての自主トレ

全日本泡盛マイスター技能競技大会に向けて度数当ての自主トレです。度数当ては20度・25度・30度・35度・43度の5種類の泡盛のアルコール度数を当てる競技です。いま家にあるもので度数の異なる5つの泡盛を見繕ってみました。25度・30度はおなじ宮里酒造所の春雨です。

度数当ての練習はこの5銘柄で

アルコール度数43度の泡盛を口に含むと口の中が痺れてしまってその後の競技に影響が出てしまうので、度数当ては香りだけで判別できるのが理想です。といっても去年の大会では香りだけ(鼻だけ)では自信がなかったのでやっぱり口に含みました。

去年の大会から半年振りで自信がありませんが、やってみます(汗)。

はじめに香りだけでやってみたら25度と30度が逆になってしまいましたが、2回目に鼻+口に含んでなら全部当てることができました。1つ間違えると最低でも2つ間違えることになるので口に含んで確実に正解したいところですが、しばらく鼻だけで練習してみます。

度数当てはパーフェクトを狙わないと上位入賞は難しいです。

それから少しでも練習の準備の効率を図るためにこんな工夫をしています。 カップの裏に度数を書いたシールを貼っているので一人でも準備・答えあわせが簡単にできます(笑)。

底に度数のシールを貼ったプラカップ

今年は度数当ての課題に新たにアルコール度数40度が仲間入りしたので、20度・25度・30度・35度・40度・43度のなんと!6種類です。

高い度数を口に含むと痺れてしまって次の競技へ影響が出るので、いかに35度・40度・43度を香りだけで判別するかが肝になりますね。全部香りだけで仕分けできたらベストなんですが。。。   

泡盛の度数当ての練習

銘柄当て対策

格段に難しくなってる

少し前に泡盛マイスター協会から郵便が届いていました。中身は全日本泡盛マイスター技能競技大会の応募用紙です。

全日本泡盛マイスター技能競技大会の応募用紙

ちなみに全国大会の正式名称は「第7回内閣総理大臣賞全日本泡盛マイスター技能競技大会 泡盛マイスター日本王座決定戦」でした。長っ!!笑

さて、めっちゃ気になっていた銘柄当ての課題泡盛ですが・・・今年はこちらの8銘柄でした。

全日本泡盛マイスター技能競技大会2015の課題泡盛

全部30度の泡盛になっているので去年よりも格段に難しそうですね~。まずはこの8銘柄を揃えることからはじめましょうか。

Amazonから届いた割れ物シールが張ってある荷物、中身はいうまでもないですね。

割れ物シールが張られた荷物

でもいつものようにテンションが上がらないのは、届いた泡盛は泡盛マイスターの技能競技大会の銘柄当ての課題泡盛だから。もちろん嫌々どころか好きでやってるわけですが課題泡盛っていう響きかがどうしても引っ掛かります。

全日本泡盛マイスター技能競技大会2015の課題泡盛
  • 「島風(30度)」・石川酒造場
  • 「八重干瀬(30度)」・宮の華
  • 「咲元(30度)」・咲元酒造
  • 「多良川(30度)」・多良川
  • 「時雨(30度)」・識名酒造
  • 「八重泉(30度)」・八重泉酒造
  • 「山原くいな(30度)」・田嘉里酒造所
  • 「龍泉(30度)」・龍泉酒造

全てアルコール度数30度で、古酒ではなくいわゆる一般酒。これを残り1ヶ月ちょいで仕分けができるようになれるのか?と考えるとテンションはもひとつ上りません。でも頑張ります!!

泡盛マイスターの技能競技大会に向けたトレーニングは佳境に入りました。大会まで残り2週間しかないので本気で追い込みをかけてます。練習時間を取りたい泡盛の銘柄当ては前日まで毎日朝晩練習したいですね。もちろん朝は飲み込まずに吐き出しますが。

今年の銘柄当ての課題は全て30度でサービス問題の樽貯蔵もなし。去年と比較すると格段に難しくなってます。   

テイスティングノートを書くわけじゃないので際立った特徴が掴めさえすればいいんですが、それも難しい。。

古酒当て対策

数稽古からはじめます

度数の異なる古酒があったので泡盛マイスター技能競技大会の古酒当てを意識してテイスティングをしてみました←ただ飲んでるだけじゃないぞアピールです。

2014年の大会の古酒当ては「古酒5銘柄の中から5年以上の古酒を全て当てる」というものでした。しかも5銘柄の中に5年以上の古酒がいくつ出題されているのかは公開されません。

これってかなり難易度が高いので早め早めに準備しておかないといけないぞというわけです。←2回目のアピール(笑)。

さて、テイスティングした泡盛は左から比嘉酒造の「残波古酒」、渡久山酒造の「豊年古酒」、山川酒造の「珊瑚礁古酒(10年)です。   

古酒当ての練習

残波古酒には3年古酒が60%含まれています。古酒といっても口に含んだだけで残白をイメージしてしまうのは、減圧蒸留の特徴が強く出ているからなんでしょうか?

豊年古酒は他の2つと違いアルコール度数が35度なので、43度の古酒と比較すると度数の低さを「まろやか」と感じて、実際よりも熟成された(年数が経った)古酒と勘違いをしてしまいます。豊年古酒は5年古酒が60%含まれているようですが、詰口日は2011年なので全体にプラス3年熟成されているわけですが。

この3つをじっくり飲み比べると珊瑚礁古酒はかなりの年数が経っているのはわかりますが、大会本番で5年以上の古酒かどうかを瞬時に判断するのは難しいと感じました。バニラ香が弱いからかもしれません。

熟成期間が5年を超えると香りがこう変化する、味がこうなるというものでもないので、結論からいえば5年以上の古酒を当てるのは至難の業です。せめて5銘柄の中に正解がいくつ含まれているのかがわかれば、まだやりやすいんですけど。

これは古酒を沢山飲んで練習するしかないですね(嬉)。

口頭試問対策

最高に嬉しい言葉

技能競技大会まで1ヶ月と迫った6月半ば。阪急うめだ本店で開催されたおいしい かわいい 沖縄展で「泡盛の楽しみ方講座」を担当させていただきました。たくさんの方に応援していただき3日間に渡る5回の講座のすべてをおかげ様で満員御礼にて終えることができました。

泡盛の楽しみ方講座@阪急うめだ本店

各回の講座終了後にたくさんの方から声をかけていただきました。

「楽しかったです」 

「どうしたら泡盛マイスターになれますか?」 

「本当に瓶でも熟成するんですか?」 

 他には

「イキイキしてた」

「水を得た魚のよう」  

「セミコンで優勝できるよ」 

 →セミナーコンテストの仲間からの最大級の賞賛をいただきました(^^) 

司法書士よりこっちでいった方がいい、焼酎も一緒にやってくれ」←焼酎関係のお仕事をされている方のようでした。若干、複雑なのもありましたが(笑)、嬉しい言葉を沢山かけていただきました。

そんな中、ひとりの男性が近づいてきて、俺、うちなんちゅーだけど・・・ちょっと間があって「上等だった」と握手を求められました。

正直なところいくら泡盛マイスターの資格を取ったとはいえ、こんな色白の山形県民が泡盛の話をするのは、沖縄の方からどんな評価を受けるのだろうか?と内心不安だったので、たったおひとりの感想ですが、心からほっとしました。

そして、暫くしてから「やったー」と叫びたいようなこみ上げてくる嬉しさを感じました。

そういえば、講座終わりの拍手の中に指笛の激励が聞こえましたが、あれはおそらくあのお客様が吹いてくれたのだろうと思います。これからも一層、泡盛マイスターとしての活動に励みます!ありがとうございました。

阪急うめだ本店で開催されていたおいしい かわいい 沖縄展は今日が最終日。今日も荷物を取りに寄ったものの時間がなくて酒造所の方に挨拶だけしてすぐ帰りました。

考えてみたら講座のあった週末も滞在時間の割には他のブースを見たり、おいしいものを楽しむ時間がほとんどなかったな~。でもそんなことが気にならないぐらい充実した3日間でした。関係者のみなさま1週間お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

物産展についてはまた改めて書きたいと思います。明日からは気持ちを切り換えて7月に控えている泡盛マイスターの全国大会の準備の追い込みにかかります。

気がつけばもうテキストを読む時間はナッシングなんで(笑)、実技と口頭試問の準備に力を注ぎたいと思います。今回の泡盛講座は口頭試問対策としてこれ以上にない経験になりました。

泡盛の楽しみ方講座@阪急うめだ本店

大会が終わったら思いっきり泡盛でカリー!したいなぁと思った今日この頃でした。

書類審査

全国大会の日程が決まる

泡盛マイスター協会から平成27年(2015)度のスケジュールが届きました。6月の酒造所研修や9月に予定されている世界遺産登録がらみのシンポジウムも気になる。

大阪泡盛の会のメンバーお二人が挑戦される次の泡盛マイスター試験の日程も載ってます。筆記試験は8月2日で実技試験は来年の2月7日みたいですね。会をあげて挑戦をサポートさせていただきます!

さて、肝心の今年の泡盛マイスターの全国大会は去年とおなじ7月の第一日曜日でした。 

第七回内閣総理大臣賞 全日本泡盛マイスター技能競技大会 平成27年7月5日(日)

今回は少し早めに沖縄に行って身体を暑さにならしておきたいです。恒例になった忠孝酒造さんでの泡盛造りもやりたいし泡盛倉庫さんにも遊びに行きたい。とりあえず日程を手帳に書いて飛行機のチケットの手配からはじめますか。

申込み完了。といっても大会ではなくて、忠孝酒造さんの手造り泡盛体験の申し込みです。

久しぶりに泡盛マイスター協会のHPをみたら、今年の全日本泡盛マイスター技能競技大会のチラシがアップされていました。泡盛マイスター協会の行事は急に日程が変わることがあるので、飛行機・ホテルの手配を躊躇していたのですが、これで確定と判断して、さっそく飛行機とホテルを押さえて、ついでに忠孝さんに予約を入れたというわけです。

7月3日(金)に沖縄入りして大会の翌日の7月6日(月)に帰ってくる、この大会のためだけに行くようなものですが、泡盛造りの体験は7月4日、泡盛漬けの4日間を満喫してきます!

日本一に挑戦する切符が届く

書類選考を経て泡盛マイスター協会から全日本泡盛マイスター技能競技大会出場決定通知が届きました。これで今年も泡盛マイスター日本一に挑戦する切符を手に入れることができました!

全日本泡盛マイスター技能競技大会出場決定通知

気を緩める暇はなく、気がつけば本番まで残すところあと10日。まさに追い込み中なので今日の泡盛テイスティングの勉強会では無理を言って泡盛銘柄当ての課題の中から3銘柄をテイスティングさせてもらいました。 

泡盛テイスティングの勉強会で自主トレ

技能競技大会の服装はスーツが基本という指定があるので、着る機会はないかもしれませんが黄色のハッピをカスタムしました。

泡盛マイスターの文字がきちんと見えるように、そして前がはだけないように留めた方が良いとアドバイスをいただいたので、おいしい かわいい 沖縄展の時は応急的に安全ピンで留めましたが相方にフックを付けてもらいました。

これでハッピの脱いだり着たりが格段に楽になりました。技能競技大会で出番があるのかどうかわからないので、次にこの泡盛でカリー!ハッピを着るのは7月に講師仲間と開催するコラボセミナーになりそうです。

とうとう来たな、このときが!

泡盛漬けの週末スタート

明後日、開催される泡盛マイスターの全日本技能競技大会に挑戦するために沖縄入りしました!

で、さっそく気になっていた国際通りに出来たばかりの屋台村へGO~

国際通り屋台村@那覇

泡友の屋台村の村長さんと初対面を果たしてカリー!です。発売されたばかりの石垣島梅フレーバードワイン@請福酒造を飲んできましたよ(^^♪

屋台村の村長さんと

屋台村のあとは屋台村でたまたま隣に座って飲んでいた方を誘って泡盛マイスターの先輩のお店、碧さんへご一緒しました。こういうノリを楽しめるのが屋台(村)の醍醐味ですよね。碧さんでは僕のfacebookの投稿に反応してくれた某泡盛メーカーのZさんと合流してカリー!!

リアルタイムでこういう繋がり方ができるのがfacebookの面白いところだなぁ~と改めて感じました。この辺の話は大阪に戻ってからまたゆっくり書こうと思います。いよいよ日曜日が大会本番です!

大会前夜のパワーフード

大会前日は午前中の忠孝酒造さんでの泡盛造りで疲れてしまったので、飲まずに一人おとなしく夕飯を食べて早めに寝ることにしました。正直なところ前の晩のお酒が若干残っていたのも理由です(苦笑)。

ひとりで大人しくどこで食べよう?と向かったのは、パレットくもじの地下にある沖縄料理ふる里。このアーサ汁定食は見た目通りシンプルな家庭料理という感じなんだけど、ものすごく美味しい。

アーサ汁定食@沖縄料理ふる里

疲れた身体に染みる~そんな感じです。こうして画像を見るとやっぱり泡盛の水割りが飲みたかったですね(苦笑)。

実を言うと、国際通りで見つけたタコライス専門店ちろりも気になったけど残念ながら閉まってました。タコライスもパワーフードだけど、たいがい量が多すぎるのでアーサ汁定食で軽めにしておいて無難だったかも。

といいつつもホテルに帰る途中のコンビニでおやつを買ったのだけど(苦笑)。

まさに、身体も心も癒してくれるアーサ汁定食でした。ふる里を選んだのは去年も大会の前日にふる里で夕飯を食べて入賞することができたので、また入賞できるようにという願いを込めたというのも理由です。

とまあこんな感じで沖縄の味を満喫しつつ前日は早めに寝ました。

黄色のハッピが新聞に!

第7回内閣総理大臣賞全日本泡盛マイスター技能競技大会で準優勝(沖縄及び北方対策担当大臣賞)をいただくことができました!   

準優勝をいただきました!

これも応援してくださったみなさん、特に大阪・埼玉から会場に駆けつけていただいた泡盛マイスターの先輩や仲間からパワーをいただいたおかげです。本当にありがとうございましたm(__)m

泡盛マイスターの先輩方と

大会のことがインターネットのニュースに取り上げられていました。まずは琉球新報です。残念ながら写真はありませんでしたが、事務所名を載せていただきました。

そして、この記事は、なんと!!ヤフー!ニュース!!に。こんなことってあるんですね!

ヤフー!ニュース!に登場

そして沖縄タイムスの方は・・・表彰式の写真が載ってて黄色のハッピがバッチリ写っていました。

沖縄タイムスは友人の源内さんの沖縄のお友達がわざわざ送ってくださいました。ありがとうございましたm(__)m

大阪から挑戦したので黄色のハッピを阪神ファンといじられましたが(苦笑)、泡盛のラベルをイメージして黄色にしました。

具体的にいうと請福、國華、どなんあたりのラベルのイメージですね。ハッピの襟の色は選べず黒限定だったので黄色を選ぶとやっぱり阪神タイガースカラーになります。でも来年は阪神百貨店の沖縄物産展でもオファーを狙っているので、タイガースカラーをイメージしてもらえると非常にありがたいです。

泡盛でカリー!ハッピの効果は絶大でした(^^)v

泡盛の女王と

2015年の大会を終えて総括

筆記試験で高得点を取る鍵

技能競技大会の午前中は非公開の競技が3つあって1つ目が筆記試験でした。20問で時間は15分間なので、パッパッと解答できないと時間が足りなくなる感じ。

今年は2回目の挑戦ということもあって、考えてもわからない問題は冷静に飛ばすことができました(笑)。そもそも筆記試験の準備があまりできなかったので、こんなものだろうという手応えだったので冷静さを保てたのかも。

手も足も出なかった問題はこの3問でした。 

  • 「黒麹菌の学名が何と変更されたか?」
  • 「薩摩が琉球に侵攻してきた年は?」
  • 「沖縄で陶器の原料となっている赤い土は?」 

それから問題、解答のかけらも思い出せないものが2問ほどあります(苦笑)。 

黒麴菌の学名変更のことは耳にしていましたが詳細は押さえてなかった~。前日に忠孝酒造さんでもその話題になったのに完全に詰めが甘かった。。

正解は、Aspergillus awamori ⇒ Aspergillus luchuensisですね。   

今年の筆記試験は全体的に出来が悪くて上位入賞者でも7割くらいの正解率だったというお話が表彰式の前の講評でありました。確か去年の上位入賞者はほぼ満点だった記憶があるので去年よりも難しくなっているんでしょうか?

去年も感じたことですが、筆記試験がそれなりにできたという感触があると、いいリズムで次の実技試験にのぞめるんでしょうね。まあ今年は自分だけが出来なかったと思わなかったことが良かったような気がします。プラス思考ですね(苦笑)。

無茶苦茶ひねった問題という感じではなかったので、新聞記事などで最新の情報を押さえることと、やっぱりテキストをきっちり読み込むのが高得点を取るための鉄則のような気がします!って去年と同じことを書いているような気もします。

体調管理を制する者が銘柄当てを制する

午前中の非公開競技の2つ目は泡盛銘柄当てです。銘柄当ては前もって指定されていた8つの課題泡盛の中から本番では6銘柄が出題されるというものです。早くも記憶がぼんやりしてきましたが、この6銘柄が出題されたような・・・ 

  •  「咲元(30度)」・咲元酒造 
  •  「多良川(30度)」・多良川 
  •  「時雨(30度)」・識名酒造 
  •  「八重泉(30度)」・八重泉酒造 
  •  「山原くいな(30度)」・田嘉里酒造所 
  •  「龍泉(30度)」・龍泉酒造

出題された泡盛は公表されないのであくまでも僕の想像です。 苦手意識のあった「島風(30度)」・石川酒造場と「八重干瀬(30度)」・宮の華が出題されなかったのはラッキーでした。

練習時の感触からすると、この6銘柄なら4銘柄を当てるのは固いかなと思えますが、競技がはじまってみると思わぬことが。大会本番で使用されていたグラスが僕が練習の時に使っていたグラスよりもだいぶ肉厚で口当たりが妙な感じ。

もしかすると本番の異常な緊張状態でそう感じただけかもしれませんが、やっぱり違うような。

ちなみに練習用のグラスは泡盛マイスター協会から購入した協会指定のものを使っています。できれば練習の時のグラスと同じ規格のものを使ってもらいたかったですね。銘柄当ては自分で答え合わせができるものではないので正直どの程度当たったのかわかりません。 

今年は「迷ったら負け」ということを肝に銘じていたので、香りでとりあえず目星を付けておいて口に含んで確認するという流れでやりました。自信があった咲元、八重泉は迷いなく決めることができたものの、時雨、山原くいなは最後に入れ替えたような記憶があるようなないような(笑)。

テイスティングはできるだけ繰り返し練習することと、当日の体調に左右される競技なので万全の体調で当日を迎えられるように体調管理に気をつけることが大事です。前日、前々日あたりからアルコールは控えめにしないと。たぶんできないと思いますが(苦笑)。

いい意味で力が抜けていた度数当て

午前中の最後の非公開競技は泡盛の度数当て。去年の大会は5種類(20度、25度、30度、35度、43度)でしたが、今年から新しく40度が加わり6種類の度数を仕分けすることになりました。制限時間は5分間と短いので、迷いだしたら時間オーバーになりえる競技です。

家での練習はまず香りだけで20~30度と35~43度の2つのグループに仕分けをした上で、20~30度のグループから口に含んで答えを導き出すというやり方でやってきました。グループを分けるのはできるだけ低い度数から口に含むことができるようにするためです。

30度はともかく他の度数は家に泡盛のバリエーションがないので、何度も同じ銘柄で練習しているとさすがに慣れますね。そんなこともあって練習の時は香りだけで仕分けができるようになっていました。銘柄当て→度数当てという流れで連続して練習していると、舌が疲れてしまうので口に含まずに香りだけでやった方がむしろ正確だったこともあります。

本番ではどんな銘柄が出題されているのかわからないので、さすがに香りを確かめた後でひと通りすべて口に含みました。

当然ですが、度数当ては1つ間違えると最低2つは間違えることになります。例えば25度と30度で迷ったらふたつとも25度、もしくは30度と書けばどちらかは当たりますよね。もしかすると、姑息な解答ということで不正解という処理をされるのかもしれませんが。

迷ったらそれもありかなと一瞬だけ頭をよぎりしましたが、この大会で優勝するというのはそういうレベルでは無理だろうと思います。

迷わないようにスパっと決めようと意識していたので、今年は迷わずに決めることができました。今年は全体的にいい意味で肩の力が抜けていたような気がします。度数当ても自己採点のしようがないのですが、変に迷わなかったということはほぼ当たっていたのかもしれません。来年はさらに度数が追加されたりするんでしょうかね??

古酒当ては相当奥が深い

午前の非公開競技が終わり選手控え室で弁当をいただいた後に大会の開会式が始まりました。開会式の前に競技はスタートしているわけですが、開会式の後からが公開競技となりお客様が見つめる先のステージ上で競技が繰り広げられます。

1つ目の公開競技は古酒当てで、6種類の泡盛の中から5年以上の古酒3つを選び出すという競技です。6種類全てが古酒(3年以上熟成されたもの)なので、その中から5年以上の古酒を判別するというのはかなりの難易度です。

一般的に古酒といえば度数が高いという先入観があるので、度数の低いものが出題されると、長期熟成によって口当たりがまろやかになったことで本来の度数よりも低く感じるだけなのか、単に度数が低い5年未満の古酒なのか判断に悩みます。 

例えば沖縄県酒造協同組合の12年物の海乃邦は30度の商品なので、度数を低く感じるからといって熟成年数が浅いと判断するのも早計という感じです。伝わってますでしょうか?

30度の12年古酒海乃邦

大会の時の1番(か2番)の泡盛は度数が低かったので、どう判断すればいいのかがかなり悩ましかったですね。それにしても2週間しか経っていないのに記憶がかなり曖昧になってる(笑)。

それと樽貯蔵のものも悩ましかった。樽貯蔵は個性を捉えやすいので銘柄当てならサービス問題ですが、樽貯蔵は3年古酒ぐらいでも長期熟成したような雰囲気を醸し出すことができるので古酒当てに出題されると難易度は飛躍的にアップします。5年以上熟成された樽貯蔵が出題される可能性ももちろんありますし。

5番の泡盛の香りがいかにも5年以上のものと思えたのですが、もしかすると3年ぐらいの樽熟成かもしれない。これはひっかけじゃないかと判断して選びませんでしたが、まんまとはめられたのかもしれませんね。。

僕の記憶では3番、4番、6番を5年以上の古酒と判断しましたが、これも当たったのかどうかわかりません。次回の準備のためには間違っていればどこで間違ったのか知りたいところですが、情報が漏れないように大会スタッフの方も知らないらしく、泡盛マイスター協会の会長だけが把握しているという話です。

それから昨年の反省を踏まえて(苦笑)、今年は口に含んだ泡盛を吐き出すときはトーションで口元を隠しました。また、見せる(見られる)競技という意識を持って、グラスをライトにかざして色味や光沢を確認しました。

でもその動作ひとつで手は震えるは気持ちは焦るはで、1つ目2つ目くらいはできましたが途中で心が折れて6つ全てはできませんでした。

そんな中、大会後の懇親会で絶賛されたのがKさんでした。Kさんの古酒当ての時の仕草や佇まいが本当に綺麗で素晴らしかったという話で盛り上がりました。競技に集中することは当然ですが、お客様に魅せるということをしっかり意識していないとできないと審査委員からも大絶賛されていました。

魅せるテイスティング!来年に向けて大きな課題がまたひとつ見つかりました。

口頭試問に賭けていました!

古酒当ての次は最後の競技の口頭試問です。口頭試問は一人ずつステージに上り、お客様役の司会のお二人とのやり取りを審査員が採点するという競技です。質問は2問あって1問は泡盛や沖縄料理に関するもの。もう1問は各自の泡盛マイスターとしての活動についてです。

僕が一番力を入れて準備をしていた競技がこの口頭試問でした。

僕へ1つ目の問いは黒麹菌に関するもので「琉球泡盛で使用されている主な黒麹菌とその黒麹菌の特徴は?」といったものでした。ステージ上での回答とは若干違ってしまいますが、改めて書くとこんな所です。  

主な黒麹菌はアワモリ菌とサイトーイ菌です。アワモリ菌はアミラーゼ生産能力が高い(糖化力が強く)が、クエン酸の生産量は少なめです。一方、サイトーイ菌は糖化力が低いもののクエン酸を大量に生産するといった特徴があります。またアワモリ菌はサイトーイ菌に比べて、4-VG(ビニルグアヤコール)の濃度が高いのでバニリン香の強い古酒になります。 この2種類の黒麹菌を混合して互いの利点を活かした黒麹菌で泡盛造りが行われています。   

スムーズに回答することができた手ごたえがあったので、去年の口頭試問の問題にも改めて目を通して準備しておいた甲斐がありました。

といっても1問目で高得点を狙おうということではなく、2問目でアレを出すには1問目は極力時間をかけずに流れるように2問目に行きたいという思いがありました。

口頭試問の2問目は「泡盛マイスターとして黒麹菌食文化圏の世界遺産登録を全県民に興味を持たせる効果的な考えや意見、または実行していることがあれば教えてください」というものです。   

これだけは前もって準備ができるのでどんなことを話そうか事前に考えていたのですが、熱い思いや耳触りのいいことを話せばいいというものではなく行動が伴っていないとむしろマイナスに働くだろうと考えていました。

そこで、去年の大会から1年間、僕がやってきたことはブログでの情報発信や泡盛のテイスティング勉強会の開催ですが、これは新しさという点ではインパクトが弱いので新たに始めたことについて話そうと決めていました。

具体的には、泡盛でカリー!をキャッチフレーズに泡盛をまだ飲んだことがない方を対象に泡盛イベントやきき酒会を始めたこと、それから阪急百貨店での泡盛講座のことも話そうと内容を準備していました。質問に対する回答としてはずれているということは分かっていましたが。   

そして活動内容をより具体的にイメージしてもらうには、言葉だけじゃなく見てもらった方が伝わりやすいので、だったらあの黄色のハッピを着るしかないと。

そこで、大会でハッピを着ようと決めていたのですが、どのタイミングで着るのかは迷いました。

大会の服装については泡盛マイスター協会から正装、スーツを基本とすると指示があったので、はじめからハッピを着るのはちょっと厳しい。それに非公開競技の時にハッピを着るのはちとイタイ感じ(笑)、かといって競技が終わった後の懇親会から着るのもなんか違う・・・。

それなら口頭試問2問目の自身の活動について話すタイミングがしっくり来るよなという結論に至ったのですが、そのためには1問目は回答に詰まって時間をロスすることなく流れるように2問目に入りたいと準備をしていたというわけです。   

泡盛マイスターの先輩が口頭試問の様子を撮っていてくれたのでステージ上でおもむろにハッピを羽織る様子が確認できます(残念ながら動画ではありません)。

こんな感じで司会のお二人とやりとりをしたのですが、右手にはしっかりハッピを持っています。黄色のクラッチバッグに見えますがそうじゃありません(笑)。

右手には黄色のハッピが

これは、ハッピを広げて今まさに羽織ろうとしている瞬間です! 

まさに羽織らんとする瞬間

変身完了!!

ステージ上でハッピに変身!

素早く、そして話す内容も含めて違和感なく羽織る流れを練習していたので一瞬でしたね。この黄色のハッピを着て活動のPRを話し終えて、今回の大会での僕の全ての競技が終了したのでした。

準優勝という素晴らしい賞をいただくことができたのは、間違いなく黄色のハッピのおかげだろうと思います。もちろん筆記試験やテイスティングの結果に影響はありませんが、口頭試問でのインパクトはかなり大きかったようです。   

懇親会の時には来賓の下地 幹郎議員をはじめ多くの方から一番目立ってましたよ!とお褒めの言葉をいただきました。厳密には目立っていたのは僕ではなくてハッピですが。

悪目立ちする派手なハッピは大阪のノリと敬遠されるかな? 沖縄では滑るかもしれないけどそれでもいいやと覚悟して思ったままにやってみたら効果は絶大。結果オーライでした。   

公開されないので詳細な点数はわかりませんが僕がいただいた沖縄及び北方対策担当大臣賞は筆記試験、口頭試問最高得点者に与えられる賞なのでもしハッピを着ていなかったら結果は大きく違っていたはずです。

それから、このハッピが大会に新しい風を吹き込んでしまったのは間違いなさそうです。来年は小道具も含めて挑戦者のみなさんがいろいろと準備されるような気がします(笑)。僕も来年同じハッピで同じ内容で勝負しても勝ち目はないので、このハッピを超える秘策を準備しておかないと・・・

次は着ぐるみか!?笑

準優勝の重み

準優勝の副賞の甕が船便で無事に届きました。実はこれが一番嬉しかったりします。副賞の泡盛は「紺碧(古酒・43度)」・沖縄県酒造協同組合でした。こんなに飲みきれるかなぁ。

準優勝の副賞の五升甕

大会会場だったパシフィックホテルの方がわざわざ包装紙でのしの部分をカバーしてから送ってくれました。この心遣いに感謝です。

それはそうと、これで狭い家に五升甕が3つ。

3つになった泡盛の五升甕

甕だけじゃなくて今回の旅の戦利品(赤馬と残波プレミアム)も届きました。家にある泡盛をどんどん整理していかないと寝る場所がなくなる~っていうわけで、どんどん飲んでどんどんブログをアップしていきますか。

大会からぼちぼち2ヶ月になるのでそろそろだろうと思ってました。沖縄から台風よりひと足早く届いたのは泡盛マイスター技能競技大会の準優勝の盾でした。   

泡盛マイスター技能競技大会の準優勝の盾(右)

去年の金賞(六位)と比べると、大臣賞は大臣のお名前も刻まれているし、賞の重みが全然違いますね。盾そのものは同じものなんですけど。

この栄誉ある賞に恥じないよう泡盛を世界遺産に!を合言葉に泡盛道を精進していきます!   

泡盛道といっても普段泡盛を造っているわけでもなければ、自分のお店があるわけでもありません。だから、いち泡盛ファンとして泡盛の楽しみ方を追求していくことしかできないと思っています。

「泡盛マイスター日本一への挑戦」というテーマでブログを書いていますが、この大会で優勝することはもちろん日本一の証だけど、違う方法で日本一を目指すのも面白いような気がしてきました。

例えば全国各地で泡盛の楽しみ方講座を開催して、泡盛を知らない方に泡盛を知ってもらうきっかけを作ること、たくさんの方に泡盛の楽しみ方を知ってもらうことが僕が大会で宣言した「泡盛ファンの裾野を広げる活動」であり、それができれば大会とはまた違う次元の真の泡盛マイスター日本一なんじゃないかなと最近思うようになりました。

酔ってるわけじゃないけど、なんだか話が暑苦しくなってきたので今日はこの辺で(笑)。

準優勝の盾を肴にカリー!

これで来年の筆記試験は完璧!?

台風の影響をもろに受けてしまい週末のキャンプの予定がぽしゃってしまいました。土砂崩れの恐れがあるということでキャンプ場そのものが閉鎖されたので、まあ諦めも付きました。

いい機会なので気持ちを切り替えて、前からやろうやろうと思いながらできなかったことに着手!

泡盛マイスターの先輩にいただいた大量の沖縄関連本を事務所に置いたままにしていたので、自宅に運んで自宅の本棚に沖縄関連本コーナーを作りました。

沖縄関連本コーナー

これを全て読破できたら来年の泡盛マイスターの全国大会の筆記試験は確実に高得点が狙えると思います。中にはタイトルからして手ごわそうなものもありますが頑張ります!!