週末バンライフを始める前、古いものだと大学時代から愛用しているアメカジが多いのですべてレプリカですが本物以上にアジが出ているものもあります。アジを通り越してボロボロのモノもありますが愛を込めて、自分ヴィンテージと呼んでいます。
目次
デニム
大戦モデル@エヴィス
これは何年選手だろう?会社を辞める前から持っているから多分15年以上ですね。
フラップのないポケットに月桂樹ボタンが4つ。物資の不足した第二次世界大戦時の簡素化されたデニムジャケットがモチーフになっています。
本物の大戦モデルなら恐れ多くて着れないけどエヴィスのレプリカなのでガンガン着てエイジングを楽しんでいます。皮パッチはまるでビーフジャーキー、これとバックシンチのアタリだけでご飯三杯はいけそうです(笑)。
色落ちは申し分ないのですが、あえて気になるところを言うなら両袖についたセンタープリーツのような折り目の色落ち。カウボーイのジーンズじゃないんだから(苦笑)。
でもこれには理由があります。確かエヴィスの超本店だったかな?長らく店頭に展示されていたものを購入したので、購入時から袖に折り目が付いていて少し色落ちが始まっていたというわけ。
大戦モデルは他にもあったのですが、個体差なのか?作られた時期によるのか?袖が他のものと違って長めで僕の腕にピッタリだったことと、戎さんが鯛を持っている初期の革パッチだったからです。こんなにボロボロになってしまったら革パッチの図柄なんてどうでもいいんですけどね。
Lot.2001@エヴィス
就職で大阪に出てきた年(1999年)に南堀江にあったエヴィスのスーツのお店の2階で購入しました。
2001は綺麗に綺麗に履いてきました。綺麗にというのは比喩ですが、就職していたので毎日履いたり汗でドロドロになるような履き方はしないで育ててきました。
同じエヴィスのNo.1デニムの大戦モデルとセットアップで着ることが多いかもしれません。No.1デニムなのでフロントのヒゲが良い感じ。イエローとオレンジの2色のステッチのコンビネーションが気に入っています。
バックポケットはあえてのペンキなし。バックポケット内に付けられている補強の布が取れてしまって一度修理してもらったことがあります。
2022年6月、夏前に洗濯すると23年目にして革パッチが理想の縮み方をしていました。大戦モデル同様にいずれ割れてなくなってしまうんでしょうけど。
左綾@エヴィス
リーやラングラーのような点ではない線のような長い縦落ちに憧れて、購入したのがエヴィスの左綾です。エヴィスのデニムといえば濃い緑色を連想してしまいますが、こちらは青色が強めです。
左綾の色落ちはおとなしめで上品な印象です。
膝裏のあたりも綺麗に色落ちしていますが、シルエットはあまり細身ではないので膝裏のハチノスは薄めです。
大戦モデル@ザ・リアルマッコイズ
結婚した年に買った記念のジーンズです。ということは、かれこれ22年物ですね。
当時、マッコイの色落ちに憧れて、数あるモデルから選んだのがこの大戦モデルです。縦落ちの雰囲気は申し分ないのですが、膝裏のあたりはちと弱い。ハチノスがもっとくっきり出るのを期待していたので残念です。
敗因は丈が少し長いことです。乾燥機で乾燥させてからお店に持っていくと、推定の縮みまで縮んでいないので、この長さにしておきましょうと言われたけど、それ以上縮まなかったというわけです。
ここから履き込む前にあらためて裾上げをしました。あたりは無くなりますけどいいですか?と当たり前のことをペンギン君で確認されましたが、問題ありません。
これで完璧と思っていたことが上手くいかなくてやり直すみたいなことは、人生の縮図なので。
裾上げをしてもらうときに左右で長さが違いますよと指摘されたのですが、確かに最初の裾上げをしてくれたお店の人は手慣れた感じではなかったので、納得したのですが、この革パッチの縮み方のせいかもしれないと思いました。
大戦モデルを選んだのは革パッチを思いっきり縮ませたいというのも理由だったので、禁じ手なのかもしれませんが乾燥機では飽き足らず、熱湯をかけて縮みを作りました。
大戦モデルは財布と一緒に愛用しているジーンズです。財布の小銭入れはとうに限界を超えているけど手放せません。
だって、新しい財布にしたらポケットのアタリがおかしくなっちゃうので(笑)。
SDM-36@ソルティドッグ
千葉県市川市八幡のジーパンセンターサカイで購入したソルティドッグ(SALTY-DOG)のジーンズです。当時は大学生だったので宇都宮から本八幡までいかに安く行けるかを考えて片道3時間かけて鈍行で行ったような。でもバイト仲間のKちゃんと一緒だったから退屈しなかったなぁ。
バックシンチありきで購入しているので、バックシンチを絞って履いて丁度いいサイズを選んでいるので若干大きめ。ポケットの飾りステッチは黒・紺系の糸なので色落ちが進むにつれてやっと変則的なカモメが姿を現しました。
大きめのサイズゆえにヒゲはくっきりはっきりというよりはぼんやりです。それでも長年履き込んでいるのでフロントボタンのアタリも確認できます。
普段はスーツで履く頻度の割りにはジーンズの本数が多いので、まさかこんな日が来るとは思ってもみなかったのですが、左膝に大きな穴が。そもそも太めのシルエットなのでこういうダメージが出るとは思っていなかったのですが経年変化には勝てないということですね。
修理に出していたデニムが帰ってきました(2023年7月)。リペアしてるのが丸わかりでいいですよ!とオーダーしたのでこんな仕上がり。心斎橋にあるペンギンくんで1,600円くらいでした。
薄くなっていた生地に張りが戻っています。これなら死ぬまで履けそうです。
カバーオールとワークパンツ@ジョーマッコイ
ジョーマッコイのダブルダイヤモンドシリーズのカバーオールとワークパンツ。完全なセットアップじゃないのですが、上下で着れるなぁと思って一緒に購入しました。確か2002とか2003年くらいだったような?20年物になります。
結局のところセットアップで着ることはほとんどありませんが、なぜか同じような感じに色落ちしています。
今となっては詳しいことは忘れてしまいましたがヘンプも使って織られた生地です。確か横糸。ワーク系にしては珍しいざらっとした手触りの生地なのでメリハリのある色落ちに育っています。
ボタンが取り外せるカバーオールに憧れていたので、このチェンジボタンが購入の決め手だったのですが、まじまじと見ると学生服のボタンみたい。
カバーオールは腕が太めの作りなので袖口が細くなるようにチェンジボタンを留めるとメリハリのあるワイルドな色落ちになります。
ワークパンツはジャストサイズで履いた方が色落ちしやすいのはわかっているけど、バックシンチを絞ったアタリを付けたかったので大きめのサイズを買いました。この発想自体が若いなぁ(苦笑)。
そもそも引っ張られたアタリはいわゆるワーク系の薄い生地の方が強く出るんだろうなと20年越しに思いました。。
バックシンチの他にサスペンダーボタンもついているけど使ったことないですね。ちなみにベルトループもついているという、ある意味3way。むき出しリベットはとんがっていないタイプなのでイスやソファを傷つけることはありません。
U.S.ARMY@ステュディオ・ダ・ルチザン
1996年頃に購入しました。ダ・ルチザンは遊び心満載のメーカーなのでオリジナルを忠実に再現しようとしているとは思えないのですが、これはまだ再現度は高いと思います。
薄手の生地なので全体としてはメリハリのないのっぺりとした色落ちになってしまった感がありますが、前ポケットにできたアタリ(ヒゲ?)はいい感じ。
当時はバックシンチがマイブームだったと記憶しています。25年以上経って納得できる色落ちに育ちました。
オリジナルに比べて生地が薄いのか?25年も履くと当然なのか?笑。左膝に大きな穴が開いてしまいました。まったく別の生地を使って大胆にリペアするという、昔から憧れていたリペアがやっと実現できそうなのでこれはこれで嬉しいです。
ステュディオ・ダ・ルチザンのU.S.ARMY デニムプルオーバーも同じ頃に購入してセットアップで着ていました。デニムプルオーバーの生地は厚く、同じダ・ルチザンなのに手触りや着心地はまったくの別物でした。デニムプルオーバーは天然藍染めだったのでいわゆるデニムらしい色落ちは期待できなかったのですが、いろんなところにダメージが出ていました。
家着として活躍していた2006年頃にはかなりラフに(雑に)襟のリペアをしていたみたいです(苦笑)。
膝のリペア
左膝の穴を別の生地をあててリペアするのは断念しました。生地を張ってしまうとガチガチになって履きにくくなることと、生地が弱くなっている部分に生地を貼り付けると、その縫った部分から破れるみたいです。
ちなみに古着で当て布をしているのはリペアではなく、ペンキの汚れを隠すために張っているらしい。知らなかったぁ。生地を張るなら生の状態で張って履かないとダメみたいですね。20年越しに夢が叶うと期待していたけど諦めます。
というわけで、普通にたたいてもらいました。
リペアした部分が浮いている気もしますが、しばらく履けば馴染むでしょう。
ブラックデニム@スタイリッシュ
デニム好きなのに手を出しにくかったブラックデニム。赤いステッチが良いアクセントになっています。
縦落ちするブラックデニムという前情報に惹かれて購入したもののなかなか履く機会が多くなくずっと黒いままだったのですが、働き方が変わって普段の仕事でも着用機会が増えて、コロナ禍のテレワークで色落ちががっつり進みました。ルパン三世のパンツをイメージしたという細身のシルエット故にヒゲやハチノスもバッチリできています。
上の画像はリペア後のもの。ここまで色落ちが進むとダメージも出てきて左側のバックヨークの周辺がほつれてきました。おそらくはリュックの底が当たっていたんでしょう。リペア前のものはこちらです。
ブルーデニムとは違い綺麗目を意識して履いているので、破れてからではなくこの白さが目立たないようにリペアしたいと思いました。バックヨークの所は横向きに、ポケットの上の部分は縦向きにペンギンくんでたたいてもらいました。このリペアの方法で1,600円くらいでした。
デニムシャツ@エヴィス
15年以上着ているエヴィスのデニムシャツです。かなり厚手のデニムなのでシャツというよりもGジャンの生地に近いと思います。エヴィスのデニムは青というより緑がかっている印象がありますが、この画像は特にそう感じます。
厚手のデニムなのでシャツとは思えないような綺麗な縦落ちに育っています。
大きくて存在感のあるエヴィスらしいチンストラップが気に入っています。
そうそう。買った後で右胸のポケットのフラップのところが生地をミシンが外していることに気が付いてあちゃ~と思ったのですが、今となってはこれもアジになっています。
司法書士試験の勉強で2年半引きこもっていた時は毎日のように着ていましたが、現在は1週間程度連続で着られるときくらいしか着ていません。自分の中でジャケット的な扱いなのでシャツのように着たら洗うのは避けたいからです。
そうなると、年末年始に山形に帰省する時くらいないので写真を見ると正月は毎年同じデニムシャツを着ています(苦笑)。
US NAVY BA-2 Cap@MASH
デニムが好きなのでジーンズ、ツナギ、カバーオール、シャツと色落ちを楽しんできましたが、帽子はかなり手強いです。普段被らないし家の中でも被らないので当然といえば当然ですが。
US NAVY BA-2 Capを久しぶりに引っ張り出してみたらだいぶ味が出てました!頭のサイズと同じくらいの大きさだったので泡盛の一升甕に被らせて撮ってみました。
買ったのは15年前くらいかな?たぶんペンキで描かれていると思いますがBA-2の文字の抜け具合がいい感じ。
キャスケット@ザ・リアルマッコイズ
キャンプと釣りに行く日はほぼ被っていると言っても過言ではないデニムキャスケット。定期的に風呂でシャンプーで洗っています。
アーミーハット@ザ・リアルマッコイズ
めっちゃくちゃいい色落ちをしているアーミーハットを雑誌で見て欲しくなって買ったのですが、相方からの評判がすこぶる悪いんです。
あまりにも似合わないと言われるのでハット系にはまったく手が出せない状態。。似合わないと言われ続けてもめげずに被っているうちにいい感じに育ってきました。
アウター
TYPE A-2@ザ・リアルマッコイズ
大学の頃から欲しかったもののさすがに手が出なかったA-2は働き出してから新生マッコイのものを購入しました。
当時の本物のA-2は革がもっと薄くてウインドブレーカー的だったのを再現したという新生マッコイの意気込みを知って、買うならこれしかないと冬のボーナスを突っ込んで買った思い出の一着です。
新生マッコイは2002年からスタートした(はず)のでかれこれ20年選手です。よく擦れるこういうところに20年分のエイジングが表れていますね。
リブも綺麗だしボロボロまでいかないこの状態がベストかもしれませんね。といっても休憩なく着続けるわけですが。
この寒さにはちょうどいいだろうと今年初のA-2で指を骨折している次男と一緒に整形外科へ。五十肩で右腕が上がらないが、そもそも未だに革が堅くて腕が上がらないから五十肩にはちょうどいいアウターかもしれない😆 pic.twitter.com/iEqGdB2Nhb
— ロードバイク家族 (@10000vanlife) November 14, 2023
N-1 DECK JACKET@ザ・リアルマッコイズ
大阪といえども真冬はA-2ではまったく暖が取れないので、真冬を快適に過ごすためにN-1は購しました。考えてみたらA-2は夏用のフライトジャケットなので暖かくないのは当然なんですが、革とあの価格から連想するイメージは真冬のアウターなんですよね(苦笑)。
内側全体(腕の部分にも)にアルパカが張られたN-1は大阪どころか年末に山形に帰省するときでも暖かくて快適です。当時はこんな感じで干していたのか?脇の下に吊るせるような輪が付いています。
N-1のエイジングは色落ちを追い求めるものではないと思いますが、腕に入った皺やポケットまわりの色落ち(日焼け?)がいい感じです。
クローゼットの中で左側に変なクセがついてしまったのはいただけません(苦笑)。腰のドローコードのアタリは僕が持っているアイテムでは見ることがないので興味深いです。
ダッフルコート@ザ・リアルマッコイズ
週末よりもほとんど平日に来ているダッフルコートですが、日焼けでエイジングが進んできました。色落ちではなく日焼けと断言するのはまだ一度も洗ったことがないからです(爆)。
買った頃から子供を保育園に送って行くことになったので、このダッフルコートは背負えるTUMIのカバンとセットなので背中はカバンが擦れて白っぽくなっています(苦笑)。これが子供2人を計8年間自転車で送迎した男の背中です。
全体的に汚れも目立つし(洗っていないからそんな気がする)、トグルボタンの紐はほつれてきたのでアメカジのエイジングが理解できない人にはボロボロのコートにしか見えないと思います。
でも肩が凝りそうなくらいの重みがあって、重くて硬い生地だからこそできた荒々しい皺。
保育園の送迎から卒業できたこのタイミングでこのダッフルコートも卒業しようと思いましたが、デニムジャケットだって全部が全部こんなに綺麗な皺が入るとは思えないのでやっぱりカッコイイ。
卒業する前に一度洗ってみようと思い立ちました。アメカジと言えばアメリカでは新しいジーンズは履いたまま風呂に入って洗うという幻想があったじゃないですか。本当かもしれないけど、家の風呂でやると親に怒られるか?卒倒される?やつです(笑)。
親と別々に暮らしている今はとやかく言われることはないので、初心に帰って風呂で優しく洗ってみました。
洗濯機で脱水したくなかったのでベランダで時間をかけて乾かしました。びちゃびちゃで一生乾かないかもしれないと不安になりましたよ。ダッフルコートは家で洗うもんじゃないですね。アウターは全部そうかもしれないけど。
これ以上日焼けはしたくないので必死で陰干ししました。で、これが洗濯後のダッフルコートです。汚れが落ちて綺麗になったのかはよくわかりません。
生地はデコボコしていますが着ているうちに元に戻るでしょう。ということでもう少し着ようと思います。アメカジのエイジングを肯定する限り、いつまで経っても卒業は出来なさそうです。
マウンテンパーカー@イースタンマウンテンスポーツ
自分ヴィンテージと言いながらこれは古着で購入しました。本当はシェラデザインのマウンテンパーカーが欲しかったけど、色味と素材感が気にいったのと、シェラデザインよりもリーズナブルだったのが決め手になりました。5,000円くらいだったと思います。
本当はシェラデザインが欲しかったことはすっかり忘れて、通勤(ザ・リアルマッコイズのダッフルコートじゃ暑い日)や週末の外出(自転車・ウォーキング)、真冬のキャンプの焚き火用などで着倒しています。
中綿は入っていないので正直暖かくはありませんが、軽くて動きやすいし、洗濯もしやすい。これって単なる綿じゃないの?と思うような手触りなので燃えにくそうなので、持っている服の中では焚き火向きだろうと思っています。
ノンブランドなのかと思っていましたが、記事を書くにあたって調べてみると「イースタンマウンテンスポーツ」という1967年生まれのアメリカコネチカット州のブランドみたい。そして、D.MAECKさんが所有していたものらしい。
ググってみるとこのタグは1970年代のものらしい。生地は単なる綿ではなく、65/35ベイヘッドクロスでした。ジッパーはYKKです。
その素材の一つが’70 年代に〈ザ・ノース・フェイス〉が開発し、その後ブランドの代名詞とも呼べる存在になった65//35(通称ロクゴー・サンゴー)ベイヘッドクロスだ。(中略) 65/35とは、生地の混紡率を指す。65%のポリエステルと35%のコットンの糸で織られたとてもシンプル構造でありながら、実に理にかなっているのが魅力的だ。雨に濡れるとコットンが膨張し、繊維の隙間を埋め、防風性が向上。また逆にポリエステルが混紡されていることにより速乾性が高まるという仕組み。
参考|シティボーイなら きっと大好物な素材65/35ベイヘッドクロス@POPEYE Web
こちらのサイトを読んで単なる綿じゃないかと感じた理由と、イースタンマウンテンスポーツの素材感の方が気に入った理由がわかりました。
「60/40クロス」が比較的光沢があり、ハリ感が強いのに対し、「65/35ベイヘッドクロス」の方はややマットな表情で、糸の太さにも依りますが比較的しなやかな生地感となります。
参考|【THE NORTH FACE PURPLE LABEL】「65/35ベイヘッドクロス」について@bambooshoots
背面には獲物を入れるゲームポケットがあります。
本来はハンティングで仕留めた獲物を入れるポケットですが、釣りで考えても血でポケットの中が大変なことになりそう。以前、ブリをリュックで運んだことがあったけどこのポケットじゃブリは確実にはみ出しますね。
サイズが丁度良さそうなので湯たんぽを入れてみようかと思ったけど、入り口が狭くて入らないし、底の補強もないからすぐに破れてしまいそうなのでやめておきます。
ダウンベスト@レインボーカントリー
ラギットな(無骨な)雰囲気を醸し出したくて購入したレインボーカントリーのレザーダウンベスト。
サイズを間違えるとお侍の裃(かみしも)みたいになるよと買うときに脅されたので、中に着るのはデニムジャケットまでを想定して小さめを選びました。本当は中にA-2が着れるくらいのサイズにしたかったんですけどねぇ。
レザーはいい感じなのに、襟がゴージャス過ぎてラギットというよりもラグジュアリーな雰囲気。そんな風に思っているのは僕だけかもしれませんが。着こんでいくうちにボアが瘦せて襟が小さくなればきっとバランスが良くなるはず。
パンツ
ベイカーパンツ@ザ・リアルマッコイズ
正式名称はTROUSERS, MEN’S COTTON SATEENのようですが、書きにくいので単にベーカーパンツにしておきます。
普段はスーツの僕が休みの日に1番履いてるのはたぶんこのベイカーパンツです。コットンサテンのデッドストックの生地で作ったらしく、購入した当時は気恥ずかしいくらいのグリーンでしたが4年でここまで味が出てきました。
フロントに入った色落ちのシワはジーンズにはないパッチポケットにまで及んでいます。膝や内もも周辺のアタリだってジーンズじゃないことがもったいないくらいいい感じ。
本物のベーカーパンツの色落ちってあまり馴染みがありませんが、釣りやキャンプでアウトドアで履き倒しているので本物以上にアジが出ているんじゃないかと自負しています。
大活躍に比例するようにアタリがダメージに移行してきました。ポケットにこんな穴が開いてしまうとせっかくフラップが付いているのにスマホも財布も入れれません。。
心斎橋にあるペンギンくんでリペアをお願いしました。当て布をしてたたいてもらったのでこれでまた安心して履けるようになりました。わかりにくいと思いますが、たたく前にポケットの糸を一部外してまた縫ってもらっています。だからわかりにくくてOKなんです。
1,200円で予想以上に綺麗に仕上げてもらって大満足です。
マックイーンチノ@ザ・リアルマッコイズ
15年以上履いているチノパンは、スティーブ・マックイーンが映画で履いていたような細身のシルエットをザ・リアルマッコイズが再現した通称、マックイーン チノ。
細身のシルエットゆえヒゲや膝裏のハチノスが凄いことになってますが、チノパンですからねぇ。デニムの色落ちのようなエイジングは楽しめません。
エイジングというより最もダメージが進んでいるのが裾。ほつれているを通り越して布が削れてしまって裾がボロボロ。これを履いて帰省したら母親に心配されました。40代で年末年始にこれを履いていたら親に心配されるのも納得ですね(苦笑)。
細身のシルエットのチノパンは程よいエイジングの方がいいだろうと事務所の近くにオープンしたリペアショップでリペアをお願いしました。破れていた箇所がわからないくらいに綺麗に仕上げてもらいました。
裾は両脚ともに前後各2箇所破れているので、たたいて仕上げると3,000円×4か所=12,000円かかるらしい。この方法は予算オーバーなので、提案してもらったのがたたくのではなくこれ以上ほつれないように縫い付ける方法です。
破れている部分は裏側に回るのでパッと見はダメージがあったようには見えません。※ロールアップして履くのはNGです
表面も裾を上げ直したようには見えないですよね。これはどうしているのかというと、同じ位置で裾上げをしてもらいました。というわけで破れていた箇所を裏側に持っていくために裾の折り返し幅はリペア前に比べて若干短くなっています。
当然、脚の長さ自体もリペア前よりは短くなっていますがそもそも長かったからブーツに擦れて破れてしまったので短めに仕上げてもらえて好都合です。これで1,500円だったので仕上がりに大満足しています。生地は張りがあってまだまだ元気なで心機一転、週末だけでなく平日も履き込んでいきます。
ある日の夕方。突然、ビリッビリッという音がして驚きました。何事かと思ったら、しゃがんだはずみでマックイーンチノが破れた音でした。といっても頑丈な生地なので、破れたのは生地ではなくダブルステッチで縫われた部分でした。
破れたのは右脚の内側でしたが、よくよく見ると両脚の外側もステッチが切れていました。
ダブルステッチなので1本が切れてもすぐにどうにかなることはないと思って、そのままにしてきましたが・・・。全部直しましょう!
縫い方はシングルでもチェーンでもどっちでもできると言うことでしたが、今回は切れている部分を上からシングルステッチで補強してもらいました。ちなみに、ダブルステッチを一旦外してから同じようにチェーンステッチで縫い直すのが一番綺麗に仕上がるようです。
シングルステッチは裏から見るとリペアしたことがすぐわかりますが、表からみる分には何事もなかったかのように直りました!
柿渋染め@エヴィス
超本店だったかな?それともマニアックスだったかな?エヴィスの一点物や過去のサンプルを放出したときがあってその中に柿渋染めシリーズがありました。
できればブルーデニムの柿渋染めが欲しかったけど、サイズやペンキステッチの有無で欲しいデニムの柿渋染めがなかった中で一目惚れして購入したのがこのパンツでした。
エヴィスでは珍しいペンキじゃないステッチ。いい感じに一部だけステッチがほつれてステッチがあったところの色が濃く残るというバックポケットは理想的なエイジングに育っています。エイジングというより糸から染めた生地ではなく、後染めの柿渋染めなのでステッチのところは染まらなかっただけかもしれませんが。
購入したときは疑うことなくホワイトデニムを後染めしたジーンズと思っていましたが、生地はデニムではなく番手の小さなチノっぽいです。
しばらく履いてからアウトシーム(脚の外側の縫い合わせ部分)が耳付きではなく、脇割り縫いに気づいたときはショックでした。そんなことを気にしているのは僕だけかもしれませんが(苦笑)。
リペア1回目
オーソドックスな5ポケットパンツなので週末以外のジャケットを着るときにも重宝するので気に入って着ていたらダメージが凄いことになりました。特にバックポケット周りがひどいのでペンギンくんでリペアをお願いしました。
今回のリペアはポケットを外さずにそのままたたきだけお願いして3,300円でした。よく見ればリペアしたところが丸わかりですが、できるだけ目立たないように選んだ糸で不自然にならないように仕上げてもらえたので満足しています。
リペア2回目
リペア後も履き続けていたらまたダメージが目立ってきました。少し長かったせいで裾が擦り切れてしまったので、少しだけ短く裾上げをしてもらいました。
こちらがよじれがなくなり、恥ずかしいくらいに真っ平になった裾です(笑)。またガンガン履いていくので多少のよじれは生まれるでしょう。
他は股の部分とポケットまわりを直してもらいました。股はほぼ同じ場所に穴が開いたので同じようにたたいてもらいました。
左のポケットは前回見送ったほつれていた入り口部分をポケットを外さずにたたいてもらいました。
ポケットを外さないでどうやって?と裏を見ると、こんな感じになっていました。思っていたよりギリギリを縫えるんですね。
ペインターパンツ×柿渋染め@KEY
大学の頃に購入したKEYのペインターパンツです。このベージュとネイビーの2本を購入しました。このベージュと言っているのにベージュに見えないのは自分で柿渋で染めたからです。
エヴィスで柿渋染めを知ってその魅力にすっかり取りつかれました。パンツを染めたのはこれだけですがTシャツは何枚も染めました。
購入した柿渋はペットボトル1本なのでパンツを柿渋液に浸すのではなく、ハケで柿渋液を塗っていく染め方です。ムラにならないように塗っては乾かして、塗っては乾かしてを何度も繰り返します。
いまとなってはその面影はありませんが、染め上がった当初は生地は硬くてゴワゴワでした。上手くバランスを取れば自立したと思います。履いて洗うを繰り返しているうちに柿渋に染まった茶色が抜けていってアタリはぼんやりしてしまいましたが、数年前はごわっとした生地感にヒゲがくっきりと刻まれていい面構えをしていました。
バックポケットには財布のアタリがバッチリ付いていましたが、今はだいぶ落ち着いてしまいましたね。
2本買うほどに気に入っていたのはワーク系が流行っていた時代だったからですが、現行ものなのにタロン42ジッパーだったことも大きな理由でした。買えるならヴィンテージのワークパンツに手を出したかったけど、お金のない学生にはこれでも十分に満足できるアイテムでした。
気に入って履いていたけど2本とも妹にあげたのを、また何年か経ってから柿渋で染めるのにこのベージュが丁度いいと妹から返してもらって(笑)、未だに現役で活躍しているという色々な思い出が詰まったペインターパンツです。
シャツ
シャンブレーシャツ@ザ・リアルマッコイズ
デニムシャツの場合はできるだけ洗いたくないという思考になりますが、シャンブレーはそんなことは気にせずガシガシ洗うのでボディはもちろん襟はさらに白い。襟と言えばシャツを選ぶ上でチンストラップは外せません。実用性は置いといて(苦笑)。
クラシカルなデザインとはいえ、ふらっと着れるよう(きれい目でも)にポケットにフラップがないシンプルなものを選びました。デニムジャケットの中にも着れるので硬すぎない仕事用にも重宝しています。
ワークシャツ杢@ポーキーズ
ヴィンテージワークシャツのクラシカルなディテールをこれでもかと詰め込んだポーキーズのオリジナルです。アメカジファンのみなさんには説明不要だと思いますが、ポーキーズさんは京都にあるアメカジ好きの聖地です。
生地が硬くて着にくかったこのシャツもいつの間にか身体に馴染んで着やすくなりました。着たらすぐ洗って干しての繰り返しで、色落ちというよりは日焼けによる退色というエイジングが印象的です。
縫製がしっかりしているので今のところダメージというダメージはありません。強いて言えば第一ボタン周りのステッチが切れているくらいでしょうか。このダメージは逆にいい雰囲気を醸し出しています。
裾には耳付きの生地が使われています。確か空環仕様だったと思うのですが長かった糸はありません。
杢は一見すると地味な色味ですが、通気孔(ベンチレーション)やところどころに使われている赤のステッチがアクセントとして効いています。猫目ボタンは少しずつ黒いラッカーがはがれてきていい感じになると期待していたのですが、その気配は一向になくツヤツヤとした黒い輝きを放っています。
背中にある赤のベンチレーションが目立ちます。それ以上に背中部分のデザイン性の高いカッティングが目立ってますね。
ワークシャツ赤@ポーキーズ
ごわっとした厚手の生地なのでシャツというよりも着心地はカバーオールに近いです。赤というよりもヒッコリーストライプの赤バージョンと言う方がしっくりきます。
ヴィンテージのワークシャツ好きにはたまらないクラシカルなディテールが山盛り。まずは左右非対称のガチャポケット。左胸は山型ポケットでボディから浮いて縫製されたフラシポケット。さりげなく使われたライムグリーンのステッチがたまりません。右胸のポケットにペンをいれたことはもちろんありませんが。
裾の仕上げはチェーンステッチの糸を残した空環(からかん)仕様でしたが、糸は既にありません。当然のように補強のために耳付きの生地が使われています。
それから大胆に二重に生地が当てられたエルボーパッド。ここが擦り切れるくらいに着こんでみたいです。それにしても至る所にトリプルステッチが走る様子がワークシャツ然としていてたまりません。
と、すでにお腹いっぱいになるディテールですが・・・。耐久性を上げるべく袖の開く部分にも生地が当てられています。
厚手の生地なのでそう簡単にはへたらないと思っていましたが、最初にダメージが目立ってきたのは襟でした。
これはたたきで直してもらうつもりでしたが、襟は縦方向でミシンを動かすのでシャンブレー(ストライプ)の生地は変に目立ってしまうのでおすすめしないとのこと。
他に方法ないですか?と尋ねると返ってきたのが、襟を外して裏返して付け直す方法でした。襟の裏側はダメージがなくて綺麗だったので、その方法でお願いすることにしました。
で、これがリペア後です。まるで新品みたい、めちゃくちゃ綺麗です。
裏はどうなってるのかなと見ると・・・
お店の方が言っていた意味がよ~くわかりました。これはおすすめできないわなぁ。たたくよりも高額になりましたが裏返してもらって正解でした。
この方法でリペアしてもらって、雪山にトライする登山家がセーターを前・後ろ、裏返して、前・後ろと4回着るという話を思い出しました。
ネルシャツ@フラットヘッド
シャツはボタンを全開できる方が圧倒的に着やすいのに、プルオーバーがマイブームのときに購入したのはフラットヘッドのジップ仕様のネルシャツ。
ジップ仕様を選んだ最大の理由がこのクラシカルなベル型のジッパーです。TFHと刻印されたフラットヘッドオリジナル。いい雰囲気を醸し出してますよね。
ガンガン洗うので色落ちというよりも退色と表現したくなるようなエイジング。程よい裏起毛の生地が気持ち良かったのですが、毛はほとんどなくなってしまいました。
裾の処理にはお約束のように耳付きの生地が使われています。
生地はしっかりしているので生地自体が薄くなったりはないのですが、擦れる首周りはこの通り。補強用の当て布が破れただけなので着用に問題はありませんが、見る人によってはボロボロの着てて恥ずかしくないのかな?と思われている気がします(苦笑)。
このダメージも若いうちはオシャレと思ってもらえたかもしれませんが、まもなく50歳を前にシャツも人もくたびれていると思われたくないなぁと(苦笑)、直すことにしました。
補強用の当て布をたたきで直すのではなく、当て布自体を交換する方法なら対応できるということなったのでお願いしました。
交換した当て布はざらっとしていて素材感は違いますが、レプリカなので元からの生地から変わることに抵抗はありません。
チンストラップを開くと綺麗に交換されているのがよくわかります。交換した当て布はチンストラップのボタンホールの手前まで。ボタンホールを作るのは手間でしょうからこれで十分です(かかった作業時間が修理代金に反映されます)。
裏エヴィス@エヴィス
エヴィスのスエットシャツ、通称裏エヴィスです。
なぜ裏エヴィスなのかという前にこのリブです。この長さがたまりません。むしろ長すぎる感さえあるので着るときは袖は折り返しています(苦笑)。
なぜ裏エヴィスなのかというと、裏側にEVISUの文字がプリントされているからです。うっすらとした記憶ではスエット以外にも裏エヴィスのシリーズがあったような。裏返して着た記憶はありませんが(苦笑)、これが欲しかったんですよね。しかも汚れが目立つ白というチョイス。
ヘリンボーンツイル@ザ・リアルマッコイズ
なんの変哲もない半袖シャツに見えますが、見どころはいっぱい。
チンストラップ、猫目ボタン、裾の仕上りは空環(からかん)仕様。
クラシカルなディティールの中で個人的に好きなのは脇の縫い方というか裁断です。半袖なのに、ここまで動きやすさにこだわるんだという気持ちも含んでいます。
全体の雰囲気がシンプルなだけに、赤色のステッチが効いていますね。
ダンガリーシャツ@スタイリッシュ
購入した当時は本当に生地が堅くて、洗った直後なんて上手くバランスが取れれば、立つんじゃないかと思うほどでした。着ているときも生地が擦れる部分は痛かったような。
だがしかし、20年も経つと落ち着いてすっかり優しい表情になりました。
プルオーバータイプなので裾をパンツの中に入れないので、色が落ちやすいのは裾ではなく、袖と首回り。洗濯で色落ちしたのプラス、真夏の太陽の下で乾かしたので退色もあると思います。
襟は生地がほつれ始めています。ちなみに、ボタンはオリジナルから厚みがあるものに交換して、糸も赤に自分で変えました。
襟の裏側はまだ青々していて、元々の生地の色を感じることができます。襟に穴が開いたらポーキーズのワークシャツの様に裏返して付け直してもらおうと思いましたが、襟だけ異様に濃いシャツになりそうなので、もう少し着込みます(笑)。
それからシャンブレー(平織り)じゃなくてダンガリー(綾織り)だと思っていますが、自信がありません(苦笑)。
アロハシャツ@サンサーフ
こちらも20年もの。夏に数回着るかどうかなので、襟が毛羽立っているかなという程度で状態はまあまあです。
ワークシャツと違って、着ていく場所がかなり限られるので最近はあまり出番はありません。(笑)。
アロハシャツ@エヴィス
サンサーフのアロハシャツよりも出番が少ないエヴィスのアロハシャツです。エヴィスはアロハシャツと言うよりも、ハワイアンと言った方がいいかもしれませんね。
滅茶苦茶、気に入って買ったのに、最近は滅多に着れません。
柄が派手なことも理由ですが、この大きな襟が悪目立ちして着にくいです。
義兄の結婚式(ハワイ)に着ていった記憶があるので、自分の中ではオフィシャルなポジションだったのですが、最近は夏場の釣りで活躍しています。釣り場だとこの派手な柄のパワーも薄まるし、風が通って気持ちがいいです。
ブーツ
ベアヘッド@ザ・リアルマッコイズ
初めて見たときに、こんなにもカッコイイブーツが存在したなんてと感動すら覚えたベアヘッド。オーソドックスなデザインの中で全体を走る太めの白いステッチがアクセントになっています。
そして、ベアヘッドのステッチといえばここ。並んで走る赤と緑の2色のステッチがたまりません。ワークウェア好きとしてはトリプルステッチは大好物なので、その上をいくクアドラプルはヤバいです。今までクアドラプルなんて言ったことないけどこの4本ステッチは見ていてゾクゾクします(笑)。
ステッチワークもさることながらベアヘッドはこのホースハイドレザーがたまりません。マスタングペーストを塗り込んだばかりのホースハイドレザーは顔が映りそう。ガラスレザー(ガラスフィニッシュ)なのかははっきりしませんが、このホースハイドの光沢だけで軽くご飯3杯はいけそうです。
僕の中のカッコイイブーツを形にするとこうなるというものがベアヘッドなんですが、気になるところもあります。それはホースハイドゆえに革が硬いこと。
中でもくるぶしの部分が硬くてはじめのうちは痛くて長い時間は履けませんでした。履いているうちにだいぶ柔らかくなってきましたが未だに右足は硬さが残ります。ベアヘッドを履くときは気持ちが引き締まります。
左足はだいぶ柔らかくなってきました。天然の革なので左足の革の方が若干馴染みやすい革だったというわけです。中から茶芯が顔をのぞかせています。
1000マイルブーツ@ウルヴァリン
大学のときにバイト先の靴屋の常務から譲り受けたウルヴァリンの1000マイルブーツです。かれこれ30年来の相棒です。タフ&ラフな見た目ですがクッションが柔らかくてかなり歩きやすいブーツです。
サラリーマン時代の残業地獄の日々や司法書士試験の勉強期間など、それどころじゃなくてあまりメンテナンスができなかった期間があったのは自覚しています。1000マイル歩いたかどうかはわかりませんが、タフなブーツでも30年経つと革のひび割れは仕方がないのでしょうか??
コラム|ブーツのメンテナンス
先日の雨キャンプで色が変わるまでぐちゃぐちゃになった30年来の相棒のメンテナンス。
まずは、ダナーのクリーニングリキッドと着古したおっさんのTシャツで汚れを落とします。クリーニングリキッドは余分なオイルを落とす役割もありますが、今回は落とすほどのオイルは残っていません。カラッカラですね。
革が乾ききっているのでいつもより多めのオイルを手で塗り込んでいきます。伸びは悪いけど革にしっかり浸透する(ような気がする)ダナーのコンディショナー(オイル)を選びました。使い心地はミンクオイルに近いと思います。
乾いた革にオイルが染み込んでいくとだんだん革がやわらかくなっていく感触が好きなんですよね。オイルの効果で革に力がみなぎってくるような感覚です。この画像は右足にだけオイルが入っています。右足の革の方がシャキーン!となっている感覚がわかりますか?
仕上げは乾拭きで。余分なオイルをしっかり拭き取ればメンテナンス完了です。
ハイカー@ラッセルモカシン
秋冬の晴れたキャンプで活躍してくれるラッセルモカシンのハイカーとは20年以上の付き合い。作りがシンプルなのでダナーとはまた違った履き心地でこれはこれで好きです。
しっかり泥を落としてオイルを入れてとメンテナンスさえしっかりしておけば、まだまだ現役で活躍してくれるはず。
ハイカーを見てレッドウィングと勘違いする人が結構いるんですよね。ホワイトソールじゃないアイリッシュセッターだと思っているのか?みんなが履いているアイリッシュセッターじゃないのが欲しかったので、そう思われるのは昔は残念でした(苦笑)。
ダナーライト@ダナー
20歳からなので25年位履いているダナーライトです。六甲山に登ったり海外旅行にも履いて行きました。
ギリシャに着いた初日にパルテノン神殿で犬のう○こを踏んでホテルのトイレでビブラムソールの深い溝に詰まった汚れを掃除したのは今となってはいい思い出です(笑)。
酷使してきたのに未だに大きなトラブルもなくタフ過ぎます。深かったソールの溝はだいぶ擦り減ってしまいました。
ゴアテックスで完全防水なので今は雨のキャンプが主戦場です。もちろん晴れてても履きますけど。
オリンピック@ダナー
ハイカットな上に革が硬いので履き心地はボードのブーツに近くて車の運転はしにくいです。めっちゃカッコイイと思っているので手放しませんが、いったい何用のブーツなんでしょうね?てなことを思いながら25年は愛用しています(苦笑)。
オリンピックはハイスペック(ゴアテックス&シンサレート)過ぎて、実は週末バンライフではほとんど出番がなくて、年末に実家に帰る時くらいしか履いてません。実家は雪が多い地域ですが、雪国なら無敵に思えるタフさを備えたブーツです。
マウンテンライトやダナーライトといったダナーの名品がありますが、雪遊びなら断然オリンピックに軍配が上がります。
年が明けて大阪に戻ってきたら(3月までにオリンピックで出かけるキャンプがあればそれが終われば)、汚れたオリンピックのメンテナンスをするのがルーティンです。
番外編|ヨギ アーツ@キーン
僕がキャンプで愛用しているキーンのサンダルの右足のソールがはがれて、べろんべろんになっているのを見かねた相方がべろんべろん部分を切りました。
これまで隣家から越境した枝は「隣家の所有者に枝を切ってくれるようお願いして切ってもらう」しか方法がなく、越境された土地の所有者が自ら枝を切ることはできませんでしたが・・・
民法233条「竹木の枝の切除及び根の切取り」が改正されたことにより2023年4月1日から一定の条件を満たす場合には越境された土地の所有者が自ら枝を切ることができるようになりました。
時代は変わっているとはいえ、他人のサンダルのソールを勝手に切るのはダメでしょと思いながらも、今回は貼ってもさすがにくっつかないだろうと観念して左足のべろんべろんも切りました。両足とも1回貼り直したのがはがれてべろんべろんになっていたんです。すっきりしたのでまたしばらく履けそうです😆
バッグ
スーパーハーキュリーズ@ハーベストレーベル
子供を保育園に送って行くときに両手が使えた方がいいとリュックを買った時から仕事用→遊び用に昇格したスーパーハーキュリーズのビジネスバックです。義母から事務所の開業祝いでもらいました。
スーパーハーキュリーズのことを知ったのは京都。京都の名店ポーキーズに社長が愛用されたものが展示してありました。エイジングと言えばデニムや革しかイメージがなかった僕には、ナイロンが退色したり毛羽だったり擦り切れたり、しかも限界まで打ち込みを強くして織られた超高密度のナイロンがここまでアジが出ることに衝撃を受けました。
直感的に欲しいと思ったけど、当時は販売されていなくて復刻か限定生産だったのを見逃さずに入手した記憶があります。
硬くて厚い生地に負けないよう、がっちり締めるためにごついジッパーが付いているので滑りが悪くなると開け閉めが大変です。
大変と言っても大学の時に自転車(BMX)用に買ったKURE5-56をシュっと吹けば一発で解決です。
マチは広くないのであんまり入らないけどカッコいいんですよね。無事に保育園を卒園できたのでビジネスバッグに帰ってきましたがビジネスシーンだけじゃもったいないのでキャンプに持っていく日もあります。
ヘルメットバッグ@レインボーカントリー
レインボーカントリーのホースハイドのヘルメットバッグです。ホースハイドだけあってかなり高かった記憶が。。
いつ買ったのかは忘れましたが、仕事用ではない純粋な休日用のバッグが買えたということは司法書士事務所で働き出して少し落ち着いていた頃でしょうね。独立することを決めてからは出費がかさんで買える余裕がなかったので(苦笑)。
このヌメ革を使い倒して俺色に染めてやるぜ!と気合十分だったのですが、なかなか飴色にならない一方でラフ&タフに愛用しているときに雨の日にできた水染みだけが目立っています(撮影時は中に新聞紙を詰めています)。
全体にオイルを入れたら染みが目立たなくなるじゃないか?とバッグ全体にマスタングペーストをしっかり目に塗り込んだこともありましたが、時間が経つと元通りでした。染みが目立たなくなるまで使い倒すしかないですね。
リュック@ノンブランド
実家でゲットしたのは母親が昔、登山のサークルで使っていた40年モノのリュック。着替え入れ?薪入れ?キャンプ用のカバンがひとつで収まらなかったからこのサイズは重宝しそう。
リメイクしてくれるとこないかな?取手を付けたいです。その前にまずは40年分の汚れを漬け置き洗いで綺麗にします(笑)。
アクセサリー
ベルト黒@フラットヘッド
ダブルピンのとにかくゴツイベルトが欲しいときに出会ったフラットヘッドの牛革のベルト。当時これ以上に厚い革のベルトは見つかりませんでした。7mmか8mmくらいの厚みがあるので厚いというか太いという印象です。
バックルに対して革が厚いので堅かったときは通すのもひと苦労でした。片側は通せなくてブラブラしないようにベルトループで押さえていたことも。
エイジングを重ねて表面の黒がひび割れて中の茶色が見えてきました。これも茶芯と言っていいのか?とにかくごついのでシャツをデニムにインしないとベルトの部分が膨らむので腹が出ているように見えます(苦笑)。
ベルト茶@ストライクゴールド
岡山県倉敷市にあるクラクションさんのオリジナルブランド ストライクゴールドのベルトです。フラットヘッドの黒いベルトは気に入ってましたが、ラセットブラウンのA-2や1000マイルブーツに黒いベルトはないだろうと茶系のベルトを探していてストライクゴールドにたどり着きました。倉敷のお店で実物を見てから購入した思い出のアイテムです。
実はフラットヘッドの牛革のベルトであまりにも厚い革は使いにくいことに気が付いたので(苦笑)、程よい厚みとバックルの大きいものを探していました。フラットヘッドの馬革のとかなり迷ってこちらを選びました。
革の厚みとシンプルなデザインのバックルも相まってサイドから見たシルエットはスッキリ~。
A-10グローブ@ザ・リアルマッコイズ
冬季の第二の皮膚(A-10グローブ)は凍てつく大阪の寒さにお疲れなのでシーズン終わりにはメンテナンスが欠かせません。
マスタングペーストを塗るとカサカサだった皮膚がオイルでしっとり潤います。そして、ラセットブラウンだったポニーハイドが一気にシールブラウンに変わります。
自分でリペア
味はできるだけ出したいけど、破れるのは嫌だというのは矛盾していると自覚しています。昔のパイロットもこんな風にメンテナンスしたんだろうか?と想いを巡らしつつ指先がパックリ開いたA-10グローブを移動中の新幹線で縫いました。
画像ではいい感じにごまかせてますが、最近は釣りで針と糸を触ってるからもっと綺麗に仕上がるのをイメージしてたけど現実は厳しかったです。。
リブ交換する?買いかえる??
両手ともリブがほつれてきて、左手の人差し指には穴が開きました。
通勤にも使っているのでこのまま使うのは流石になぁと考えました。
そこで、「まだまだ使いたいので直してください!」とメーカーに持ち込むと・・・
おそらく綺麗に直りませんし、買った時と同じくらい費用が掛かると思うのでおすすめしませんと言われてしまい。次に町の修理屋さんに相談したら・・・
うちでは無理です。と言われてしまいました。
革もだいぶヘタってきているので、このままボロボロになるまで使い続けるのがいいのか、この辺で引退してもらうのか。A-10グローブのエイジングのゴールがわからなくなってきました。
諦め半分でSNSに投稿すると、「こんな方法はどうですか?」「知り合いのお店でやってもらえるかもしれませんよ」と温かいコメントやメッセージをいただきました。みなさん、情報ありがとうございます。
いただいた情報の中で、イングランドの伝統的な針子技術である「ダーニング」にビビッときました。こちらの動画は可愛らしい感じにリペアされていますが、同系の糸を使えばあまり違和感なく補修できると思えたからです。
それに、靴下の穴の補修の方法で人差し指の革の部分も補修できそうじゃないかと思いました。リブは交換できても人差し指部分の交換はできませんからね。
とはいえ、自分では到底できそうもないし、やってもらえそうなお店を気長に探すつもりでいたところに、泡盛マイスターの先輩から日常的にダーニングでお直しをしている友達がいるのでご紹介しましょうかと、ご連絡をいただきました。
まさに、渡りに船とはこういうこと。さっそくお願いして仕上げていただきました。
リペア後の画像は事前に送ってもらっていましたが、実物を見て仕上がりに納得しました。
ボロボロだったリブはこの通り。
表から見てもわかりませんがリブの裏も補強してもらっていました。三角形の革で補強されているはめるときによく掴む部分です。リブがほつれていたときは、おっかなびっくり引っ張っていましたが、前みたいに気にせず引っ張れるようになりました。これならまだまだ長く使えそうですね!
人差し指の革のところはリブに使われた糸よりも細い糸で丁寧に補修していただきました。
リペア前後でスマホの機種変更をしたので、画像の色味はだいぶ違いますが、画質が良くなった分、リペア部分がわかりやすく撮れていると思います。
リブを交換するしか方法がないと思っていましたが、リブだけ新品になるよりもダーニングでアジを残しつつ直してもらえてよかったです。
綺麗に仕上げていただきありがとうございます。大切に使います。冬の出番に備えていつもより多めにオイルを入れました。
ディアスキングローブ@フラットヘッド
もう限界かも?と思いながらもいつまでも手放せないのがフラットヘッドのディアスキングローブです。通勤用に使っていましたがだいぶ味が出てきたのでキャンプ用に昇格(?)しました!
レザーといっても柔らかい鹿革にはキャンプのハードな使い方には荷が重かったようです。。
ここまで指がむき出しになるとキャンプでは安全に使えないので、指をカットしてドライビンググローブにすることも考えましたが・・・諦めました。
バンダナ@ザ・リアルマッコイズ
無くしたと思っていたバンダナをお盆に実家で発見しました!普通のより大きくて使いやすいし、両耳(レプリカです)で気に入っていたのでめっちゃ嬉しい。また活躍してもらいますよ!
大きくて拭きやすいので毎回キャンプに持って行きます。ベイカーパンツかツナギの左ポケットが定位置です。
Dハンドルマグ@ファイヤーキング
司法書士試験に合格した記念に自分で買ったファイヤーキングのアイボリーホワイトDハンドルマグです。いわゆる自分へのご褒美というやつです。
本当はジェダイのヘビーマグが欲しかったけど予算が合いませんでした。合格したけどまだ働いてなくて無収入だったので、その割には思い切ったと思います。
今となっては飽きの来ないアイボリーホワイトで良かったし、Dハンドルも使いやすくて気に入っています。値段は4,000円か7,000円のどっちかだったのですがすっかり忘れました。2007年に合格祝いと称して行った沖縄で宜野湾のアンティークショップで購入しました。